登録日:2022/02/12 Sat 15:14:46
更新日:2025/03/31 Mon 23:26:30
所要時間:約 5 分で読めます
孤独を厭い執念深く 好いた者が己から離れると 怒り荒ぶる。
■データ
全国
図鑑№:706
ヒスイ図鑑№:117
分類:からこもりポケモン
英語名:Goodra
高さ:1.7m
重さ:334.1kg
性別比率:♂50%:♀50%
タイプ:
はがね/
ドラゴン
特性:シェルアーマー(相手の攻撃が急所に当たらない)
そうしょく(
くさタイプの技を無効化し、攻撃を1段階上げる)
隠れ特性:ぬめぬめ(接触技を受けると相手の素早さを1段階下げる)
種族値
HP:80
攻撃:100
防御:100
特攻:110
特防:150
素早さ:60
合計:600
進化:ヌメラ→ヒスイヌメイル(Lv40)→ヒスイヌメルゴン(Lv50以上で雨が降っている場所でレベルアップ)
■概要
600族初のリージョンフォーム。
主に
カロス地方に生息しているヌメラだが、過去の時代にはヒスイ地方にもその姿が確認されていた。
そのヌメラの最終進化形だが、ヒスイにおいては
原種にはない金属製の渦巻いた殻を持ち、尻尾と一体化したかのようになっている、
これは自らの粘液に対して、ヒスイ地方の水に含まれる鉄成分が作用した結果ではないかと考えられている。
こういった経緯からもわかるようにはがねタイプを持つようになった。
ちなみに、同複合タイプは他に
ディアルガと
ジュラルドンがいる。
本体のシルエットは角と体型が若干スラっとしていること以外ほぼ原種と変わりないが、垂れている粘液や斑点は緑ではなく銀色をしている。性質も陰気で、表情も沈んだジト目。
また、金属の殻のおかげか体重も倍以上に増加している。
そして図鑑に書かれているテキストを見ると…
…原種の人懐こさがやや妙な方向にアッパーされているようだ。どうやら重いのは物理的な意味に限らないらしい。
Twitterの検索でヌメルゴンと入れると候補に「ヤンデレ」「メンヘラ」とか出てくる。
なお、バトルやアイテム収集以外でボールから出しておくと、殻にこもって頭だけ出したりする。かわいい。
■ゲームでのヒスイヌメルゴン
シナリオ中では、終盤に挑む「シンジ湖の試練」にてオヤブン個体との戦闘がある。
これを倒すか捕獲すると
ユクシーが現れ、試練に挑むイベントが発生する。
また、天冠の山麓でも古代の石切り場にて固定シンボルでオヤブン個体がいる。
Lvは70と高いが、うまく捕まえられれば後述のこともあり頼もしい戦力となってくれるはずだ。
■バトルでのヒスイヌメルゴン
重い殻を持っているせいか原種と比較するとHPと素早さは下がったものの、防御は大きく上がった。素早さは60と
バンギラスを1だけ下回り600族最鈍足の記録を更新している。
さらにはがねタイプを得たことで耐性も増え、耐久面は本作でも優秀な部類。
特攻、攻撃も下がることなく維持されているので火力不足に困るということもない。
加えて優秀なのが専用技「たてこもる」。
『LEGENDS』における攻撃もしくは防御に作用する変化技は物理・特殊が同時に変化する仕様で、この技は4ターンの間、防御と特防を同時に上げる。
更に煙幕を発生させて回避率まで上がるという、防御技として破格の性能を持つ。
本作はNPC相手とはいえ、野生相手でさえサブウェポンによって弱点を突かれて倒されることもあるなどバトル方面の難易度が高い。
トレーナー戦ともなると、「相手のポケモンを倒した直後、相手の後続のポケモンに弱点を突かれこちらのポケモンが倒される」という状況が非常に多い。
高い耐久と多くのタイプに耐性を持つヒスイヌメルゴンはこういったゲーム性に非常に有利に働く性能を持っているのだ。
「たてこもる」で相手の攻撃に耐えつつひんしになってしまっている控えのポケモンを回復させたりして体制を立て直すといったこともできる。
注意点として、LEGENDSにおける能力変化はターン経過でなくなることや、重ね掛けが不可能な点が挙げられる。
特に後者は今までのポケモン作品に慣れている人ほどやりがちで、持続ターンを伸ばす効果はあるが、2ターン目にこれをやると間違いなく無駄行動となる。
技のバリエーションも原種同様に豊富で、物理特殊両刀何でもこなせる。加えてはがね技も覚えられるようになった。
ただはがね特殊技は現時点だとHPを削るのでヌメルゴンとは噛み合ってない「
てっていこうせん」くらいしかない。物理技なら「アイアンヘッド」が使える。
ドラゴン技に関しては「りゅうのはどう」が安定性がある。また特攻こそ下がるが本作では能力変化がターン経過で戻るので、「下がった攻めの力が戻るまで「たてこもる」と高耐久で耐える」という目的で「
