NieR:Automata

登録日:2020/07/03 Fri 07:03:59
更新日:2025/04/20 Sun 00:00:14
所要時間: 推測:約 76 分


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気の遠くなるような、遠い未来。

武器を持った人形と、機械が戦っていました。

彼らに戦争を命じた者達が、死に絶えても

教えられた言葉は、忘れませんでした。

まるで、棄てられた子供のように。


これは命なきモノ達の、魂の物語。





全ての存在は滅びるようにデザインされている。
生と死を繰り返す螺旋に……私たちは囚われ続けている。

これは、呪いか。それとも、罰か。

不可解なパズルを渡した神に
いつか、私たちは弓を引くのだろうか?





命もないのに、殺しあう。



NieR:Automata(ニーア オートマタ)とは、アクションRPG作品の1つ。
2017年2月23日にPlayStation4向けに発売され、2017年3月にはSteamでPC版も発売されている。

発売元はスクウェア・エニックス、開発元はプラチナゲームズ。
ディレクター及びシナリオを担当するのはヨコオタロウ氏で、同じタイトルを冠する『NieR Replicant/Gestalt』とは世界観を同じくする続編。
直接的にストーリーが繋がっているわけではないが、前作をプレイすることで物語の背景をより深く理解することができる。


ストーリー

遠い未来。

突如侵略してきた異星人。
そして、彼らが繰り出す兵器「機械生命体」。
圧倒的戦力の前に、人類は追われ月へと逃げ延びていた。

地球を奪還する為に人類側はアンドロイド兵士による抵抗軍を組織。
さらに膠着した戦況を打破する為、新型アンドロイドである戦闘用歩兵「ヨルハ」部隊を投入する。

人のいない不毛の地で繰り広げられる機械兵器とアンドロイドの熾烈な戦い。
やがてそれは知られざる真実の扉を開けてしまう事となる……(公式サイトより)


概要

ファンからは高い評価を得ながらも、売上的にはイマイチ振るわなかった前作『NieR Replicant/Gestalt』に比較すると2024年12月時点で全世界累計900万本以上出荷(DL販売含む)という凄まじいヒットタイトルになり、国内外で高い評価を得ている。
特に大きな反響を呼んだのが2016年末に配信された体験版で、プラチナゲームズの得意分野であるスタイリッシュなアクションに加え、2Bというキャラクターの非常に印象的な尻やビジュアルや退廃的なBGM・世界観といったものがSNS等のネットメディアで話題になった。
これをきっかけにゲームのリリース前からPixivなどのイラストサイトではファンアートが爆発的に増え始め、一気に注目を集めるタイトルになったといえる。

発売後は、初週国内売上のみで約20万本を突破、2017年4月には国内外でのDL版含む販売数が100万本を突破。
2019年2月にはDLCなどの各種特典を収録した『Game of the YoRHa Edition』が発売、2019年5月には400万本突破を記念したトレーラーも公開された。

また、メディアミックスも豊富であり、舞台・ノベライズ・コンサートイベント・朗読劇と様々な形で世界観を補完する展開がされている。
ちなみに、そもそも本作の前身はヨコオ氏が2014年頃に立ち上げた『舞台ヨルハ』という女性アイドルによる演劇プロジェクトであり、『NieR』シリーズの続編企画としてブラッシュアップしたものがゲーム『NieR:Automata』として形になったという経緯がある。
ゲームのヒットに伴い2018年には『音楽劇ヨルハ』として舞台もリメイクされ、完全新作の『少年ヨルハ』という舞台も公演された。
アニメ化もされ、『NieR:Automata Ver1.1a』の題で2023年の1月から3月にかけて放送されたが、新型コロナウィルス蔓延により9話~12話の放送が延期され、同年7月に改めて放送。
12話放送後には第2クールの制作が決定し、2024年7月より放送された。

ちなみに前作の時代がAD3360年頃なのに対し、本作のプロローグで2Bが参加した地上への降下作戦が実施されたのがAD11945年と実に8000年以上の時間が経過している。
そのため、とあるキャラクターを除けばストーリー上のつながりはなく、前作を知らなくてもさほど問題はない。
むしろ、2021年4月に『NieR Replicant』のバージョンアップ作品『NieR Replicant ver.1.22474487139…』の発売がされたので、こちらを先にプレイした後に『ver.1.22474487139…』をプレイするというのも想定されたプレイ順の1つであると思われる。*1
特に、『ver.1.22474487139…』の追加要素の1つには、『Automata』を少なくともCまたはDエンドまでプレイしていることが前提の内容が含まれており、体験上は追加要素をプレイする前に『Automata』をプレイしておくことを本当に、本当に推奨する。

