登録日:2018/12/09 Sat 22:15:00
更新日:2025/02/18 Tue 15:03:36
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ウッチャンナンチャンとは、内村光良/ウッチャンと南原清隆/ナンチャンからなるマセキ芸能社所属のお笑いコンビである。
通称「ウンナン」。
●目次
概要
1985年に21歳でデビューして以来、数十年も芸能界で活躍し続けており、2020年代現在のいまだなお根強い人気を持つ。
ダウンタウン、
とんねるずとは同じ80年代にデビューしたという関係から、
お笑い第三世代として一緒に語られることが多い。
ボケとツッコミの役割を固定せず、コントの内容次第で役割を入れ替える芸風を特徴としている。
片方がツッコミを入れたかと思いきや、もう片方がツッコミを入れ返すようなパターンもある。
また、今では当たり前となった「〇〇のショートコント」という入りの創始者こそ実はウンナンなのだ。
グループ名は南原が考えた。各自のあだ名からとった非常に簡単で覚えやすい名前だが、始まりはというとお笑いオーディション番組『お笑いスター誕生!!』の出場のために一旦仮に考えておいたがそのままコンビ名として定着することとなった、というもの。
ちなみに他の候補としては、ちょうなんず(両方が長男だから)、かんなビール(南原が大工の息子、内村が酒屋の息子だから)などがあった。
略歴
元々は横浜放送映画専門学院(現日本映画大学)の学生であった。ちなみに同級生は
出川哲朗と俳優の入江雅人(『
ビックリマン2000』のパカラ軍曹等)。
その中で講義の一環として漫才を行うこととなり、なかなか良い相方ができなかった
あぶれ者同士として南原と内村が組むこととなった。
講師を務めていた内海桂子・好江に披露したところ大ウケし、好江にその才能を見いだされマセキ芸能社に所属するよう強く勧められる。
そして1985年、わずか二十歳ながらマセキ芸能社のお笑い芸人としてデビューする事になる。
『
お笑いスター誕生!!』では、若手ながら準優勝や優勝の座を獲得したり、『
オールナイトフジ』『
夕やけニャンニャン』といった当時の
フジテレビの人気番組で準レギュラーとして出演するなど、デビュー1年未満ながら美味しい仕事を獲得していった。
さらに80年代末期にはダウンタウンと共に
『夢で逢えたら』レギュラーを務めるなどの大抜擢を果たし、その後ラジオ番組『
オールナイトニッポン』のパーソナリティや『
笑っていいとも!』のレギュラーに抜擢。
そして『
ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』でゴールデン番組の冠番組を持ち、まさに勢いはとどまることなく怒涛の勢いでお茶の間を中心に繰り広げていった。
しかし、その番組で死亡事故が起きてしまい
番組が打ち切りに。そして当の本人達もその責任を負うかのように活動を徐々に自粛していき、一気に人気が低迷していった……。
が、打ち切りから数年後、『
ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』、『
ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!』、『
ウンナンの気分は上々。』など数本の冠番組がスタート。いずれも大きな話題を呼び、人気もいつの間にか回復していった。
特に『ウリナリ』では、番組内で結成された内村が所属する
ポケットビスケッツ、南原が所属する
ブラックビスケッツの人気に
火が点き、本職の歌手ではなく芸人を中心に結成されたグループながらも共にミリオンを達成して一世を風靡、さらに両グループともなんと
NHK紅白歌合戦に出場を果たすまでになった。
加えて、しばらく経って『
笑う犬シリーズ』でもネプチューンと共にお茶の間に笑いを届けた。
現在はコンビで活動する事は少なく、どちらかと言えばピンの活動の方が多い。おそらく大御所枠としてギャラが一人でも高いこと、バラエティ以外にもコントに拠点を置く内村と、狂言や落語という分野で南原が活動しているのも一因と思われる。
とはいえ特番やトークライブなどでコンビで登場することもあり、全くコンビとしての活動がないわけではない。また、コンビ活動が少ない芸人の常として不仲説が付きまとうが、互いの関係は極めて良好。
メンバー
