紫式部(Fate)

登録日:2019/03/06 Wed 21:21:06
更新日:2024/12/29 Sun 14:38:57
所要時間:約 21 分で読めます





サーヴァント、キャスター。紫式部と申します。
文に親しみ、詞に焦がれ、ひとの想いに寄り添う女にて……
どうぞ良しなに……───


紫式部(むらさきしきぶ)とは、『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはキャスター。レアリティは☆5(SSR)。





【データ】

  • 身長: 163cm
  • 体重: 51kg
  • 出典: 史実
  • 地域: 日本
  • 属性: 中立・善
  • 性別: 女性
普段は「落ち着いた物腰の図書館の司書」ムーブをしているものの、こと物語、こと本、こと想いの話になると饒舌にポエムを語り始める。


【生前】

平安時代中期に活躍した、女性作家であり歌人。
日本文学史において最古にして最高傑作とも言われる長編小説『源氏物語』の作者としてその名を知られている。
また歌人としても名を残しており、中古三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人として数えられている。

本名は不明。
『御堂関白記』に記されている掌侍・藤原香子であるとする説があるが、根強い批判も存在し、かといって藤原香子でないとする確たる根拠も存在しないため未だ謎のままである。

生没年も不詳であるが、近年の研究では970年~978年の間で生まれ、少なくとも1019年までは生きていたとされている。
父親は花山天皇に漢学を教えたとされる歌人、藤原北家良門流・藤原為時。

幼い頃から当時の女性に求められた以上の才能で漢文を読みこなしたとされる才女。
藤原宣孝に嫁ぎ一女(大弐三位)を授かるが、結婚後僅か3年で夫が死去。
その悲しみを紛らわせるために書き始めたのが、『源氏物語』であるとされる。

当時は紙がまだ貴重な時代であったので、書き始めた当初は提供者が現れたらその都度書き、仲間内で批評しあって楽しむという現代の同人誌のような感覚で筆を執っていた。

その後評判が藤原道長の耳まで届き、娘の中宮彰子に家庭教師として仕えることになる。そして道長の支援のもと、彰子に仕えている間に『源氏物語』を完成させたとされる。


また有名な説として、『枕草子』の作者であり自身と同じく女性文人であった清少納言との不仲説がある。
これは『紫式部日記』において、「清少納言は得意顔で利口ぶり、学を周囲にひけらかしているが実際は間違いも多い。このように自分を特別優れていると思っている人物は、将来ひどい目に遭うだろう。」(意訳)と、辛辣に非難していたためである。
そのため後世では「二人はいわゆるライバル関係にあった」と考える人もいた。
だが紫式部が宮仕えを始めた時期には既に清少納言は宮中を去っており、二人に直接な面識はないはずである。よってライバル関係というわけではない。
実際、清少納言が紫式部に対して言及している文書は発見されていない。

ではなぜ紫式部は、会ったこともない清少納言へこれ程辛辣な評価をしたのか。
これについては、
  • 自身が仕えていた彰子と清少納言が仕えていた定子の政治的背景によるもの
  • 自身の知識を披露し皆から称賛を集めるイケイケ系女子だった清少納言の噂を聞き、それとは真逆の内向的な性格だった紫式部が対抗心・不快感を覚えた
  • 自分の夫である宣孝に対して、清少納言が馬鹿にするような記述をしていたから
などなど様々に説があるが、定かではない。


【紫式部(術)】

初出は、2019年におけるバレンタインイベント『ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本~』にて。
お馴染みの期間限定実装であり、常設されているストーリーガチャからは排出されない。

FGOでは本名を藤原香子とする説を採用したようであり、自称する際も香子と名乗っている。
サーヴァントとして召喚された際は、洋風の衣装を纏ったスタイルの良い美女として召喚された。高校生デビューならぬ華麗なサーヴァントデビューを飾ろうとした

ステータス(術)

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E E D B A+ C


スキル(術)

