ライトナンバーズ

登録日:2014/07/29 (火) 12:30:53
更新日:2025/03/14 Fri 18:28:35
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概要

『ライトナンバーズ』とは、ロックマンシリーズに登場するDr.ライト製のロボット達の通称である。

Dr.ワイリーが世界征服を目的に製作したワイリーナンバーズと違い、
ライトナンバーズは基本的に家庭用・工業用など、『人間社会に役立つロボット』を第一目的に製作されている。
しかしワイリーによって戦闘用に魔改造され、都市や施設の占拠・破壊活動を行ってしまった者も多い。

そして何故か、ワイリーナンバーズと合わせて共通の通し番号でカウントされているため途中でナンバリングが急に飛ぶ。
(一応『ワイリーの世界征服計画で使われたロボットのファイリング順』という名目ではある)。
ロックマン3のエンディングでエレキマン~ブルースまでのナンバーが繋がる9体が「Dr.ライトナンバーズ ロボットデータファイル」として紹介されているので、
正しくは「ライト博士のデータベースに登録された順」といったところか。
そして同じライトロボ同士という事でプログラムにもロックマンとの互換性があり、勝利するとそのボスの持つ武器能力を特殊武器として得られる。

シリーズでいうと1作目のロックマン1、及びロックマン9の8ボスであり、総勢14体+αである。
ちなみに分類上はワイリーナンバーズとして扱われるが、ロックマン3のボスロボット達はライトとワイリーの共同製作という事になっている。

ライトナンバーズのロボ

レギュラー

ライト博士初の“心”を持った人型ロボットのプロトタイプ
動力炉に欠陥があり、その改修手術を行おうとした際「人格を変えられてしまう」と思い込んで行方をくらます。
そして機能停止直前にワイリーに発見・改造され、動力炉を太陽エネルギーから原子力エネルギーへと改造された。
特徴的なサングラスも正体を隠すため、この時から装備している。また試作機故に防御力が低く、それを補うために盾を装備している。
孤独を愛し、口笛を吹きながら時折ふらっとやってきて、時にロックマンとも共闘する。型式番号から分かるようにロックの兄にあたるが、その事実をロックは知らない。

元は家庭用お手伝いロボ「ロック」だったが、ワイリーによる第一次世界征服計画の際、暴走する兄弟ロボを止めるために自ら志願して戦闘用ロボットへの改造を受け、“ロックマン”として生まれ変わった。
とは言え改造後もロックへは不可逆ではなく、任意で通常形態(ロック)と戦闘形態(ロックマン)へ変身可能。
持ち前の優しさ故に戦闘行為はあまり好まず、相手を戦闘不能にした時点でとどめを刺さなかったり助け船を出す事もままある。
日常生活ではライト博士のお手伝いをしている。
サッカーが得意で、8では蹴って飛ばす特殊武器「ロックボール」がライト博士から送られたほか、ロクロクではバスターを装備していない状態では蹴り技「ロックキック」で戦う。一部の作品ではスライディングに蹴り技としての判定が付くことも。
対戦ゲームでは、某格闘家の対空攻撃のような技「ロックアッパー」もたびたび披露している。ライト博士が修行しているのを真似たのだろうか?
R.S.動力炉(ライトソーラーパワーパイル)を搭載し、太陽エネルギーで動く。ボディはライト・セラミカルチタン合金製。
太陽エネルギー弾を発射する『ロックバスター』が武器だが、他のロボットのチップを取得して武器を生成する武器可変システムを持つ。

ロックの妹にあたる家庭用お手伝いロボ。家事全般が得意。
どういう訳か、戦闘用への改造もされてないのにバリバリ戦えたりする。
武器は箒とバケツとロールバスター。詳しくは項目参照。

『ロックマン』に登場するナンバーズ

  • DRN.003 カットマン
    • リメイク版CV:高木礼子
森林伐採用ロボ。ブーメランのように投擲しても使えるセラミカルチタン製鋏型武器「ローリングカッター」を使う。
ナンバー上ボスの中ではロックマンに最も近い事もあり、首から下はロックマンとほぼ一緒だが、一層身軽で雨風にも強い。趣味は切り絵で苦手なものはジャンケン。
リメイク版である『ロックマンロックマン』では同型機的な存在である面が掘り下げられたのか、弟分気質が強くなった。
ファミコン版ではコンクリート風の基地だったが、ロクロクでは伐採用という設定を活かし、木材加工場のようなステージになっている。
弱点はスーパーアームで投げられたブロック。軽量化のせいか衝撃には弱かった。というかそもそもロックバスターで3ダメージも入ったりする。
ロックマン&フォルテのデータベースによると頭が切れるという設定だが、後のロクロクでは馬鹿正直で騙されやすく流されやすいので、逆に「頭のキレは悪い」と言われてしまった。


