クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!

登録日:2014/09/24 Wed 23:20:24
更新日:2025/04/13 Sun 17:20:13
所要時間:約 5 分で読めます




『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!』とは『クレヨンしんちゃん』の映画第14作。2006年放映。

▽目次

【概要】


ムトウユージ監督作品第二弾。
本作の何よりの特徴は前半の「本格ホラー演出」である。
元々クレしんではTVシリーズでも「クレヨンホラー劇場」や「なぐられウサギシリーズ」などの、お茶の間を恐怖で凍りつかせよい子にトラウマを植え付けた
ガチホラー回が存在することでも有名であり、今回では映画で初の試みである(「ヘンダーランド」でもその片鱗がある)。
特に子供向けとは思えない、キャラの顔がおぞましく変貌する作画はトラウマ以外の何物でもない。
しかし、後半は別物と思うほどのバカバカしいギャグ対決展開へと変貌。子供向けとしては正しいのだが、前半のノリから拍子抜けすることも。でもぶっちゃけこれで中和しないとマジで怖い

【あらすじ】

最近、しんのすけの周りの人間達が何か変だ。
やたら陽気なよしなが先生、犬のようなあいちゃんetc...
かすかべ防衛隊は、「周りの人間は偽物に入れ替えられてるかもしれない」とあらぬ想像に取り憑かれる。
そして世界中ではサンバが大ブームに。それは春日部の住民達にも伝染していった。
そんな中、新オープンした大型スーパーに出かけた野原一家と、知らぬ間に入れ替わろうとする「そっくりさん」。
そのピンチを一人の女性に助けられた野原一家だったが、もう既に敵の魔の手は彼らの周囲に及んでいた…。


【登場人物】

野原しんのすけ(声:矢島晶子)
お馴染み最強の幼稚園児。周りの人間が大変なことになっているのに至極能天気でマイペースを貫く。
シロに自前の芸「ちんちんかいかい」を教えていることが突破口となる。

野原ひろし(声:藤原啓治)
お馴染み足臭サラリーマン。
自分の代わりに家に帰っていたそっくりさん(全裸)と若干見苦しい大立ち回りを展開する。

野原みさえ(声:ならはしみき)
お馴染みドケチ専業主婦。スーパーでは危うくそっくりさんと入れ替えられかけた。
この時のそっくりさんの動きがマジで怖い。
敵の教唆にも屈さず最後まで目の前の夫を信じる良妻。

野原ひまわり(声:こおろぎさとみ)
今回はそれほど出番なし。

◎シロ(声:真柴摩利)
お馴染み名わたあめ犬。
主人の正体を見抜いたり、敵のアジトを突き止めたりと大活躍。

◎風間トオル(声:真柴摩利)
自分の親が偽物と入れ替えられているという疑惑に取り憑かれながらも、最後までママを信じようとするマザコンの鑑。
しかし結局、その想いは裏切られ…。

◎佐藤マサオ(声:一龍齋貞友)
愛しのあいちゃんがMに転身したことに戸惑いを隠せない。

◎桜田ネネ(声:林玉緒)
マサオのあいちゃん好き加減に呆れるも、やはり親が入れ替えられたことには恐怖心を隠せない。

◎ボーちゃん(声:佐藤智恵)
相変わらずの勘の鋭さと冷静さで、有事の参謀役を務める。

吉永みどり(声:高田由美)
冒頭で襲われ、そっくりさんに入れ替えられる。
全てにおいて挙動不審で、園長先生や風間くんに詰め寄る場面はマジで怖い。
本作のトラウマ要員その1。

まつざか梅(声:富沢美智恵)
先生陣の中で唯一お遊戯会のサンバを熱望していたが、いざ方針が変わると困惑。
そっくりさんに囲まれた中で防衛隊を逃がすために自らを犠牲にし食い止めた。ある意味最大の功労者。

上尾ますみ(声:三石琴乃)
相変わらずのあがり症でサンバを怖がる。
黒磯のそっくりさんに誘惑されあっさりと敵の罠にはまってしまう。

園長先生(声:納谷六朗)
お遊戯会のかすかべ音頭を楽しみにしていたが、そっくりさんに入れ替わった後はサンバを急進。
いつも以上に怖い顔で脅しにかける。

酢乙女あい(声:川澄綾子)
いつもは女王様然としているのに最近は犬のようにマサオに懐く。

◎黒磯(声:立木文彦)
普段の態度はいつもと変わらない。が、いいムードにある上尾先生を罠にはめるために殺し文句を言う。

風間ママ(声:玉川紗己子)
本作最大のトラウマ要員。
生チキンを思いっきり顔面崩壊させて丸飲みする様は最早子供向けアニメではない。
あまりのグロさに地上波で放送された際にはこのシーンが丸々カットされてしまった程。

