登録日:2021/09/09 Thu 14:05:29
更新日:2025/03/17 Mon 14:09:03
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・これも我らの概要なのでな、悪く思うなよ
聖戦の系譜はそのシステム上名有りキャラや指揮官クラスの
中ボスが多数登場する。
しかしSFC時代のファイアーエムブレムは容量の都合もあり、全員の顔グラを作るわけにはいかなかった。
そこで行われたのが
顔グラフィックの使いまわしである。
そんな折、特に多く使用されたのが「前髪を
七三分けにした糸目の中年男性」グラフィックである。
せんせいのお時間のおやじ(中村元)の髭を無くして金髪にしたような顔。
そのサラリーマンのような顔立ちに加え妙に印象に残る奴らが多く、聖戦の系譜を代表する名脇役と言えるだろう。
なお全員
マントの色は違うため一応分別は可能である。
??「全部同じじゃないですかー」
なお七三軍団というのはあくまでプレイヤー間の総称。
公式でこう呼ばれたことはないのは留意点である。
そもそもこいつら同じステージには登場しないで軍団というのもおかしいのだが。
・ふふふ…悪いが、個別紹介させてもらうぞ
- ザイン(Lv21:デュークナイト 指揮☆☆☆ HP61 力18 魔力2 技13 速さ13 幸運0 守備14 魔防5 ナイトキラー(ドロップ)、手槍)
おのれグランベルめ……
こうなったら武人の意地だ!まとめて片付けてくれるわ!
第二章に登場するアグスティ軍の男。マントの色は赤。
七三軍団最初の刺客だが既にかなりレベルが高く、兵種も上級職。
これまでのボスと比べれば能力が突出しているわけでもスキルもなく槍の重さにより追撃もしやすいが、力の高さは侮れない。
更にナイトキラーを持つ為、騎馬が多く乗り降りシステムの無い本作では迂闊に触れてはいけない。
ナイトキラー装備時は歩兵か、間接攻撃か、騎兵でも見切り持ちのアレクで戦いたい。
もっともナイトキラーは特攻以外は鉄のやりを全般的に下回るほどの弱さで、関節攻撃可能以外はそれ以下の性能のてやり攻撃を誘導する手もあるので慣れれば慣れるほど楽に撃破可能。
暗君であるシャガールが追い詰められた際、彼に命じられグランベル軍に戦いに挑む。
「祖国のために死ねることを、誇りと思え!」と部下を激励し、武人の意地を叫びながら全軍で突撃してくるが、力及ばず倒れる。
- パピヨン(Lv20:ドラゴンナイト、指揮☆☆ HP60 力16 魔力2 技13 速さ12 幸運0 守備17 魔防2 鋼の剣、ライブの腕輪(ドロップ))
とか言ってたら次の第三章で早速七三軍団第二の刺客が登場する。マントの色は黄色。
「ザイン」が名前を変えて再び登場したと思ったプレイヤーも多いとか。
急げ、アグストリアは目の前だぞ!
今度の敵はグランベルだ。思う存分戦って、トラキア王国の名を世界にとどろかせよ!
トラキア軍所属のドラゴンナイトでライブの腕輪を持つ。
ザインの記憶が新しいところに間髪入れずに登場する上に、「蝶」を意味する可憐な、その特徴的な名前から特にプレイヤーの印象に残りやすい。
なので七三軍団は「パピヨン顔」と呼ばれることも。 元祖のザインさんは泣いていい。
他の七三軍団に比べて自信家であり威勢のいいセリフが特徴的である。
ステは前章のザインと大差なく、単体ではさほど苦戦はしないか。
倒すとライブの腕輪をドロップするので持たせたいユニットでトドメを刺そう。
- マゴーネ(Lv25:ドラゴンマスター 指揮☆☆☆ HP70 力19 魔力2 技16 速さ14 幸運0 守備21+5 魔防2 勇者の槍、シールドリング 追撃)
第五章で登場。マントの色は
緑。
2人目のトラキア軍七三で
トラバントの副官。
やってる事は邪悪そのものだが、トラバントに「ばかもの!」と怒鳴られたり、祖国のためとはいえ不本意な任務をさせられたりとどうにも中間管理職っぽさが出ているヤツ。
砂漠で足を取られている
キュアンと
エスリン率いるランスリッターを惨殺していく。
