うたわれるもの 二人の白皇

登録日:2016/10/30 (日) 04:48:51
更新日:2024/04/05 Fri 18:06:16
所要時間:約 33 分で読めます




うたわれるもの 二人の白皇』(Utawarerumono: Mask of Truth)とは、2016/09/21に発売されたSRPG+ADVである。
開発・発売元はAQUAPLUS。
PS3/PS4/PSvitaの3機種で展開されていたが、2020年1月からはSteamでも展開されるようになった。



【概要】

世界観が共通する2002年発売の第一部『うたわれるもの』をベースとした第二部『うたわれるもの 偽りの仮面』の続編にして、物語が完結するシリーズ最終作*1

時系列は『偽りの仮面』の終盤、先帝の崩御によりその後継者を巡って分断されたヤマトの動乱から数日後、と本作はほのぼのとしたシーンやギャグシーンが多かった前作と比べると(ボリュームが倍ほどあるので比率はともかく)シリアス寄り。

また「大神」と「大いなる父」の宿命の完結を描く重要場面が登場するのでので第一部もプレイすることを推奨する。


2022年7月からTVアニメ版が放送開始されたが、それまでには紆余曲折があった。
というのもアニメは前作で内容改変があったことで今作と繋げにくくなってしまい、間の悪いことに主人公・ヒロイン両方のキャストが病気療養にもなり、公式から「アニメ続編の予定はない」とアナウンスされてしまうほどアニメは絶望視されていた。
しかしキャストが復帰したことでアニメ化の話も出てきてこれで一安心…と思われた矢先にハク役の藤原氏が死去してしまい再び音沙汰がなくなってしまった。
しかしオシュトル役だった利根氏がハクのキャストを引き継ぐという役とキャストが入れ替わり、キャラは偽のオシュトルなのに中の人は本物という珍妙な現象が起きてしまった。
大筋の展開は原作のままになっているものの、原作の前作や今作で出るキャラがアニメの前作で退場したことで登場しないなどアニメ独自の改変も多々見られる。


【システム面】

操作性が向上し、戦闘面では幾つか要素が追加された。
本編クリア後には装備やレベルを引き継いだ周回プレイの実装、前作にはなかった場面回想も解放される。

  • 「協撃」
気力全開状態になると射程内の味方が同時に攻撃をする。
単純なダメージ増量のみでなく、相手の練技も無効化出来るので積極的に狙っていきたい。

  • 「協撃必殺技」
特定のキャラ同士で発生する専用カットインありの必殺技。

  • 「紅白試合」
経験値が入るプレイヤーキャラ同士での戦闘訓練。
勝利チームにはBPも入るので育成に便利……と言いたいが「戦闘回想」ほうが多分楽

  • 「ムネチカの試練」
各キャラの特性やゲームシステムのチュートリアル。
だが後半になればなるほど特性に加え的確な移動や攻撃、気力の管理などが求められる詰将棋となる。




【登場人物(ネタバレ注意)】

プレイヤーキャラ

文武両道の超人で先帝からの信頼も厚く、ヤマトの双璧と謳われる右近衛大将。
何者かの謀略により毒を盛られた天子アンジュを救出し祖国のエンナカムイヘ逃亡。朝廷側が立てた偽のアンジュに対抗するために同盟など軍備を整え、アンジュの帝位奪還を目指す。

……という親友オシュトルの名声と自身の知略を頼りに「偽りの仮面」を被ったハクその人。

この事実を知るのはその場に居たネコネと、魂の色を見えるウルゥルとサラァナのみ。

状況が状況のため前作のおちゃらけた部分は鳴りを潜め、常にオシュトルとして自然なように振舞っているためかなり真面目。それでもたまに地が出るが
ハクともオシュトルとも異なるキャラクター性のためか、プレイヤーからはハクトルと呼ばれることが多い。

貧弱だった前作と違って、連続行動スタイルの「攻刃の型」を使えば前衛でも十分に戦える性能になった。
が、基本的には「士気向上」で味方のステータスを上げ、「蘇生扇舞」の体力・気力回復でフォローするのが最適解な指揮官タイプ。

