ポケモン図鑑

登録日:2012/04/09 Mon 02:29:01
更新日:2025/07/22 Tue 13:47:00
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ポケモン図鑑! 見つけた ポケモンの データが 自動的に 書き込まれて
ページが 増えていく という 大変 ハイテクな 図鑑なのじゃ!



ポケモン図鑑』(Pokédex)とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するアイテムである。
基本的には赤い電子手帳の形をしているが、機種によってはカラーバリエーションが存在する。
また一部の機種はカードで型番が判明している。

シリーズを通してプレイヤーが受けとる事になるアイテムであり、捕まえたポケモンの細かなデータが記載されるようになっている。
見ただけでも記載はされるがタイプやたかさ・おもさ、説明文などの情報は捕獲しない限り記載されない。

なお、公式サイトにも図鑑コンテンツがあり、各ポケモンの見た目や図鑑の説明文を鑑賞することが可能になっている。
近年はアートワークや、図鑑には載っていない一面、全国図鑑番号が公式サイトで初公開されるケースも少なくない。
また、トップページの「ピックアップ」を見てこれからのシリーズの展開を予想するというコアなファンもいる。


作品ごとの変遷

赤・緑・青・ピカチュウ

形状は縦長横開き。型番は「HANDY505」。
初代なだけあって最低限の機能しか搭載していない。
ゲーム内でのグラフィックや図鑑画面のデザイン*1を見る限り、
当初はデジタルな機械ではなく、アナログな書籍を想定していたようだ。

金・銀・クリスタル

形状は縦長+横開き。型番は「HANDY808」。
今では当たり前となったソート機能や検索機能はこのモデルから搭載された。
進化を基準に全ポケモンを並び変えられるのは実はこのモデルのみ。
またポケットプリンタに対応しており、図鑑画面をプリントアウトすることができる。

ルビー・サファイア・エメラルド

形状は横長横開き。
ハードが変わったことにより、一気に機能が充実した。
このモデルより地方別の図鑑と全国図鑑が区別されるようになる。
ルビー・サファイアではエメラルドもしくはFRLGと直接通信交換することで全国図鑑が解禁される。*2
エメラルドは殿堂入り後に全国図鑑が解禁。ただし全国図鑑を手に入れるまではFRLGなどとの通信・接続が不可能であり、ルビー・サファイアとの通信交換もホウエン図鑑内のポケモンに限られる。

ファイアレッド・リーフグリーン

形状は横長縦開き。型番は「HANDY909」。
初代のリメイクだが、機能は大幅に進歩している。
4モデル目にして初めて、情報画面でポケモンのタイプを確認できるようになった。
生息環境別のポケモン一覧を見られるのが大きな特徴。
ちなみに、本作の全国図鑑の解禁は一度殿堂入りしたうえでカントー図鑑の捕まえた数を60匹以上にしなければならず、加えてFRLG以外の作品と通信・接続するには1の島のネットワークマシンを完成させる必要がある。

ダイヤモンド・パール・プラチナ

形状は横長縦開き。型番は「HANDY910is」。
この頃から「捕まえた数」より「見つけた数」が重視されるようになる。
鳴き声関連の機能が無駄に充実しているのが特徴。
姿が複数存在するポケモンも全ての姿を記録できるようになったが、
一覧に表示されるのは最初に見つけた姿で固定。
言語切り替え機能も搭載されたが、ダイヤモンドパールの時点では一部のポケモンしか対応していない。
プラチナ以降は全てのポケモンに対応している。
また並び替え機能が廃止されたのもこのモデルから。
以降のモデルで並び替えをしたい場合は検索時の表示順切り替え機能を利用することになる。
全国図鑑の解禁はシンオウ図鑑の見つけた数を全て埋めなければならない。

ハートゴールド・ソウルシルバー

形状は縦長縦開き。検索機能が充実している。
2画面であることを活かした画面構成になっており、上画面は詳細画面、下画面は一覧画面となっている。
姿比べでは切り替え時の演出がカットせれ瞬時に切り替わるようになったほか、
並べて表示できるようになりより比較しやすくなった。
本作以降は全国図鑑の解禁に複雑な条件を要求されなくなり、エメラルドと同じく殿堂入り後のシナリオ内において無条件で追加されるようになっている。

