登録日:2020/03/11 Wed 01:13:11
更新日:2025/06/24 Tue 21:56:54
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大地とは、特撮テレビドラマ『
仮面ライダー剣』の登場人物である。
本項目では彼の正体である
エレファントアンデッドについても記述する。
演:成田浬 / 福山弘幸(第45話の声)
【概要】
第24話~第26話まで登場。
現代において解放された
不死生物・
アンデッドの一体であり、クラブスートのカテゴリー
Jに分類される上級アンデッド。
「大地」という名の麦わら帽子を被った長髪長身の中年男性に化身している。
上級アンデッドの中でも特に高い戦闘能力を持つ事で知られる強者であり、他の上級アンデッド達からも一目置かれ、恐れられる存在。
ゾウらしく水辺を好んでいるのか、普段から自分が縄張りにした
プール施設に入り浸っており、
昼夜問わずプールサイドチェアに身を預け、のんびりとくつろいでいるなど、傍から見るとバカンスに来ている金持ちのおじさんにしか見えない。
面倒事を嫌うやや不精な気質の持ち主で、事あるごとに「俺は戦いが嫌いなんだ」と発言しており、バトルファイトへの参加には消極的。
自分が定めたテリトリーに土足で踏み入る者にも、直接自分に戦いを挑んでこない限りは手を出さず、立ち去るよう促すなど比較的寛容であり、
まさに象の如くどっしりと構えた余裕のある態度を見せる。
しかし、こういった戦いへの消極姿勢はあくまでも確実に勝利出来る機会を窺っている状態に過ぎない。
他のアンデッドやライダー達の戦いに手を出さないのも、敵対者達が勝手に潰し合い、消耗していくのを待つという漁夫の利と戦力分析など、効率のいい勝利の材料集めに徹している為。
必要なら自分で出向いて相手の力量を図る事もあり、分析を重ね、
「勝機あり」と判断すれば即座に戦闘に赴き、自らの手で一気に敵を殲滅する。
その油断の無い戦い方はカテゴリー
Kの
嶋昇/タランチュラアンデッドをして、
慎重なアンデッド…。だが一度怒らせた時、その力は絶大だ…。
と言わしめている。
一方で、そういった慎重な戦術を取りながらも敢えて潜伏せずに堂々と姿を晒して戦いの推移を見守っているが、これは自分の実力に対する十分な自信の表れに外ならず、
危険を承知で挑んで来る者や、余計な干渉をしてくる者には容赦なくその力を振るい、排除する。
【劇中での活躍】
その後、再び
プールに戻ってくつろいでいたが、今度はみゆきに嗾けられた
相川始が来訪。
戦いを挑んで来る始/
仮面ライダーカリスに応戦するが、それがみゆきの差し金だと気付くとそちらに矛先を変え、追跡。
森の中で追いついたみゆきに対し、
「“戦うのは…嫌いだ”と言ってるだろ?」と忠告するが、
みゆきは怪人態になって攻撃してきた為、大地も面倒くさがりながら怪人態となって反撃し、その力でオーキッドアンデッドを一方的に痛めつける。
俺はお前達の戦いになど興味は無い!
ライダーもアンデッドも勝手に潰し合え。そして全てが死に絶えた後、俺がこの戦いの覇者となる。
そんな事…させるかッ!
だったら倒してみろ!
自分の戦い方を宣言したエレファントは更にオーキッドに攻撃を加えるが、追ってきたカリスが現れ、その隙にみゆきが逃走した事で戦闘を中断。
臨戦態勢のカリスに対して「俺は相手の手の内を知らない内は、戦ったりしない」と言い放ち、その場を後にした。
そしてブレイド、ギャレンとウルフアンデッドが戦っている場に現れ、決着までを見届けるとライダー2人に対し、
「もっともっとそうやって、アンデッドを倒してくれ。俺は戦いが嫌いだからな」と応援…もとい、潰し合いを促すような言葉を掛ける。
当然2人は大地を封印しようと戦いを挑んで来るが、怪人態になった大地は2人の攻撃を一切受け付けず圧倒。
アースクェークの一撃でブレイドの
右マスクを破壊するなどのダメージを与え、2人を撤退に追い込んだ。
ちなみにこのシーン、2人がどうやって逃亡したのかが全然分からない描写になっている事で有名。
その後、始の下に赴き、決着をつけようと再度戦い始める。尤もこの戦いも実際は小手調べに過ぎず、その戦闘の中で大地は、
お前は……!
そうか…。貴様ただのアンデッドではないと思っていたが、貴様が“ヤツ”だったのか……!
と、カリスラウザーが怪しく光る様子から
相川始の正体が何者であるかを看破。戦闘自体は優勢ではあったものの、
「お前の能力が分かるまでは戦わない。しかし、お前が“ヤツ”だとすれば……戦うのは最後だ」とその力を警戒し、潔く撤退した。
そして、これまでの戦いの中で仮面ライダー達の戦闘能力を大方把握した大地は
服を着たままプールに浮かんだ状態で脳内
妄想シミュレーションを重ね、ライダー達を倒せる確信を得ると、
フン…。完璧だ!