ヴライとの死闘で消耗したため記憶と戦闘力を失った……と周囲に説明している。物語が進むにつれ次第に仮面の力を使いこなしていき、素の状態の圧倒的に勝るミカヅチ達とも対等に渡り合うようになる。



オシュトルの実妹で、最難関の殿試に史上最年少で合格した理知的な才女。
まだ幼いながら古代の遺跡や神代文字など考古学的が好きで、心底敬愛する実兄を侮辱するものは誰であろうと許さない。
かつてはクオンと義理の姉妹の絆を結び、本人は決して認めないだろうがハクにも何だかんだ懐いていた。

が、自分を庇ってオシュトルが死んだことと、義姉のクオンも去ったことに強いショックを受けており、誰も見ていない夜中になると泣きながら自分を責め続けている。

ユニットとしては回復重視の術士タイプ。
攻撃と回復を同時に行う「攻防一体の構え」、攻撃と同時にそのパネルに追加効果を持つ「陣」を設置する術を習得するのが特徴。
クセの少ない素直な性能で使いやすいのだが、いろいろとぶっ飛んでいるフミルィルには役割が被るのもあって出撃枠を奪われがち。


  • ルルティエ CV:加隈亜衣
ヤマトの辺境国「クジュウリ」の出身で、皇でもある「八柱将」オーゼンの15人兄姉の末っ子。超巨大化したホロロン鳥のココポ(CV:米澤円)と何時も一緒。
国の政は兄や姉が担当し、彼女は台所で料理をする家庭的で心優しい性格だからか、今作はアンジュの御側付きで活躍。

ハクの突然の死を受け入れられず一時期茫然自失な状態に陥るが、過酷なヤマトの動乱の中で前作からハクに対して抱く想いを恋心と自覚し、精神的に成長することになる。

戦闘では巨大ホロロン鳥のココポに跨って戦う。自軍最高の体力と移動力を持つ壁役兼遊撃ユニット。
自分中心の範囲に行動順を早める+移動力アップ+体力&気力回復の「花神楽」が優秀で、低めの防御・素早さをフォローしつつ味方のサポートを行える。
育ち切ると特性の数がものすごいことになり、敵を足止めしつつ弱体化や遅延をばらまく恐怖の怪鳥となる。



海洋国シャッホロの皇で「八柱将」ソヤンケクルの娘。
常にクラリンという海月のような謎の生物と一緒に居り、独特な雅言葉を話す。
恋に対して積極的で、まだ見ぬ未来の旦那様を探しに帝都へ留まり、ハク達隠密に参加する。

可憐な容姿ながらその実は戦闘狂。本作は強キャラが多いので「うひひひ…」と嬉しそうに笑っている機会が多め。
死生観に関してはかなり達観しており、人間死ぬときは死ぬんだから笑って送り出せ、という感じである。
ただ見た目では分からないがハクの死に関しては少々胸の内にモヤモヤとした引っかかりがあるようだ。

高機動アタッカー。高い攻撃力と機動力を併せ持ち、敵を倒すと50%の確率で再行動できる「戦陣高揚」のおかげで敵の殲滅力はピカイチ。
しかし防御面が頼りないのと、ZOCを無視して移動できる「勇気の瞳」を持っていないので、十全に彼女を活かすなら装備でのフォローが必要。


  • ノスリ CV:山本希望
裏表がない快活とした姉御肌の巨乳の女性。弓の名手であり、没落したお家の再興のために帝都で義賊活動をしていた。
エヴェンクルガの血を受け継いでいるらしい。

天子であるアンジュへの忠誠心は極めて高く、エヴェンクルガらしく義を重んじる性格。
エンナカムイでは弓の腕前と姉御肌な性格を買われて、兵たちの弓の指導を行っている。

実は元「八柱将」ゲンホウの実娘であり、祖国のイズルハではかなりの名家の出(没落してるが)。

長射程・高火力・高機動という今作最強クラスの攻撃役。
前作のライバルであるキウルとは大きく差別化され、遊撃アタッカーとして活躍できる。
特に段差の多いステージが増えた今作では、高低差に強いノスリは大きなアドバンテージを得たと言える。
反面防御性能は相変わらず紙の一言。接近されたら終わりと考えて立ち回ったほうが良い。