作風

これまでのDOD・NieR作品と言えば剣と魔法のファンタジーと(DOD2を除き)救いのない結末でおなじみだったが、本作はこの方向が変更されている。

まず前者についてだが、前作にもあったポストアポカリプス要素が本作ではより強まり、さながらSFダークファンタジーといった方向性に仕上がっている。
本作は前作で人類の為に製造されたアンドロイド達、そして彼らと戦う機械生命体というロボット達の戦いが軸であり、そのためよりSFチックかつ機械的な要素が多数表れている。
ロード画面はアンドロイドの起動準備画面になり、支援攻撃は白の書による魔法攻撃からポッドによるレーザー射撃となり、共に戦う仲間も魔法では無くハッキングで支援を行う。チップを組むことで、ステータスからUI表示まで自分で実装する―――
本作は、そうした「登場人物が機械である」という設定を活かした機能が実装されている。
マップについても、人類が去り朽ちたビル群や砂漠に埋もれた団地、打ち捨てられた遊園地といったポストアポカリプス要素の強いものや、主人公たちが暮らす機械的なバンカー、敵が作り上げた無機質な構造物といった具合に、過去作以上にSF要素の強い場所が登場している。
それでいて完全にSFという訳でも無く、これまで通りのダークファンタジー的な要素も含まれている。それ故にシリーズの中でも特異な作風に仕上がっている。

そして後者だが、詳細はネタバレになってしまう為この後の記述に任せるものの、事前にヨコオ氏も発言した通り後日談も含めて一応はハッピーエンドになっている。
完全に大団円かと問われると頷くことは出来ないものの、真エンディングとその後日談の結末そのものは晴れやかであり、希望もそれなりに見えるような物になっている。
但し、じゃあ本作は鬱展開にならないのかと言うと別にそんなことはなく、(過去作と比べると大人しめと言われてはいるものの)真エンディングに至るまでの過程にはそれなりにキツい場面もある。
3周目のシナリオではそれが顕著に表れ、1~2周目で見知った登場人物らが心身共に追い詰められ、場合によっては破滅していく展開が続く。特に9Sやパスカルに関する場面は人によってはトラウマになるかもしれないレベル。
加えてCERO:Dのレーティングからも分かるように、(登場人物がほぼ機械なのに)それなりに流血・欠損といった描写も出てくるため、まずその手の描写が苦手な人にはお勧めできない。余談で言及している無規制版CMのラストの映像がダメな人はやめておいた方が無難だろう。
このように、これまで通りのヨコオ氏らしい狂気が滲む展開は健在ではあるものの、本作はそれを含めて真エンディングの晴れやかさを醸し出していると言える。
この項目を読んで気になった方がいれば、是非機械という無機質な物が織り成す、狂気と温もりに満ちた作風を楽しんで欲しい。


登場人物

メインキャラクター


...感情を持つ事は禁止されている。

身長:168㎝ 体重:148.8kg
スリーサイズ:84/56/88
ロールアウト日:11942年1月7日

「ヨルハ」部隊の戦闘モデル。
主に1周目のAルートで操作することになるキャラクターで、本作の顔役ともいえる。

スカート覗くと怒るけど「感情を持つことは禁止されている」というヨルハ部隊の規則に忠実であろうとしているため、
口数も少なくあまり感情を表に出すタイプではないが決して冷たい訳ではなく、仲間に対しては思いやりのある優しい性格。
特に9Sのことはとても大切に思っており、彼の身に危機が及ぶと激しい感情を露わにすることも。
まさにクールビューティーという表現がぴったりなキャラクターだが、ストーリーを進めていくにつれて彼女の言動の奥にある優しさも垣間見えてくるだろう。
一方で9Sに言わせると時々大雑把なところも。

本作のヒットの立役者ともいえる、非常に人気の高いキャラクターで、
  • モノトーンのゴシックドレス風衣装に身を包んだ銀髪美女。
  • 布状のバイザーで隠された目元、印象的な口元の艶黒子。
  • スカートからチラチラ覗く白いレオタードからスラリと伸びたおみ足。
  • 大胆に素肌をさらした背中。
  • そして何よりもその肉感的な美尻
一度見たら忘れることのないであろうインパクトを残す、まさにフェチズムと属性力の塊
美しい廃墟の都市で彼女がロボット相手に日本刀(っぽい武器)を振るって敵を粉々に破壊するというビジュアルは世界中のゲーマー達のハートを鷲掴みにした。


誰かと一緒に行動出来るって、楽しいんです。

身長:160㎝ 体重:129.9kg
ロールアウト日:11942年1月30日

「ヨルハ」部隊の最新型スキャナーモデル。
2周目のBルート及び3周目以降で操作することになるキャラクター。

寡黙な2Bに比べると子供っぽく好奇心旺盛な性格をしており、軽口を叩くことが多く2Bや21Oからしばしば注意されることも。
比較的温厚で明るい性格だが、一度怒らせると手が付けられない。
スキャナーモデルは任務の特性上単独行動が多いため、2Bと行動を共にできることは嬉しく思っている。
親しい相手からは「ナインズ」と呼ばれており、2Bにもそう呼んでほしいと伝えるも、なかなか呼んでくれず落ち込むことも。

A/Bルートから3周目以降のC/Dルートまで一貫して物語の中心となるキャラクターであり、初期の明るい性格から、後半心身ともに追い詰められていき冷酷な復讐者に変貌していく変化を見事に演じ分けた花江夏樹氏の演技が光る。後半の怒りと狂気を孕んだ氏の演技と絶叫は必見。

◆ヨルハA型二号/A2
CV:諏訪彩花

裏切ったのは……司令部だろう?

