ふわんだりぃず(遊戯王OCG)

登録日:2021/09/28 Tue 00:38:33
更新日:2025/02/12 Wed 09:56:13
所要時間:約 12 分で読めます







旅路はやがて記憶になるだろう。

記憶は、きっと物語になるだろう。



ふわんだりぃず(Floowandereeze)とはカードゲーム「遊戯王OCG」に登場するカテゴリである。

  • 目次

【概要】

第11期のパック「BURST OF DESTINY」にて初登場したカード群。
全てのモンスターが鳥獣族であり、水属性風属性に分かれている。

紙芝居絵巻風のイラストが特徴の鳥系テーマ。
全てのイラストに3匹の青い鳥が描かれており、恐らく彼らが「ふわんだりぃず」。
彼ら三羽が世界を旅して出会った鳥たちをモンスターカード、旅の中で起こった様々なイベントを魔法・罠カードにしていると思われ、
特にモンスターカード名は「ふわんだりぃず×○○」で統一されている。
ここでの「×」はカプ名表記「と」に相当する意味合いで使われているのだろう。ちなみに発音時は読まず「ふわんだりぃず○○」になる。

ふわんだりぃず達は帽子を被っていたり、独自の地図を持っていることから人間並みの文化を築いている模様。

下級「ふわんだりぃず」の共通効果として、特殊召喚できなくなる代わりに鳥獣族を追加で召喚*1できる。これで下級モンスターを展開し、アドバンス召喚した最上級モンスターで制圧するのが主な戦術。
条件付きで《二重召喚》を連打するような方法なのでカテゴリ内の展開で特殊召喚を一切行わず、現代の万能メタカードとして名高い《増殖するG》も鳥なだけあって無力化するなど
メインデッキから平気で積まれるような特殊召喚メタをすり抜けるのが大きな強み。
一方、こちらの最上級モンスターは逆に特殊召喚されたモンスターを強烈に制圧する効果を持つため、「相手が狙ってくるメタ戦術はまんまとかわし、逆に展開の要を潰しにかかる」、所謂環境デッキに罠を張る能力が非常に高い。
かわいい見た目をしてやることはえげつない、恐怖のピヨピヨ軍団である。
そういった性質上、ミラーマッチになるとお互いに強みを潰し合うため泥仕合になりやすい。


【下級モンスター】

全てのモンスターがレベル1であり、攻守の合計が1800となっている。
共通効果として召喚した時に発動する効果と、その後に鳥獣族モンスターを召喚する効果、表側表示でフィールドから離れると自身を除外する効果、除外されている状態で鳥獣族モンスターが召喚されると手札に加わる効果を持つ。
そして効果を発動するとそのターン中は特殊召喚できないというデメリット効果を持つ。

これにより召喚権を増やし最上級モンスターのアドバンス召喚に繋げられる他、手札消費を抑えることができる。

  • 《ふわんだりぃず×ろびーな》
効果モンスター
星1/水属性/鳥獣族/攻 600/守1200
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の鳥獣族モンスター1体を手札に加える。
その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。
(2):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
(3):このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。

時計塔近くの木にて「ろびーな」と共に歌うふわんだりぃず。

固有効果として下級鳥獣族モンスターのサーチを行う効果を持つ。
サーチ効果は言うまでもなく優秀であり、この効果でサーチした他の下級「ふわんだりぃず」モンスターを追加で召喚しそちらの効果に繋げることができ、あっという間に場を埋めることができる。

モチーフはロビンとも呼ばれるヨーロッパコマドリ。
イギリスの国鳥であり、このカードの背景にも時計塔が描かれている。(運命のHEROの時計塔とは別物のようだ)

  • 《ふわんだりぃず×すとりー》
効果モンスター
星1/水属性/鳥獣族/攻 700/守1100
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合、自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。
(2):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
(3):このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。