  • クラス別スキル
道具作成: C
陰陽道にまつわる、もとい、晴明から教わった陰陽道系の道具であればある程度まで作成が可能。

陣地作成: C+
書庫や図書館のような『書の園』の作成に限りB+ランク。

  • 保有スキル
歌仙の詩歌: A
『太平記』第一六巻「日本朝敵事」に曰く、人ならざる四鬼を従えた逆賊・藤原千方の討伐に派遣された紀朝雄は、
「草も木も 我が大王(おおきみ)の国なれば いづくか鬼の 棲(すみか)なるべし」という歌を詠み、四鬼を退散させたという。
中古三十六歌仙、女房三十六歌仙に名前を連ねる歌人である紫式部は、是なる悪鬼退散の詩歌さえ容易く詠み上げてみせる。
なお、彼女の歌は小倉百人一首にも採られている「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」である。
ゲーム内では、敵全体の防御力をダウン&味方全体に魔性特攻を付与(3ターン)。

呪術(詞): D+
紫式部は陰陽道の心得が多少あったようで、『源氏物語』にもその要素を取り込んでいる節が見受けられる。
現代風に言うならば、彼女はすなわち「魔術の登場する小説を書くために実際に魔術を勉強する」系の作家であった。
ゲーム内では、敵単体に中確率で宝具封印(1ターン)&自身のNPを増やす&自身に宝具威力アップを付与(3ターン)。

紫式部日記: B
紫式部の几帳面な性格があらわれた日記帳。
良いことも悪いことも、現界してからの日々のすべてを此処に彼女は書き留める。
この日記に綴られた『過去』を後から修正・改竄することで、一定の損害、ダメージのキャンセルが可能となる。
ただし、遡る期間・対象については様々な条件がある。
本来は宝具だが、本作ではスキルとして表現されている。
ゲーム内では味方全体にダメージカット状態を付与(3回)&味方全体に弱体無効を付与(1回)&味方全体の強化解除耐性をアップ(1回)を付与する(いずれも3ターン継続)。


宝具

  • 『源氏物語・葵・物の怪』
ランク: C
種別: 詩歌宝具


それでは僭越ながら……

限りあれば 薄墨衣 浅けれど 涙ぞ袖を 淵となしける――

香子は 呪に詳しくは ありませぬ けれどけれども 心ならば――

源氏物語(げんじものがたり)(あおい)物の怪(もののけ)


げんじものがたり・あおい・もののけ。
「限りあれば 薄墨衣 浅けれど 涙ぞ袖を 淵となしける」
真名解放と共に詠まれた歌がある種の呪詛として働き、対象の滅びを招く。
対象にダメージ及び弱体効果を与える。

『源氏物語』第九帖『葵』に記載された和歌。
息子・夕霧を産んだばかりの妻・葵の上が逝去した折に源氏(光源氏)が詠んだ、後悔の和歌。
葵の上の死因は、源氏の愛人であった六条御息所の怨みによるものであり、すなわち一種の呪殺である。
───怨みと呪殺に紐付いた哀しみの歌を詠むことで、キャスター・紫式部は対象の運命を悼む。

なお、葵の上の死にまつわる一連の逸話は能の演目『葵上』の原典となっている。

ゲーム内では、敵全体に強力な魔性特攻攻撃&敵全体に強化無効効果を付与(1ターン)。


  • 『源氏物語・桐壺・別離』
ランク: C
種別: 詩歌宝具
レンジ: 1~20
最大捕捉: 50人

「かざりとて 別るる道の 悲しさに
 いかまほしきは 命なりけり」
真名解放と共に詠まれた歌がある種の加護として働き、自陣の勝利を導く。

回復+結界宝具。
この和歌は『源氏物語』第一帖『桐壺』に記載されている。
病弱な女性が想い人との別れの際に返歌として詠んだ歌である。
───あなたとの別離の悲しみをおしても、まだ生きていたい。


