アットウィキロゴ

高原/イーグルアンデッド

登録日:2020/08/29 Sat 21:08:00
更新日:2026/05/08 Fri 21:10:50
所要時間:約 10 分で読めます






ようやく会えたな、カリス。

お前は……?

1万年前の約束、今こそ果たそう……



高原(たかはら)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』の登場人物である。 
本項目では彼の正体であるイーグルアンデッドについても記載する。


演:林泰文



【概要】

第22話・第23話に登場。
現代において解放された不死生物・アンデッドの一体であり、スペードスートのカテゴリーJ(ジャック)に分類される上級アンデッド。
普段は「高原」という名の細い黒縁の眼鏡と鷲を思わせる指輪と右耳の羽状のイヤリングが特徴の、いかにも知的な人間の男性に化身している。


【人物像】

好戦的な性格だが、親しい相手以外には常に丁寧語で話したり、動物園やペットショップの動物達に同情したりと、他のアンデッドと比べると穏やかな一面が多い。
一方で人間に対しては強い嫌悪感を抱いている節があり、生物についての豊富な知識を折り混ぜながら、現代の人間に対する皮肉をよく口にしている。
その戦士としての在り方は城光/タイガーアンデッドにも通じるものがあるといえるかもしれない。

1万年前のバトルファイトにおいて、カリス=マンティスアンデッドとは好敵手のような関係にあり、再戦を心待ちにしていたが……


【劇中での活躍】

東武動物公園にて、カメラマン・神丘令のアシスタントをしていた相川始と接触。
その後、仮面ライダーカリスオーキッドアンデッドとの戦いに乱入し、カリスを攻撃していたオーキッドアンデッドを退けると、1万年前の約束を果たそうとカリスに項目冒頭の挑戦を叩きつける。
しかし、近くにいた剣崎一真が割って入った事で戦いを邪魔されると察知したのか、「約束だ、カリス!」と言い残して一旦その場から撤退した。

その後、吉永みゆき(オーキッドアンデッド)から現在の仮面ライダーカリスはかつてのカリス=マンティスアンデッドではない可能性があると示唆された事、そして「封印したアンデッドに変身できるアンデッド」の噂を聞かされた事で、自ら真相を突き止めようと始を誘き寄せる為に令を気絶させて拉致する*1
だが、令を拉致した目的は人質などではなく、「始の正体を探っていて戦いの邪魔だったから」という正真正銘カリスの為の行為だった。


待っていた、カリス。さぁ、君の獲物だ。

やはりお前が……。何の為にこんな事を?

君の正体を探っていたからさ。邪魔だろ? そんな奴。さ、早く殺せ。


始に令を殺害するよう呼び掛けるが、全く応じない彼に困惑。
そして始が♥A・CHANGEのラウズカードで変身しようとしたところを、羽手裏剣を使ってカードを打ち落として拾い上げるが、そこで驚くべき事実を知ってしまう。


何だこれは……!? カリス……


本物のカリス=マンティスアンデッドは既に封印されており、自分が今までカリスと思っていた始は別のアンデッドだったのだ。
カリスのカードをいいように使っていた始に憤慨し、♥Aのカードを奪い取ると無数の羽手裏剣を放って攻撃。
すると始はなんと♥4・FLOATのカードをカリスラウザーにラウズしてドラゴンフライアンデッドの姿に変身し、応戦。
そこへ駆けつけた剣崎が変身した仮面ライダーブレイドが参戦して2対1の戦闘となった事を受け、♥Aのカードを手に程なく撤退した。

その後、自身を追って来たブレイドと始を上空から襲撃するが、始から♥4・FLOATのカードを借りたブレイドがドラゴンフライフロートで応戦。


なぜ人間が空を…!?

借りたのさ、アンデッドの力を!


上空を飛んだブレイドに驚くとブレイラウザーの一撃で両翼を切断され、地上に叩きつけられてしまう。
その後もブレイドと交戦するが、徐々に彼の勢いに押されていき、遂には♥Aのカードを取り返される事態に。
そして、ブレイドとの激戦の末にコンボ技の発動を許してしまう中、始が変身したカリスが乱入。


カリス……!