身長:168㎝ 体重:139.2kg
スリーサイズ:73/54/82

「ヨルハ」部隊の戦闘モデルのプロトタイプ。
ヨルハ機体に特徴的な目元のゴーグルも装備しておらず服装もボロボロ(ほぼ着てない)で、腰まで届くロングヘアが印象的。
A/Bルートでは顔見せ程度の登場で、本格的にストーリーに関わるのは3周目以降のC/Dルートとなる。

本編の4年前「真珠湾降下作戦」に投入されるも部隊は壊滅、彼女1人が生き残ったがその後行方をくらましたため、脱走兵として追われている。
同じ「二号」モデルのため2Bとは容姿が酷似しているが、スリーサイズからわかる通り2Bに比べるとスレンダーな体形。

実は体を覆っている服のように見える黒い部分の大半は皮膚パーツが剥がれてむき出しになった素体であり、ほぼ全裸
「尻の2B」に対して、あえて言うならばその魅力はお腹
普段は布状のパーツで隠されているが、リミッターを解除した「B(バーサーカー)モード」を使用したときに露わになるお腹から腰回りのライン、そしてのインパクトは絶大。

◆随行支援ユニット ポッド042/153
CV:安元洋貴(ポッド042)、あきやまかおる(ポッド153)
ヨルハ機体に随行し、戦闘や任務の支援を行うユニット。
白色のポッドが2Bの支援を担当するポッド042、黒色のポッドが9Sの支援を担当するポッド153。
「推奨:アクセスポイントの捜索。」「疑問:ヨルハ機体A2の学習能力。そのうちぶっ壊す……」「警告:過度の戦闘行為は機体への負荷が大きい。」といった機械的な話し方が特徴的だが、2Bと9Sに随行していく中で彼らにも変化が見られるようになる。
新鮮な鉄パイプが釣れたことを報告してくるお茶目な面も。

ストーリー開始後は1機だが、砂漠地帯と水没都市で追加のポッドを入手することができ最大で3機随行させることが可能。
それぞれ装備がガトリング、レーザー、ミサイルと異なり、素材アイテムを集めることで強化できる。
また、ポッド・プログラムという様々な装備を付け替えての攻撃が可能な他、ヨルハ機体をぶら下げるなど移動面でのサポートも行う。


アンドロイド

◆ヨルハ部隊司令官
CV:加納千秋
軌道基地バンカーにて全ヨルハ部隊を統括する指揮官。ちなみに彼女自身はヨルハタイプではない。
本名は「ホワイト」。ヨルハ部隊員とは対照的に白を基調にした服装に身を包んでいる。
何気に2B以上のナイスバディ。どうみても履いてないようにしか見えない際どいレオタードを着用している。
冷静沈着・厳格な指揮官だが、プライベートでは服を洗濯せずに溜めこむなどズボラな一面も。皮脂の出ないアンドロイドでバンカーにずっといる状態のため、洗濯物を溜める状況が想像できないが、ヨコオ氏曰くアンドロイドも埃っぽくなったりはするらしい。

◆6O/21O
CV:磯部恵子(6O)、初美メアリ(21O)
「ヨルハ」部隊のオペレーターモデル。
2Bの専属オペレーターが6O、9Sの専属オペレーターが21O。

6Oは定期連絡でよく世間話をしたり、占いの結果を気にするなど明るい性格。
対照的に21Oは事務的で真面目な性格で、無駄口の多い9Sを注意することも多い。
ただ「そーっと迫ってギュッとハッキング」という迷言から天然疑惑も。

◆アネモネ
CV:初美メアリ
廃墟都市のレジスタンスを率いる女性リーダー。
200年以上戦い続けている歴戦の兵士で、A2ともかつて「真珠湾降下作戦」で共闘しており顔見知り。
機械生命体を憎んでいるが「白旗を上げている連中を撃つほど終わってはいない」とパスカルの村とは資材の交易をおこなうなど、良好な関係を築いている。 

◆ジャッカス
CV:川渕かおり
砂漠地帯周辺を拠点に活動している女性型アンドロイド。
探求心が強く、サブクエストでは彼女の研究に付き合わされることも。おいアジ喰わねぇか。
爆発物が好きなのか、何かと爆破して解決しようとする癖がある。

レジスタンス組織の情報分析担当官とのことで、ヨルハ部隊司令官とも顔見知りらしく彼女のことを「人使いが荒い」と評している。
3周目クリア後には物語の核心について記された彼女の手による研究レポートが公開される。 