ウッチャン。1964年7月22日生まれ。
熊本県人吉市出身。
幼いころから映画が好きだったため、映画監督になるために横浜放送映画専門学院に進学。結果的に芸人として活動する事になったものの、近年映画監督としての活動もしており、これまで3本もの作品を世に送ってきた。親族には構成作家をしている従兄弟がおり、演者として共演することもしばしば。
コメディ力がとても長けており、『
内村プロデュース』や『
爆笑レッドシアター』のMCを務めあげ、これを通じて司会としてのセンスをより磨いてきた。
現在も『
世界の果てまでイッテQ!』、『スクール革命!』や『笑神様は突然に…』『
THE突破ファイル』等バラエティ番組のMCも務めている。
また、
屈指のコント師としても知られ、様々なキャラクターを見せる。
ただし、本人の素の性格は非常にシャイで内向的な性格だと言われる。
「ウリナリ‼」時代の千秋や
キャイ~ン、「内村プロデュース」における
有吉弘行、「笑神様」における千鳥など、内村との共演をきっかけにブレイクする芸人が非常に多いことから
「あげちん男」の異名を持つ。
そのため近年では今田耕司・東野幸治の両名から「
吉本芸人が東京でブレイクするにはまずウッチャンにハマるように」とのお達しが出たほど。
これは、吉本興業の先輩・後輩同士の絡みは東京では受け入れづらいが、内村と共演したときに彼が笑えば全国的に『この人たちは受け入れていい』と視聴者が感じるとの理由から。
若いころはアクションが得意でスタントなしでアクションに臨んだり、バク転や宙返りなどのアクロバティックな動作も軽々と出来ていた。
しかし老化による体力の衰えにより現在はポンコツと化しており、『イッテQ』の祭り企画では、手越や宮川の足を引っ張ってしまっている。とはいえ、バク転やアクロバットの企画をしっかりと成功させるなど、昔取った杵柄を地で行く場面も多々ある。
ナンチャン。1965年2月13日生まれ。
香川県高松市出身。
内村と違い特に明確な目的は無く、
たまたまパンフレットに名前があったという事で横浜放送映画専門学院に進学。
「なんとなく」選んだ進路がウッチャンとの出会いやお笑いスターダムを駆け上がることに繋がっていくのだから、運命とはわからないものだ。
高校時代
落語の研究会に所属していたこともあって、2003年頃から落語家としての活動をスタート。更には狂言にも進出し古典芸能に重きを置くようになっていった。
スポーツキャスターとしての活動を20年以上行っており、2004年にはアテネ五輪特別記者も担当したことも。
2011年には『
ヒルナンデス!』に総合MCとして抜擢。以後、お昼の顔として月~金まで番組で活動している。
内村とは対照的に、非常に社交的な性格。また、様々なキャラクターを演じきる内村とは違い、南原は素を全面に押し出した芸風が特徴。
また芸人ながらあまり滑舌が良くなく、仲間内からカミカミ星人と揶揄されることが多い。かつての番組でもこれをネタにした「カミカミマン」というキャラクターを演じていた。
主な冠番組
ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!
フジテレビで放送されていたウッチャンナンチャン初のゴールデンでの冠番組。深夜番組『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』の後継番組でもある。
マイティジャックの後『コント55号の世界は笑う』・『欽ちゃんのドンとやってみよう!』・『
オレたちひょうきん族』と(間にドラマ等を挟みながら)続き、後に『
めちゃ2イケてるッ!』へと繋がる土曜夜8時枠に放送され、この番組のヒットが、裏番組の『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を終了に追い込んだといわれている。
『101回目のプロポーズ』や、『ふぞろいの林檎たち』等といった人気ドラマのパロディや、風景などに
擬態している『
ナンチャンを探せ!』などの人気コーナーがあった。
その中で『
ナン魔くん』や『
やるやらクエスト』は、『
サクラ大戦シリーズ』などを手掛けた広井王子率いるレッドカンパニーの協力により『
コミックボンボン』で
漫画化もされた。
強い人気を誇っていたものの、『
やるやらクエストⅡ』のコーナーで
死亡事故を起こしてしまったために打ち切られた。
ウッチャンナンチャンのウリナリ!!