人物(術)

育ちが良いので基本的に優等生タイプで、物静かな女性。
しかし少々気弱で内向的、自己評価が低いようであり、事あるごとに「すみません」と口にしており、
セミラミスからは「高貴の出の者がそう容易く頭を下げるものではない」と窘められている。

本人曰く、精神年齢19歳で好みのタイプは在原業平。
未亡人で作家なスタイル抜群のアンニュイ美女ということでカルデアの野郎どもにも人気があるようで、トリスタン曰く、ランスロットの好みにドストライクらしく目を輝かせているとか。

カルデアの地下の一角でいつの間にかひっそりと大図書館を作っており、普段はそこで司書として勤めている模様。
図書館内の本はカルデアのデータベースに記録してあったものを、彼女が魔術(呪術)を使い物理書籍に変換したものであり、基本的に何でも揃っている。
また字の方も達筆で、図書館司書の他に文字や手紙、日記の書き方なども教えている模様。

言うに及ばず本、物語が大好き。中でも『竹取物語』と『伊勢物語』から大きな影響を受けており、自身の『源氏物語』に活かされている。
日本だけでなく他の時代、他の地域の物語にも強い関心を持っている。
アンデルセンシェイクスピアカエサルといった作家組へは新作の寄贈をおねだりしたり、
ホームズからは主人公もバレンタインのお返しでもらった『緋色の研究』の初版本の寄贈を申し出たり、
不夜城のキャスターから物語の話を聞こうとしたりと、なかなかカルデアでの生活をエンジョイしている。
ちなみに、彼女的には電子書籍は駄目らしい。

作中で呪術を使用する彼女だが、これはFate世界では生前にあの暗黒イケモンこと安倍晴明に師事していたという設定からくるもの。
両人とも生きていた時代は同じであり、藤原道長に目をかけられていたという経歴を持つ。
とはいえ自身で「呪に詳しくない」と言っている通り生前はその手の術は不得手であったようで、サーヴァント化したことである程度使いこなせるようになったらしい。

……だが、そんな彼女が生前唯一晴明から教わった術で自分のものとしたものがある。それが泰山解説祭である。
名前は彼女が適当につけただけで、陰陽道最高秘術たる泰山府君祭とは一切関係ないのだが、晴明の悪戯心が具現化したが如きと称されるほどの恐ろしい術である。

それは対象の人物の言動に対して、本人以外の周囲の人間に解説の文字列が浮かぶというものである。
主人公のような裏表のない人物ならばさして問題ではないが、これが人付き合いの不器用な、要はツンデレな人物が相手だと悪夢のような術と化す。
なにせ自分の突き放したような言動が(例え元々バレバレでも)好意の裏返しであることが、自分が気づかないところで丁寧な解説とともに暴露されてしまうのである。
作中ではアンデルセンが、何時もの刺々しい物言いの裏で最初から最後まで面倒を見る気満々であったことや、紫式部という高名な文人から解説・批評されるのはむしろ名誉なことと捉え内心喜んでいたことが暴露されてしまっている。
この設定が出た後に多くの二次創作者が歓喜し、早速SNSなどでこの術を使ったイラストなどを投稿するようになっていた。

これは既に一種の呪いのようなものとなっており、気を抜くとついつい本人の意志とは無関係に発動してしまうようである。
そのため、時折当人のプライバシーやら場の空気やらを台無しにしてしまっては、香子さんが涙目で謝る羽目になる。イベントや幕間の物語では話に使いづらくて一切機能していないことも多い

ストーリー・イベントでの活躍

  • イベント「バレンタイン2019 ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本~」
図書館とともに初登場。収蔵していたものの、トラブルでカルデア内に散らばってしまった呪本を集めるべく主人公たちと協力する。

