シンプル(大乱闘スマッシュブラザーズ)

登録日:2018/10/29 Mon 22:29:23
更新日:2024/07/29 Mon 19:08:03
所要時間:約 7 分で読めます




「シンプル」とは、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにおけるゲームモードの1つ。
複数のステージを、ボーナスステージを交えながら進んでいく。いわゆるアーケードモード。
後の「アドベンチャー」が存在しなかった『64』版では単に「一人用ゲーム」という名前で、「シンプル」という名前がついたのは『DX』から。

以降、『for』までのシリーズに搭載されておりそれぞれに共通してチーム戦、ジャイアント戦、軍団戦、メタル戦、ザコキャラ戦がある。
『X』以降では全員が入り乱れて戦う大乱闘も追加された。
『SP』では「シンプル」としてのモードはなくなり、ファイター個別にテーマが用意された「勝ちあがり乱闘」が導入された。
難易度が高いほど敵ファイターが吹っ飛びにくくなり、プレイヤー側のファイターは吹っ飛ばされやすくなる。
全シリーズ共通で、最終ステージではラスボスとしてマスターハンドが待ち構えている。


64

ステージ順、対戦相手、型式、全て固定。
難易度はVERY EASY、EASY、NORMAL、HARD、VERY HARDの5段階。
一つの攻撃しかしない、動かない、ダメージを受けない、などの条件を満たす事で「ボーナス」という役が生まれ得点が入る。
またステージ固有の特殊なボーナスや、減点を受けるボーナスもある。チーム戦の味方キャラはランダムで選ばれる。

ステージ 対戦相手 型式 備考
ステージ1 リンク 通常戦 低難易度だと最初の数秒間は動かない。相手が竜巻で撃墜されると「トルネードクリア」のボーナスが入る。
ステージ2 ヨッシー軍団(18ぴき) 軍団戦 出てくる色の順に倒すと「ヨッシーレインボー」のボーナスが入る。
ステージ3 フォックス 通常戦 たまに出現するアーウィンの攻撃で撃墜すると「アーウィンクリア」のボーナスが入る。
ボーナス1 ターゲットをこわせ! ボーナス ファイターごとにステージが違う。
ステージ4 マリオブラザーズ チーム戦 プレイヤー側にも味方キャラ1体が加わる2VS2のチーム戦。ルイージをプレイヤーキャラクターとして出現させていない段階でも登場する。また、マリオに一切攻撃せずルイージを先に倒し、その後マリオを倒すと「ブラザーズカラミティ」のボーナスが入る。また、味方キャラの状態によってボーナスも変わる。
ステージ5 ピカチュウ 通常戦 相手のピカチュウはたまに自滅するので、「アンチウォー」という珍しいボーナスが入る事もしばしば。
ステージ6 ジャイアントドンキーコング ジャイアント戦 プレイヤー側3体VS相手1体で戦う。通常のドンキーが味方になる事も。また、味方キャラの状況によってボーナスも変わる。味方キャラは対戦相手紹介画面で「←みかた」「←こっちも」と表示される。
ボーナス2 台を乗り継いでいけ! ボーナス 初代のみのボーナスステージ。
ステージ7 カービィ軍団(8体) 軍団戦 それぞれのコピーを持っている(8体目はノーマルor隠れキャラの内誰か一人)。順番に倒すと「カービィフラッシュ」のボーナスが入る。
ステージ8 サムス 通常戦 ステージの酸で撃墜すると「アシッドクリア」のボーナスが入るがポイントは低い。
ステージ9 メタルマリオ メタル戦 専用ステージ「メタ・クリスタル」で戦う。ドンキーがプレイヤーだと数秒で決着も可能。
ボーナス3 ボスのところまでたどりつけ! ボーナス 道中にザコキャラが出現する通路をゴールまで駆け抜ける。
ステージ10 謎のザコ敵軍団(30体) 軍団戦 各ファイターのコピー。専用ステージ「デュエルゾーン」で戦う。
ステージ11 マスターハンド 最終戦 専用ステージ「終点」で戦う。