日本テレビで放送されていた番組。通称ウリナリ。
キャイ~ンやよゐこ等といった若手芸人たちが主なレギュラーであった。
その中で
ポケットビスケッツ(ポケビ)、
ブラックビスケッツ(ブラビ)といった番組の枠を超えた音楽ユニットを誕生させた。
またウリナリ芸能人社交ダンス部、
ドーバー海峡横断部等といった人気コーナーが存在し、番組レギュラー外にも部員がいた。
テレビ朝日で放送されていた素人参加型の番組。「
パチンコ玉1個でフィーバーさせたら100万円」・「1円玉300枚積んだら100万円」など、困難なお題を成し遂げたら100万円獲得できるという企画で人気を博した。
その中で電流
イライラ棒シリーズは大きな人気を呼び、番組の名コーナーとして何度も取り上げられていき、
番組内だけでなく、
NINTENDO64や
PlayStationから
ゲームとして発売されているだけでなく、有志による
フリーゲームも公開されるなど番組の枠を超えたものとなっていった。
また『小学生クラス対抗30人31脚』・『カラオケ歌詞を見ず一曲完璧に歌い切ったら100万円』は単体SP番組として独立し、前者は2009年・後者は2010年まで行われた。
なお、全くの余談だが
イライラ棒を元にしたビックリ系
フラッシュが存在しており、心臓が弱い人にとってはあまりお勧めできない。
ウンナンの気分は上々。
TBSの金曜夜11時台、花王が一社提供を務める枠で放送されていた番組。元々この番組が始まる前は『ウンナンの桜吹雪は知っている』という模擬裁判を番組化したものだったが、放送内容が過激だったり裏番組があの『料理の鉄人』だった事もあって視聴率が低迷したため1年足らずで路線変更する事になり、内村と南原のどちらかが、数名のゲストと共に旅行やレジャーを楽しむロケバラエティとなった。
「定点カメラや家庭用ビデオカメラで常に遠巻きに撮影する」「演者の発言を全てテロップに起こし、画面中央に
縦書きのテロップで状況説明やツッコミをする(共に簡素な明朝体)」といった斬新な手法の数々によって、あたかも芸能人たちの「素」を映し出しているような効果をもたらし、以降のロケバラエティに多大な影響を与えた。
この番組の『新~』時代に放送された
ゲーム企画により、バカルディが
さまぁ〜ずへ、海砂利水魚が
くりぃむしちゅーへと改名。そしてこの両組は一挙にブレイクを果たすことになった。
ウンナンのホントのトコロ〜GET REAL→ウンナンのホントコ!
『~気分は上々。』と同時期に放送されていた番組。
この中で放送された『未来日記』(全行動予定が記載された日記を脚本にして初対面の男女が交際する)のテーマ曲から、「TSUNAMI』(サザンオールスターズ)・「桜坂」(
福山雅治)がヒットし、前者は最終的にオリコン売上ランキング歴代第4位となっている。
笑う犬シリーズ
フジテレビで放送された番組であり、笑う犬の生活(これのみ深夜枠)→冒険→発見→情熱→太陽とおよそ4クールごとに名前を変えていった。
志村けんが内村に助言した結果生まれた番組であるが、志村自身は酔っぱらっていたためそのことをあまり覚えていなかった模様。
最初は南原抜きで放送されていたが、内村の誘いにより冒険からはレギュラー出演を果たす。
ネプチューンや中島知子らと共に
小須田部長、
テリーとドリー、
ザ・センターマン、パタヤビーチなど様々なコントキャラクターが生み出されていき、
はっぱ隊に至っては世界規模で話題となった。
また笑う子犬の生活といったスタッフが共通の兄弟番組があり、そっちは最終的に『感じるジャッカル』なる番組に発展した。
ちなみにこの番組のマスコットキャラクターをベースに「小犬のラフちゃん」(ラフくん)という
フジテレビのマスコットキャラクターが誕生した。
ウッチャンナンチャンのショートコント、追記・修正。
- 例えると高森朝雄原作に対するちばてつやのあしたのジョーっつう感じっすよぉ~ -- 名無しさん (2018-12-08 23:31:59)