何やら怒っている「すとりー」に追い回されるふわんだりぃず。

固有効果として墓地のカードを除外する効果を持つ。
基本は相手の墓地利用の阻害だが、こちらの墓地のレベル1「ふわんだりぃず」を選択して自己サルベージに繋げることもできる。

モチーフは鳥類最大の大きさを誇るダチョウ
名前もダチョウの英語名「オーストリッチ」からきている。

  • 《ふわんだりぃず×いぐるん》
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 800/守1000
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル7以上の鳥獣族モンスター1体を手札に加える。
その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。
(2):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
(3):このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。

「いぐるん」と共に都市の上空を飛ぶふわんだりぃず。

固有効果として最上級鳥獣族モンスターをサーチする効果を持つ。
最上級「ふわんだりぃず」をサーチして増えた召喚権でそのままアドバンス召喚するのが基本的な流れ。

モチーフは猛禽類の一種、イーグル(鷲)。
アメリカの国鳥でもあり、イラストにもアメリカっぽい大都市が描かれている。

  • 《ふわんだりぃず×とっかん》
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 500/守1300
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合、除外されている自分の「ふわんだりぃず」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。
(2):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
(3):このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。

「とっかん」より木の実を分けてもらっているふわんだりぃず。

固有効果として除外された「ふわんだりぃず」カードをサルベージする効果を持つ。
主に最上級モンスターか魔法・罠カードをサルベージするのが仕事。

モチーフは巨大な嘴が特徴的な中南米に生息する鳥「オオハシ」だと思われる。
名前も英語名「トゥーカン」からきている。


【最上級モンスター】

全てのモンスターがレベル10であり、攻守の合計が3700となっている。
アドバンス召喚された時に適用される効果と、手札を除外して発動する効果を持つ。

  • 《ふわんだりぃず×えんぺん》
効果モンスター
星10/風属性/鳥獣族/攻2700/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ふわんだりぃず」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
その後、モンスター1体を召喚できる。
(2):アドバンス召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドの特殊召喚された攻撃表示モンスターは効果を発動できない。
(3):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、手札を1枚除外して発動できる。
その相手モンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで半分になる。

はるばると飛んできたふわんだりぃずを笑顔で迎え入れる「えんぺん」とその同族達。

アドバンス召喚に成功した時に「ふわんだりぃず」魔法・罠カードをサーチして召喚権を増やす効果と、相手モンスターの効果を封じる効果、
相手モンスターのステータスを半減する効果を持つ。

(1)は言うまでもなく便利なサーチ効果。ついでに召喚権も増える。

(2)の無効効果は現代においては極めて強力。
とはいえ攻撃表示限定なので、相手が守備表示で出すことが可能&許容できる状況だと無力。
それでも相手の攻め手が遅れることに繋がりうるし、「ふわんだりぃず」は息切れしづらいので1キルを回避する価値は割と高い。
そしてリンクモンスターには確実に刺さるため、リンク召喚主体のデッキにとっては絶望的な存在。

(3)の効果は手札コストも必要で使いづらく見えるかもしれないが、制圧効果持ちに戦闘補助というのは強力。
回数制限がないため実質攻撃力5400として立ちはだかり、戦闘での突破は困難であり、相手はどうしても(2)をかいくぐりながらの除去手段探しを強いられる。
しかも実のところ、「ふわんだりぃず」の特性上コストはほぼタダみたいなもの。

モチーフは勿論ペンギン(コウテイペンギン)。ちなみに、生息地は南極大陸
ペンギンは泳ぎの得意な飛べない鳥だが、何故か風属性である。

  • 《ふわんだりぃず×すのーる》
効果モンスター
星10/水属性/鳥獣族/攻2900/守 800
(1):アドバンス召喚したこのカードが存在する場合、1ターンに1度、発動できる。
このターン自分は通常召喚を3回まで行う事ができる。
(2):アドバンス召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
(3):相手ターンに1度、手札を1枚除外して発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て裏側守備表示にする。