  • イベント「惑う鳴鳳荘の考察」
特異点解決のために脚本を執筆、加えて監督に女優と三足の草鞋を履くことになったが、突貫作業と激務がたたって撮影の途中でダウンしてしまう。
おまけに時間不足で台本は製本できていないため、全容を知るのは倒れてしまった香子だけというピンチに。

  • イベント「バレンタイン2020 いみじかりしバレンタイン ~紫式部と5人のパリピギャル軍団~」
昨年に引き続いて主役級。主人公とともに夢の中へ。
歪なバレンタインに支配された世界を、いろいろと複雑な関係にあるなぎこさんこと清少納言と解き明かす。

  • イヴァン雷帝の幕間
読書家な雷帝と征服王が紫式部図書館に本を寄贈するべく奮闘するのだが、圧の強い王二人に香子さんはあまり強く言えず……。
しかも図書館の主に敬意を払う二人の王は、その敬意の証としてつけた図書館の正式名称がえらいことになってしまい…。

  • 第二部5.5章「地獄界曼荼羅 平安京」
平安時代を舞台とした特異点「地獄界曼荼羅」でメインストーリーにも登場。直前にPUされていたこともありここでの登場は既定路線だったとも言える。
この世界ではサーヴァントではなく一般人枠。劇中ではたまに「紫式部」と言われるが基本的には「藤原香子」名義で通している。時代も時代なので当然ながら第三再臨オンリー。

劇中では清子さんの紹介で邸宅に主人公たちが訪れ、以後は前半の拠点としてここの邸宅を使うことになる。
実は香子さんは一般人ではあるがこの世界における天覧武者(マスター)であり、おじさまを自らのサーヴァントとして従えている。
といっても香子さんに戦う気は一切なく、おじさまもただのボディガードみたいなものだが。

しかし運命のいたずらか結局主人公たちとおじさまは戦うことになり敗れ、以後は現地協力者として主人公を支援する。
一般人なので戦闘力は皆無だが、晴明の弟子らしく言伝を預かったりしているほか、一応天覧武者としての最低限の支援くらいは出来る様子。

  • サーヴァント・サマーキャンプ!~カルデア・スリラーナイト~
念願(?)の水着霊基を引っ提げて登場。
『スリラーナイト』と銘打たれているように、今回のイベントでは様々なホラー作品の『お約束』が目白押し。
創作資料として古今東西の名作ホラー作品を嗜んでいた香子さんは、そんな『お約束』もきっちり網羅しているため、そういう『お約束』のフラグが立ったり、実際にその状況に陥る度にマスターと同行サーヴァントに説明するブレイン役を務める。

本人も割と気弱なので実際にそういう『お約束』が起こると涙目になったり、焦ったりする様子を見せるが、とあるイベントでは半泣きになりつつ、そういった『お約束』を実地で味わえることに対して「すみませんちょっと楽しいです!」と本音をポロリしている場面も。


性能(術)

一言で言えば魔性絶対殺すウーマン。宝具に魔性特攻がついている他、スキルでも味方に魔性特攻を付与できるので魔性属性持ちには高い殲滅力を誇る。

何気にステータス値がATK寄りであり、あの肉体派キャスターである三蔵ちゃんに次いで同クラス内では第二位のATK値である。平安時代の文化人はどうなってるんだ…
反面HPは星5キャスターではワースト。等倍以上の攻撃を受けるとすぐに沈んでしまう。

魔性特攻関係を除いても、サポーターとして中々優秀。
「歌仙の詩歌」は魔性相手なら言うに及ばず、それ以外に対しても純粋な防御デバフとして十分優秀な部類なので、基本腐ることはない。
「呪術(詞)」によるNP増加率はスキルlv1で20、スキルマで30と優秀な部類。
宝具威力アップは倍率自体は低いものの3ターン持続するのでスキル後即宝具を撃つ必要はなく、宝具封印効果もどのタイミングで撃っても腐らない効果なので、NP増加スキルとしてどんどん使っていける。
「紫式部日記」はスキル上げによりダメージカット効果が上昇。3回付与であることを考えれば、なかなか優秀な部類に入る。
なお弱体無効と強化解除耐性はスキルLv1の時点で効果が完成している。