ノスリの実弟。裏表がない姉と違い腹芸が得意で、かなりの切れ者。姉のノスリを心底敬愛しており、彼の行動理念は全て姉の幸福のため。
頭の回転が早く色々出来て便利なので、オシュトルの影として彼をサポートする。

基本的に誰に対しても礼儀正しく、目を細めていて柔和な笑みを浮かべているが、その腹の中は何を考えているかは分からない。
とても鋭いのでオシュトル(ハク)は自分の正体に気づいているのではと疑っているが、本人はのらりくらりと躱している。

前作と同様にZOCと敵配置を無視して移動できる高機動・遊撃型のアタッカー。火力が低いものの隠し会心を極めれば高火力を叩き出せるのも前作同様。
特性の「闇討ち」で更に攻撃力と状態異常付与力が上がるので、背後からの攻撃を心がけたい。


  • キウル CV:村瀬歩
エンナカムイ皇・イラワジの孫で後継者。同郷の英雄であるオシュトルを敬愛しており、彼と義兄弟の契りを結んでいる。
少々気弱な性格で自己評価が低い欠点があるが、努力家であり、戦の勝利より民の幸福を喜ぶことが出来る次期皇に相応しい人格者である。

弓の腕前は確かで一行ではノスリと並ぶほど。
物語開始時は帝都からオシュトル直属の近衛衆とその家族を逃がす大役を任されており、見事やり遂げた。
他にも自国エンナカムイが戦乱の中心であることから皇子としての役割を求められることが多く、
前作より一回りも二回りも成長することとなる。

オシュトルのことを慕うと同時に、ハクのこともだらしないと思いつつもう一人の兄として慕っていたようで、
彼の死を聞かされた時は涙を流した。

今作はオシュトル(ハク)が立場上あまり(ギャグ的な意味で)酷い目に遭わせにくかったのか、
その分彼がラッキースケベを始めとする色々酷い目に遭っている。特に想い人であるネコネを巡る彼の恋物語は…。

前作では最強キャラの一角だったが、今作はマイルドに調整が施され、気力の溜まりにくさもあり火力面で他キャラに一歩譲る形となった。
それでも高射程と特性「不動連撃の構え」の相性の良さは健在で、デバフを撒きながら足を止めて戦う後方支援要員として優秀である。
攻撃範囲が広いため協撃のパートナーにしやすいのも利点。


「陽炎のヤクトワルト」の異名を持つ凄腕の剣豪。
アトゥイと並ぶ戦闘要員であり、一行では最強クラスの実力者。飄々としているようで、実際は義に篤い漢。

ヤマトの生まれではなく元々はウズールッシャ付近のレタルモシリという小国の出身で、故あって養女のシノノンと一緒に旅をしていた。
彼の剣技は我流であるが、ベースとなっているのはかつてレタルモシリを旅の途中で訪ねていた、
眼帯をした凄腕のエヴェンクルガの老剣士の動きを真似したものである。

養女のシノノン(CV:久野美咲)は少々独特な口調でませた物言いをするが、基本的に素直な良い子。
シリアスな展開が多い今作における清涼剤的存在。
仲間内には大体懐いているが、特にキウルがお気に入りの模様。

高い体力・攻撃力・防御力とZOC・優秀な反撃技を持つ前衛の壁。
「抜刀の構え」状態ならば相手の近接攻撃をバンバン躱し、反撃で勝手に殲滅してくれる。
反面この「抜刀の構え」に彼の全てが集約されていると言っても過言ではなく、構えが活かせない状況になると戦力が大幅ダウンしてしまう。
強い相手にはとことん強いが、遠距離技や反撃不能技などを持つ相手にはほぼ何もできない。
投入する戦場は選ぶ必要がある。

ハクが帝より授かった双子の巫。色白で口数が少ないのがウルゥルで、浅黒く丁寧に話すのがサラァナ。
巫の中でも更に特別な「鎖の巫」と呼ばれる「仮面の者」などが暴走した時のカウンター的存在で、大宮司ホノカの娘。