長い旅路へ飛び立つふわんだりぃずらを見送る「すのーる」。

アドバンス召喚している時に通常召喚を3回行えるようにする効果と、味方全体に貫通能力を付与する効果、
相手の特殊召喚モンスターを裏側守備表示にする効果を持つ。

(1)は通常召喚が重要な「ふわんだりぃず」では非常にありがたい効果。
さらに下級「ふわんだりぃず」の効果で追加の召喚まで行うわけなので、効果の弾が続く限り召喚し放題のような状態となるだろう。
下級「ふわんだりぃず」は自己サルベージ効果を持つので手札消費もある程度抑えられる。
(3)の効果で相手のモンスターを裏守備にして無力化、貫通効果でダメージを与えることができる。
だがこちらはリンクモンスターには通用しないのが難点。

モチーフはシロフクロウ。北極圏に住む鳥の一種。
wiki篭りにとっては「ハリー・ポッターが飼っていた白いフクロウ」と言えばピンと来るだろう。
名前も英語名「スノーオウル」からきている。


【魔法・罠カード】

  • 《ふわんだりぃずと未知の風》
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分がモンスター2体のリリースを必要とするアドバンス召喚をする場合、
モンスター2体をリリースせずに自分フィールドのモンスター1体と相手フィールドのカード1枚を墓地へ送ってアドバンス召喚できる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
手札の鳥獣族モンスターを2体まで相手に見せ、好きな順番でデッキの一番下に戻す。
その後、自分は戻した数だけデッキからドローする。

アドバンス召喚の2体リリースの片方を相手のカードで代用する効果と、手札の鳥獣族モンスターをデッキに戻してドローする効果を持つ効果を持つ。

(1)の効果で相手のカードの耐性を無視(ただし「効果を受けない」カードは対象にできない)しつつ除去しながらアドバンス召喚を行うことができ、
さらに1ターン1回の制約もないため、「ふわんだりぃず」の召喚権追加効果と合わせると何度でも除去できる。
さらにさらにリリースでもないため、《生贄封じの仮面》影響下でもアドバンス召喚できる。
可愛らしく直接除去は持たない「ふわんだりぃず」だが、外部のモンスターに頼らなくてもこれで場を荒らせるため可愛くない

(2)の効果は単純な手札交換で、鳥獣族なら何でもいいため、他の鳥獣族テーマにも出張できる。

  • 《ふわんだりぃずと旅じたく》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、鳥獣族モンスター1体を除外して発動できる。
デッキから「ふわんだりぃず」モンスター1体または「ふわんだりぃず」フィールド魔法カード1枚を手札に加える。
その後、自分は500LP回復する。

泣き所だった初動への《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》をカバーする速攻魔法。
除外コストはあるが、下級の「ふわんだりぃず」はモンスターを召喚すると手札に戻ってくるのでコストは実質ないも同然。
罠カードと未知の風はサーチできないが、《ふわんだりぃずと謎の地図》を中継すれば問題はない。
基本戦術である最上級のアドバンス召喚を大きく安定させてくれる有能なカードだが、サーチが挟まっている関係上《灰流うらら》で止まることに注意。

  • 《ふわんだりぃずと謎の地図》
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札からレベル1の「ふわんだりぃず」モンスター1体を相手に見せ、見せたモンスターとはカード名が異なる「ふわんだりぃず」カード1枚をデッキから除外する。
その後、見せたモンスターを召喚する。
(2):相手がモンスターの召喚に成功した場合に発動できる。
自分は「ふわんだりぃず」モンスター1体を召喚する。