スキル上げの優先度としては「呪術(詞)」が最優先。他の2つは、周回目的なら「歌仙の詩歌」、高難易度などの耐久目的なら「紫式部日記」を優先するべきか。

宝具の『源氏物語・葵・物の怪』は多段ヒットするArts属性宝具。
サーヴァント相手には魔性特攻は中々入りにくいが、道中の雑魚には活躍できる。特にクラス相性有利な場面が多いゴースト、猪、ソウルイーター相手にはバンバン使っていきたい。
リチャージ量もかなりのものであり、パラケルススや玉藻前などのArts支援サーヴァントと組めば宝具の連発、いわゆる「紫式部システム」の運用も十分狙えるレベルである。

弱点としてはやはり魔性以外の相手には火力面で劣ることと、低いHPを補う術が必要であること。
サポーターとしての運用も十分できるのだが、やはり彼女の力を活かしきるには相手を選ばざるを得ない。
それとArts2枚構成なのもNP効率の面で少々不安が残る。カード性能自体は良好だが、宝具がないと自前でArtsチェインを組めないのは少々ネックか。



【紫式部(騎)】



サーヴァント、紫式部。ライダークラスに衣替えにございます。
一夏の思い出なぞ、文にしたためられればと思う次第にて。どうぞよしなに。

2020年夏、ファン待望の水着サーヴァントになった紫式部。
ライダークラスで、レアリティは期間限定の☆4(SR)。


ステータス(騎)

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E C D B A+ C

クラス補正からか耐久だけ上がったが、他は見事にそのまま。

スキル(騎)

  • クラス別スキル
騎乗: B+

  • 保有スキル
サマーナイトブラックウィドウ: EX
第一再臨の姿に大きく関わっているスキル。
夏の夜に怪しく微笑む未亡人、人呼んでブラックウィドウ!
推理小説に於ける謎めいた悪の女主人、特に「犯人」に類するソレをモチーフにした姿であるのだが、別に何かの事件の犯人という訳ではない。
単にコスプレを楽しんでいるだけである。

ちなみに、紫式部自身はコスプレという意識は薄いようで、指摘されるとかなり慌てた顔を見せる。


猟奇趣味(夏): C++
第二再臨の姿に大きく関わっているスキル。
推理小説やホラー小説に親しんだ結果、夏の紫式部は
「なるほどこれも当世の装い……」と、特殊な服装趣味を獲得した。

足をくじいた訳ではないのに松葉杖を持ち、怪我をしている訳でもないのに包帯を持った姿はそのためである。
誰に会っても「怪我したの?」と尋ねられてしまうが、紫式部はそのたびに「いえこれは……」と懇切丁寧に説明をすることになり、最終的には(なるほど、つまりは……コスプレ……?)と相手を納得へ導くのであった。


文学乙女(夏): A
夏の紫式部は、特に、夏の物語に傾倒している。
SFから時代劇まで一通り、夏に絡んだものならば多種多様に読んでいる。
夏を舞台とした推理小説やホラー小説なども多く読み込んでおり、結果として、夏の紫式部はトリックやホラーネタに対して敏感に反応することとなった。

映画についても多少理解しているが、何故か80~90年代ホラー映画に偏っている模様。どうやらカルデアで彼女にホラー映画を教え込んだ『教師』がいるらしい。

第三再臨の姿に大きく関わっているスキル。
昔の映画に多く触れた結果、夏の紫式部は「なるほどこれが当世の夏の装い……」と、日本の昭和アイドル、特にその夏の装いに興味を抱くに至った。


宝具 (騎)