カリスが“ヤツ”だと分かったからには、最早敵はいない。
全て読み切った。ライダー共纏めて、全部俺が倒してやる……。俺が。
そのシミュレーションを現実のものとすべく、ライダー殲滅の為の行動を開始。
ライダー達をおびき寄せるため、街中での無差別な破壊活動を行い、駆け付けたギャレンとレンゲルをあっさりと薙ぎ倒し、変身解除に追い込む。
更に遅れて駆け付けたブレイドをも圧倒し、追い詰めるが、己の戦う理由を再確認した剣崎に嶋がラウズアブゾーバーを投げ渡した事で、
ブレイドは新たな姿
「ジャックフォーム」へと強化変身を果たす。
想定外のパワーアップによって急上昇したブレイドのスピード攻撃に対応出来ず、これまでとは逆に一方的な攻撃に曝され、
「何だ…!?この力……?」と動揺を隠せず、そのまま空中からのライトニングスラッシュを受けて敗北し、アンデッドバックルが解放。
そのままブレイドにコモンブランクを胸元に投げつけられ、
WJ・FUSIONの
ラウズカードとして
封印されたのだった。
これを渡しておこうと思って。
今なら君にも使いこなせると思う。俺たちの仲間として。
ありがとうございます。でも、もう使う事も無いかもしれませんね…。
封印後、カードは長らく剣崎が所持していたが、終盤に睦月に譲渡される。
そして第45話において未知のアンデッド・
ケルベロスとの戦闘時、レンゲルが助っ人として
リモートによる再解放を行い、
復活を果たす。
俺には新しいフォームは無い…。だけど…強い仲間がいる!
剣崎さんに貰ったカード……。
Remote!
一緒に戦ってくれ!
この時はリモートによる
催眠状態だったのか、或いは純粋に自身の意思によるものかは不明だが、レンゲルと共闘し
ケルベロスに挑むも、
ケルベロスの攻撃によってあっさり倒された挙句、
♣J・FUSIONのカードとして
吸収・再封印されてしまった。
【エレファントアンデッド】
お前らなど俺の敵ではない!
お前ら纏めて始末してやる……。
身長 |
233cm |
体重 |
145kg |
種族 |
アンデッド |
生物モチーフ |
ゾウ |
スート |
クラブ |
カテゴリー |
J |
特色・力 |
人間への化身 戦槌 棘付き鉄球 ノーズストライカー |
カード名 |
フュージョンエレファント |
クリーチャーデザイン |
韮沢靖 |
初登場回 |
『剣』第24話「謎のハンター」 |
大地の正体である上級アンデッド。
ゾウの祖たる不死生物で、ごつい体躯に緑がかったゴツゴツとした硬そうな皮膚、そしてそこに金属のプレートを打ち付けたような不気味な姿が特徴。
アンデッドの共通要素である仮面のような顔は両目と額の部分のくぼみによってクラブのスートを象っており、
口にあたる部分には象牙のような牙が生えている。
また、後頭部には耳状の器官、左肩にはゾウの頭蓋骨のようなパーツも付いている他、
頭部からは無数の鎖鉄球がドレッドヘアの如く垂れ下がっている。
そしてゾウの象徴とも言うべき長い鼻状の器官
「ノーズストライカー」は頭部ではなく右胸から生えており、
旋風を起こしたり、伸縮して
鞭のように敵を吹っ飛ばしたりと、
それ自体が武器として機能している。
主な武装は右腕の籠手に接続された3本の
トゲ付き鎖鉄球「アイアンボム」で、
打撃のみならず、鉄球部分にエネルギーを送ってそこから光弾を発射するなど、遠近両方で使用可能。
そして左腰に提げている戦槌
「アースクェーク」は上記の通り、たった一撃でブレイドのマスクを叩き割ってみせる桁違いの破壊力を誇る。
ちなみに両手の指は3本だけだが、それでもアースクェークの扱いは非常に達者。
その他にもブレイドやギャレンの攻撃を受けても意に介さず、攻撃を続行する素の防御力、更に
シールドバリアの形成能力まで備え、
持ち前の腕力と防御力に物を言わせて敵を正面から圧倒する典型的なパワーファイター。
また、重厚な見かけによらず、水飛沫に紛れて逃走したり高所へ素早く飛び移ったりと高い跳躍力も持ち合わせている。
飛べないが跳べるようではある。
総合的な格闘能力はカテゴリーK以外の上級アンデッドの中では抜きん出ており、ライダーが複数人で掛かっても全く歯が立たない、正に強敵だったと言えよう。
ちなみに上記のプールでの目眩ましやシミュレーション内では突然
「パオーン!」という
漫画みたいなゾウの鳴き声を上げていた。
……普段からこんな雄叫びを上げていたのだろうか……?