夫婦とランスリッター全滅後、帰国するトラバントの命で戦場に残り、シグルド軍に追撃を仕掛けてくる。
力が高く勇者の槍も持っているの手強そうだが、ランスリッターとの戦いで疲弊していることが多いので、戦ってみると案外大したことがない。ただし兵種スキル「追撃」を所持している点と、配下のドラゴンナイトがナイトキラーを所持している点には注意。
後の憂いを断つためかつひどく泣き叫ぶとは言え幼い子供を殺そうと提案したり冷酷な性格のように見えるが、虐殺の際「悪く思うなよ」と侘びている事から自らの行為が卑怯なことは自覚していたのだろう。
そしてシグルドと戦うと、反逆者として絶望的な戦いに身を投じる彼を憐れむようなセリフを吐くのも特徴。
余談だが聖戦唯一の平民ドラゴンマスターである。(残りは全員トラキア王族)
七三軍団は、理想を求めて戦った
しかし、その髪型も変えられぬまま
戦場に散った
彼らの存在が
いったい何であったのか
そして、ニュー七三分けは……
- ハロルド(Lv10:ジェネラル 指揮☆ HP50 力13 魔力1 技9 速さ8 幸運0 守備15 魔防4 移動9 鋼の斧、鋼の弓、リターンリング(親世代から継承していない場合のみドロップ) 大盾)
奴らは、もはやふくろのネズミ。
一人残らず討ち取ってごらんにいれます。
親世代から
子世代に移り変わっても、変わらないものがある。
七三軍団の存在もそうと言えるだろう。
というわけで世代が変わった第六章に登場する
ドズル公国の将。
マントの色はパピヨンのものよりちょっと緑かかった
黄色。あるいは
緑黄色。
リボー軍所属ガネーシャ城城主で、
ダナンの命令を受けて
セリス率いる反乱軍の所在を探っていた。
その居場所を見つけただけでなくオイフェも
シャナンもいない隙をついて攻撃を仕掛けてくるなど、かなり有能な奴である。
セリス達の初陣の相手で宿敵とも言える存在なのだが、ストーリーではそれほど目立たない。
また全員が低いレベルからの再スタートになるためか彼もレベルが低く、
最弱の七三と言えるだろう。
ジェネラルの斧レベルがBで銀の斧を持てないこともあってか、ドズルの敵将で唯一斧以外の武器を使ってくる。
親世代で手に入れてなければリターンリングを持っていること以外印象に残らない男だが、後にシリーズに
同名の味方キャラが登場したことで少しだけ話題になった。
- コルータ(Lv19:ドラゴンナイト 指揮なし HP59 力15 魔力1 技12 速さ11 幸運0 守備16 魔防1 移動9 勇者の剣(親世代から継承していない場合のみドロップ)、手槍)
これは私の部隊です。アルテナ様がおいやなら、ここに残って見ていて下さい。われわれだけでまいります。
全軍、突撃せよ!ヤツらを皆殺しにする!
第八章に登場するトラキア3人目の七三。マントの色は
青。あるいは
藍色。
王女である
アルテナ直属の部下であるが、戦う力を持たない市民を積極的に殺そうとするなど残忍な性格。
更に王であるトラバントの「攻撃の手を緩めるな」という指示を
言い訳に、王女かつ指揮官のアルテナに命令無視をかます等七三きっての問題児である。
非道な三下ポジでステータスはかつての七三竜騎士より低いが、勇者の剣を持っていることもあり意外と強い。戦うなら弓で射掛けよう。
上記の通り指揮官はアルテナだが演出だけでなくゲームシステム上でもそうなっており、また彼女はターンイベントによって移動しなくなる。上手く指揮範囲から外すと弱体化するので釣り出したいところ。
彼は同じ時系列である
トラキア776にも登場するが
顔グラが変わっている。そっちでも使いまわしの顔であるが一応マントの色は同じである。
ちなみにトラキアの竜騎士であるパピヨン・マゴーネ・コルータは皆「トラキアに栄光あれ!」と叫んで散る。色々あったが全員祖国に対する忠義は本物だったのだろう。
- ムーサー(Lv30:マージナイト 指揮☆☆☆ HP65 力11 魔力23 技16 速さ20 幸運7 守備17+5 魔防19 移動9 トルネード(ドロップ)、シールドリング 追撃)
死ね、反乱軍ども!帝国に逆らう者は、死あるのみだ!