前作終盤で力を使いすぎて長らく眠っていたが、今作では問題なく目覚めている。
その時何故かオシュトルに変装しているハクを見つけるが、何か事情があるのだろうと認識阻害の術式をかけてさり気なくフォローしている。
ハクの方は誤魔化そうとするが、魂の色を見られる彼女らを騙すことは不可能だったので、
表向きにはハクの遺言でオシュトルを新たな主とした、という風にして側に置いている。

火力と射程に秀で、それ以外が軒並み壊滅的という前作通りのキャラ。
術の威力がナーフされたため前作ほどの火力はないが、その分状態異常を付与できるようになり使い勝手は増した。
式神の「モスモス」を使えば全ステージで属性活性が可能であり、装備「自然融合」と合わせるとステータスが大幅に上昇する。
またモスモスを攻撃対象にすることで高性能広範囲ビームを楽に打つことが出来る。


ヤマトの皇女にして唯一の正当な後継者。天子アンジュ。
自らをアンジュと名乗る偽物が帝都で即位したため、帝位の奪還を目指し果てなき動乱に身を投じる。
実は旧人類である帝がかつての実娘の遺伝子を元にした存在であり、生物学的にはハクの姪にあたる。
その姿も獣耳と尻尾という違いはあるが、元になった人物そっくりである。

前作終盤にて何者かの謀略で毒を盛られ喉が爛れ声を出せない状態に陥っていたが、作中で何やかんやあり回復。
天真爛漫でかなり我が儘だが、民や臣下のことを大切に思っており、ハクが自分のために死んだと聞かされた時は涙した。
最初は上に立つものとして未熟であったが、過酷な戦乱を通して精神的に強く成長することとなる。

帝が自身の後継者として調整した、まさしく最高傑作とも言える存在であり、いくら食べても太らない体質、
常人なら死に至るレベルの毒物への耐性、そして並外れた怪力(戦闘に特化したギリヤギナ族でも群を抜いているレベルのカルラに匹敵)を持ち合わせている。
恐らく単純なスペックならば作中最強候補。

本編でもその怪力を活かして、何処かで見たことがある鉄塊に近い大剣を軽々と振るい自ら出陣する。
ただし戦いの手解きを受けているわけではないので、達人相手には流石に為す術はない。
武人として鍛えれば最強になりうるかもしれないが、立場上ないと思われる。

ステータスを見た瞬間分かる火力特化キャラ。
連撃も練技も特性も大体火力絡みのものであり、4桁ダメージぐらい軽く出せるヴライも真っ青の火力お化け。帝の子煩悩っぷりが遺憾無く発揮された結果である
反面防御性能はかなり低い。反撃無効とはいえ連撃の中には反動で大ダメージを受けるものもあり、防御力も低いので殴られたら普通に死んでしまう。
また近距離アタッカーだが移動性能もかなり悪いので、装備や味方の移動力を上げる連撃などでフォローしたい。


「鎮守のムネチカ」と謳われるヤマト八柱将の一人。アンジュの東宮傅代理で、何かとお転婆な彼女の教育や躾を行う。同時に護衛役でもある。
帝より仮面を賜った「仮面の者」の一人でもあり、鎮守の名に相応しくバリアのような強固な壁を作り出すことが出来る。
なおこのバリアは彼女自身の能力でもあるようで、仮面がなくても出すことは出来るようだ。

前作にてトゥスクルに侵攻した時、帝崩御の報を聞き撤退するヤマト軍の殿を務めるもそのまま捕虜として軟禁されることとなってしまう。
しかしその後作中でやっぱり何やかんやあり、無事にエンナカムイ勢に合流。
捕虜となった際に没収されたため仮面は失ったままだが、それでもその武勇でアンジュを支えつつ彼女の帝位奪還を目指す。

アンジュが火力特化ならば彼女は防御特化。
ZOCで敵を3人足止めすることができ、タンクとしての性能はヤクトワルトを凌ぐ。
挑発で自分を殴らせた後に反撃で気力を溜めるという戦法が基本。
終盤でのとあるイベント後には更に超強化され、「不動連撃の構え」や体力を回復する「河山帯礪」、「土神完全連帯防御」などが習得可能になり、まさに鉄壁の要塞と化す。