ブラック・ホワイトブラック2・ホワイト2

形状はスライド携帯型。
ポケモンが常時アニメーションするようになったため、図鑑もアニメーションに対応。
分布では「草むら」「釣り」といった遭遇方法もわかるようになった。
また姿が複数存在するポケモンに関しては、一覧に表示する姿を選べるようになっている。
図鑑が色違いのポケモンに対応したのもこのモデルから。
なお、この作品以降開発陣の負担を減らすためか図鑑説明文が過去作からの流用というパターンも増えていくようになる。

X・Y

形状は横長縦開き/薄型カード状。
カロス地方の地域を3つに細分化した「セントラルカロス」「コーストカロス」「マウンテンカロス」の3つの図鑑がある。
ついに本家ポケモンも3Dモデルで表示されるようになったため、図鑑も3D化。
自由な角度からポケモンを眺めることができるため、絵を描く時などの資料としても便利。
良い子はサーナイトのスカートを覗いたりしちゃダメだぞ!
新機能の「なかまくらべ」は、進化やタイプなどで「仲間」となる他のポケモンと、
大体の重さを比較することができるだけ、という使い所のよく分からない機能。
こんな名前ではあるが比較対象となるのは仲間に限らず、「みんな」と比べることもできる。
一方で、金銀モデルから続いていた足跡表示機能は何故か廃止された。

オメガルビー・アルファサファイア

形状は横長縦開きのゲームボーイアドバンス型。
主にモデルビュアー周りが強化されており、資料としてさらに利用しやすくなった一方、
カメラを動かせる角度に制限が加わり、下から見上げることはできなくなった。
サーナイトにイタズラしたりするトレーナーがいたからだろうか。
他には、ポケナビにも図鑑と連携した機能が存在する。


サン・ムーンウルトラサン・ウルトラムーン

形状は一画面で比較的大型。この型の図鑑はそのままで使えるが、プラズマポケモン「ロトム」が入るために設計された最新式の機種であり、作中では「ロトム図鑑」とも呼ばれている。
開発にはカロスの発明少年も携わっているらしい。
アローラ地方のポケモン全てを纏めた「アローラ図鑑」と、
アローラの島々ごと分かれた「メレメレ」「アーカラ」「ウラウラ」「ポニ」の4つの図鑑がある。
同進化系列のポケモンが上画面に纏めて表示されている他、背景色で禁伝(金色)・準伝(緑色)の判別も可能。
フォルムチェンジやメガシンカリージョンフォームが存在するポケモンは姿ごとに解説が異なっている。
全国図鑑は存在せず、ポケモンバンクに分離される形となった。
内部にロトムが入っており、図鑑としての機能だけでなくタウンマップやQR読み込み、ポケファインダーやロトポン(USM)など様々なサポートを行ってくれる。
そして人語で喋る(玩具もある)。


ソード・シールド

機械としての図鑑は存在せずアプリとなった。ロトムが入った「スマホロトム」にインストールできる。
ガラル地方のポケモン全てを纏めた「ガラル図鑑」が搭載。エキスパンション・パスの追加シナリオでは「ヨロイ島図鑑」、「カンムリ雪原図鑑」がアップデートで追加される。
キョダイマックスが存在するポケモンは姿ごとに解説が異なっている。
一部のポケモンは連動ソフトのPokémon HOMEでしか読めない剣盾用の解説文も存在している。
そもそも、制作側の負担に収拾が付かなくなって登場するポケモンが絞られたため、全国図鑑は当然ながら無い。
地味に検索機能が無くなり、並び順のソートでしか特定のポケモンにはたどり着けない。


Pokémon LEGENDS アルセウス

主人公の調査報告を元にラベン博士が随時内容を更新する。
ヒスイ全域のポケモン図鑑と、フィールド毎に纏めたものが存在。
ポケモン毎に指定された図鑑タスクをこなしてポイントを獲得し、「研究レベル」を10にすることで説明文が解放される。