  • DRN.004 ガッツマン
    • リメイク版CV:乃村健次
土木作業用ロボ。アゴ。ロクロクでは一人称が「ワシ」、ライト博士を「おやっさん」と呼ぶ。
武器は持ち前の怪力を発揮する「スーパーアーム」でを投げつけて攻撃する。
特殊合金によってライトナンバーズ中でもトップクラスに頑丈に造られている。
ワイリーのお気に入りで、後の作品でも何度も改造されて再登場する(7ではご丁寧にロボット博物館からボディを盗み出して使っている)。
性格は短気で職人気質、理屈っぽいことが嫌いでストーンマンとはオイル飲み仲間。趣味はカラオケであり、バトル&チェイスではエンディングで演歌を披露してくれる。ガッツじゃーい!
弱点はハイパーボム。他シリーズが絡む外伝作品ではクラッシュボムやナパームボムが弱点になっている等、おおむね爆発物を苦手としているようだ。ただしロクロクではタイムスローに変更されている。
リメイク版である『ロックマンロックマン』では親方気質が強く出ており、いつも現場仕事の事を考えている。
また精神的にライトナンバーズでもっとも大人な性格で、他の仲間を窘める場面も。

  • DRN.005 アイスマン
    • リメイク版CV:神田朱未
寒冷地作業用ロボ。元々は南極大陸探査用であり、探査終了後は冷凍倉庫内での荷物運搬などで勤務している。
口から吐くマイナス200℃の冷凍弾「アイススラッシャー」は、燃え盛る火柱をも一瞬で凍らせる。
着込んでいる特殊コートによって極低温下でも活動可能だが、その反面暑いのは苦手。その割にはファイヤーストームはあんまり効かないが。
弱点はサンダービーム。低温下でも活動できるような設計で電気を拾いやすいのが仇になっているようだ。ロクロクではハイパーボムが弱点。
ロクロクでは一人称は「わたくし」だが、女の子ではなく礼儀正しい男の子。
語尾に「~であります」とつけて喋り、ライト博士を「博士様」と呼んでいる。なぜかロールの事を恐れている。

  • DRN.006 ボンバーマン
    • リメイク版CV:うすいたかやす
岩盤破壊用ロボ。ハドソンの某主人公とは関係ない。ガッツマンと組んで土木作業で活躍する事も多かった。赤いモヒカンがトレードマーク。
硬い岩山を崩したり、建造物を解体して更地にするための大型爆弾「ハイパーボム」は、そのまま戦闘用としても充分に転用可能。ハイパーボッ!!
なおハイパーボムは次々どこからともなく取り出されるが、そのプロセスは不明(有賀ヒトシ氏の漫画「ロックマンメガミックス」では背中のシャッターから取り出す設定になっている)。
弱点はファイヤーストーム。爆発物には火気厳禁。どうやらマッチやライターなどの火気も嫌っているらしい。
ロクロクではローリングカッター。身軽に飛び回って直撃しやすいのか、はたまた爆弾の導火線を切って起爆させないというネタなのか。
派手好きで物を大事にしない、いろんな意味で豪快な男。趣味はボウリング。
ロクロクでの一人称は「おらっち」で性格も口調も江戸っ子気質、喧嘩と花火は江戸の華。イナセな兄ちゃんと色っぺえ姉ちゃんが好き。
ちなみにステージ選択画面では文字数の都合か「BOMBMAN」表記であり、海外版ではこれが正式名称になっている。