その姿にかつてのカリス=マンティスアンデッドの姿を重ねて一瞬注意が逸れた事で隙が生まれてしまい、最後はそこを突かれてブレイドの「ライトニングソニック」を真正面から受けて爆発。


失敗だな…。違うと分かってるのに……
カリスの姿を見たら、油断してしまった……


そう自嘲しつつ、高原の姿になりながらなんとか立ち上がったイーグルアンデッドは、カリスから1万年前の約束について問われると下記のように返した。


もちろん、戦う事ですよ……
お互いに他のアンデッドを倒して、最後に雌雄を決しよう…! 最高の敵として……

最後に戦うのが、“約束”だと…?

あなた達も同じでしょう?

どういう意味だ…!?

人間とアンデッド…今は手を取り合っていても、いつかは戦う運命……

“運命”……?

あなた達も、内心それを望んでいるんです……

そして今は協力関係にあるブレイドとカリスに対して忠告とも取れる捨て台詞を残すと、そのまま倒れてアンデッドとしての姿に戻り、アンデッドバックルが展開。
最後はブレイドが投げ込んだプロパーブランク・♠Jに吸収され、♠J・FUSIONのカードとして封印されたのだった。


【イーグルアンデッド】



カリス、必ず封印を解く。そして、約束を果たそう……


身長 222cm
体重 121kg
種族 アンデッド
生物モチーフ
スート スペード
カテゴリー J(ジャック)
特色・力 人間への化身
優れた動体視力
420kmでの高速飛行
羽手裏剣
大きな鉤爪
カード名 フュージョンイーグル
クリーチャーデザイン 韮沢靖
初登場回 『剣』第22話「闇からの脱出」


高原の正体である、スペードスートのカテゴリーJに分類される上級アンデッド。「タカ」原なのにイーグル(鷲)とはこれ如何に*2
鷲の祖たる不死生物であり、羽毛を持たない骨格のみの羽や右半身に装着されている穴が開いた金色の装甲、両腕に備えた鉤爪、鳥の頭蓋骨を連ねた首飾、そして左二の腕に巻かれたショッカーのベルトと同デザインの腕輪が特徴。
人間の8倍にも及ぶ驚異的な動体視力を持ち、時速420kmの速さで空を飛び回る事が可能で、その能力を活かして上空から急降下しつつ、相手を攻撃する戦法を得意とする。
また、飛び道具として腕から無数の羽手裏剣を放って攻撃する事もできる。

ラウズカードとしての能力は、ライダーシステムとの融合係数を高める「イーグルフュージョン」。
このカード単体だと戦闘で消費した醒剣ブレイラウザーのAPを2400チャージするだけだが、♠Q・ABSORBのカード及びラウズアブゾーバーと併用する事により、ブレイド ジャックフォームへの強化変身が可能になる。


【派生作品におけるイーグルアンデッド】

アルビノジョーカーの手で再解放されたアンデッドの一体として登場。
物語序盤では街中で他のアンデッド達と共に人間を襲っていたが、その場に駆け付けた仮面ライダーグレイブ仮面ライダーラルク仮面ライダーランスとの戦闘の末、一時撤退。
中盤では廃工場らしき場所で他のアンデッドやアルビローチの軍団と共にライダー達と戦っていたが、ラルクに追い詰められて以降はフェードアウト。
その後どうなったかは描かれなかったが、その後の戦いでブレイドがジャックフォーム及びキングフォームに変身していた事から、恐らくそのままラルクに封印されたと思われる。

シンケンジャー』の世界にて、チノマナコ ディエンド変身態「カイジンライド イーグルアンデッド」のカイジンライドカードで召喚する形で登場。
同じくカイジンライドで召喚されたムースファンガイアと組んで戦っていたが、最期はシンケンブルーのウォーターアローとシンケンイエローのランドスライサー、そして仮面ライダークウガ小野寺ユウスケ)が放った「マイティキック」の同時攻撃で爆散した。


【語録】

  • 生物を生物足らしめている遺伝子…。その塩基配列を見ると、人とチンパンジーとはわずか1.23%の違いしかないそうです。
これは単なる薀蓄。
披露した場所がアカゲザルの猿山の前である事に突っ込んではいけない。