りゅうせいぐん」を持たせるのもいいかもしれない。
原種同様にあえてドラゴン技を持たないという選択肢もあり。上述の通り「アイアンヘッド」があるので物理型ならタイプ一致技は失わないで済む。
第9世代ではHOME経由で使用可能に。
原種に合わせて「アシッドボム」「フェイント」「なみだめ」、『アルセウス』には無かった「ヘビーボンバー」「ラスターカノン」「アイススピナー」「
ボディプレス」等の有用な技を多く覚えられるように。
特性もうるおいボディがシェルアーマーになり、要塞染みた耐久が崩されにくくなった。
一方で専用技「たてこもる」はなんと
防御2段階上昇に変更されてしまった。ちなみにヒスイヌメルゴンは「とける」も覚える……。
特性はシェルアーマー・そうしょく、隠れ特性のぬめぬめ。そうしょくはあまり意味がないと思いきや、
最強のテラレイドバトルの
フシギバナを攻略するうえで重要なポイントだったりする。詳しくは当該記事へ。
■進化前・ヒスイヌメイル
皮膚の粘液に作用し 金属の殻へ変容させたと考察す。
全国図鑑№:705
ヒスイ図鑑№:116
分類:マイマイポケモン
英語名:Sliggoo
高さ:0.7m
重さ:68.5kg
性別比率:♂50% ♀50%
タイプ:ドラゴン/はがね
種族値
HP:58
攻撃:75
防御:83
特攻:83
特防:113
素早さ:40
合計:452
ヒスイ地方におけるヌメイル。下半身は金属製の殻と一体化しており、空いた穴から頭(と手)だけを覗かせている。
殻の重さゆえかほとんど動くことはできないが、時折頭を引っ込めて転がって移動したり、
戦闘時には頭で逆立ちして勢いをつけてジャンプし、上から殻を叩きつけるなどアグレッシブな動作も見られる。
この頃から性格は陰気なようで、目つきもジト目。でも知能が低いとされていた原種より感情があるように見えてくる。
紅蓮の湿地にある試練の中州にはオヤブン個体のヌメイルが固定シンボルで存在する。
Lv50なので、雨が降るのを待ちさえすれば速攻でヌメルゴンに進化させられる。ただし図鑑タスク埋めをしたいなら話は別。
余談だが、本編でも雨が降っているところでレベルアップさせることで進化できる。
svでは期間限定で
キタカミの里で野生個体が特定の場所に出現していた。ただ、Switch作品で入手する手段もしっかりしているため、この期間に捕まえる重要性はアローラの
ライチュウほどはないだろう。
■余談
- 原種の項目でも触れられているようにヌメルゴンはフランスの伝承の怪物でカタツムリに似た「ル・カルコル」がモチーフといわれているが、ヒスイヌメルゴンはよりその要素が強くなっている。
- ちなみに、カタツムリが進化する過程で殻を持たなくなったのがナメクジである。現代のヌメルゴンも同様の経緯を持っているのだろうか。
- ヒスイ地方のモデルの北海道には、かつて良質な水銀が採掘できる「イトムカ鉱山」が存在していた。金属の殻やはがねタイプを持つのはこれに由来していると思われる。
- 334.1kgと言う体重については、図鑑説明から「さみしい」の語呂合わせと思われる。
- 600族で初めてリージョンフォームが登場した種族であり、加えて2進化ポケモン中では中間進化からのリージョンフォームというのも初めての例である。
追記・修正はヌメルゴンの重さに耐えられる人にお願いします。
- そっかあ、ヤンデレさんかあ… -- 名無しさん (2022-02-12 15:53:09)
- Sを切った配分で600族の鋼龍という要素を抜き出すとそこらへんの準伝説が裸足で逃げ出すレベルのハイスペ。攻撃範囲も原種から概ね据え置きで、まともな鋼技がない現時点ですら既に十分な水準。これは来世代以降の一般対戦環境に一石投じそう… -- 名無しさん (2022-02-12 16:47:24)
- 目が可愛いと思っていましたが、まさかのヤンデレ属性とは… -- 名無しさん (2022-02-12 18:24:56)
- 本家シリーズに来たら特に使いたい1匹、ラスカ覚えないのだけが残念だけど既に十分破格なのでこれ以上は贅沢か…と思うと同時に禁伝とはいえラスカある上にD以外上位互換のディアルガのやばさを再認識する -- 名無しさん (2022-02-12 19:10:50)
- コイツが本家で実装されたらジュラルドンの立場が -- 名無しさん (2022-02-12 20:40:50)
- 本家に出たら特性が氏んでるとかたてこもるが産廃性能になったりとか -- 名無しさん (2022-02-12 21:50:54)
- 専用技が無くても能力や耐性面は十分にハイスペック、でも昔のシンオウ地方が舞台なのに現代では姿を見掛けないのはどういう扱いになるんだろうか、まさかサン・ムーンとかにあったベトベターがもうじき絶滅するって説明みたいに絶滅扱いなのか -- 名無しさん (2022-02-12 23:12:28)
