アットウィキロゴ

テラ・フォーミング(遊戯王OCG)

登録日:2019/08/13 Tue 20:13:53
更新日:2026/07/06 Mon 01:05:18
所要時間:約 3 分で読めます





《テラ・フォーミング》とは、『遊戯王OCG』に存在するカード。

《テラ・フォーミング/Terraforming》

通常魔法(制限カード
(1):デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。



概要

第3期第1弾パックである「新たなる支配者」で登場した通常魔法。通称:「テラフォ」。

「フィールド魔法カードをデッキからサーチする」という極めてシンプルな効果を持つ。
昨今では多数のフィールド魔法が存在し、カテゴリ(カード名)・属性・種族サポートをするものが多く、それらを手早くサーチするために重宝する。
「サーチ先のフィールド魔法を切り替えて使い分けるためのカード」にもできるのだが、ぶっちゃけそんな戦略を採用するデッキ*1の方が稀であり、基本的には単なるフィールド魔法の水増しとして使われる。

欠点は先にフィールド魔法を引ききってしまうと腐ることだが、そこは手札コストにするなどしてフォローしたいところ。
特に《竜の渓谷》等なら手札消費効果があるので相性が良い。


再録もこれまで度々なされており、特にフィールド魔法を軸としたコンセプトのものが多い「ストラクチャーデッキ」には結構な頻度で投入されているため、入手自体は容易。
ただし、ウルトラレアは「デュエリストセット」に収録されたものしか存在しないので、そちらの入手は多少骨が折れる。


ちなみに、名称の由来である「テラフォーミング(Terraforming)」とは、“惑星の環境を人間が住めるようなものに変更すること”なのだが、このカードの効果を使うと…
といった感じで、環境が悪くなったり、改善とか関係ない状況になってしまうのはご愛敬。


環境での活躍・制限動向

このカードが登場した第3期当時、フィールド魔法はまだ「自分・相手含めてフィールドに1枚しか存在できないルール(上書きルール)」だったので、維持が相対的に難しかった。
また、実用的なフィールド魔法が案外少なく、それどころかフィールド魔法自体がそれほど強くなかったということもあり、無制限でも何一つとして問題はなく、フィールド魔法を採用するデッキでも《テラ・フォーミング》が採用されないことは結構あった。

特に【伝説の都 アトランティス】のような、専用のサーチモンスターを擁するテーマだと間違いなくそちらが優先された。
アトランティスの戦士》を墓地に捨てて《伝説の都 アトランティス》をサーチ&発動、そこから《リビングデッドの呼び声》だの《水の精霊 アクエリア》だのの展開の布石にしていける柔軟性があったからである。
もっとも、そういう専用のサーチモンスターが存在しないテーマがほとんどだったため、このカードにも一定の需要があった。

第6期に差し掛かると、《歯車街》あたりを皮切りに、「専用のサーチモンスターが存在しない実用的なフィールド魔法」がどんどん増えていくことになる。

そして第9期以降はサーチ効果を持つフィールド魔法も多く登場した結果、フィールド魔法を軸とするデッキが環境を左右することが多くなった。
そんなこんなで初登場から10年以上にわたって無制限で活躍してきたカードであるが、それらを鑑みて、2017年7月1日に準制限カードへと指定。
更にそれから3か月後の同年10月1日には制限カードへと制限強化されることとなった。


なお、『マスターデュエル』では2023年6月8日の制限改訂にて、OCGよりも厳しい禁止カード指定を受けている。


類似カード

上述の通り《テラ・フォーミング》は現在制限カードとなっているため、フィールド魔法の汎用的なサーチ手段をデッキに搭載する場合、下記のカードも併用される事が多い。
ただ、使いどころを選ばない《テラ・フォーミング》と比べるといずれもクセがあるので、どれが各々のデッキと相性が良いのかを吟味する必要がある。


《幸運を告げるフクロウ/An Owl of Luck》

効果モンスター
星2/風属性/鳥獣族/攻 300/守 500
リバース:デッキからフィールド魔法カードを1枚選択し、デッキの一番上に置く。
「王家の眠る谷-ネクロバレー」がフィールド上に存在する場合、
選択したフィールド魔法カードを手札に加える事ができる。

《テラ・フォーミング》と同じく「新たなる支配者」で登場したリバースモンスター

フィールド魔法をデッキトップに置く効果を持つが、手札に加わるタイミングが如何せん遅く、雑に使えばセルフデッキロックにもなりかねないため、使用するのであればドローソースを併用したい。
一応《王家の眠る谷-ネクロバレー》があると手札に加える事もできるものの、《王家の眠る谷-ネクロバレー》が存在しているという事は、既にフィールド魔法が存在しているという事であるのだが……。

もしくは、モンスターである点を活かして素材要員と割り切り、「効果は使えればラッキー」程度に捉えるのも手。
デブリ・ドラゴン》で釣り上げれば《ドラグニティナイト-ガジャルグ》のシンクロ条件を満たせ、シンクロ召喚に使用した後は《嵐征竜-テンペスト》のコストにもなれる。