手札のレベル1「ふわんだりぃず」を見せてデッキから「ふわんだりぃず」カードを除外して召喚する効果と、
相手の召喚に反応して召喚する効果を持つフィールド魔法。
(1)の効果でデッキのレベル1「ふわんだりぃず」を除外してそのままサルベージすることができ、手札を増やせる。
最上級モンスターや魔法・罠を除外して、《ふわんだりぃず×とっかん》で回収するという手もある。
(2)の効果で相手ターンでも召喚した時の効果を使え、その効果で召喚を行って召喚した時の効果を……と繰り返すことが可能。
とはいえ最上級「ふわんだりぃず」は自分ターンで出しても相手ターンで出しても大差ないのだが、他の「ふわんだりぃず」を経由すれば鳥獣族全般を召喚できるため、《烈風帝ライザー》に繋げて場を荒らすことも可能。

その性質上、ミラーマッチでお互いにこのカードを発動していると、常時ハチャメチャなチェーンの応酬が繰り広げられることとなる。見ている側もやっている側も混乱すること請け合い。

環境での【ふわんだりぃず】の活躍を受け、2022/7/1から準制限カード、2022/10/1から制限カードに指定された。
イラストは大西洋を中心としたような地図が描かれており、各場所には「ふわんだりぃず」モンスターの背景に描かれている物が目印として描かれている。

  • 《ふわんだりぃずと夢の町》
通常罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。レベル4以下の鳥獣族モンスター1体を召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分がレベル7以上のモンスターのアドバンス召喚に成功した場合、このカードを除外して発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て裏側守備表示にする。

下級鳥獣族を召喚する効果と、墓地から除外して相手モンスターを裏側守備にする効果を持つ。
(1)は「ふわんだりぃず」ではお馴染み召喚権追加効果。
使い切りの通常罠なので、自分ターンより相手ターンで使う機会が多い。
相手ターンでの運用としては類似効果の謎の地図と比べて、任意のタイミングで使えるため妨害での使い勝手は上。
但し、メインフェイズにしか使えないのでスタンバイフェイズまでに除去を打たれると何もできずに割られてしまうので注意。
(2)は通常召喚されたモンスターにも通用する《ふわんだりぃず×すのーる》の効果。

効果が「ふわんだりぃず」を指定しないものであるため、鳥獣族デッキやアドバンス召喚主体のデッキにも出張できる。

  • 《ふわんだりぃずと怖い海》
カウンター罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに、アドバンス召喚された表側表示モンスターが存在し、特殊召喚されたモンスターが存在しない場合、相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
このターン、相手はモンスターを特殊召喚できず、通常召喚を3回まで行う事ができる。

相手の特殊召喚モンスターをバウンスし、特殊召喚を封じつつ相手の召喚権を3回にする効果を持つカウンター罠。
極めて強力な妨害の代わりに召喚権を与えるという前代未聞のデメリット。
特殊召喚主体でも召喚権が増えて嬉しいデッキは少なくないが、肝心の特殊召喚が封殺されていては結局どうにもならず、下級モンスターを並べることしかできないだろう。

カウンター罠なので妨害しにくく決まればターンスキップ=勝利に等しい凶悪な効果なのだが、
条件を満たすための最上級「ふわんだりぃず」を立てるところまで行けていれば(相手ターンでの動きも含めて)十分勝てる制圧力は出すことができ、このカードにお祈りしたいような厳しい状況ほど条件が満たせない。
そのうえ【ふわんだりぃず】は強力な汎用永続妨害カードを積みやすく、「決定力は多少劣るが単体で機能する」それらが優先されがちで、意外と使われないカード。

名称を持ちサーチ・サルベージできるのは利点なのだが、見ての通り「ふわんだりぃず」魔法・罠は重要なカードが多く他にも妨害に使えるカードがあるので、無理に入れるほどでもない。
むしろこのカード自体は通常召喚&アドバンス召喚軸の汎用カードとなっているため他のデッキに突っ込めなくもない。