  • DRN.007 ファイヤーマン
    • リメイク版CV:泉尚摯(現:いずみ尚)
廃棄物処理用ロボ。両腕が火炎放射器で頭部では炎が激しく燃えている。
7千度~8千度の高熱を操り、燃焼時にダイオキシンを発生させる事なく可燃ゴミを焼却する。
キャンプファイヤーが好きで雨が嫌い。
「ファイヤーストーム」は壁状の炎を撃ち出す攻防一体の武器。ロックマンの攻撃に反応して撃ち返すので、状況次第ではすさまじい超連射を見せる。
弱点はアイススラッシャー。火柱をも凍らせるだけはある。
情熱的な性格だが怒りっぽく、アイスマンとは仲が悪い。でも『ロックマンロックマン』ではアイスマン萌え。
ロクロクでの一人称は「オレ」、燃える熱血ヒーロー気質でやや暑苦しい性格。どんな困難な状況でも自分を燃え上がらせて乗り切る。
可愛い子には性別不問で萌える性癖があり、ロールやアイスマンのこととなると目の色が変わる。

  • DRN.008 エレキマン
    • リメイク版CV:小林康介
発電用原子炉制御用ロボ。自身も両手から高出力の電気エネルギーを撃ち出す「サンダービーム」が使える。
原発の制御という重要な仕事を行えるだけの的確な判断力、および素早さを兼ね備えており、当時のライト博士としては最も優秀なロボット。伊達に最新型(1時点での末弟)ではないのだ。
絶縁体のゴム製品が嫌い。ちなみに趣味はギターの弾き語り。まさかエレキギターでやるんだろうか?
弱点はローリングカッター。配線を切断すれば電流も断ち切れるとかそんな感じ?
ロクロクではオイルスライダー。ただしそのまま当てるだけではダメージは小さく、滑って体当たりすることで初めてダウンさせられる。
その素早さのせいですっごいすべってダメージ受けるよ!というノリがうかがえる。
データベースによると「使命感の強いひねくれ者」と、いろんな意味で厄介そうな性格付けがされているが、有賀ヒトシの漫画版ではクールなイケメン枠。
ロクロクだと一人称は「私」で、芸術家気取りのナルシスト。ただし美的センスは世間一般のそれとはかなりズレている。
あらゆるものに美を求め、醜さは罪だと思っており、ボンバーマンなどを馬鹿にしたりしている。

ロックマン1のリメイク版であるロックマンロックマンのみ登場。一人称は「ボク」。
型式番号はないが、便宜上エレキマンの次にナンバリングされている。
時間旅行を実現させるために製作された実験用ロボ。そのためか時間に厳しく、また不完全である事にコンプレックスを抱いている。
そのせいか完全完璧にこだわってやや高圧的な態度をとり、優秀と名高いエレキマンに嫉妬しているような節も見せる。
針型エネルギー弾での攻撃と、「タイムスロー」で時間の流れを遅くする能力を持つ。
弱点はサンダービーム。雷光って早いよな。

リメイク版のロックマンロックマンのみ登場。
こちらもやはり型式番号はないが、便宜上タイムマンの次にナンバリングされている。
高性能メンテナンス用ロボ。どんな機械にも対応するオイルを体内で精製し、腕から発射できる。
見た目は水滴のような黒い頭にタラコ唇。
一人称は「オレっち」で独特の喋り方をするイロモノキャラ。
いつもへらへらして面白く無いシャレを言うのが趣味で、ボンバーマンとは仲良し。
オイルに乗って無敵状態で突撃する「オイルスライダー」は2段ジャンプ代わりや水上移動にも使える。
弱点はファイヤーストーム。油に炎の玉を当てるとかどうなるかはお察し。
ちなみに海外ではちょっとデリケートな話題に絡むデザインなため、口元をスカーフで隠している。

『ロックマン9』に登場するナンバーズ

  • DRN.065 コンクリートマン
ダム建設用ロボ。ガッツマンと同系統の土木従事用であり、真面目で仕事に厳しい職人気質。
その巨体通りのパワーと、巨体に見合わぬ軽快さで動き回る。
速乾コンクリート弾の「コンクリートショット」は、あっという間にロボット一体をも丸々固めてしまう。さらにあふれ出るマグマを短時間とはいえ丸ごと固めて安全な足場に作り変えてしまうほか、どういうわけかブラックホールまで固められる。
それ単独で撃ち込むだけでも即席の足場になるブロックが形成される。
ただし貫通力の高いレーザートライデントにはなす術がなく、自慢の装甲もコンクリートブロックもまとめて貫通されてしまう。