- 投稿!特ホウ王国は違うか…? -- 名無しさん (2018-12-09 20:51:42)
- もし100万円が今も健在だったらどんなチャレンジがあっただろうか -- 名無しさん (2018-12-09 21:26:03)
- 番組はなくなっても、やってた競技は今でもバラエティー現役のものが多い。つまり大きく変わる要素はない、というかそれ以上のものはなかなか作れない。それに視聴者参加型最大の弱点である「素人のケガ」は避けられないし、今あったとしても当時の劣化(安全と引き換え)にしかならない。 -- 名無しさん (2018-12-09 23:13:52)
- イライラ棒はデパートとかにでかい筐体があったのが印象的 -- 名無しさん (2018-12-10 09:01:44)
- 映画「7人のおたく」「ナトゥ」にも触れてほしい。 -- 名無しさん (2018-12-10 19:36:10)
- 高校時代のナンチャンが「俺は将来スターになる!」って言い続けて授業まともに受けなくて、「なれるわけねーだろ」って内心で冷笑してた教師が数年後に本当にスターになったと知って教育方針をガラッと変えたそうな -- 名無しさん (2018-12-10 23:37:50)
- パオパオTVの金曜日MCということも忘れないでほしい。 -- 名無しさん (2018-12-11 09:44:46)
- ↑間違い、パオパオチャンネルだった。 -- 名無しさん (2018-12-11 09:47:45)
- イロモネア以外で最近のコンビ出演あったんだろうか。ホンジャマカくらいのレベルになってきてるような。 -- 名無しさん (2019-10-10 21:14:15)
- イロモネア自体も放送されなくなったからホントに最後にコンビで出演したのはいつなの? -- 名無しさん (2020-01-17 19:00:47)
- 日テレ特番でイッテQとヒルナンデスのコラボにてコンビ共演してるね -- 名無しさん (2020-04-24 10:46:11)
- 今年コンビでMC担当するのが最初で最後ってここまでコンビ活動がレアになってしまっていろいろ寂しくなった。 -- 名無しさん (2022-12-09 01:43:19)
- 内村文化祭で内村さんがコンビの出演の話してたのを思い出した(良し悪しじゃなくて秋のイベント内で冬に今年初の共演があるかもみたいな感じ -- 名無しさん (2023-03-18 23:20:45)
- コンビ仲の良し悪しじゃなさそうなのがとても悲しい -- 名無しさん (2023-07-28 01:43:55)
- 報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-11-24 18:21:01)
- イロモネアの項目建てようかなって思ってたら、既に本家の記事が詳しすぎて断念……………2017年が最後だが復活はあるんだろうか? -- 名無しさん (2024-01-21 14:47:23)
- せっかくあれからたくさん芸人が世に出て来たし、番組観覧も復活したしイロモネアやって欲しいなぁ -- 名無しさん (2024-05-02 16:38:20)
- 億泰がトニオさんの料理の感想の時に名前を出してた。「「ハーモニー」っつーんですかあ〜〜〜「味の調和」っつーんですかあ〜っ。たとえるならサイモンとガーファンクルのデュエット! ウッチャンに対するナンチャン! 高森朝雄の原作に対するちばてつやの「あしたのジョー」!...つうーっ感じっスよお〜っ」 -- 名無しさん (2024-06-28 00:44:35)
- ついにイロモネア復活!1クールだけでいいから他のコーナーもまた見たい -- 名無しさん (2025-01-05 14:32:29)
- ナンチャンの「アニキ」呼びはブラビから始まったけど、他の番組で共演した後輩からもその名で呼び慕われているのはナンチャンの人柄あってこそだね。 -- 名無しさん (2025-02-18 15:03:36)
最終更新:2025年02月18日 15:03