なお、上級アンデッドでは唯一、ライダーの強化フォームに敗れて封印された存在でもある。流石エレファントというべきか、それとも他の連中が情けないというべきか……
【派生作品におけるエレファントアンデッド】
新しい調理法だ。
焼き加減は、レア?ミディアム?それとも…ウェルダン?
【余談】
ゾウモチーフの怪人の中でもかなり奇妙な位置に生えているエレファントアンデッドの長い鼻だが、
デザイナーである韮沢靖氏によるとこれは「顔に付いていると可愛くなってしまう」といった理由だったようで、敢えて頭部からずらした位置に配置したらしい。
クラブスートのカテゴリーJであるエレファントアンデッドだが、当時からネットなどでは
「ゾウだからレンゲルはジャックフォームになっても飛べない」とネタにされまくっていた。
実際、『剣』本編中ではカードの入手時期やレンゲル自体の拡張性、ラウズアブゾーバーの個数などの設定の都合上、エレファントアンデッドの力を使ったレンゲルのジャックフォームが登場する事は無かった。
だが、
S.I.C.ではオリジナルデザインとしてゾウの意匠を備えた
レンゲル ジャックフォームが登場している。
なお、劇中ではカリスがいたので登場しなかったが、もしハートスートのライダーシステムがBOARDで作られた場合も結局ジャックフォームは飛べない。
しかし、こちらは♥4・FLOATがあるのでそれほど問題ではない。
もっともっとそうやって、項目を追記・修正してくれ。
俺は立て逃げが嫌いだからな。
- 555の象は鼻あったけどかっこよかったな -- 名無しさん (2020-03-11 01:28:51)
- マンモスの怪人は結構いるが、ゾウの怪人はやや希少というイメージ。慌てず漁夫の利を頂くにも蠱毒のように強さが集約したサバイバーを討ち取るだけの実力は必要とされるので、言うほど楽ちんというわけではない。本質的にはやはり強者の兵法であり、あえてそれを選ぶだけの実力者だった -- 名無しさん (2020-03-11 01:41:56)
- 悪く言えばセコい奴だけど、実際かなり強いからね。作中の上級アンデッドでは唯一強化フォームで倒されているし。 -- 名無しさん (2020-03-11 05:33:03)
- 某夢の国の子象みたく耳を翼代わりにすれば… -- 名無しさん (2020-03-11 08:57:11)
- 象でも飛べるよね!昔のアニメで見たことあるよ!……と言おうとしたら、↑もう言われてたw -- 名無しさん (2020-03-11 09:48:14)
- 強化フォームで倒されるに相応しい強さと狡猾さを持った中ボス。クウガのバダーもそうだけどこういう敵キャラ好きよ -- ななし (2020-03-11 12:20:43)
- ↑4 実はバーニングショットで倒されたトータスさんはかなり強かった…? -- ななし (2020-03-11 12:22:15)
- 以前はバットバス魔人部隊でした -- 名無しさん (2020-03-11 15:08:48)
- 俳優さんが成田先生のご子息だったのは初耳 -- 名無しさん (2020-03-11 18:12:35)
- カテゴリーJの強さの順位が気になる -- 名無しさん (2020-03-13 19:35:34)
- どいつもこいつも不死身だから結局反応できないスピードで確実に命中する破壊力が高い攻撃ができるやつが一番強いってことになりそう -- 名無しさん (2020-03-13 20:18:55)
- 上級アンデッドでも屈指の戦闘力に抜け目の無さと相当な強敵だった奴 クローバーの上級3人は皆描写に恵まれてる -- 名無しさん (2020-03-19 00:49:39)
- 字色と背景が重なってちょっと読みづらくないか -- 名無しさん (2020-03-25 01:05:18)
- ↑4 JQ8人で見てもタイガーに次いで2番目でカテゴリーJ4人なら伊坂も凌いでトップ -- 名無しさん (2020-09-21 01:19:53)
- ドキドキプリキュアで象のジコチューが出た時に、彼( エレファントアンデッド )のことを連想したヒト....手を挙げて~。 -- 名無しさん (2020-12-15 21:50:29)
- 初登場時というか最初に封印されるまではかなりの強敵だったのに、どんどん落ちぶれていくアンデット。 -- 名無しさん (2022-01-12 15:20:30)
- 睦月に召喚された時に頷く姿が可愛いくて草 -- 名無しさん (2022-06-07 02:23:35)
- ジャックフォームに対しては対処できなかったが、カテゴリーJにして慎重派のパワーファイター。カテゴリーKやジョーカーにも善戦できる可能性は間違いなく高い。 -- 名無しさん (2023-09-02 23:36:51)
- 韮沢氏はエレファントオルフェノクの存在を知っていてそのかっこよさに鼻や牙の位置などかなり困っていた模様。 -- 名無しさん (2025-02-08 11:07:52)
最終更新:2025年06月24日 21:56