  • DRN.066 トルネードマン
気象操作用ロボ。人工竜巻を発生させる「トルネードブロー」で上陸前の竜巻を相殺して被害を未然に防ぐのが仕事。
局地的突風を吹き上げて攻撃する他、能力の応用で風を纏って空を飛べる。
弱点はプラグボール。雷が活発な竜巻が相手だと難儀してそうだ。
見た目や能力と言い、仕事内容と言い、そしてロックマン9の開発元と言い、賢将ハルピュイアを彷彿としなくもない。

  • DRN.067 スプラッシュウーマン
海難救助用ロボ。人魚型であり、ロールに続く2体目の、ナンバーズボスとしてはシリーズ初の女性型ロボットである。
海中を自在に泳ぎ回り、手にした三又槍から「レーザートライデント」を射出する他、魚型ロボを呼び出して攻撃させる。
これまた妖将レヴィアタンを彷彿としなくもない。セイレーンよろしく美声の持ち主で、趣味はカラオケ。
虫が嫌いであり、弱点もやっぱりホーネットチェイサー。

  • DRN.068 プラグマン
ライン監視ロボ。テレビ工場で勤務しており、まんまコンセントに差すプラグの姿をしている。
趣味は電気に行く事で、マニアックな友達と会うのを楽しみにしている。要するに俺ら
地形に沿って進む電撃「プラグボール」は部屋の凹凸も相まって回避困難。
しかし弱点のジュエルサテライトには、無情にも跳ね返されてしまう。

  • DRN.069 ジュエルマン
ダイヤモンド研磨用ロボ。ダイヤ鉱山で働いていた。手先が器用で目立ちたがり。
宝石を回転させて身を守る「ジュエルサテライト」は弾く・消えない・飛ばせると三拍子揃って、歴代バリア系最強武器と名高い。しかしジュエルマンが使用した際は隙間からバスターを受けてしまうので、他シリーズの発動中は無敵なバリア系ボスに比べるとちょっと微妙だったりする。
弱点はブラックホールボム。強固なバリアも吸い込まれて取り除かれてしまってはひとたまりもない。
ちなみにエンディングで彼がロールに宝石を見せるシーンは、所持アイテムによってはロールの服装が変わる。

  • DRN.070 ホーネットマン
フラワーテーマパーク管理ロボ。植物に詳しく、趣味はガーデニング。
胸の「ホーネットチェイサー」から3機同時に射出される蜂型ロボ・チビィは目標を自動追尾するのみならず、アイテムまで回収してくれる優れ物。
弱点はマグマバズーカ。小さな虫は炎に巻かれるとあっという間に焼け死んでしまう。*4
ちなみにチビィは元々ロックマン3に登場したザコキャラ。そちらでもやっぱりロックマンをしつこく追尾する。

  • DRN.071 マグママン
地熱発電所管理ロボ。仕事柄詳しい事もあってか温泉巡りが趣味で、効能まで説明できる。
3方向に飛び出す火炎弾「マグマバズーカ」はすり鉢状の地形もさる事ながら、ジャンプしてくるマグママン自身の体格の大きさが災いして回避困難。
弱点はトルネードブロー。燃え上がった炎が吹き消されてしまい、再度体が温まるまでの間パワーダウンしてしまう。
こいつも闘将ファーブニルを彷彿と…いやそうでもないか?

  • DRN.072 ギャラクシーマン
宇宙研究所の助手ロボ。高い演算能力を持つ。
見た目はアダムスキー型UFOに手足が付いたような印象で、更に手足を収納した飛行形態に変形するともろUFO。
遠隔誘導式ブラックホール生成弾である「ブラックホールボム」はほぼなんでも吸い込む。弱点でないボスの技などでもガンガン吸い込めるので、弾除けとしても優秀な武器。
弱点はコンクリートショット。ブラックホールすら固める驚異のコンクリートを浴びせられたら飛び回るのは難しそうだ。

サポートロボット

ロックマン3から登場のサポートロボ
ロックマン2のアイテム1~3号を発展させた初のサポートロボットとして誕生した。
人懐っこくてロックと遊ぶのが大好き。
作品毎に多種多様な変形機能で、時には合体してロックマンを助けるが、その一方で実は改造手術が嫌いという何とも切ない性格をしている。
詳細は項目参照。