  • フミルィル CV:儀武ゆう子
トゥスクルでクオンの御側付きを務めている美女。彼女とは立場を超えた絆で結ばれており、実の姉妹のような幼馴染のような間柄。
彼女も何やかんやあってエンナカムイ勢に合流することになる。
第一作目でウルトリィが一時的に預かっていた赤ん坊が成長した姿で、ウルトリィに輪をかけておっとりとした天然な女性。
あと巨乳。めっちゃ揺れる。

その場に居るだけで周囲の目を奪う美女だが、それに加え無意識のお色気体質。
突然服の紐が解けることを始めとしてやたらと色っぽい挙動を自然に行うので、男共が魅了されっぱなしである。
本人に一切悪気がないので余計タチが悪い。ついた異名が「傾国の美女」。

ユニットしてはサポート中心の術士。
……なのだが、習得する連撃や特性が高性能かつ唯一無二のものが多く、役割の被るネコネやクオンのお株を奪う罪深いキャラでもある。
こんなとこでも女性陣の出番を奪うか
割合回復+味方の行動順を次に持ってくる「百華蜜」、自身への回復に対する反撃として発動する範囲回復+式神召喚の「稲荷雨」、攻撃と回復を同時に行う「攻防一体の構え」等々、そのサポート性能は自軍でも随一。
召喚される式神「シュマリ」も行動順を早める回復技でサポートを行いつつ、属性活性でフミルィルのステータスを大幅に上げることができる。
また術士なのに機動力がノスリ並みに高く、特に高低差の大きいステージに強い。
オシュトルと組んでループコンボも可能と、非常に優秀なユニットと言える。若干やりすぎ感も否めないが


エンナカムイ

オシュトル、ネコネ、キウルの故郷。大国ヤマトの中でも辺境に位置する小国で、周囲を巌しい山々や深い渓谷に囲まれており、
これが天然の要塞として作用している。その反面戦をしたことが全く無く、兵も精々獣を相手にする程度の弱兵揃いである。


  • イラワジ CV:白熊寛嗣
現エンナカムイ皇。キウルの祖父で、オシュトルやネコネからは「御前」と呼ばれている。
穏やかな性格の持ち主で、善政を敷いているので民からの信頼も厚い。
帝への忠誠心は高く、間違いなく戦乱に巻き込まれることになると分かりつつオシュトルらが連れてきたアンジュを快く匿うことにした。
ただ彼自身が武芸者ではなく、歌や芸術を愛する文化人であったため戦のことはまるで分からなかったので、
エンナカムイの全権をオシュトルに委ねることにした。


  • トリコリ CV:藤田昌代
オシュトルとネコネの実母。子ども思いの優しい母親であり、夫亡き後は女手一つで二人のわが子を育ててきた。
躰が弱く病を患っており、視力を殆ど失ってしまっている。
彼女の体調も考えて、オシュトルの死については他の皆と同じように隠し通す事となる。


朝廷

前作終盤にて起きた帝暗殺の事件とその後の混乱の際に、急遽偽のアンジュが帝位についたので一応は平穏を取り戻している。
実権はライコウが握っており、帝位奪還を目指すオシュトルらと対立する。


八柱将の一人「聖賢のライコウ」。その知略のみで「仮面のもの」に匹敵すると噂される傑物で、ミカヅチの実兄。
ヤマトが誇るチート兄弟の知略面を担当する。帝崩御後の混乱に乗じて自らの野望のために動き出す。

「聖賢」の名に偽りない圧倒的知略の持ち主であり、常に何手先も読んで策を練り、オシュトル達の前に立ち塞がる。

その実力は間違いなく知略面では作中最強候補。公式ガイドブックによると、もしもトゥスクル侵攻時に彼が十全に指揮をとっていたならば、
トゥスクルが陥落していた可能性が示唆されるほどの男である。
特に情報収集能力と伝達能力がズバ抜けており、「逓信衆」を駆使することで帝都に居ながらにしてヤマト各地の様々な情報を得て、
部下に直接指示を出している。