◆デボル&ポポル
CV:白石涼子
レジスタンスキャンプに住んでいる双子の姉妹型アンドロイド。治療・メンテナンスに特化したモデル。
ストーリー初期からキャンプにいるが、話しかけられるようになるのはA/Bルートの後半から。
過去に自分たちの同型機が暴走を起こしたことで、事故のことを知るアンドロイドからは迫害を受けているが、2人も贖罪の意識からそれを受け入れている。



機械生命体

◆アダム
CV:浪川大輔
砂漠地帯のマンモス団地廃墟の調査中、多くの機械生命体が集まって作られた繭のようなものから生まれた人型の男性の姿をした機械生命体。
ケイ素を主体とした特殊素材で構成されており、2Bたちアンドロイドに酷似、つまり人間そっくりの姿をしている。最初股間は再現できてなかったけど。
生まれた直後は全裸で言葉もおぼつかなかったが、すさまじい学習スピードで知能を成長させていった。
余裕綽々な態度を見せるが、イヴに自分の名前は女性の物じゃないかと突っ込まれた際はさらっと流したりとややボケてる。

様々な知識を学んでいく中で人間というものに強い興味を持ち、衣服や読書、食事といった人間の行動を模倣するようになる。
その中である結論に至り、2B達に戦いを挑む。

◆イヴ
CV:鈴木達央
アダムとの初戦闘時、2B達の攻撃による脇腹の傷口から新たに誕生した双子の弟とされる機械生命体。
産まれた直後は兄と区別がつかない姿だったが、再登場した際には短髪になり性格も対照的に。
人間の文化にもさほど興味はなく、服を着ることもあまり気が進まないのか上半身は裸。

兄に比べると短気で子供っぽい性格で、アダムのことを「にぃちゃん」と呼んで慕っている。
粗暴で戦いを好むが心の中では兄と穏やかに暮らすことを望んでいた。何故か公式で発売されたLINEスタンプは彼とアダムのオンリーとなっている。

◆パスカル
CV:悠木碧
平和主義を唱え、戦うことを放棄した特異な機械生命体。
同じ思想を持つ機械生命体達が集まった村の村長をしており、2Bや9S、A2とも親交を深めていく。
人間の歴史や哲学書などに興味を持っており、村の機械生命体の子供たちに様々なことを教えている。
温厚な性格から子供たちからも「パスカルおじちゃん」と慕われている。パスカルおジチゃん!あそンデー!


その他

エミール
CV:門脇舞以
前作『NieR Replicant/Gestalt』からの続投キャラクター。
機械生命体の頭部パーツの中から登場した不可思議生命体。
初遭遇時は球体状の頭のみだったが、再登場時にはオート3輪のようなパーツと合体し、廃墟都市で大音量の音楽を流して爆走しながらショップを開くようになる。イベント発生中に遭遇して雰囲気がぶっ壊されることもしばしば。

◆赤い少女
CV:中田譲治


ゲームシステム

戦闘

2Bたちを操作しての地上戦と、飛行ユニットに搭乗しての空中戦、そしてアナログなSTGを彷彿とさせるハッキングの3種類に分けられる。

地上戦はゲームの戦闘の大半を占める要素となり、キャラクターを操作しての近接攻撃とポッドによる射撃攻撃を組みわせての戦闘となる。
近接武器は「小型剣」「大型剣」「槍」「格闘」の4種類が存在し、武器のレベルを上げることで攻撃回数が増えたり特殊な効果がつくようになる。おなじみウエポンストーリーも存在。
戦闘モデルである2B、A2は2種類の武器を装備でき、「スピードアタック」と「ヘビーアタック」を組み合わせて多彩なアクションを行うことができる。
一方9Sは装備できる近接武器は1種類のみとなるが、後述するハッキングを使用可能。

プラチナゲームズのお家芸ともいえるアクションは非常にスタイリッシュで、武器を振るうだけでなく浮遊させた武器を高速回転させて相手に投げつける、投擲した武器を手元にワープさせてコンボをつなげるといった攻撃モーションも存在する。

空中戦は劇中でたびたび登場する飛行ユニット「Ho229*5」に搭乗しての戦闘。
飛行形態と某ガウォークのような半人型の機動形態への変形が可能で、それぞれ操作感が多少異なるが、感覚的にはSTGに近い。
ポッド同様ガトリング、レーザー、ミサイルを使用しての射撃攻撃と、剣状の装備を用いての格闘攻撃やミサイルの全弾発射による攻撃が可能。
また、9S操作時は地上戦同様ハッキングを行うこともできる。

ハッキングは基本的には9S操作時のみに使用できる。
使用するとアナログ風なSTGステージが開始され、これをクリアすることでロックされた宝箱や扉を解除できるほか、機械生命体に使用すれば自爆させて周囲の敵にダメージを与えたり、
こちらが発見される前にハッキングを行うことでハッキング対象を味方にする「従属化」やプレイヤーが自分で機械生命体を操作できる「リモート操作」といったコマンドを実行することができる。