DX

ステージごとの型式は固定だが、対戦相手が特定のグループからランダムで選ばれるようになった。難易度は前作と同じ。
ボーナスがあるのも前作と同じ。ただし本作ではそれもステージ数の内訳に数えられるようになり、前作より少し短めになっている。
「ボスのところまでたどりつけ!」が「つきすすめ!」としてリメイクされ、「台を乗り継いでいけ!」は「フィギュアゲット」という上から落ちてくるフィギュアを中央のカゴに入れるゲームに差し替わった。

隠しボスであるクレイジーハンドが登場するようになったのも今作から。
一定難易度以上でマスターハンドのHPを削ると乱入してくる。

  • ステージ1 … 通常戦
  • ステージ2 … チーム戦*1
  • ステージ3 … ターゲットをこわせ!
  • ステージ4 … 通常戦*2
  • ステージ5 … ジャイアント戦*3
  • ステージ6 … フィギュアゲット
  • ステージ7 … 通常戦*4
  • ステージ8 … 軍団戦
  • ステージ9 … つきすすめ!
  • ステージ10 … メタル戦
  • ステージ11 … マスターハンド(&クレイジーハンド)

プレイヤーキャラと同じ対戦相手は出ない。ちなみに対戦相手のグループはある程度決まっている。
例えばチーム戦なら同じ出典のコンビはもちろん、
「リンク&ルイージ」という緑コンビや「ファルコン&ファルコ」のスピード狂のコンビなど関連を意識したものがある。
またMr.ゲーム&ウォッチは軍団戦でしか登場しない。ガノンドロフは対戦相手に登場しない。ゼルダ/シークは味方に登場しない。ロイはこのモードには登場しない。
X以降と異なりゼルダシークはどちらか片方の1周だけで両方のフィギュアが手に入る。アドベンチャーやオールスターでも同様。


X

ステージごとに対戦相手の出典が決まっている。
対戦相手と型式は出典ごとにランダムで選出。ステージもランダム。

今作からの変更点は2つ。
まずボーナスは削除されており、難易度の表記はやさしい、ふつう、むずかしい、とてもむずかしい、ゲキむずになった。
加えて「ターゲットをこわせ!」のステージが全ファイター共通となった。
ただしレベルが5つあり、難易度によって挑むレベルが異なる。

  • ステージ1 … 「ゼルダの伝説
  • ステージ2 … 「ドンキーコング」or「ヨッシー」
  • ステージ3 … 「ポケットモンスター
  • ステージ4 … 「MOTHER」or「ファイアーエムブレム」
  • ボーナス1 … ターゲットをこわせ!
  • ステージ5 … 「星のカービィ
  • ステージ6 … 「メトロイド」or「ピクミン
  • ステージ7 … 「スターフォックス」or「F-ZERO」
  • ステージ8 … 「スーパーマリオブラザーズ
  • ステージ9 … FC組(「パルテナの鏡」「アイスクライマー」「ロボット」「Mr.ゲーム&ウォッチ」)
  • ステージ10 … 「メイドインワリオ」or「ソニック」or「メタルギア」
  • ボーナス2 … ターゲットをこわせ!(前回から1つ上のレベル)
  • ステージ11 大乱闘(対戦相手は登場しなかったファイターからランダム)
  • ステージ12 マスターハンド

ゼルダ&シークに続きサムス&ゼロスーツサムス、ポケモントレーナーはDXと同じく最後の相手を倒した時のファイターのフィギュアを貰えるが裏技なしでは任意に姿を変えにくいゼロスーツサムスは少し難しく、ポケモントレーナーは最低3周する必要がある。


for

難易度の代わりに「戦士の天秤」というシステムが登場し、より多くのゴールドを賭けることでホンキ度(難易度)が上昇していく。
これは「新・光神話パルテナの鏡」に登場した悪魔の窯と同じシステム。

3DS版ではファイター数が大幅に増えたためか、ステージ数は全6ステージで一気にコンパクトになった。
ゲームが始まると2~3つの分岐を選ぶことになる。対戦相手はマスに表示されているアイコンで出典が分かる。
加えてルートの色が「黒>赤>緑>青」の順番で難易度が上がり、高難易度ならより多くのゴールドを入手出来る。
ちなみに初めてボーナスステージがオミットされている。

型式はステージ5が軍団戦であること以外はランダム。
ちなみにこの軍団戦は謎のMii軍団とファイター軍団の2種類があり、当然後者の方が難易度が高い。
(謎のMii軍団は必殺ワザ、投げ、シールド、回避、アイテム、崖捕まりが使用できないため)