用兵にも長じており、彼自身の武術はからっきりだが部隊の練度はヤマトでも屈指。
戦闘ではなく戦争において最も力を発揮するタイプの化物である。

直属の部下にシチーリヤ(CV:三宅麻理恵)が居り、常に行動を共にしている。
ちなみに性別は男です。


  • ミカヅチ CV:内田夕夜
オシュトルと共にヤマトの双璧と謳われる武人。左近衛大将であり、「仮面の者」の一人でもある。
前作ではなかったが、オシュトルやヴライと同様に力を解放し姿を変えることも出来る。
オシュトルとは共に競い合った親友兼ライバルであり、前作ではハク達隠密とも交友関係を持ち、彼を友と呼んでいる。

チート兄弟の武勇担当。本物のオシュトルとヴライが居ない今、事実上ヤマト最強の漢。
先帝とその娘アンジュへの忠誠心は本物であるが、「アンジュと帝都を守る」という先帝からの勅命を遵守するため、
アンジュはオシュトルに任せ自身は帝都を戦乱から守り抜くことを決意する。
それ故に帝位奪還のために帝都へと侵攻するオシュトルらエンナカムイ勢と敵対することになる。

直属の部下にミルージュ(CV:高森奈津美)が居り、ミカヅチの副官的ポジションとして行動を共にしている。


  • マロロ CV杉山大
ヤマト最難関である殿試に合格した殿学士(正確には助学士)。
日本貴族風の白化粧とおじゃる口調が特徴的な、前作の愛されキャラ。貴族出身だが身分を鼻にかけず、むしろ気弱で心優しい性格。
ウコンとは友人でその正体も知っており、ハクとも友人同士になる。
戦における采配師としての才能があり、それはあのライコウすら認める程のものであったが、
上司が最悪なことに無能代表のデコポンポであったためまともに聞き届けられることはなかった。
本人としてはオシュトルやハクの下に参上したい思いであったが、帝都の実家を見捨てるわけにもいかず苦悩することになる。
OPでは前作までの優しい容貌とは打って変わった、修羅のような禍々しい化粧をした姿が確認されたが、果たして。


  • ウォシス CV:菊池幸利
「影光のウォシス」の異名を持つ八柱将の一人。個性派揃いの八柱将を纏める実質的な大老。
帝の崩御後も変わらず帝都に留まり、ライコウから依頼があれば協力するというスタンスを取っている。
直属の部下にシャスリカ(CV:浅利遼太)、リヴェルニ(CV:田丸篤志)、ラヴィエ(CV:鈴木晴久)が居り、何れも同じ種族の出。
ちなみにシチーリヤとミルージュも同じ種族。
前作終盤の行動が怪しすぎて、どう考えても帝暗殺の黒幕だろと予想されているが、果たして。


  • デコポンポ CV:大川透
一応ヤマト八柱将の一人。
「七光のデコポンポ」と一部メディアでは言われているが、本当にそれが本人も認めた異名なのかどうかは不明。語尾は「にゃも」。
八柱将の面汚し、豚などと言われる本作屈指の無能。平気で汚職もするまさにダメ人間。本作でも自覚のない無能としてやらかしてくれる。
側近にボコイナンテ(CV:中西としはる)という人物がいるが、こちらもデコポンポをヨイショするだけの無能。
こいつらに雇われるマロロが本気で可哀想である。


クジュウリ

ヤマト辺境にある国で、ルルティエの母国。元々は荒れた土地で風土も厳しいが、
皇であるオーゼンが自ら率先して開墾していったことで国土を広げた。


  • オーゼン CV:佐々木義人
クジュウリの皇でありヤマト八柱将の一人である「楽土のオーゼン」。
武勇にも優れているが、荒れた土地を開墾した功績を帝より認められ今の地位に就いている。
辺境の出身故か、かなり訛が強い話し方をする。
ルルティエを含む15人の子どもを持つ子煩悩な父親であり、娘、特に末子のルルティエには超がつく程甘い。
その親馬鹿っぷりは前作に登場したソヤンケクルに並ぶレベル。