ステージ

いわゆるオープンワールドのフィールド形式となっており、
「廃墟都市」を中心に「砂漠地帯」「遊園地廃墟」「水没都市」「森林地帯」「工場廃墟」といった様々なエリアがシームレスに繋がっている。
また1周目の中盤からセーブ機能などを担うアクセスポイントという設備からポイント間の転送が可能になり、移動がスムーズに。
それ以外にもシカやイノシシといった動物に乗って移動することも可能。2B達の体重を考えるとこのシカとイノシシが恐ろしくなる*6
水辺ではポッドを使って釣りを行うことができ、エリアごとに釣れる魚が違ったり魚ごとに詳細な設定があったりとやたら芸が細かい。そうだ漁師になろう。

基本的にはマップ内を自由に探索できる3Dアクションの形式になっているが、特定のエリアではカメラを引いての2Dアクション風になったり、俯瞰視点にカメラが固定されたりと慣れるまでは少々戸惑う要素もあるかもしれない。

釣り

上記のように水のある場所ではポッドを用いて釣りが行える。
場所ごとに釣れる物が細かく異なる上に魚図鑑の説明からこの世界の生態系事情やアンドロイド達の生活の一部をうかがい知れる。
釣れる物は我々が良く知る魚を筆頭にそれらを模した機械生命体、ゴミ、或いは超未来故に訳の分からない進化を遂げた生物まで様々。
換金額はどれも悪くなく、良い金策にもなる。

難易度

難易度はEASYからVERYHARDまでの4段階存在するが、難易度の幅が非常に極端。
VERYHARDではあらゆる攻撃が一撃でゲームオーバーになりかねないレベルのダメージとなり、某DMDモードを彷彿とさせるレベルの鬼畜難易度となる。
一方EASYモードでは特殊なプラグインチップが使用可能になり、攻撃から回避までをオートで行ってくれるためアクションゲーム初心者でも簡単にクリア可能。(チップのオンオフは個別に切り替えられる)

トロフィーのコンプもEASYモードだけで達成可能であり、パッケージに惹かれて買ったような初心者からコアユーザーまで幅広く楽しめるようにと考えて設定したとヨコオ氏もインタビューで語っている。
というか3周目クリア後にとある店でなんとトロフィーが購入できるようになるため、トロコンは容易。

サブクエスト

本作はメインストーリー以外にも、フィールド上にいるNPCに話しかけることで受けられるサブクエストが存在している。
基本的におつかい系が多いものの、経験値や素材を多めに獲得できるため、色々な物が不足しがちな序盤は頼った方が吉。
また一部を除いて基本的にメインシナリオの進行には関わらないが、一部のサブクエストはメインシナリオのみでは明かされない背景事情が出てくることもあり、中にはシナリオの大きな伏線となっている物も。そのため出来るだけクリアしておく方が良い。
サブクエストのシナリオはほのぼの終わる物やしんみり出来る物もあるが、やはりそこはNieRシリーズ。後味が悪い物やゾッとするオチが待ち受けている物がちらほらある。


用語

◆アンドロイド
人類によって作られた人型の自律機械兵士。もともとは前作にて「レプリンカントシステム」を管理するために産み出された存在。
エイリアンの襲来に対して「人類軍」を組織し、地球を奪還すべく各地で抵抗を続けている。
自我データを義体と呼ばれるユニットに乗せて稼働しているので、バックアップさえとっていれば新しい義体で何度でも蘇ることができるが、一方でハッキングやEMP、ウイルスによる電子汚染攻撃には弱いという欠点もある。

◆機械生命体
エイリアンによって生み出された自律型の戦闘兵器。様々なモデルが存在し、一部の機体を除き共通する球体状の頭部が特徴。
単体での戦闘能力でアンドロイドを上回るのは大型個体を除けば稀だが、最大の脅威はその物量。
自己修復機能に加え、個体データはネットワークに繋がっている限り不滅、さらに各地の生産工場からはすさまじいペースで機体が量産されていく。
また、自己進化能力も非常に高くアンドロイドに有効なEMPを装備した機体やアンドロイドの技術をもってしても容易に除去のできない論理ウイルスなど様々な攻撃手段を有する。

理由は不明だがAD7645年頃から侵攻活動は低下しており、ゲーム中でも攻撃しない限りはこちらに無関心な個体や、「森の国」「パスカルの村」のような独自のコミュニティを形成したり、機械生命体同士で親兄弟のような家族意識を持つ個体も確認されている。

◆エイリアン
AD5012年に突如として襲来し、地球への侵攻を開始した宇宙人
地球侵攻のための自律兵器として機械生命体を製造した。

前作『NieR Replicant/Gestalt』のドラマCDでエミールが屹立するアレみたいな卑猥な姿の宇宙人から地球を守るために戦っていたことが語られており、ネタ扱いかと思いきやまさか本作でこの設定が引き続き活かされ困惑したファンも多数存在した。
その後、およそ5000年にかけて現在までエイリアンとアンドロイドの戦いは続いているが、AD11000年頃からエイリアンシップの目撃情報は減少している様子。