  • エディー
ロックマン4から登場のアイテム運搬用サポートロボ。
開発途中で出撃したため、アイテム選択機能が備わっていない…いやずっと放置してないでどっかのタイミングで付けろよ。*5
ひたすら画面を切り替えてアイテムシャッフルするのは誰もが通る道。それでも延々武器エネルギーしか出さなかったとしても炊飯器*6呼ばわりしないであげよう。
どうやらエディー本人が整理整頓が苦手らしいので、もし自由に選択できる機能が備わってもどこかの猫型ロボットよろしく「あれでもない、これでもない」となる可能性も……
ちなみに好きなものは福引で、嫌いなものは無駄遣い。らしいと言えばらしい。
作品によってはアイテム召喚で好きなときに呼べてアイテムも5個貰える。『8』のシューティング面では爆弾を投下する。
7ではただの背景扱いだったが、アイテム購入で赴くのが彼を模した移動式研究所「ビッグエディー」なので、プレイヤーの記憶には残る。

  • ビート
ロックマン5から登場の鳥型サポートロボ。コサック博士が開発し、ロックマンにプレゼントした。
もともとは体当たりで敵を攻撃する戦闘ロボで、高いサーチ力から来る的確な攻撃でワイリー打倒に大きく貢献した。今のところ攻撃要員としては8のシューティング面での登場が最後。
7では穴に落ちた時に救出してくれる機能を持ち、9・10・11とその役割が続いているので、今ではこちらの要素が主流。ちなみに重いものが嫌いなようで、体重105kgのロックマンにはダイエットしてほしがっている。
ロックマン&フォルテパワーファイターズでは攻撃を無効化するバリアを運んでくる。
MARVEL VS. CAPCOMでは飛行戦闘艇「ビートプレーン」に変形し、ロックマンが乗り込んで射撃と空爆を行う。

  • タンゴ
ロックマンワールド5で登場の型サポートロボ。もともとペットロボットだったのを改造したらしい。
体を丸めて地面を転がり、体当たりで攻撃する。ビートと違って攻撃精度は今ひとつだが、猫は気まぐれなので仕方ない。穴のある地形だとあっさり落ちて行ってしまう。嫌いなものはやっぱり落とし穴。
その後ロックマン&フォルテのデータベースに収録された後、バンダイ発注の『ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者』に出たっきり長らく音沙汰がなかったが、ロックマン10で念願のナンバリングタイトル初登場。残念ながらただの店番だが、ブルースで研究所に戻ると拝める。

  • ライトット
ロックマン7から登場。ライト博士の研究をサポートするお手伝いロボ。
自称ライト博士の一番弟子で腕も確かだが、実は開発者不明な上にロック達との出会いの経緯も謎だったりする(博士が拾ってきたのか、はたまた押しかけ弟子なのか……)。
ネジとアイテムを交換してくれる他に、『8』のシューティング面では強力なバズーカを携えてサポートキャラになる。
語尾に「~ダス」と付けるのが特徴。
こんななりだが『11』ではダブルギアシステムに対応出来るだけの耐久性とパワーを持ち合わせている。

ラストナンバー

ライト博士が“『悩む』能力を持った、限りなく人間に近いロボット”として開発しながら、その無限の可能性と同時に秘めているであろう危険性を最後まで確認できず、存命中に完成しなかった最後のライトナンバーズ。
イレギュラーハンターX』では、カプセルへ封印する直前のエックスと老齢のライト博士の会話ムービーが見られる。
明確にロックマンの後継機として造られており、これまでのロボットとは一線を画し、また機械でありながら気を練る事もできる。詳細は項目参照。

おまけ

  • ボンドマン
ロックマン1に登場予定だったボス。
元々1の時点でボスは8体になる予定だったが、容量の都合により6体に減らされてしまい、
まだ名前すら決まっていなかったもう1体のボス(8体目)共々お蔵入りになったとされる7体目のキャラ。
特殊武器は放物線を描く接着剤を飛ばして、床に付着したそれを踏んだ敵の動きを止めるというもの。この敵を止めるという要素は、より使いやすい形でアイスマンのアイススラッシャーに受け継がれた。
1994~1995年にコミックボンボンで連載された有賀ヒトシ氏の漫画「ロックマンを作った男たち ロックマン誕生伝説」で初めてその存在が知らされ、幻のナンバーズとしてファン内で有名になった。
漫画の取材当時は見た目の設定資料などの一切は社内に残っておらず、漫画内では「こういう姿だったのではないか」と、有賀氏が考えたリデザイン姿*7で登場している。

