ロックマンワールド

登録日:2014/08/15 Fri 22:32:22
更新日:2018/04/13 Fri 13:31:53
所要時間:約 12 分で読めます




1991年7月26日に、ゲームボーイ用ソフトとしてカプコンより発売された横スクロールアクションゲーム。
ゲームボーイで展開された、携帯用ロックマンシリーズの記念すべき第1作目。
バーチャルコンソール(3DS)にて配信中。
なおバーチャルコンソールでは、『スーパーマリオランド』や『星のカービィ』などとともに第1回の配信ソフトに選ばれた。

この作品、ひいてはこのシリーズの最大の特徴は「ファミコン版の2作をミックスし、大胆にアレンジした」点であろう。
本作においては、『ロックマン』及び『ロックマン2』が選ばれた。
これにより、
  • 1のカットマンや2のクイックマンを始めとする、ファミコン版のボスをそれぞれ4体ずつ採用
  • カットマンステージにメタルマンステージのベルトコンベアが登場するなど、1と2のギミックをミックス
するなど、ファミコン版とは一風変わったゲームシステムが誕生した。

難易度に関してはスライディングやE缶がない、敵の攻撃が回避しにくい、敵から受けるダメージが大きいなど
様々な要素が相まって、ワールドシリーズ5作品はおろか本家シリーズの中でも高い部類に入る。
5連続ボスラッシュや最終ステージの点滅足場地帯やボスで死にまくったのはいい思い出。
VCならまるごと復元機能使えば楽になるじゃんとは言わないこと。イイね?



【今作及びワールドシリーズの特徴】
  • ステージ構成
本家シリーズでは「8つのステージから好きなところを選ぶ」スタイルを採っていたが、
ワールドシリーズでは「前半・後半それぞれ4つに分類されたステージから1つを選ぶ」方式に変更された。
そのため最初に選択できるステージ数は半分になったが、ボスの総数自体は変わっていない。
なお前半は若番の、後半では後続のステージを攻略する。

ただし今作では後半4ボスの専用ステージは存在せず、
部屋にテレポートカプセルが並んだ、『2』以降のボスラッシュの形式で戦うこととなる。
まぁ、容量が少なかったからこんな形になったんだろうけどね。

また一度クリアしたステージは再挑戦できない。


  • レイアウトの仕様変更
ファミコン版ではロックマンとボスの体力、および特殊武器ゲージ数は「28」に設定されていた。
それがワールドシリーズでは各ゲージとも「19」に統一された。
これによりFC版と比較してロックマンやボスの体力や特殊武器の使用回数が相対的に減少した
(ただし特殊武器に関しては後のワールドシリーズでは、燃費の改善などにより使用回数が増加したものもある)。

またメニュー画面は『ロックマン3』までのように、
スタートボタンを押すと「画面の一部に武器選択ウインドウをポップアップ表示する」のではなく、
「画面全体が武器選択画面と切り替わる」方式となった。
更に武器名は1文字表記から、3と同様の2文字表記に変更された。


  • ロックバスター
画面比率が小さくなったためか、弾速が遅くなり、連射が効きにくくなった。
また攻撃力が「1」に固定された。上記の仕様も相まって、ボスにダメージが与えにくくなることも…


  • 慣性
ワールドシリーズでは、ジャンプ中や落下中に慣性がつくようになった。
よって空中での姿勢の制御がしやすくなった半面、その仕様上ファミコン版とは勝手が少し異なる。
なお次回作のワールド2では導入されていない。


ワールドシリーズに登場するスペシャルボス。
後半4体のボスを撃破すると現れる。
撃破すると8ボスと同じく、キラーの特殊武器を入手することができる。


  • キャリー
前半のボス4体を全員撃破すると入手できる。
空中に台を出す。台は一定時間経つと消滅する。
特徴が2の「アイテム1号」や4の「バルーン」と似ているが、
1画面中に1つしか出せず、またジャンプ中や十字キー入力で真下に台を出現させる。


  • その他
基本的に1をベースしているため、スライディングやE缶などは存在しない。
ただベース作品に2も存在しているため、1のように「被ダメージ時にトゲ等の即死オブジェに触れても死亡する」ことはない。
また回復・武器エネルギーは2のものを採用している。



【ストーリー】
ライト博士が生み出したスーパーロボット・ロックマンの活躍により、Dr.ワイリーの世界征服は阻止された。
しかしワイリーはそれでも諦めずに新たなロボット達を造り、またも世界征服を企む。
その情報を知ったロックマンは、再びワイリーの野望を食い止めるため、戦場へと舞い戻るのであった。



【登場人物】
心優しき主人公。
ロックバスターと敵から入手する特殊武器を駆使して闘う。
再び暗躍を始めたワイリーの野望を食い止めるため、戦場へと舞い戻る。

毎度毎度世界征服を企む、困ったジジイ。
計画を果たすため、再度ロックマンに挑む。

ロックマン達を製作した科学者。今作では出番なし。

ライト博士が製作したお手伝いロボット。
残念なことに、ワールドシリーズではW5まで出番なし



【8ボス】
前述の通り、ワールドシリーズではステージが前半と後半に分かれており、
前半ではロックマン1、後半ではロックマン2のボスを攻略する。
その仕様上、本作はライトナンバーズワイリーナンバーズが共演する貴重な一本となっている。
ガッツマン・ボンバーマン「俺たちワールドシリーズに出ることは金輪際なかったけどね!」
なおボスのプロフィールなどについてはそれぞれの作品を参照してほしい。