◆人類会議
地上を追われ月面に逃れた人類たちで構成される、アンドロイドたちに指令を下す機関。
ゲーム中でも定期的に激励の放送やメールを送ってくる。

◆ヨルハ部隊
最新型のアンドロイド兵士「ヨルハ」機体から編成される部隊。スローガンは「人類に栄光あれ(For the Glory of Mankind)」。
軌道上にある衛星基地「バンカー」を拠点としている。ヨコオ氏によれば構成員は100~200名程とのこと。

ブラックボックス」と呼ばれる独自の駆動システムにより非常に高い性能を有しているが、この装置はブラックボックスどうしを接触させることで自爆装置にもなる。
各機体には「〇号×型」という正式名称が振り分けられており、A2の様なプロトタイプはアルファベットと数字の順番が逆。
数字部分は自我データを、アルファベット部分は機体の運用特性を表している。
自我データはそれぞれ対応するベースモデルとなる機体が存在しており、現在名前のみ登場している機体も含めると二号、四号、九号、二十一号が確認されている。
許可が下りればO型からB型への転向といった運用モデルの変更も可能。

◆ヨルハ計画
ヨルハ計画とは、人類軍司令部が立案した最新鋭のアンドロイドによって構成される「ヨルハ部隊」によるアンドロイドたちの戦意高揚を主目的とした作戦である。
ヨルハモデルが量産の暁には、機械生命体なぞあっという間に叩いてみせるわ!

うん、まぁ嘘は言ってない‥・。



エンディング


「マルチバッドエンディング」とか言われた「DOD」シリーズや前作『Replicant/Gestalt』同様、本作品も周回プレイを前提とした複数のエンディングが存在する。
アルファベット全26文字に対応しており、正規のエンディングはA~Eの5つ。
加えてF~Zまでのエンディングが存在するが、こちらはゲーム中で特定の行動を行い、ゲームオーバーになることで発生する。
到達したエンディングはセーブデータに記録されていき、26すべてのエンディングを解放することで取得できるトロフィーも存在する。

A/Bエンド:flowers for m[A]chines*20/or not to [B]e*21

こちらは1~2周目にプレイできるストーリー。
2Bの地上降下から、アダム・イヴとの決着までを描く。1周目は2Bを操作するAルートで、2周目は9Sを操作するBルートとなる。
同じ時系列を異なる視点で描いているためストーリーの流れに大きな差はないが、Bルートでは1周目で触れられなかった機械生命体たちの過去や、9Sが2Bと別行動をとっていた際の裏側が語られる。またAルートでは入手できなかったアイテムも、Bルートでは9Sを操作しハッキングを行うことで入手できるようになる。

C/Dエンド:meaningless [C]ode/childhoo[D]'s end*22

3周目以降に解禁されるストーリー。時系列としてはA/Bエンディングの後にあたり、ぶっちゃけストーリー的にはここからが本番。
ここまでのストーリーで示唆されていた物の真相が明かされていく展開となるが、ここから本格的にヨコオタロウが牙を剥いてくる。覚悟して挑め。

2Bと9Sの活躍で機械生命体のネットワークに混乱が生じ、ヨルハ部隊はこの機を逃さず大規模侵攻作戦を開始するのだが…。

Eエンド:the [E]nd of YoRHa*23

A~Dまでのすべてのエンディングをクリアすることで解放されるエンディング。

F~Zエンド

こちらは基本的にテキストが少し出るだけのバッドエンドとなるが、本編に比べてやたらとネタに走った結末が所々に見受けられるのが特徴。
具体的には、バンカーで自爆したり、アジを食べたり、漁師になったり…。
あとOSチップは外してはダメ、ゼッタイ。

3周目をクリアすると解禁になるチャプターセレクトを用いれば各エンディングの回収は容易だが、
唯一エミールに関わるサブクエストで発生するエンディングだけはクエストをクリアしてしまうと取り返しがつかなくなってしまう。