【相性のいいカード】

鳥獣族関連カード

アドバンス召喚した時に相手のカードを複数バウンスする鳥獣族の帝モンスター。
「ふわんだりぃず」に足りない除去を外注できる鳥獣族は非常にありがたく、名誉ふわんだりぃずと言っても過言ではない。
《ふわんだりぃず×いぐるん》でサーチでき、「ふわんだりぃず」には風属性も存在するため追加効果発動もたやすい。

  • ダークネス・シムルグ
風属性モンスターのアドバンス召喚に反応して特殊召喚でき、魔法・罠から守ることができる。
《ふわんだりぃず×いぐるん》でサーチできる大型の一枚。大抵の場合は下級「ふわんだりぃず」の共通効果で特殊召喚を封じられているため、こちらもアドバンス召喚することになる。

  • 霞の谷の巨神鳥
《ふわんだりぃず×いぐるん》でサーチでき、自身をバウンスして魔法・罠をカウンターできる。

フィールドから離れた時に相手モンスターを除去&バーンダメージを与える鳥獣族地縛神。
《ふわんだりぃず×いぐるん》でサーチでき、《ふわんだりぃずと謎の地図》で維持しつつこのカード自身をアドバンス召喚のリリースにするなどして効果が発動できる。

ご存じ鳥獣族専用の除去カード。
とりあえず入れておけば安心する。

風属性鳥獣族の汎用ランク1で、主に壺系魔法の除外コストや耐性持ちの壁として使う。
下級「ふわんだりぃず」の特殊召喚制限に引っかかるためエクシーズ召喚の機会は限られるが、上手く生き残った場合は最上級モンスターのリリースコストにしたり、《I:Pマスカレーナ》を経由した《アクセスコード・トーカー》のリンク召喚に繋げるなど、ある程度活用方法は考えておきたい。

除外効果カード

墓地利用封じ。影響力が大きいうえに自分は墓地を使わないので影響がほぼない。
手札誘発として採用率の高い《エフェクト・ヴェーラー》が機能しなくなるのもよい。
ただ、苦手なうららに墓穴が撃てなくなるので、迂闊に使うと首を絞めることも。

  • 魂吸収
カードが除外されるたびに、1枚あたり500LP回復する永続魔法。
「ふわんだりぃず」は展開のたびに除外とサルベージを繰り返すため、一通り展開を終える頃にはLPが1万を突破することも珍しくない。
相手のワンキルラインを大きく引き上げ、返しのターンでの反撃に備えることができるが「ふわんだりぃず」のカテゴリ外でサーチに対応していないのが玉に瑕。

特殊召喚メタ

特殊召喚を封じる永続罠。
「ふわんだりぃず」は特殊召喚を行わないので相手の展開をほぼ一方的に妨害できる。
下級「ふわんだりぃず」の墓地に行きにくい性質ゆえに自壊もしにくい。
エルドリッチ】などの罠デッキにおいても引っ張りだこのカードでもあったことから、OCGでは2022年7月の制限改訂で禁止カードに指定され、マスターデュエルでも同年8月末の制限改訂で禁止となったことから現在では使用出来ない。

生きた《虚無空間》とも言うべき特殊召喚メタで、自身の効果により特殊召喚そのものを封じるため、メタモンスターにありがちな弱点である【壊獣】や《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の餌食になる心配もない。
通常召喚扱いで出てくる《ラーの翼神竜-球体形》には警戒が必要だが、自分フィールドにモンスターを3体以上並べてターンを返さなければよく、プレイングの範疇で十分カバー出来る。

風属性以外のモンスターを特殊召喚できなくなる鳥獣族モンスター。
通常召喚を連鎖させる本デッキでは全く関係が無く、また星4の鳥獣族なので《ふわんだりぃず×ろびーな》でサーチでき簡単に召喚できる。
他のデッキでも活躍したためか、2023年1月に禁止カードになってしまったことが悔やまれる。