外見は和綴じの紙製の帳面といった感じ。
筆記には筆と墨を用いて手書きしていると思われるほか、日本モチーフの地方が舞台かつ初の過去編ゆえか文体は擬古文調。このこともあって、シリーズで最も和の雰囲気漂うポケモン図鑑ではないだろうか。


スカーレット・バイオレット

『剣盾』と同じくスマホロトムのアプリとして登場。開発者はアカデミーの教師でもあるジニア先生。DLCでは「キタカミ図鑑」「ブルーベリー図鑑」が追加された。
説明文以外にも、そのポケモンの生態が垣間見えるような画像も一緒に登録されるようになっており、これが雑誌の表紙のようでなかなかオシャレ。
見たことがないポケモンでも、最近見つけたメモとして登録されることがあり、シルエットと生息地を調べることができる。でも自分のバージョンに出ないポケモンのメモが見つかることがある。
10種登録するごとに報酬が貰える。報酬の内容は各図鑑ごとに異なり、レアなボールやDLCの図鑑ではそこで登録されるポケモンの進化に必要な道具が多い。
また、これまで3桁でパディングされていた番号がパディングされなくなっている
『SV』で新たに登場した種が120種と多く、全国図鑑にすると総数がついに1,000を超える事に関係があるのかもしれない。
リージョンフォームには対応しておらず、図鑑を埋めるにはその土地に棲息する姿のポケモンを捕獲する必要がある*3
なお、図鑑アプリをインストールする際、校長のクラベルは「若い頃は紙に手書きだった」と回顧していることから、図鑑が機械による自動記録式になったのは意外と最近だということが窺える。

DLC後編『藍の円盤』にて、開発主のジニア先生より衝撃の事実が語られた。
なんとパルデアのポケモン図鑑のシステムはオープンソースで公開されているのである。
DLCで登場する異文化圏のポケモン図鑑のUIがパルデアのものと同じなのはそのため。
世界中で使われるポケモン図鑑、もし商品化なり特許申請なりしたら物凄い利益になりそうなものだが、ジニア先生は利益よりもポケモンのデータ収集のほうに重きを置いたのかもしれない。

……なのだがいかんせん使いにくいそれはもう使いにくい
相変わらずの検索機能なしに加えてページ飛ばしすらないので目的のページにたどり着くだけでも一苦労。
同じく検索なしの剣盾やヒスイ地方の図鑑よりはおろか、ページ飛ばし機能ですら搭載していた赤・緑の図鑑よりも使いにくい。あっちは30年近く前のモデルだぞ
見た目やグラフィカルな部分は歴代でもトップクラスに優れた図鑑でありながら、使いにくさに関してもトップクラスという嫌な要素が両立しているジニア先生渾身の一作。
この状態でテストに「ポケモン図鑑の使い心地はどうですか?」とか出題してくるのもどうかと思います先生!オープンソースで公開してるのも売れないからとかじゃないですよね先生



シリーズ通しての図鑑の立ち位置

ポケモン図鑑を埋める事がポケモンシリーズのひとつの目標であり、主人公達は研究の為のデータ収集としてポケモン図鑑を託され、旅立つ。
とはいうものの、実のところ図鑑そっちのけでジム戦を勝ち進み殿堂入り(クリア)することも可能だったりする。

はじまりの赤・緑は151種が目標であったのだが、シリーズを重ねるごとにあれよあれよと増えていき、気付けば遂にサーフゴーを以て1,000種を突破
当のサーフゴーも1,000枚のコインで身体を構成されたポケモンというだけあって栄えある1000種目の大台に相応しい存在となった。

これほどまでに増えてしまったので制作側の負担が大きく、1つの作品に一堂に揃えるということが現実的でなくなってしまうほど。
そしてそれら全てが9ヶ国語に対応
母国語に関しては入手したポケモンの出身地に関わらず登録されるが、それでも単純計算で9,000匹以上のポケモンを集める必要がある。
……もはや完成させる気などない。