コンサート『人形達ノ記憶』

前述の通り本作は多数のメディアミックス展開が存在し、発売から間もない2017年に開催された朗読付きコンサートイベント『人形達ノ記憶』もその一つ。
前作でも開催された『滅ビノシロ 再生ノクロ』から引き続き行われたコンサートイベントなのだが、特筆すべきは朗読劇の内容
なんと全公演で全て異なるシナリオな上に、そのどれもが本作を理解する上で大変重要なエピソードばかりという大変豪華な仕様であり、ファンの間では未だに語り草となっているイベントなのである。
幸いにも全公演がブルーレイ化されており、プレミア化もしていないため購入・視聴は容易*25。台本や各公演ごとのアナウンスも全て収録されている上に、チケット特典台本のみで見られたある展開も把握可能。そのため本作をプレイした方には是非購入して欲しい一本である。ちなみのこのブルーレイ、2017年10月2日付のオリコン週間ブルーレイ総合ランキングにて初登場1位を獲得するという、ゲームイベントのブルーレイにしてはかなりびっくりする記録を出している。
ちなみに朗読付きコンサートは以降も2018年、2020年、2022年、2024年にも開催されている。但し2024年の公演は現状海外公演のみかつ未ソフト化状態。あのフェアウェルの後日談がとうとう来たのに…
…と思われていたが、2024年公演もまた2025年夏に日本での公演が決定した。年跨いでるじゃんは禁句な。韓国公演も2025年だったし
現在2024年公演以外はソフト化されている為、こちらも気になる人は是非。

余談・小ネタ

  • 本作の発売前CMにはテレビ放送版と無規制版が存在している。無規制版はスクウェア・エニックスの公式YouTubeチャンネルから見られるが、助けを乞いながら機械で無惨に破壊される人形や2Bを滅多刺しにする9S(一部ネタバレ部分を反転)など、作品世界観とマッチしているもののショッキングな描写があるため閲覧注意。
    • ちなみに破壊される人形の映像は本作とamazarashiのコラボ楽曲「命にふさわしい」のMVに使われているもの。こちらも作品世界観を端的に表した良曲であり、DLCのシナリオにも関わってくるのだが、上記のように人形が惨たらしく壊される映像が延々と続くためこちらも閲覧注意。MVの終盤には2Bを模した人形も登場するのだが…
      • 同曲を手掛けたamazarashiの秋田ひろむ氏は前作からのファンであり、後にアニメ版の楽曲である「アンチノミー」と「ブラックボックス」*26も手掛けている。前者は2Bのあのセリフを思わせる歌詞から始まり、彼女の心情や作品世界観を描いた良曲。ちなみにヨコオタロウ氏が脚本を手掛けた、同曲を用いた人形劇がamazarashiの公式YouTubeチャンネルで公開されている。
      • 一方後者の「ブラックボックス」は、ある人物(それも恐らく3周目)の心情を描いた楽曲。彼が抱える激情や執着、孤独感をこれでもかと表現している、「命にふさわしい」や「アンチノミー」とはまた別の方向の良曲。また同曲が使用されたOP映像には、本作をプレイした者が見ればゾッとする程の絶望的なシーンが大量に詰め込まれている為、まだ見ていない人がいれば是非クリア後に閲覧して欲しい。

  • 本作のキャストはオーディション形式ではなく、制作側からのオファーで決められている。
    2B役の石川由依はヨコオ氏からの強い要望で決定。9Sはその役柄の難しさからかなり難航したとのことだが、アニメ『東京喰種』での花江夏樹の演技にプロデューサーの齊藤陽介が注目し、推薦する形で決定した。
    • ちなみに花江夏樹自身もヨコオ作品の大ファンであり、作品に参加できることに大喜びだったとのこと。
    • パスカル役の悠木碧もシニアディレクターを務めた田浦貴久氏の「あおちゃん出さないなら仕事しません」という脅迫によりたっての希望により起用された。

  • レジスタンスキャンプの武器屋の経営者として『ドラッグオンドラグーン3』にも登場したアコールというアンドロイドの名前が挙がっている。
    本人はゲーム本編には登場せず、店主との話題や入手できるチラシの中で名前が出てくるのみだが、ウエポンストーリーは彼女の手によって書かれているという設定も明らかになった。

  • 前作『NieR Replicant/Gestalt』同様オートセーブ機能は実装されておらず、フィールド上に設置されている自販機アクセスポイントという設備での手動セーブが必要になる。これは前作での「手動セーブなんて古臭い」という批判に対抗してヨコオ氏が反発した結果とのこと。

  • ヨコオ氏の作品としては、流れはどうあれ後日談込みで珍しくハッピーエンドとなった作品だったのでファンや制作陣からも丸くなったと驚かれていた。*27


全ての存在は滅びるようにデザインされている。
生と死を繰り返す螺旋に……『彼等』は囚われ続けている。

だが……その輪廻の中で足掻く事が、生きるという意味なのだ。
『私達』は、そう思う。

もし……この世界が呪いに満ちていても
もし……この世界が罰を与えようとも

その輪廻の中で私達は抗い続ける
祈りの言葉を、歌いながら

おはよう、ナインズ

alternative [E]den




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  • アジを食べて死ぬゲーム
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最終更新:2025年04月20日 00:00

*1 リメイクやリマスターではなく「バージョンアップ」とのこと。この発言の意図は不明だが、いくつかの要素が追加されている。

*2 機械生命体はコアさえ無事であれば再生できるという性質上、元々「死」という物への恐怖が薄かった。そのためパスカル自身も「死の恐怖」を教えることが出来無かった上に敵の排除に向かってしまったため、怯える子供たちに寄り添えず最悪の事態に繋がってしまった。最もこの時は超大型個体を含めた敵性機械生命体の大群が迫っていたため、A2と共に対処に当たる必要があり、どっちにしろ子供たちの運命は詰んでしまっていた