  • 衣通郎姫・蜘蛛行(そとおりひめ・くものおこない)
ランク: B
種別: 対人宝具
レンジ: 1~50
最大捕捉: 1人


土蜘蛛さん、出番です。

我が夫子が 来べき夕なり 小竹が根の 蜘蛛の行ひ 今宵著しも――

土蜘蛛さん……こちらへどうぞ、御出でなさい……晴明様の言い付けを――

衣通郎姫(そとおりひめ)蜘蛛行(くものおこない)


想いを込めて詠い上げられる一首。
時に和歌三神に数えられることもある衣通郎姫が詠んだ一首を通じ、怪異を一時的に顕現させる、一種の召喚宝具。

我が夫子が 来べき宵なり ささがねの
蜘蛛のおこなひ こよひ辞流辞も

この歌で綴られる蜘蛛は、本来、土蜘蛛の怪異とは関係ないはずなのだが……
真名解放時には、かつて陰陽道の師である安倍晴明が封じた一体の土蜘蛛の亜種がその場に召喚され、突撃を行う。
突撃時、紫式部は子の土蜘蛛に騎乗することになるため、ライダーに定められたものと思われる。

対象が、恋や愛を知る存在であればよく効くという。
恋や愛を知らない存在であれば、あまり効かない。


キャラクター(騎)

夏に備えてそれと関係したあらゆる物語を読み込んでおり、ホラー小説・ホラー映画・推理小説に詳しくなった香子さん。
なのだが、何をどうしたか現代文学に勤しんだ結果、コスプレにも目覚めてたりする。
ちなみにホラーを教え込んだのはこの人らしいが、悲しいかな世代の差により微妙にトレンドからはズレてたりする。

第一段階は避暑地のマダムといった雰囲気の水着で、普段の香子さんのイメージにも一番マッチしたもの。
一応ブラックウィドウ、悪の女主人のコスプレという側面もあるようだが、三段階で一番彼女らしい姿故かADVパートでも基本はこの姿。
第二段階はなんとセーラー服にカーディガン、眼鏡と女子高生のような装いで、それに右目に眼帯、腕と脚の一部に包帯を巻き、アクセントに松葉杖と、傍目には中二病女子高生(のコスプレ)。
第三段階は腰にフリル付きの水色のビキニ、シースルーのショートデザインガーリーシャツ、手にはマイクと、日本の昭和アイドルの雰囲気漂う水着。
インパクト的には第二段階の方が強いが、普段上品な美人がアイドル風の水着を着ているという意味ではこちらも破壊力(と色気)がすごい。

イベント内では「お約束」を知る者として解説枠に収まる。
上述の通り、数々のホラーイベントでは、(ほぼ毎回)死亡しては蘇る水着のパイセン…虞美人を尻目に終始テンションが上がりっぱなしであり、おそらく一番当該イベント(特異点)をエンジョイしていた。

ただ、一応(第三段階以外は)ホラーモチーフということもあってか、バレンタインイベントでの水着香子さんからのチョコ受け取りイベントは、選択肢を誤るとちょっとホラーテイストになる。


性能(騎)

カード構成はキャスター時と同じ。
スキルに自己バフはあまりなく、相手にデバフをかけて戦っていく。
1ターン限りとは言え弱体耐性ダウンがあるので、結構デバフはよく入る。
宝具はA単体で、確率でのチャージ減少とA攻撃耐性ダウンのデバフが入る。

ライダーのA単体宝具は今でも結構貴重なので、それだけでも価値がある。
スキルの宝具封印と宝具での確率チャージ減少で相手のチャージ攻撃を遅延出来るので、それなり程度には場持ちも良かったり。
水着枠としても数少ない宝具強化対象でもあり、強化クエストをクリアすると威力上昇+〔地の力を持つ敵〕特攻攻撃に変化する。

ただしATKがあまり高くなく火力バフも無いので打点不足。A宝具の特性を活かしてガンガン宝具を回していくことになるだろう。
また、デバフ型なので例によって弱体無効持ちや弱体解除持ちはキツい。


