クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワール

登録日:2016/04/29 Fri 01:55:00
更新日:2023/04/14 Fri 06:33:01
所要時間:約 9.12 分で読めます










さあ行こう、東方メトロポリスへ。







クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワールとは、アーケードクイズゲーム「クイズマジックアカデミー」の2016年版である。
プレイヤーはアカデミーから派遣された魔法使いとなってトーキョーを跳梁跋扈する瘴気と戦うこととなる。

















ん?と思ったあなたは正しい。今作の舞台となるのは現代の東京(厳密には違うが)である!


【概要】

ライバル機種であったAnswer×Answerの撤退により、アーケードクイズ界で実質一強状態となっていたクイズマジックアカデミー(以後QMA)シリーズ。
しかし10年以上の歴史を経たことによる目新しさの消滅やその間に起きた様々なコンマイクオリティーな出来事(キャラリストラ事件は今も古参プレイヤーのトラウマとなっている)、
黒ウィズの登場やクイズゲーム自体の敷居の高さ、ゲームセンターの衰退などによってユーザーの減少は深刻なものとなっていた。


そのような状況に一石を投じるべく、本作はこれまでのシリーズ作品と違う方向性を打ち出し大胆なリニューアルを行うことになった。
まずは舞台設定の一新。これまでの作品の舞台となっていたのはハリポタなどの影響が色濃く出た西洋ファンタジー風の学舎だったが、
本作では実在する都市・東京に非常によく似た現代的な大都会・トーキョーを舞台に設定。一気に作品イメージが変わることとなった。
作品タイトルの「グリモワール」とはこの現代都市トーキョーで魔法を使うためのスマホ型ツール。科学と魔術が交差しすぎです本当にありがとうございました。
サツキ先生の中の人ビリビリ超電磁砲だし、ま、多少はね?
生徒たちの制服もこれまでの魔法学校然としたものから、ブレザーなどのごく一般的な学生の制服を着崩した姿へと一新されている。
なにより一番の変化は今まで「はいてない」状態だったアロエが遂にスカートを着用したことであろう。


次に音楽のイメージ刷新。これまではファンタジーな世界観に合わせた落ち着いた雰囲気の曲が多かったが、本作では現代都市トーキョーが舞台ということで
かなり今風……というかコナミ繋がりでBEMANIシリーズに近いイメージの曲が採用されている。*1
なお東方とついているが某音楽面で高い評価を受けている同人STGとは特に関係ない。あちらは東方projectと言いつつ一人で制作しているがこちらは劇団レコードと名乗りつつ一人で製作である。
また夏にはコナミ版アイドルコンテンツ「ひなビタ♪」とのコラボが行われ、そちら側の楽曲が期間限定で輸入されることとなった。


そして画面構成も一新。これまでのスッキリ洗練されたUIとはあえて逆を行く情報過多気味の画面となったことで、猥雑な現代の都会を舞台とした作品らしさが醸し出されている。
こちらもまたBEMANIシリーズとの共通性が見られ、コナミのアーケードゲームとしての統一感が強まった。


総じてBEMANIシリーズにイメージを寄せペルソナ的なオシャレ感を出すことにより、ライトユーザーの取っつきやすさを目指しているのが感じられるデザインとなっている。
一方でゲームシステムについては「温故知新を目指す」とことで、過去作の好評だった部分を取り入れつつ昇華していく模様。*2
とはいえ前作から直接的に受け継がれたのは背景設定くらいなので、今回のリニューアルを機にアニヲタ諸氏も気軽にプレイを始めてみてはどうだろうか。


あらすじ

暁の賢者達は、遠き伝説の地トーキョーへ。

かつて邪悪な瘴気から世界を救った、東方の五賢人の伝説……時はめぐり、今。「伝説って?」「ああ!」
瘴気の存在すら忘れた東方の地、トーキョーに異変がおこる!瘴気大量発生の理由とは!?

あなたの知識とグリモワールの力で瘴気に立ち向かえ!


【システム】
  • トーナメント・NEO!!
従来のメインモードであったトーナメントは最大16人から最大9人に変更となった。9人→6人→3人で対戦する形式。
その分ユーザー1人分の満足度を向上させるための調整がなされており、1回戦で負けても7位決定戦、2回戦で負けても4位決定戦に進むことができ
のび太レベルのプレイヤーでも必ず2戦以上は遊べることが保証されている。
トーナメントの舞台 モデルとなった場所
トーナメント出場者発表 東京駅
予選1回戦 新宿中央公園・ナイアガラの滝
7位決定戦 どこかのコンビニ
準決勝 浅草・雷門前(大提灯の「雷門」の文字が「賢者」になっている)
4位決定戦 晴海埠頭・晴海客船ターミナルデッキ
決勝戦 六本木ヒルズ最上階・スカイデッキ

  • グリムバスターズ!!
前作のトナメがアイテム制でアレになったせいで実質メインモードだった「マジックコロシアム」の後継モード。
前作のジョブシステムとの違いはメインジョブ・サブジョブの組み合わせでコマンドが変化するようになったこと。
前作でもそうだったように本作でもこのモードがストーリーモードを兼ねてもいる。

今のところ、登場グリムはイナリ兄妹を除き全て日本の歴史に関連する人物をもじった名称になっている。
ホクサイはひなビタ♪とのコラボモンスターであり、ストーリーもQMAの女子生徒たちと日向美ビタースイーツ♪のメンバーのクロスオーバーとなっている。
登場グリム ステージ モデルとなった場所
ヤマトタケル/ヤマトヲグナ アキバハラ 秋葉原
マジパン☆サイゴーくん/マジパン☆タカモリくん ウェノ 上野公園
KG マエダ/HKT-SAI シン・ジュク 新宿
カートゥーンシーカー・ホクサイ/画境蛸・マンジ オー・ダイヴァ お台場
アベノムジナ/アベノイナリ センソー 浅草
アヴェノセイメイ*3 トーキョー上空