前半
  • DRN.003 カットマン
森林伐採用ロボット。頭についている鋏型武器「ローリングカッター」をブーメランのように飛ばす。
なお1ではダメージを与えると仰け反る挙動があったが、本作ではそのようなことはない。
ロックバスターの仕様変更も相まって、ステージ共々攻略が難しくなった。

特殊武器はローリングカッター
ハサミ形のカッターを投げつける。
貫通力があり、投げるとブーメランのように手元に戻ってくる。

弱点はファイヤーストーム
一発のダメージは低めだが、回転弾をヒットさせるとダメージ量が多くなる。


  • DRN.005 アイスマン
寒冷地作業用ロボット。口から凍結液「アイススラッシャー」を吐いて敵を凍らせる。
今作では1と違い、アイススラッシャーを吐く回数が異なっている
(1:ジャンプの昇り、下りに3発。今作:昇り、下りに2発)。
スラッシャーに当たると3回でティウンティウンするので注意。

特殊武器はアイススラッシャー
前方に-200℃の冷気を発射する。
敵や炎を一定時間凍結させることができる。
その間に武器のチェンジや炎を足場にだってできる。

弱点はサンダービーム。


  • DRN.007 ファイヤーマン
廃棄物処理用ロボット。「ファイヤーストーム」は壁状の炎を撃ち出す攻防一体の武器。
1と比べると、攻撃がとても緩く地面に火の粉を残さなくなった。

特殊武器はファイヤーストーム
前方に火炎弾を発射する。
その際に周囲に火の玉が高速回転し、敵の攻撃からロックマンの身を守る。
後のシールドシステムの原型となった武器である。

弱点はアイススラッシャー。


  • DRN.008 エレキマン
発電用原子炉制御用ロボット。両手から高出力の電気エネルギー「サンダービーム」を撃ち出す。
1では素早い動きと高い攻撃力を併せ持った難敵だったが、今作ではそれらが大幅に低下している。

特殊武器はサンダービーム
前方と真上下の3方向にビーム状の電気エネルギーを同時に発射する。
攻撃範囲が広く、連続でダメージを与えやすい。

弱点はローリングカッター。


後半
  • DWN.011 バブルマン
水中戦闘用ロボット。腕から撃つ銛と、硫酸入りの特殊な泡「バブルリード」が武器。
画面が狭いので、攻撃を避けにくい。ただ、今作では天井にトゲがない。

特殊武器はバブルリード
地形に沿って移動する泡を発射する。
2連射まで可能。

弱点はクイックブーメラン。


  • DWN.012 クイックマン
高速戦闘ロボット。素早さと小型カッター「クイックブーメラン」を駆使して闘う。

特殊武器はクイックブーメラン
前方に小型のブーメランを発射する。
ボタンを連打せずとも押し続けるだけで連射可能。
消費エネルギーが1/8とシリーズの中でもトップクラスに燃費が良い。

弱点はタイムストッパーとアトミックファイヤー
前者についてはエネルギーが満タンでも半分までしか減らせない。


  • DWN.014 フラッシュマン
「時間を制する」というテーマに挑んだワイリーの傑作。
光の速度を操作して、短時間だが時を止める「タイムストッパー」を持つ。
また連射性能の高いバスターも装備している。

特殊武器はタイムストッパー
一定時間、敵の動きとステージの仕掛けを停止する。
一度発動すると解除が不可能となり、空になるまでエネルギーを消費し続ける。
ただバグか仕様かは不明だが、画面のスクロール切り替えを行うと、効果が切れる。

弱点はアトミックファイヤーとアイススラッシャー
前者は燃費の割には大ダメージを与えることができず、後者は一発のダメージは小さいが攻撃を当てやすい。
なお今作に限らずワールドシリーズでは、
前半ステージで入手した特殊武器で後半ボスにダメージを与えることができるワールド3を除く)。


  • DWN.015 ヒートマン
ファイヤーマンのノウハウを基に開発されたロボット。
火の粉や全身を炎で包んでの体当たり「アトミックファイヤー」は強力。

特殊武器はアトミックファイヤー
爆発的エネルギーの火炎弾を発射する。
ボタンを長押しすることで2段階までチャージ可能。
最大チャージで特定の壁を破壊できるが、チャージ中にダメージを受けると自動的に発射される。

弱点はバブルリード。



  • RKN.001 エンカー
Dr.ワイリーが対ロックマン用に開発した戦闘用ロボットで、彼はその第一号。
槍とエネルギー弾を吸収して衝撃波にして跳ね返す「ミラーバスター」が武器。
ボスと特殊武器の詳細は項目を参照。



【その他のボス】
  • ワイリーマシンワールド1号
今作のラスボス。
ワイリーの横顔を模したような外見をしている。
口から本作のオリジナルのザコキャラであるカッティングホイールを発射する。
弱点はアトミックファイヤー。

撃破すると、第2段階に移行。
高速の弾を撃ってくる他、カニのはさみのようなアームで襲い掛かる。
弱点はミラーバスター
これで高速弾を跳ね返すことでダメージを与えることができる。



【余談】
実は本作は、ロックマンシリーズでは初めて外部に発注して製作された作品である。
本家シリーズのプロデューサーの稲船敬二氏は後に、
「(『ワールド1』の制作を承った会社の)企画マンがロックマン好きで、ロックマンをかなり分かっていると思った。その結果、『ワールド1』はいい感じだった。」*1
と回想しており、後のワールドシリーズは『ワールド1』を制作した会社が開発を全て担当することとなった
(次回作『ロックマンワールド2』を除く)。



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