ポケモンの数の多さには泣きたくなるポケモン図鑑だが、「図鑑」というだけに様々なポケモンの情報を知り得る事が出来る。
タイプ、身長、体重、鳴き声に足跡などのデータ。
そしてなによりそのポケモンの意外な一面を知ることが出来る説明文は集める楽しさの一つといえるだろう。





その説明文の中には怪獣図鑑でも意識したのか(ポケモンのルーツもカプセル怪獣にあるわけだし)、やたら怖かったりツッコミ処満載なものもある。
ぶっちゃけカオス。


特に赤・緑のポケモン図鑑はその傾向が強く、現在ではあり得ない解説がなされているポケモンが多数存在している。

その種類は、危険な物、インドぞう、意味不明な物、インドぞう、思わずツッコミたくなるもの、インドぞうなど多岐に渡り、その殆どが現在の図鑑からは削除されてしまっている。
元々ポケモンというゲームは「現実世界のどこかに不思議なモンスターの住む世界がある」という世界観だったのだが、シリーズが進むにつれ「ポケモンという不思議な生き物が住む架空の世界」に設定が変わったためインドぞうなど現実の国等を示唆するようなワードは出る幕がなくなってしまった。
しかし、BWシリーズ以降はやや黒さが復活。そしてSM以降ではポケモン同士の捕食にまで話題が及ぶなどしている。ゲーフリの暴走はどこまで続くのか……

というかあの世界は我々の世界で例えるならば、鳥や魚、昆虫や植物といった身近な生物に始まり、ライオンやパンダ、ペンギンのような動物園や水族館で見かける猛獣珍獣、恐竜等の絶滅動物、更には幽霊や妖怪や都市伝説、地球外生命体、異次元の住人、神話上の生物、
挙句の果てにモノホンの神様までがポケモンな訳で、それら全てをポケモンで括って解説する以上、カオスになるのは仕方ないかもしれない。

作品によっては過去作のものを使いまわした図鑑説明文が多い一方で新作の登場に伴い今までのポケモンに最新作のポケモンとの繋がりを持たせる説明文も登場するなど世代を重ねていく度に意外な一面が現れることもある。
新たな説明文の登場によってそのポケモンの評価がガラッと変わることも......?


代表的な図鑑説明文

危険なもの

生態系や自然環境などに危害を及ぼす危険性があるもの。
ポケモンは 怖い 生き物です!



弱肉強食




何かがおかしいもの

図鑑説明文同士に矛盾が生じていたり、理屈がまかり通っていなさそうなものなど様々。



その他



アニメでの扱い

「このポケモン図鑑をサトシ君に贈る。目指せ未来のポケモントレーナー!」

新人トレーナーがポケモンとモンスターボール×6と共に受け取る。
身分証明書を兼ねておりコンテストパス発行やリーグ出場で必要とされる。
ジュンサーさんに職質されてもこれを出せば切り抜けられるが、盗難・紛失しても再発行はされない。

原作とは若干設定が異なり、ポケモンにかざして予め入ったデータを読み上げる。あまり使われないが検索機能付き。
読み上げる内容は名前、分類、解説(概ね原作通り)。
初期はアイテムの説明をすることもあったり分類が割と適当だったりした。

ポケモンの解説文はその地方に住む高名な研究者が書いており、カントー図鑑の場合、ニシノモリ教授5世がその一人。
なお伝説・幻のポケモンのデータも予め入っている事から研究が進んでいるようにも見えるが、
無印でニシノモリ教授が「伝説のポケモンなんて本当にいるか分からないので、伝承を元に想像で図鑑を書いている」とぶっちゃけている。

画面にはポケモンの姿や対象の使える技などが掲載されている模様。
ただし実際にゲットしないと覚えている技が判明しないため、厳選厨のシンジにとっては面倒だと語っているが、後のBW編ではタマゴの時点で使える技が判明した。

『ポケモン反応』なるものを察知するらしく、ニャースの変装を見破ったり、ゴースの生み出す催眠術の幻影を「ポケモン反応なし」と判別することが可能。
伝説のポケモンやミュウツーなどの人工のポケモンに使うと「データなし。スターミー謎のポケモン」と言われる。
あと無印初期だと何故かゴーストとゲンガーも名前以外謎のポケモンになっている。