  • 検定クイズ!!
こちらも従来の検定モードを受け継いだ後継モード。
本作ではよりテーマを絞った「マニアック検定」が新登場する。第一弾はレオンがコロンビアポーズを取っているバナーが印象的な「クイズ検定」
発表会の様子をみるにおそらく第二弾以降に「青二プロダクション検定」がある可能性が高い。コラボの一環でひなビタ♪検定も登場。
舞台となる校舎のモデルはおそらく東京大学。

↓現在実装されている検定
通常検定 マニアック検定
世界地理 クイズ(The 5th KAC優勝者の選定)
高校野球 警察
実写作品 アナウンサー
化学 ひなビタ♪
西洋史 お城
五輪 シューティングゲーム
ラーメン・うどん・そば 哲学
プロレス 海外ドラマ
水生生物 文房具
昭和アニメ 刀・武器
建物
JPOP

  • 4人対戦
店内・サークル・店舗大会などに対応したモード。今まではこのモードで遊んでも魔法石が入手できなかったが今作から授与されるようになった。

  • ジャパンツアー
本作の目玉企画。これまで有志により各地で開催されていた非公式大会を公式認定し、その大会の結果と筐体での全国大会の結果とを合わせて
真の全国トップである「四神」を決めようという一年がかりの大型イベント。入賞者には成績に応じた賢闘士認定証が授与される。


【キャラクター】

グリモワールに移行するにあたり、全キャラクターに大胆なものから細かいものまで差はあるものの必ずイメチェンが施されている。
  • 男子生徒

  • 女子生徒

  • 教師
サツキ(ノンジャンル)
マロン(アニメ&ゲーム)
ガルーダ(スポーツ)
フランシス(芸能)
リディア(ライフスタイル)
エリーザ(社会)
アメリア(文系学問)
ウィーズ(理系学問)
ミランダ(全国大会担当)
ヴァル・ヴァ・ヴァルアドス(アカデミー校長、前作のラスボス)

  • しんぶん部
ヴァニィ(暁の鐘からの登場キャラで、本作では作中・リアルの双方で宣伝を担当する。ヴァルアドス校長の孫。次回作でプレイアブル化決定!)

  • その他
イナリ(自称。魔導書から呼び出したグリムを操りアカデミーの生徒たちに挑んでくる本作の敵ポジション。アホの子)
ムジナ(イナリの従兄。本作の黒幕ポジション。)
アヴェノセイメイ(ラスボス


【発表会】

本作の稼働直前に、単独タイトルとしてはほぼ初となるトーキョーグリモワール発表会がコナミ本社のイベントブースにて開催された。
それなりの数と言っておきながら会場限定e-amusement passが雀の涙ほどしか用意されていなかったり、ヴァニィの声優を呼んでおきながら
稼働開始時点ではプレイアブルキャラクターではないと発表されたりとコンマイクオリティーはそこそこ見受けられたものの、
制作側が当初50人くらいしか来ないのではないかと予想していた来場者数を大きく上回り10倍以上の人数が押し掛ける盛況となった。

イベントブースでは発表イベント会場やグリモワール試遊台の他、暁の鐘・トーキョーグリモワールの貴重な設定資料となる各種イラストの掲示、
公式イラストレーターからe-amusement passにミニキャラを描いてもらう企画や抽選で大きなイラストを描いてもらう企画が開催されていた。


【反響】

上記のように発表会が行われたことや大幅な設定の刷新もあり、本作は前作までと比べ大きく注目を浴びることとなった。
またジャパンツアーによって各地の大会も例年にない盛り上がりを見せ、申請開始から1ヶ月で100大会を超える申請があったという
(比較のために書くと前作「暁の鐘」で開催された大会は1年間で140程度だった)
クイズ専門誌「QUIZ JAPAN」でも大規模な特集が組まれるなど、艦これACの流行に便乗した感はあるもののリニューアルは今のところ成功を収めていると言えるだろう。
また2016年7月からはweb漫画サイト「デンシバーズ」で本作のコミカライズ版が連載開始された。

2016年9月24日にはアロエとカイルの中の人を迎えた公式トークライブが開催され、これまでのQMAの歩みの振り返りやコナミに収集された各種データの暴露、
声優によるキャラ談義やクイズ対決、そしてアルバム発売と次回作の告知が行われた。

2017年2月11日のJAEPO会場で、ジャパンツアー決勝戦と共に次回作の正式タイトル「クイズマジックアカデミー THE WORLD EVOLVE」が公開された(2/17〜19まで東京・大阪でロケテ)
次回作はトーキョーのみならずゼンコクを回り、プレイヤーキャラの2Pカラー対となるグリムが登場する模様。そしてヴァニィがプレイアブルキャラに。


追記・修正はトーキョー砂漠で果てしない夢を追い続けながらお願いします。

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最終更新:2023年04月14日 06:33

*1 前作ではBEMANIシリーズとの連動企画「サマーダイアリー」や「BEMANI検定」が開催され、イベントBGMにBEMANI曲が使われ好評を得ていた。

*2 前作でコアユーザーから批判を受けていたアイテムについてはゲーム性を壊すと判断されたのか廃止や下位組限定となった。

*3 本作のラスボス、コイツとの対戦時のみ問題数が20になる。(通常は18問)