  • シス CV:山村響
オーゼンの長女で長子。かなり特徴的な格好をしており、見ようによってはパンツ丸出しにも見えるのでOPが公開された時は一部でざわついた。
かなり気が強い性格で、政略結婚で嫁いだ相手を見限って独断で反故にしてしまっている。
弟たちや父親にすら割りと辛辣な物言いをするが、ルルティエのことは溺愛している。


  • ヤシュマ CV:田丸篤志
オーゼンの長男で第二子。常に右肩に梟のような鳥類を乗せている。
礼儀正しい快男児だが、姉のシス相手には頭が上がらず時々割りと理不尽にふっ飛ばされている。
勿論彼もルルティエが大好き。というか家族内でルルティエが嫌いなものなど居ない。



イズルハ

エヴェンクルガに連なる氏族が集まった国。気候は1年を通して涼しく、山林資源も豊富な豊かな国である。現皇は八柱将でもあるトキフサ。


  • トキフサ CV:志賀麻登佳
「調弦のトキフサ」。目立った武勇伝はないが、堅実な采配で援軍が来るまでの繋ぎとして活躍する堅将。
また本人も十人張りの強弓の使い手。
どうやらノスリ・オウギの父であるゲンホウと因縁があるようだが…。


  • ゲンホウ CV:大川透
ノスリとオウギの父親。実は元八柱将だったが、ある事件の際に責任を負い失脚している。
義を重んじ武功も高く人徳もある高潔な武人であるが、今は日がなのんびりと隠居生活を送っている。
性格は飄々としているが、かなりの切れ者。


シャッホロ

ヤマトの海洋国家。気候は南国風。皇であり八柱将のソヤンケクルが治めており、アトゥイの祖国でもある。


  • ソヤンケクル CV:最上嗣生
「溟海のソヤンケクル」。先帝からヤマト全領海の統治を任じられる程の傑物。
海戦の達人だが陸戦でも強く、見た目よりも遥かに頭の回転が早い知勇兼備の名将である。
ただ異常なまでに娘のアトゥイを溺愛しており、アトゥイからは嫌われてはいないが暑苦しくて偶に鬱陶しがられている。


ナコク

シャッホロの隣国。気候なども似通っており、代々帝への絶対的な忠誠を誓っている忠義の国。
それ故に帝より賜った「白磁の大橋」を何よりの誇りにしている。


  • イタク CV:小林裕介
シャッホロの皇子。母親はソヤンケクルの妹で、アトゥイは従姉妹にあたる。
若年だが真面目で誠実な性格で、民衆からの支持も厚い。ただ見かけによらず熱血漢で、少々無茶な行動をする時もある。

アトゥイに幼いころ会ったときから恋をしており、また母親同士で決めた許婚関係になる(ソヤンケクルも渋々ながら認めている)。
アトゥイ本人は覚えていなかったが満更でもない様子であり、アプローチをかける。

中盤にスポット参戦する物理アタッカー。
移動後に、更なる移動や移動前でしか使えない連撃を使用できる「千里疾走の構え」を習得する。
クセがなく素直な性能をしているので使いやすいのだが、尖ったところも少なく器用貧乏になりがち。
Lv99まで育成すると属性活性特性「水の鼓動」を習得し、水属性の自分・アトゥイ・ネコネを常時強化できるのだが、趣味の領域だろう。


トゥスクル

第一作目の舞台。十数年ほど時が経ち、一作目の頃と違い国が統一されているようだ。
ヤマトとその趨勢は比べるまでもないが、一騎当千の猛者が集っている。


前作ヒロインで、勿論今作でもヒロイン。トゥスクル祖皇ハクオロの娘で、トゥスクル皇女。そしてウィツァルネミテアの天子。
前作ラストでハクの死を聞かされ、失意のままその場から立ち去り、オボロ達に回収されトゥスクルに戻っていた。

前作のラストで力を暴走させた結果、10日もの間寝込むことになってしまった。勿論彼女の引く「血」が関係しており、
決して解放させてはならないと言い含められていたのだがハクの死をきっかけとして解放してしまったのだ。
他にも母親のユズハが患っていた大病も受け継いでしまったようだが、こちらは既にその血によって完治しているらしい。
尤もこのことをクオン本人は知らず、オボロらも黙っている。