最終戦ではマスターハンド(とクレイジーハンド)が登場するのも従来通りだが、
高いホンキ度の場合は途中でマスターコアに変化する。


Wii U版ではボード上にフィギュアが散らばり、そこに触れて乱闘を行い生き残りを目指す型式になった。
フィギュアは特定数のグループで固まっており、最大で8人乱闘になることも。
ライバルを倒すとボーナスでカスタマイズ用の装備アイテムなどを貰える。
また、撃墜したファイターは記録され、以降チーム戦になった際に味方として投入することができる(ちなみに、このチーム戦に置いてボム兵を使うなどして味方を撃墜すると、それもちゃんと記録され、撃墜したファイター一覧に同じファイターが2人並ぶことも)。

ラウンド4でフィギュアたちは再セットされ、カスタマイズ必殺ワザを持った相手が登場する。
ラウンド6はMii軍団、そして最終戦はマスターハンド。
マスターコアに変化するのは3DS版と同様だが、更にホンキ度を上げ、一人プレイ時のみ更なる形態変化が…。


SP

今作では歴代のシンプルモードに該当する勝ちあがり乱闘が登場。
Miiファイターを除く全てのファイターにそれぞれ異なる仕様のルートが用意され副題も付いている。
それぞれファイターの性格や原作に沿った展開が用意され、ファイターの元ネタを知っていればニヤリとするかもしれない。
一部例外もあるが5回ステージをクリアした後、ボーナスステージに突入する。
最後に待ち受けるのは初代からシンプルのラスボスを務め続けたマスターハンド、ホンキ度7.0以上でクレイジーハンドも加わるが、メタナイトバンジョー&カズーイなどのように難易度不問で両方セットで登場する場合も。
基本的に最後は彼らが待ち受けているが、使用するファイターによってはクレイジーハンド単独(ケン・ファルコでホンキ度7.0未満)だとか、魔王ガノン(リンクその他)など、アドベンチャーモードに登場するボスや通常のファイター(ドクターマリオ→ミュウツーの連戦になるロックマン)が登場する事も。
また、一部ファイターは縁が深いファイターも味方としてボス戦まで同行してくれる事も。

前作に続きホンキ度システムがあるが今作はゴールドを賭けるシステムは廃止され、難易度の上げ下げは自由になった。
また、最初は5.0までしか上げられないが自分の蓄積ダメージを抑えたり相手をすぐに撃墜するなど上手いプレイをするとホンキ度が上がる。前作の9.0からちょっとだけ増えて最大9.9まで上がるようになった。
今作はストックが1に固定され、ミスすると即終了だが従来通りゴールドを払ってコンティニュー可能。従来と異なり直後まで戦っていた内容の途中から始まりファイターやボスに与えたダメージがそのまま継続されるので結果的に前作より難易度は下がった。
そして今作では勝ちあがりチケットというものがあり、始める時に使用するとごほうびが増えたりコンティニューの時ゴールドを消費せずホンキ度を下げずそのまま続ける事もできる。
ちなみに今作もクリアゲッターでホンキ度9.9でクリアするという条件があるが、コンティニュー時に勝ちあがりチケットを使用すると上手いプレイをしても9.8止まりになるので注意(ただし、最後のステージに入る前に9.9になっていれば大丈夫)。

今作はフィギュアが廃止されたためクリアするとファイタースピリットが貰える。
ゼルダ&シーク、サムス&ゼロスーツサムスはforで別々になり復活したポケモントレーナーは女性が追加されたものの一部の色換えで性別や姿が変わるファイターはショップでも購入可能。
ただし、DLCで参戦したホムラ&ヒカリのみXまでのゼルダ&シークと近い仕様のため2周する必要がある。



追記・修正は歴代シリーズのシンプルを最高難度でクリアした人にお願いします。

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最終更新:2024年07月29日 19:08

*1 プレイヤー側にも味方が1人付くが、難易度が上がると味方は弱体化する

*2 ステージ1と比べて吹っ飛びにくくなっている

*3 プレイヤー側に味方が2人付く

*4 CPUのルーチンが逃げ腰になり、ステージ1や4と比べて吹っ飛びやすくなっている