惑星探査車(プラネット・パスファインダー)/Planet Pathfinder》

効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1000/守1000
(1):このカードをリリースして発動できる。
デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

第8期第2弾パック「ABYSS RISING」で登場した効果モンスター。

自身をリリースしてサーチするモンスター版《テラ・フォーミング》。
大体の場合召喚権を使いがちでリスクも高いためか、上手く使えるデッキが限られているため規制はかかっていない。
効果で特殊召喚を行える&フィールド魔法を使う場合は、召喚権を使いがちになってしまうデメリットをカバーできる。

なお、『デュエルリンクス』ではカードプールの違いや《テラ・フォーミング》がLIMIT1指定という事もあって絶賛活躍中。


《終焉の地/Demise of the Land》

速攻魔法
(1):相手がモンスターの特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキからフィールド魔法カード1枚を選んで発動する。

第5期ラストとなる第8弾パック「LIGHT OF DESTRUCTION」で登場した速攻魔法。

遊戯王GXの名デュエル「十代vsクロノス先生」(2戦目)で使われたことで有名なカード。
ダメージステップに発動できないので原作再現できない事でも有名。
名前といいイラストの噛み合わなさといいちぐはぐな効果といい「アニメGX第1話を再現するために作られたカード」という感が否めないのだが、これが独特な強みにつながっている。

効果は発動条件のついた《テラ・フォーミング》、手札に加えず直接発動するのでハンデスには強いが相手依存なのがネック。
特殊召喚自体が少ない上に《テラ・フォーミング》が無制限だった昔ならいざ知らず、現環境では特殊召喚を一切行わないデッキは稀であり、発動できるタイミングは意外と多く、実用性は大きく上がっている。
相手ターンに発動できるので、妨害要素のあるフィールド魔法はこちらの方が良い事もある。
後述の《メタバース》より使い難い部分も多いが、こちらはサーチはしないことを逆手に取って《灰流うらら》に引っかからない利点もある。


《ポップルアップ/Pop-Up》

速攻魔法
「ポップルアップ」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手のフィールドゾーンにカードが存在し、
自分のフィールドゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。
デッキからフィールド魔法カード1枚を発動する。

第9期第1弾パック「ザ・デュエリスト・アドベント」で登場した速攻魔法。

《終焉の地》同様速攻魔法でフィールド魔法を直接発動できる。
しかし、発動条件が「相手のフィールドゾーンにカードが存在する時」と更に相手への依存度が高くなっており、かなり使い難い。
初動に使うには《終焉の地》同様向かない為、妨害要素のあるフィールド魔法を発動したい。
適当に入れるとフィールド魔法を使わない相手に当たった場合死に札になるため、サイドからの投入か環境次第ではメインから投入するなど、環境や仮想敵を考えて使いたい。


《盆回し/Set Rotation》

速攻魔法(制限カード)
(1):デッキからカード名が異なるフィールド魔法カード2枚を選び、
その内の1枚を自分フィールドにセットし、もう1枚を相手フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードのいずれかがフィールドゾーンにセットされている限り、
お互いに他のフィールド魔法カードを発動・セットできない。

第9期第12弾パック「マキシマム・クライシス」で登場した速攻魔法。

2種類のフィールド魔法をお互いのフィールドにセットして、他のフィールド魔法の発動を制限するカード。
速攻魔法なので相手のフィールド魔法発動にチェーンして妨害することも可能。
更に、《混沌の場(カオス・フィールド)》のような「特定のカードがデッキに無いと発動できない」フィールド魔法を送り付ければ、相手は別のカードの効果で退かさない限り、フィールド魔法の発動すらできない*2
また、《オレイカルコスの結界》に代表される大きなデメリットのあるフィールド魔法を送り付けるというパターンもある。

ただし、発動の制限は自分にもかかるため、何らかの要因で自分のフィールド魔法を退かされ相手に送り付けたフィールド魔法がセットされたままにされてしまうと、今度は自分が新たにフィールド魔法を発動できずピンチに陥る危険性もある。

フィールド魔法を2種類採用する必要があるものの、制限された《テラ・フォーミング》の代替として期待されていた。
しかし、単なるサーチ手段としての汎用性のみならず、フィールド魔法中心のデッキをこのカードによって容易に手詰まりにさせうる点も考慮されてか、このカードも2018年1月1日に準制限カード、2018年7月1日に制限カードとなった。


なお、『マスターデュエル』では《テラ・フォーミング》と同じく禁止カードに指定されているが、あちらと異なりサービス開始当初から既に禁止指定を受けている
同作はシングル戦のみのため、発動できないフィールド魔法の送り付けに対してサイドデッキから《サイクロン》などを投入するといった対策が取れず、OCG以上に制圧力を発揮しかねない点を考慮されての事だろうか。