*3 また9Sに名前を呼ばれた時の反応から、「パスカル」という名前は村の長になってから名乗ったのではないかと考えられる。

*4 ちなみに武器「機械生命体の頭」はパスカルのショップでしか入手が出来ないため、武器のコンプリートにはこのイベントが必須となる…

*5 由来はWWⅡ後期にドイツで開発された爆撃機ホルテンHo229。飛行形態は同機の形状がモデルとなっている。

*6 操作キャラ3人の中で一番軽い9Sですら129.9kgであり、次に軽いA2は139.2kg、一番重い2Bは148.8kgである。つまりこれだけの重量がある連中を載せて疾走出来る上に時には突き飛ばし負傷させる事が可能なのである。ヒエッ

*7 カブトガニの血球は細菌の内毒素に反応しゲル状に固まることから、医薬品の内毒素検査薬であるライセート試薬に用いられている。一方でライセート試薬用のカブトガニの乱獲が問題視されている。

*8 「機密情報の奪還」に登場する機体。ネタバレディナーショーで名前が判明。

*9 ネタバレディナーショーで名称判明。

*10 C/Dルート中の時点でも砂漠のオアシスに1人、油田付近に2人、森の城の図書館に1人(4S)が生き残っている

*11 「ジニア」という名が百日草の意味であることから、「自分たちにも(花の)名前は付けてもらえる?」と二号が尋ねた際にジニアが少し言い淀んだこと。上記の通りヨルハ機体が通常のアンドロイドとして運用される予定はなく、番号で呼ばれることが決まっていたため、ジニアは罪悪感を感じていた。

*12 何の因果か、彼の後継機である9Sのロールアウト日(1月30日)は「殉教者の日」である。

*13 というのもブラックボックスがラボで完成したのが11928年(それ以前にも11810年に衛星軌道基地「カグヤ」にて、恐らくブラックボックスの前段階であろう「機械生命体のコアを用いた実験」の最中に爆発事故が起きている。なおこの5年後、事故で失われたカグヤの後継となる衛星軌道基地であるラボが作られた)、ヨルハ機体の製造認可が11932年4月、後述のラボでの事件が11937年7月であり、どう見てもブラックボックス製造の方が先なのである。

*14 ヨコオタロウ氏が「制服や隊規はヨルハ部隊の創始者が考えた」と発言したことから。ジニアは人類会議サーバーとの連絡要員としてバンカーにヨルハの部隊を作る事自体は考えてはいたものの、上記の通り一度削除している為、九号が創始者だと考えた方が(廃棄計画やそれに付随する制服の意図、及び後述の動機もあり)自然だろう。

*15 実は意図的に彼女がいないタイミングを狙っていた。

*16 ヨルハ機体に関しては、身体能力が他のヨルハ機体より劣る自身では直接殺すのが難しいと判断したのか、大部分はチェック用ブースに入っていた事を逆手に取り、チェック用プログラムに割り込みをかけて初期化プログラムを実行した上で再起動を(ラボがとっくに破壊され大気圏に墜落しているだろう)1時間後に設定した。なおヨルハ機体でも、チェック用ブースに居なかった四号と二十一号に関しては九号が直接殺害している。

*17 6周年生放送のヨコオタロウ氏の発言により判明。

*18 電撃PlayStation 2017年5/25号 Vol.638でのヨコオタロウ氏の発言から判明。

*19 ヨルハ機体が番号で呼ばれることが人類軍上層部で決まっていた事項や、その後策定されたヨルハ部隊の隊規である「感情を持つことの禁止(人間の様な感情表現は許されない。これに関してはA2の脱走事件も策定の要因の一つ)」や「左手での敬礼(人類と同様な右手での敬礼は許されない)」にもそれは表れている。最もヨルハ部隊の隊規は先述したように九号が自虐により策定した可能性が高い。

*20 由来は恐らくダニエル・キイス作『アルジャーノンに花束を(原題:Flowers for Algernon)』。ノベライズ版に同作をオマージュしたと思しき箇所がある。

*21 ウィリアム・シェイクスピア作『ハムレット』からの引用。2Bの名前の元ネタでもある。

*22 由来はアーサー・C・クラーク作『幼年期の終り(原題:Childhood's End)』。恐らくDエンド終盤の展開を元に付けられたと考えられる。

*23 由来は恐らく『The End of EVANGELION』。DODのEエンドもこれが由来である。

*24 オンラインへの接続が必要。

*25 但し公演映像は千秋楽のみ。他の公演は事後収録という形。

*26 但しこちらの歌唱はLiSA氏。

*27 ただその反応からヨコオ氏は「次回作は後悔させてやる」と発言している。