◎ミッチー/ヨシリン(声:大本眞基子阪口大助)
逃げようとする野原一家+αをグチャグチャになっても執拗に追いかけてくる。
本作のトラウマ要員その2。

◎川口(声:中村大樹)
虚ろな目で頭に定規が刺さったまま話しかけてくるのはシュールだが怖い。

◎オカマバーのママ(声:長州小力)
久々に登場したオカマキャラ。モブだけど。
原作のスーザン小雪に似ている。演じた長州小力は本人役でも登場している。

≪SRI関係者≫
組織名は「サンバのリズムイイネェ~」の略。世界各地のサンバ事件を調査する、特殊捜査チーム。

◎ジャクリーン・フィーニー(声:渡辺明乃)
SRIの捜査員。アヒル口に茶髪が特徴なおねいさん。愛称は「ジャッキー」。
登場時のジャージに「ツンデレ」と書かれていたことからしんのすけからは「シンデレラのおねいさん」と呼ばれる。
本人はツンデレではなく面倒見がよく優しい性格なのだが。
アミーゴスズキに因縁があるらしく、決着をつけるためにサンバ勝負をビキニ水着姿で挑む。

◎SRI隊長(声:セイン・カミュ)
アミーゴスズキのアジトに部隊を率いて現れる。ジャッキーを信頼している。

≪アミーゴスズキ一味≫
◎アミーゴスズキ/アミーガスズキ(声:池田秀一/田島令子)
バイオテクノロジーの世界的権威だったが、サンバの魅力に取り憑かれ世界中をサンバで踊らせるために、
世界中の人間を自身の発明したコンニャクローンと入れ替えて自分だけのサンバ世界を作り上げようとした。
その名に劣らず、サンバのテクニックもプロ級である。
ちなみに「アミーガスズキ」とは最初に登場した女性体の名前。

◎チコ(声:中江真司)
アミーゴスズキの側近。…ぶっちゃけ空気過ぎて何のためにいたのかわからない。

◎コンニャクローン
今回の騒動の発端となった恐怖のそっくりさんの正体。
アミーゴスズキが開発したコンニャクイモを原料としたクローン人間で、目的の人間の組織片からそっくりな人間を作り出す。
本物に比べて無表情で、基本的にサンバの話をする時以外は口調にも抑揚が無い。
そして持ち主に似てサンバそのものにも敏感で、サンバのリズムを聞くと反射的に踊り出してしまう。その間は行動不能になる…という事は一切無く、むしろ踊ったままでも襲って来るので余計不気味。
あらゆる物理的攻撃を無効化しどんなに殴られてもまるで効果がないが*1、専用の特殊液を使えば元のコンニャクに戻せる。



後半はやたら激しいサンバで戦うという展開になるが、その際になぜか側近のチコがジャッキーを銃撃(これにはアミーゴスズキ自体も「余計なことを!」と憤慨している)、これに激昂したしんのすけがアミーゴスズキの仮面に靴を投げたのを皮切りにサンババトルは大きく崩れる。
それによりアミーゴスズキの正体がジャッキーそっくりの顔だったことからコンニャクローンが疑われ、そこから更にジャッキーの父親であるという正体が明らかになる。
その後、銃撃されたはずのジャッキーが立ち上がって親子同士の和解のような会話をし、しんのすけの合図の元みんなでサンバをして物語が締めくくられる……
という話なのだが、この急展開過ぎる話は支離滅裂な展開と言ってもよく、そもそもチコが何をしたかったのか分からないし、明らかに致命傷な銃撃を食らっておいて傷1つなく立ち上がってはその後普通にダンスをするジャッキーなど、初見ではツッコミどころが多すぎて唖然すること間違いなし。


楽しく追記修正しなければ意味がない!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • クレヨンしんちゃん
  • 劇場版クレヨンしんちゃん
  • 映画
  • アニメ
  • ホラー
  • トラウマ
  • みんなのトラウマ
  • 恐怖
  • 顔芸
  • 偽物
  • こんにゃく
  • サンバ
  • アミーゴ
  • ちんちんかいかい
  • シンデレラ
  • ツンデレ
  • ボディ・スナッチャー
  • 盗まれた街
  • ジャック・フィニィ
  • 後半ギャグ
  • 伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!
  • ※子供向けアニメです
  • 劇場版
  • 東宝
  • ムトウユージ
  • もとひら了
  • シンエイ動画
  • アニメ映画
  • 2006年
  • 倖田來未
  • クレヨンしんちゃんの皮を被ったホラー映画
  • ※子供向け映画です
  • 賛否両論
最終更新:2025年04月13日 17:20

*1 ただし、ダメージが強すぎると変形したまま元に戻らなくなってしまう。