手札補強カード

ご存じ手札増強カード。
「ふわんだりぃず」は特殊召喚をしないのでデメリットが気にならない。

  • 強欲で金満な壺
  • 金満で謙虚な壺
EXデッキのカードを除外して手札を増やすカード。
「ふわんだりぃず」はEXデッキを使用しないので相性はいい。
金満で謙虚な壺は、EXデッキに残すカードを選べることから【ふわんだりぃず】以外でも使用率が高く、マスターデュエルにおいては2022年8月末の制限改訂で制限指定されている。

  • 冥界の宝札
2体以上のリリースによるアドバンス召喚に成功した時に2枚ドローする永続魔法。
最上級「ふわんだりぃず」を展開しつつドローできる。

その他

  • 帝王の烈旋
相手モンスターをアドバンス召喚のリリースに使えるカード。
《ふわんだりぃずと未知の風》同様、相手モンスターを除去しつつアドバンス召喚が行える。

基本的にはアド損だが使い道の多いマルチツール。
普通に妨害として使う以外にも、下級ふわんだりぃずへのヴェーラー・無限泡影といった対象を取る無効化効果を回避できる、4枚目以降の旅じたくとしても機能する。

  • ハーピィの羽根吹雪
ターン終了時まで相手モンスターの効果発動を無効にする罠カード。
自分フィールドに「ハーピィ」モンスターがいることを条件とする手札誘発としての使用は出来ないものの、風属性の鳥獣族さえいればセット状態からの発動は可能なので相性は非常によい。
また相手の効果で破壊された場合に、デッキまたは墓地から《ハーピィの羽根帚》をサーチ・サルベージできる効果も侮れない。

  • ナンバーズ・エヴァイユ
EXデッキのランクの異なる「No.」を4体素材にしてその数字の合計と同じ「No.」をEXから特殊召喚するカード。
「ふわんだりぃず」はEXデッキを使用せず『召喚』で展開するため、EXデッキの圧迫を気にせず使いやすく、
「相手の場にのみEXデッキから特殊召喚されたモンスターがいる」という発動条件を満たしやすく、
「この効果で特殊召喚したモンスターが場にいる限りNo.しか特殊召喚出来ない」という制約もほぼ無視出来る。
呼び出す筆頭は《No.86 H-C ロンゴミアント》。全体破壊は使えないが、他のカード効果を受け付けず召喚・特殊召喚封じで相手の動きを制限出来る。発禁令と併せればデメリットを踏み倒して延々と封じる事すら可能。
他にはX素材2つで相手の特殊召喚モンスターを全除外してその内1体を自身のX素材にする《No.77 ザ・セブン・シンズ》も候補に挙がる。


【余談】

  • 「ふわんだりぃず」自体である青い鳥のモチーフは渡り鳥「キョクアジサシ」だと思われる。
    最も長い距離を旅する渡り鳥で、1年のうちに北極圏と南極圏を往復する。
    《ふわんだりぃず×すのーる》《ふわんだりぃず×えんぺん》がレベル10なのは、旅のスタート地点とゴール地点という特別な場所に住まう鳥だからだろう。

  • カード名が全てひらがなで表記される初のカテゴリであり、「×」が使われているのも初。

  • 名前の由来は「ふわふわ」「ワンダー」「ブリーズ(そよ風)」を混ぜたものである。
    英語でも「Floowandereeze」、カード名でも《Floowandereeze & Eglen》といったように、ほぼ日本語名そのまんまで読めるような英訳がされている。

  • 実は「ふわんだりぃず」の中で通常召喚に関する効果を持っているカードは、《ふわんだりぃず×すのーる》と《ふわんだりぃずと怖い海》だけである。
    必要が無いとはいえ、一般的な展開ルートに於いて裏側守備表示でセットする事はできない。



追記・修正は世界を旅してからお願いします。


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最終更新:2025年02月12日 09:56

*1 通常召喚の内、表側攻撃表示で出すもの。これには上級モンスターのアドバンス召喚も含まれる。