目覚めた当初は記憶が混乱していたが、記憶が戻ると同時に病み上がりの体ながら再びヤマトの仲間たちのもとに戻ろうとするが、
皇であるオボロからヤマトに侵攻することを伝えられる。
結果彼女はかつての仲間たちを救うためにヤマトの朝廷と敵対する道を選び、トゥスクルの皇女としてベナウィ・クロウら精鋭を率いてヤマトに向かう。


  • オボロ CV:桐井大介
現トゥスクルの皇。クオンは妹のユズハの子であり、血縁上は彼女の伯父なのだが我が子のように可愛がっており、彼女からも「お父様」と呼ばれ周囲にも娘と呼んでいる。
若い頃は血気盛んだったが歳を重ね皇としての威厳も責任も備わったようで、冷静かつ大局的に物事を見られるようになった。
ただクオンの事になると親馬鹿っぷりを存分に発揮し、前作では自らヤマトにお忍びで来ている辺り無茶もするようだ。


クオンの姉代わりであり、「森の母」としての能力を持つ女性。第一作のヒロインであるエルルゥの妹。
基本的に性格は変わってないように見えるが、やはり物事に対して大局的に見ることが出来るようになっている。
クオンは基本的に溺愛しているが、時には優しくも厳しい姉として接している。聞き分けがない時はお仕置きもする。


大神ウィツァルネミテアを信仰するオンカミヤムカイの巫。相変わらずの爆乳で、並居る巨乳キャラの中でも最大クラスの爆乳である。
アルルゥとは親友同士で、今でもよく一緒にいる。クオンの姉代わりでもあり、時に厳しいアルルゥと違いこっちは結構甘め。


オンカミヤムカイの賢大僧正。クオンにとっては母親代わりの一人でもあり、学問や作法の教育をしていたらしい。
かつて赤ん坊だったフミルィルを面倒を見ていたことがあり、その縁から今でも母のように慕われている。


トゥスクル侍大将。知勇兼備の勇将で、「仮面の者」とも互角以上に渡り合える猛者。
基本的な性格は変わっておらず、冷静沈着で大局的に物事を見る武人。クオンに対しては奔放すぎることを諌めることもあるが、
主君への忠誠心のみならず家族としても深く愛している。


ベナウィの腹心で、強者との戦を歓びとする歴戦の勇士。
豪胆な性格状況に応じて物事を判断できる見かけによらず頭の切れる男。
クオンにとっては父親というより歳の離れた兄といった感じで、
年季の違いから大体の事を軽くあしらわれてしまうのである意味恐れられている。


オボロの御側付きである双子の少年……少年?前作にも登場し、クオンに帰ってくるよう度々接触していたようだ。
大体前前作の登場人物は容貌にあまり変化はなく、寿命が人間の倍ほどあるので成長が遅いのはまだ分かるが、
とは言っても変わらなすぎている双子である。


帝都の旅籠屋・白楼閣の女主人で戦闘民族ギリヤギナの出身。クオンの母親姉代わりであり、
前作ではさり気なくハク達をサポートしてくれた。
帝崩御後も帝都に滞在しているはずだが…。


  • トウカ CV:三宅華也
白楼閣の女衆ことエヴェンクルガのうっかり侍。クオンの母親代わりでもあった。
こちらもカルラと一緒に帝都に居るはずだが…。


前前作のヒロインでアルルゥの姉。超一流の薬師でもある。クオンの母親代わりでもあり、薬師の師匠でもある。
OPでは彼女らしき人物が、見覚えのあるシルエットの前で佇んでいる姿が見受けられるが…果たして。


前前作の主人公にしてクオンの実の父。トゥスクル建国の父にして初代皇である。
前作には登場しなかったが、今作のPV等では担当声優によるナレーションも収録され、OPでは見覚えのあるシルエットを見せているが果たして…。







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最終更新:2024年04月05日 18:06

*1 若かりし頃のトゥスクルなどの活躍を描いた「うたわれるもの0(仮)」が制作される可能性はあるようだ