第九章に登場するグランベル軍の騎士団長。マントの色はコルータのより濃い青。あるいは青紫色。
トラバントの援軍要請を受けて駆けつけてくるが、到着した際「(トラキアは)とんでもない荒れ地だな」とぼやいていた。
今まで物理職ばかりだった七三軍団には珍しい魔法職。
更に何故かセティ傍系の血筋、更に更に反乱軍に父親を殺された過去を持つという、妙にドラマティックな背景を持つ。
…まぁ台詞自体は三下レベルなのだが。反乱者といい荒れ地発言といい。
だがグランベル帝国から派遣されただけあって部隊は回復担当を除き全員銀装備で剣槍斧が揃った上級騎兵。自身もレベルが高く高威力・軽量の風魔法トルネードを扱い、さらに個人スキルとして追撃を所持しているため、下記のリデール以上に苦戦したプレイヤーも多い。
なおセティ傍系になっている理由は「トルネード」を使うための処置と思われる。
- リデール(Lv28:パラディン 指揮☆☆☆☆ HP65 力21+5 魔力9 技21 速さ22 幸運15 守備21 魔防11 勇者の剣、パワーリング 追撃/必殺)
第十章に登場する、七三軍団最後にして最強の刺客。グランベル帝国の将軍。マントの色は
紫。
皇帝の
アルヴィスに忠誠を誓った武人であるが、近年は上官のヒルダに子供狩りばかりを命じられて飽き飽きしている。
反乱軍が攻めてきたことで強敵との戦いに胸躍らせる物の、やはり子供狩りを命じられてしまう悲劇の将。
皇帝との命令と卑劣を嫌う精神の板挟みになった彼は、子供達の移動速度より少し早い程度の進軍をするのであった…。
その際の命令「
まあ、急ぐ必要はあるまい。全軍、ゆるりと進撃せよ…」は彼の心境を短い文で表現した名台詞であり、コミュニティでの浸透度も高い。
だが放置してるとそれでも差はじわじわ縮められ、逃げている子供を攻撃してしまう。
心情的に子供を死なせたくないし、戦略的にもシビリアンはこちらのユニットで救出すれば
経験値となる為できるだけ助けたい。その為にはリデールの本懐を遂げさせる意味でも速攻で仕留めたいところ。
しかし彼の部隊はスピードリングを装備しており、本人も勇者の剣とパワーリングを装備し、個人スキルとして追撃・必殺を持ち、指揮☆☆☆☆というかなりの強敵。
上記ムーサーが装備による強さとしたら、こちらは正統派の強さと言えよう。
…実はこいつら、これでも全力じゃないというのが恐ろしい所。
もし子供狩りという余計な任務がなければ全速力でこちらに向かってきて更に苦戦した可能性もある。
そういう意味では上司に恵まれなかったと言えるだろう。
ちなみに兵種、スキルともにオイフェとほぼ一緒。違うのは血統程度。
つまりオイフェを頑張って育てたらほぼリデールになる。
…と言いたいがかなり吟味しないとオイフェが追いつけないうえ、30%分の自己支援補正は他のユニットからもらわねばならない。トレードしたくなる。
以上が七三軍団の選ばれし?7人である。
序章、1章、4章、7章、終章には七三は登場しない。また同じステージに複数の七三が登場することもない。
逆に言うと5割以上出ている事になるが。
またトラキアが絡む際は毎回登場している。あの地域での流行りの顔なのかも知れない。
・久々にまともな余談ができそうだ 礼を言うぞ
前述の通り七三軍団は7人存在している。
彼らの顔は聖戦の系譜で最も多くの人物に使われたグラフィックである。
果たしてリメイクされたとき何人生き残れるのやら。
ちなみに親世代に3人、合計で7人なので髪型以外でも7、3軍団となっている。
聖戦は本当に容量がカツカツだったらしく、顔グラの使い回しはかなり多い。一度しかないパターンでもじわじわと来る者もいる。
ロン毛にキレイな髭を携えた顔4人(フィリップ(2章)・マイコフ(8章)・カナッツ(9章)・フィッシャー(終章))も印象に残りやすい。
また「世界ひろし」で有名なヴォルツも実は使い回されている。終章に登場するロベルトがそれ。
服すらもひろしと全く同じ色合いに加え、同一世界観であるはずのトラキア776に同じ名前のキャラ(しかもこっちは味方)が登場することからこちらもたまに話題に上る。
使いまわしの関係が敵将←→敵将間でないケースもあり、序章ではガンドルフの命令で橋を落とした雑魚バーバリアンが実は第一章の敵将の一体・キンボイスの使いまわしだったり、第七章冒頭のモブ隊長がブルームとの会話の時だけフィリップ顔だったり、
シグルド編では善良な上司として数回顔を見せる「フィラート」の顔グラが、終章でエッダの僧兵隊を指揮するボスの「ロダン」や第三章の村人に転用されていたりする。
挙げ句、シグルド達を助けて慈愛を見せ、
レヴィンの母親という
超重要キャラである「ラーナ」ですら使い回されている。市居の者や敵ではなく隠しイベントに登場する泉の女神という役柄ではあるがなんだか複雑な気持ちになる。
大量のキャラクターが登場する聖戦の系譜。その物語を顔グラを使いまわしてでもドラマを書ききるというスタッフの執念と熱意が感じられる。
他方、8章に登場する敵将「オーヴォ」のみは
なぜか専用顔グラ(しかも