そして約30年の時が経過した2023年、ようやく資料が発見されたのか「カプコンタウン」のロックマン開発資料22ページ目でその姿が公開
ボンドのチューブに手足が生え、先端に丸い顔が付いてそこから蓋がくちばしのように伸びている、というストレートなデザインだった。
「フライングスティック」というプロペラ付きの棒を所持しており、空中から攻撃してくるボスだった模様。
ちなみにこのフライングスティックは、ボンドマンを倒すと特殊武器とは別に取得できるという想定だったようで、製品版のマグネットビームのような位置付けと思われる。

さらに重要なことに、この資料には8体目でオイルマンの名前とデザインがしっかり残っているという点もファンは注目。
従来の説とは異なり、8体全部の設定が完成された上で泣く泣く6体に削ったというのが真相だったということである。

なお、「ボンド」はコニシ株式会社が商標として登録している*8ため、仮に7体目で登場しても名前として使えなかった可能性はある。
おおらかな時代だったのでそのまま使ってしまった可能性もあるが、もしそうしていたら後のコミカライズやリメイクに大きな支障をきたしていただろう。
リメイク版のロックマンロックマンでオイルマンがリデザインされたのに、ボンドマンは存在ごとカットされたのはその影響もあるかもしれない。

ちなみにこの資料を見る限り、当初はアイスマンは存在せず、バブルマンを出す予定だった模様。
ただし某猫型ロボットを思わせる丸っこいデザインであり、『ロックマン2』に登場する同名のボスとは大きく異なる。特殊武器も「足場にできる泡を前方に展開する」というものだった*9
一方で、ステージセレクト画面の構想図では防寒着を着込んだボスの姿があるので、ボンドマンとアイスマン共演の構想もあったようだが。*10
またボンバーマンは頭部そのものが導火線の付いた黒い爆弾になっているようなデザインであり、エレキマンは頭部に2本の角のような放電アンテナが付いたデザイン、オイルマンは後頭部から頭上にかけてオイル射出用と思われる太いパイプが伸びたデザインであった(他3体はゲーム版と大差ないデザインだが、ガッツマンは名前がガンツマンとなっていた)。


追記・修正はライトナンバーズとワイリーナンバーズのロボを見分けられるようになってからお願いします。

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最終更新:2025年03月14日 18:28

*1 ただし様々なシリーズがあるので、あくまで初代リメイクの「ロックマンロックマン」での声優。

*2 アメコミでは「DLN(DRN).00A」と表記されている

*3 アメコミでは「DLN(DRN).00B」と表記されている

*4 現実では蜂の巣を燃やして駆除しようとして火災になる事例がたびたび聞かれるので、よい子はマネしないように。

*5 ワイリーもボスの欠陥をそのままにしておくなど、どうもこの世界では一度完成したロボットにはあまり後から手を加えたがらないきらいがある。

*6 その形状から連想したのか、有賀ヒトシや出月こーじの漫画では炊飯器としても活躍している。

*7 頭が蓋、体がチューブのような形状。両腕は蓋のついていないチューブになっており、そこからショットを撃つ模様。

*8 「Bonding agent」なら接着剤を意味する一般名詞になるが、bondだけだと「結びつける」ぐらいにしかならず接着剤よりはむしろ紐で縛る方を指す。なお、1単語で接着剤を表すものはいくつかあるが、音節の短いものでは「グルー(glue)」などがある。

*9 他の特殊武器も製品版とは違い、ローリングカッターは貫通せず敵に当たった時点で戻ってくる(また、装備時は腕がハサミに換装される)、スーパーアームは持ち上げる岩のないところでは小さい岩石を投げられる、ハイパーボムは時間を待たなくても敵に触れると即起爆、ファイヤーストームは6のフレイムブラストとほぼ同等、サンダービームは上下がなく前方のみ、という性能だった模様。

*10 こちらの資料はカプコンタウンではボンドマンが紹介されるページよりも前に掲載しているが、唯一ページNoが振られていない、オイルマンに相当するデザインが存在しない、ガッツ・エレキ・ボンドのデザインが他ページと異なるなど、かなり特徴に差異があるので、違うタイミングで描かれたものと思われるが、どちらが先かは不明。