  • なのに一方は檻の中に入れられ、もう一方は万物の霊長として君臨している。
    チンパンジーだけじゃない。どんな生物にも、この地上を支配するチャンスがあったはずなのに、なぜ人間だけが……。そうは思いませんか?
上記の薀蓄に続き、東武動物公園にて始に投げかけた問い。
動物園には「種の保存」という明確な目的があるのだが、人間が他の動物達の自由を奪ってのうのうと生きている事に対し、疑問を呈している。
もっとも、『剣』の世界観で言えば「人間が地上を支配しているのは、ヒューマンアンデッドがバトルファイトに勝ち残ったから」という身も蓋もない理由があるのだが。

  • カリスを傷つけるあなたがいけないんですよ。
「さっきはご挨拶だったわね」と攻撃された事を罵るみゆきに対して言い放った言葉。
カリスとは互いに万全のコンディションで戦い、決着をつけたかったのだろう。

  • 姿は確かにカリスだった。私が間違えるはずもない。
今の仮面ライダーカリスが本当にマンティスアンデッドなのか疑問に思うみゆきに対して。
カリスの好敵手である自分が人違い……もといアンデッド違いなどするわけがないと思っていたのだろうか。
なお、カリスは気配だけでアンデッドの動向やリアルタイムで何をしていたかまでを探る事ができるが、この辺りについてはジョーカーとカテゴリーJの格の違いだろうか。

  • こうして高い金で売られていくものがいる一方、毎年50万匹以上の犬猫が処分されてるそうですね。人間というのは不思議なものです。
ペットショップにて、犬を撮影している令に対して放った皮肉。
殺処分問題は現実でも深刻な課題だが、ペットショップに関しても管理や闇取引など黒い部分が多々あり、人間にとっては非常に耳が痛くなる指摘である。

  • カリスはこの中に封印されている。ではお前は誰だ……?
    答えられないんですね? カリスを封印し、その姿と力を盗んだ罰を…受けてもらいますよ。
♥Aのカードを始から取り上げた時の発言。戦友が無様な姿になっている事に怒りを抱いているのが読み取れる。
なお、始の正体がジョーカーである事に気付いていたのかは不明だが、代替手段として即座にドラゴンフライアンデッドに変身した姿を見ても、「何のつもりだ?」と口にしただけで大して驚く様子も見せていなかったので、恐らくはこの時点で疑っていたか、あるいは気付いていたかのどちらかだと思われる。
いずれにせよ、即座にジョーカーだと看破できなかった辺り、過去のバトルファイトではジョーカーと遭遇する機会がなかったのかもしれない。
とはいえ、この直後に登場した大地が彼の正体を看破し、さらに嶋昇がはっきりと「ジョーカー」の名を口にしていた事から、結果としてストーリー上のターニングポイントとなったと言えるか。


【余談】

  • デザインモチーフとなったのは、全体像が『変身忍者 嵐』で、金色の装甲は初代『仮面ライダー』のギルガラス。その為、どちらかと言えば鷲というよりはむしろカラスに近い見た目となっている。
    ちなみにショッカーのシンボルマークに使われている動物は何の因果か、このアンデッドのモチーフ元となっただったりする。

  • デザインを手掛けた韮沢靖氏は当初「ショッカーのシンボルマークよろしく、地球のモニュメントの上に乗って登場する」という演出を希望していたが、「ちょうどいい撮影場所が期限内に見つからなかった為、断念せざるを得なくなった」とのこと。

  • 演じた林泰文氏は子役時代から活動しており、芸歴が浅いメインキャストが多い『剣』勢にとってはベテラン俳優で、始役の森本亮治氏も「林氏との共演シーンは演じやすかった」とコメントしている。
    林氏はその後、令和ライダーシリーズ第7作『仮面ライダーゼッツ』のCase10・Case11(第10話・第11話)にて、渥美太郎役で再度仮面ライダーシリーズへのゲスト出演を果たしている。



カリス、必ず項目を追記・修正する。そして、約束を果たそう……


この項目が面白かったなら……\フュージョンジャック!/

最終更新:2026年05月08日 21:10

*1 結果的にだが、他のアンデッド同士の潰しあいを目論むみゆきに乗せられる形となった。

*2 なお、鷹の祖たるホークアンデッドはハートスートのカテゴリー6に属している。