【人間関係】

  • 安倍晴明
度々作中でも言及されている暗黒イケモン。日本史上最強の陰陽師の一人。
紫式部とは活躍していた時代が同じであり、本作では彼女の陰陽術の師に当たる。
ただ紫式部が使う術は直伝ではあるがオリジナルにねじ曲げに曲げた邪道で、正式なものではないらしい。

こちらも同じ時代で活躍した人物であり、やはり藤原道長のお気に入りの一人であった。
生前に面識があったようで、「美しくも麗しき、少しだけ怖いお武家様」と評している。
またバーサーカーとして召喚されたためか、やはり雰囲気はどこか生前と違うようだ。
とはいえ、鬼殺スイッチが入らなければ上品な女性であるため、平時は「頼光さま」と呼んで親しくしている様子。
金時とも勿論面識があったが、こちらは生前と違いサングラスを掛けているので少々困惑している。

こちらは彼女の時代より前に活躍していた人物だが、同じ藤原北家の出であり、かつ平将門の討伐という大功を立て武士の頂点にまで上り詰めた彼に対して強い敬意を抱いているようで、カルデアで会ったときは慌てふためきながら自己紹介をしていた。

同時代に暴れていた鬼。彼女も聞き及んでいたようで、強い警戒心を抱いている。
曰く「奪われるのが、引き裂かれるのが、命だけであれば──マシというものです」とのこと。
マスターにも鬼は鬼、人ではないと忠告している。

泰山解説祭被害者。
なんという羞恥、なんという卑劣!
ンンンン拙僧はこの技の真髄を見抜きましたぞ!

特に生前に面識はないが、よく図書館に本を借りに来るメガネの女の子として認識されていた。
本人的には紫式部とは「文系和風サーヴァント同士」としてキャラ被り、しかも相手は歴史に名を残した大作家であるので自分はそのダウングレード版ということで、特に主人公の前では一緒にならないようにしていた。
が、実際のところは同じ本好きとして仲はよく、紫式部を「パイセン(先輩)」と呼び慕っている。

よくライバル扱いされる同年代の文豪。
Fateにおいては、香子さんは別に清少納言ことなぎこさんのことを嫌っている訳ではないようだが、自身とは正反対の、陽キャオーラ全開でぐいぐいと距離を詰めてくるので、苦手とはしている様子。
ちなみに彼女の代表作『枕草子』については、かつてボロクソにこき下ろしておきながらちゃんと評価はしており、紫式部が司書を務めるカルデアの図書館にもきっちり収蔵済み。要はめんどくせえオタク

一方、なぎこさんも香子さんに対して悪感情を抱いておらず、生前文書でこき下ろされた際にもそれを笑いながら持ってきた同僚と二人で大笑いして読んだといい、若干自分を敬遠している態度についても「あれはツンデレって言うんだぞ」と評しており、当人的には「親友」認定しているらしい。間違いなく過言
こちらも『源氏物語』を読破済みで、評価もしているようだが「光君だけは無理」とコメントしている。
ちなみにバトルにおいては清少納言の『枕草子・春曙抄』は紫式部に二つの特攻が突き刺さる一方で、紫式部の宝具が先に発動すれば特攻を無効化できると、まるで本人たちの関係性を表すかのような性能をしている。

  • 藤原道長
平安時代中期の公卿。ドロドロの政争に勝利し、政権を掌握した時の権力者。
側近として安倍晴明や源頼光を置き、紫式部や和泉式部などの文人を庇護した傑物である。
紫式部にとっては恩がある人物のはずだが、「道長様についてはノーコメントで」としている。
「道長が光源氏のモデルの一人」「道長も源氏物語のファン」「道長は式部に言い寄っていた」など諸説あるが…。



香子は呪には詳しくはありませぬ。けれどけれども、記事の編集ならば───『追記・修正』

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