大陸一のジョルジュと
トロワ・バートンを足して2で割ったようななかなかのイケメン)である。
こいつに特にドラマは無く台詞や能力値も印象に残るものではないが、なぜこうなったのかは不明である。
女性にも同じ顔グラのおかっぱ軍団がいるのだが…。
- ディートバ、パメラを始め印象に残るキャラが多い。
- 同じ顔ということを活かして三姉妹として登場する。しかも二度も。
事から全員ある程度キャラが立ってるためかネタにされにくい。
現行シリーズでは容量に余裕があるため、
烈火の剣より後は
覚醒で少し復活したくらいで、それから顔グラの使い回しはほぼ行われていない。
しかし
ファイアーエムブレム 風花雪月やそれの無双では名前ありキャラを多く動かさなければならない関係上、兵種に定められているモブ顔を使いまわしてたりする。戦場で豪胆に話をするゲルズ公なんかが印象深い。
特に全身鎧の職は顔も隠せて便利で良く使われている。
また3Dになった都合上、顔でなく逆に「胴体の使い回し」が起こってたりする。例えば
ニュクスと
オフェリアは服が色違いだったり、「風花雪月」でも兵種の衣装は皆が同じだったりする。
元々そのクラスが初期クラスだった場合はもちろん、初期クラスからスムーズに上がれる上級職だった場合も使いまわしになるケースは少ないが、兵種変更によってCC出来るクラスだった場合は基本使いまわし。
汎用の青寄りの服や鎧の場合は基本使いまわしであり、対戦マップの要素があるFE(覚醒のすれ違い通信やifのマイキャッスル)で敵軍に配置して見てみると赤色の服に変わっているはずである。
上記のニュクスとオフェリアの色違いなんかは昔からあった固有グラフィックなのだが、胴体の使いまわしの場合はそういう差別化要素は無いため、
女アーチャーになればルキナでもンンでも巨乳化するし、女ダークマージも当然サーリャ体系。
戦力的にはともかく、汎用グラフィックが合う合わない問題は結構深刻である。
一方で、戦闘勝利時にモーションが入るようになった覚醒以降はキャラによってはクラス関係なく固有のモーションを取る事もある。ヘンリー等が代表的。
まぁ、急ぐ必要はあるまい。全アニヲタ、ゆるりと追記・修正せよ…
- 全部同じじゃないですか!? -- 名無しさん (2021-09-09 14:18:06)
- 類似品はおかっぱ三姉妹だろうか -- 名無しさん (2021-09-09 14:40:09)
- 使いまわしが多いなか同じく何の変哲もない敵将なのに実質専用グラのオーヴォが際立つ -- 名無しさん
- 逆に今まで無かったのか! -- 名無しさん (2021-09-09 14:49:32)
- ↑ムハンマドだっけ?シャガールのそっくりさんが本当はオーヴォのグラにするはずだった気がする (2021-09-09 14:46:27)
- マゴーネは敵で神の血がない唯一のドラゴンマスターなのに・・・ -- 名無しさん (2021-09-09 14:53:11)
- 紋章の「ううっ・・よくも・・」「ぐふっ・・なんてやつらだ・・」「くそっ・・ おぼえてやがれ・・」「おぼえていやがれ!」「人殺しー」軍団も中々
- トラキア軍が出るマップには皆勤してる…ムーサーはトラキア人ではないが -- 名無しさん (2021-09-10 02:12:05)
- ↑6二章のマクベスも他に同じグラが居なかった気がする -- 名無しさん (2021-09-10 23:33:08)
- FE外伝もファミコンでは敵モブボスはポルナレフのパチモン顔ばっかだっけか?リメイクではポルポルもどきはブライだけになり他は個別の顔を与えられたけど -- 名無しさん (2021-09-19 23:42:26)
- GBAでもここまで露骨ではないけどコピペ顔の敵将いたよな、封印の生臭司祭とか 蒼炎以後はなくなった・・・のかな? -- 名無しさん (2021-09-20 00:23:38)
- ↑蒼炎と暁では廃されてたな、多分あってる -- 名無しさん (2021-10-23 06:10:23)
- ロン毛にキレイな髭を携えた顔ってあれか、フィリップ(2章)・マイコフ(8章)・カナッツ(9章)・フィッシャー(終章)のグループで正解? -- 名無しさん (2021-10-23 06:45:55)
- やたら気合いの入った解説がじわじわくる -- 名無しさん (2021-10-23 09:12:32)
- 顔グラ使いまわしというと紋章の謎の頃からなので伝統だな、って個人的には思ってたけどな。あとよく見ればわかるけど、顔グラの使いまわしや寄りだけのコピーは味方のユニットにもかなりいる。てか、誰かしら少なからず使いまわされている。 -- 名無しさん (2022-09-28 09:17:54)
- これはこれで個性ではあったのよね。同じ顔が出てくると「(別人だけど)またコイツ出てきやがった!」みたいな感じで妙な親近感というか愛着も沸いたりしたし -- 名無しさん (2023-04-22 08:48:29)
最終更新:2025年03月17日 14:09