《虹の橋 ビフレスト/Rainbow Bridge Bifrost》

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):光属性Sモンスターを含むレベル10以上のモンスター3体をEXデッキから除外して発動できる。
デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

「LIMIT OVER COLLECTION -THE HEROES-」(2026年2月発売)で登場した通常魔法。

アニメ『5D's』にてチームラグナロクがアーククレイドルへの道を作ったカードが、フィールド魔法サーチカードとしてまさかのOCG化。

回数制限が付きコストを要求する様になった《テラ・フォーミング》と言う性能。
EXデッキの枠を3つも圧迫する点は無視できないものの、メインデッキに不純物を混ぜたりなどの面倒な条件・準備が不要という点がサーチカードとしては非常に優秀。

EXデッキに余裕のある【天盃龍】の様な後攻デッキや、EXデッキへの依存度の低い【】・【メタビート】など向けのカード。
それ以外では除外したモンスターを融合素材にしたり、除外枚数を条件とするカードと組み合わせるなどの工夫が必要になる。


《メタバース/Metaverse》

通常罠
(1):デッキからフィールド魔法カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する。

第10期第2弾パック「CIRCUIT BREAK」で登場した通常罠。

《テラ・フォーミング》と《終焉の地》を足したような罠。
1ターン待つ必要があるが、フリーチェーンなので使いやすい。
《終焉の地》同様、妨害要素のあるフィールド魔法は相手ターンで発動できるこちらとも相性が良く、更に《終焉の地》と違い発動タイミングは選ばない。

《テラ・フォーミング》が準制限になってわずか1週間後に登場、と調整版ともいえるカードだったが、しばらくは罠という遅さが足を引っ張りそこまで採用されることは無かった。
しかし、それでも《魔鍾洞》など相性の良いカードが増えた為か、2019年7月1日にはこのカードも制限カード入りしてしまう。
《魔鍾洞》が禁止カードになった後の2022年1月1日にようやく制限緩和、その次の同年4月1日に無制限と段階を踏んで緩和された。


《救いの架け橋/Rainbow Bridge of Salvation》

通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれデュエル中に1度しか適用できない。
(1):フィールドのレベル10以上のモンスターの種族が2種類以上の場合に発動できる。
このカード以外のお互いの手札・フィールド・墓地のカードを全て持ち主のデッキに戻す。
その後、お互いにデッキから5枚ドローする。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「宝玉獣」モンスター1体とフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

「HISTORY ARCHIVE COLLECTION」(2022年2月発売)で登場した通常罠。

墓地効果で「宝玉獣」とセットでフィールド魔法をサーチできる。
普通にセットしてから使用する場合の発動条件が厳しいため、基本的には手札・デッキから墓地に落とすギミックのあるデッキでないと使いにくいが、欲しいフィールド魔法+手札コストを同時に確保できるため見返りは非常に大きい。
そのため、デュエル中1度しか使えない制約があっても採用する場合は基本的に3積みされる。

更に、セットでサーチされる宝玉獣は基本的に手札コストになる事が多いが、
  • 《宝玉獣コバルト・イーグル》:《救いの架け橋》はデッキに「宝玉獣」とフィールド魔法が揃ってないと発動できないため「宝玉獣」の素引き事故が起こり得るが、召喚権が余るデッキであるならこのカードを通常召喚して自身の効果でデッキトップに戻す事で素引き事故をリカバリーできる。
  • 《宝玉獣エメラルド・タートル》:「ティアラメンツ」融合モンスターの融合素材になれる水族であり、「ティアラメンツ」の共通効果による融合は素材をデッキに戻すタイプであるため素引きした場合や墓地肥やしに巻き込まれた場合でもデッキに戻しやすい。
  • 《宝玉獣トパーズ・タイガー》:永続効果で攻撃力2000になれる下級モンスターなので《インスペクト・ボーダー》の様なメタビート要員を討ち取ってロックを解除しつつ、メインフェイズ2での展開をサポートできる。
  • 《宝玉獣ルビー・カーバンクル》:レベル3の光属性モンスターなので【魅惑の女王】の様なレベル7闇属性を擁するデッキで《カオス・アンヘルー混沌の双翼ー》を完全体で呼ぶための素材になれる。
  • 《宝玉獣レインボー・ドラゴン》:レベル8なので【ホルス】の様なレベル8主体のデッキで《トレード・イン》を共用できる。
といった具合にそれぞれの特徴を活かした活用がされる事もある。




(1):デッキから追記・修正カード1枚を手札に加える。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年07月06日 01:05

*1 例を挙げるなら、摩天楼2種や《フュージョン・ゲート》あたりを擁してた【E・HERO】や、専用フィールド魔法の張り替えが主戦術となる【トラミッド】くらい。

*2 《混沌の場》や《セフィラの神託》といったカードは、発動時の処理として強制で特定カテゴリのカードをサーチしなければならないため、デッキ内にサーチできるカードが無ければ発動する事ができない。