- ↑2 たてこもるはともかく、特性に関しては元が草食/うるおいボディ/ぬめぬめだからぬめぬめ以外は変えられてもそんなに影響ないと思う。というか特性抜きにスペックが優秀すぎる。 -- 名無しさん (2022-02-13 13:54:40)
- ところで図鑑のヤンデレ設定だけど主人公がポケモンを調査して図鑑を作っていくシステムでここまで生態がわかるということは… -- 名無しさん (2022-02-13 18:10:49)
- ジュラルドンとは防御・素早さ・変化技や運用面で差別化はできると思う -- 名無しさん (2022-02-13 18:21:22)
- ラスカなくてもアイヘアイテがあるから物理耐久のほうが低めな妖精相手には十分戦えそう -- 名無しさん (2022-02-13 19:30:42)
- なんか変だと思ったら、殻の渦巻きの向きが現実のかたつむりと逆なんだよな(実物は原種ヌメイルと同じく入口が胴体に対して垂直)。だが可愛いから許す -- 名無しさん (2022-02-13 19:49:15)
- ↑ スマン、ヌメイルも逆巻きだった…… 「右を向いたときに時計回り」になってるのがヌメルゴン系統、「右を向いたときに反時計回り」になるのが本来のカタツムリ(ヒダリマキマイマイは裏から見ることになるが)ね。 -- 名無しさん (2022-02-13 19:56:48)
- ジュラルドンで求められていた耐久が備わってて普通に強そう あっちは防御高いって言ってもHPが低くて大したことないしHPに振るとせっかくの素早さ85が台無しだし -- 名無しさん (2022-02-13 22:27:08)
- ヌメイルは初見で殻だと気づかなくて、平べったい姿なのかと思った -- 名無しさん (2022-02-14 19:58:29)
- 北海道には殻を振り回すことで天敵を撃退する「エゾマイマイ」ってカタツムリがいるらしいし、それも元ネタのひとつかも? -- 名無しさん (2022-02-14 20:12:09)
- かわいい -- 名無しさん (2022-02-16 20:04:33)
- ↑4 一長一短だと思うがな。 -- 名無しさん (2022-02-22 02:53:42)
- イダイトウ乗れるようになったら湿地にオヤブン個体湧く所に行けるようになるから書いてあるのより速く手に入らね? -- 名無しさん (2022-03-23 03:21:09)
- 実は殻は外せて大好きなトレーナーをしまう為に活用する・・・とか? -- 名無しさん (2022-05-19 06:41:37)
- 初の600族リージョンということで、現環境で苦しい立場にあるサザンドラやジャラランガにもリージョンが来れば強化されるかもしれないという希望が? -- 名無しさん (2022-05-19 10:16:31)
- 一応アヤシシでゴリ押せばイダイトウ前に入手も可能ではある -- 名無しさん (2022-10-13 19:41:45)
- たてこもるがとけるの完全劣化になってしまった、せめて特防上昇はあってもよかったんじゃないか? -- 名無しさん (2022-12-09 00:37:23)
- ↑確かに というかあの天然が跋扈してる環境なら回避率上昇も許されるんじゃ -- 名無しさん (2023-01-15 22:03:36)
- ↑Sが下がる代わりにB&D&回避がアップとか? -- 名無しさん (2023-03-17 15:43:24)
- ↑5 こいつみたいな優遇タイプになれたら流石にね -- 名無しさん (2023-05-31 15:17:41)
- たてこもるの利点としては、ppが少ないから無限アンコールの心配がないこと、演出が長めだからTODに持ち込みやすいこと、専用技だから封印されないことくらいかなぁ。 -- 名無しさん (2023-06-02 23:48:31)
- ↑とけるとふういん両立できるのSVじゃベトベトンしかおらんけどな…… -- 名無しさん (2023-06-03 00:08:15)
- 原種の欠点ほぼ全消しした上に物理受けまで出来るようになったのが厄介すぎる -- 名無しさん (2023-07-16 23:34:32)
- こいつ物理型で使いたいけど鉄頭/はたき/地震と来て最後の技がわからん 誰か教えて -- 名無しさん (2024-01-21 19:01:06)
- ジュラルドンの心配してたらその進化系のせいで環境で見る機会減ったのがひどい -- 名無しさん (2024-10-09 15:13:07)
最終更新:2025年03月31日 23:26