また、ゲームにはない独自の図鑑設定もありヒトデマンは「雌雄同体なので誰とでも恋愛できる」というものが追加されており、まだ金銀が発売されておらず後の卵システムと噛み合わなくなっている。
図鑑ではなくカスミの解説だがコイキング皮と骨と鱗しかないとうよくわからない構造らしく、噛み付いたニャースの歯を折るほど頑丈。

データを読み上げる声は
と各世代ごとに音声が異なる。
DPに登場したコトネたちはHGSSでの図鑑を持ち、こちらの音声は三木眞一郎氏であった。
その世代の図鑑であれば、色が違ってもサトシとヒロインの図鑑の音声は同じである。
しかし新無印で図鑑機能を担当しているスマホロトムはスマホ内にいるロトムが図鑑説明を読み上げているという設定上、
スマホロトムごとに音声が異なるという仕様になっている。
またロトムの性格にも影響を受けるので、ロケット団のスマホロトムの音声はとてもやる気なく読み上げる。
一方でリコロイ編ではスマホロトムが引き続き図鑑の役割を担っているが、こちらはどのスマホロトムも山下大輝氏で統一されている。

AG編以降サトシは新しい地方へ行くたびに図鑑をバージョンアップさせており、そのたびに原作最新作と同じデザインになっている。
DP編まではオーキド博士に前シリーズから先行してもらっていたがBWからは現地の博士に貰うようになっている。
一方ヒロシは番外編でも初代型を使い続けていた。

初代型は、途中で第二世代(金銀)にポケモンの一部が先行登場したことに伴い、一回だけアップデートされた(見た目やシステム音声に変化はなし)。

あまり出てこないがカラーバリエーションが存在。
サトシは、ハルカ(バトルフロンティア編)は、ヒカリは桃色、シンジは黒など。
基本的には赤が多い。


ポケットモンスターSPECIALでの扱い

基本的な設定は上述のアニメ版に近いが、15章までの設定はオーキド博士などの優秀なポケモン研究者が、
自身の認めたトレーナーにのみ与える特別なアイテムであり、アニメ版の様にトレーナー全てが持てる物ではなかった。
しかし16章では、ゲーム同様にジニア先生が全ての生徒のスマホロトムにポケモン図鑑をインストールしており、これまでの設定を覆す事態になった。
説明文は図鑑がその場でポケモンの生態を読み取って表示しているようである。

オーキド博士が作成したものは基本的に1種類に付き3台ずつ存在し、受け取ったトレーナーはその際に自身の名前や指紋を登録。
1台に付き一人しか登録は出来ず、図鑑が正しい所有者であるかを自分で判断する。
3台の図鑑が正しい所有者の手にある状態で近づくと特別な共鳴音が鳴る。ただしこの機能は所有者には説明されていないことが多い。ボタン操作で解除可能。
ポケモンの進化をキャンセルできる機能も持つ。そのため進化キャンセルは図鑑所有者にしかできない。
近距離での図鑑同士でのポケモンの通信交換もでき、それによる通信進化も発生する。

なお2023年現在、イエローのものはレッドが元々使っていてデオキシス・ディバイドの破壊から逃れた、データが空っぽ*8の旧式であり同じ型は一つしか残ってない。
これについては第6章で特別な共鳴音が鳴っていたが、通常の共鳴音があるのかは不明。

またイッシュ組~アローラ組は2台ずつ*9しかないが、そもそも共鳴音の機能があるのかは不明。
これらを作ったのはオーキド博士ではないので、共鳴音をつけるという考えがなかったのかもしれない。
ガラル組は原作通りスマホロトムにインストールされたアプリとして図鑑を使っているが、やはりそれを使えるのは2人だけである。

このポケモン図鑑を持つトレーナーたちは図鑑所有者と呼ばれ、
彼らはことごとくその地方を巻き込んだ巨悪との壮絶な闘いに身を投じる運命にある。
図鑑所有者は何か一つの分野に秀でた者が多く、「○○する者」という二つ名もつく。
ただし、16章については先述の通り「全ての生徒が図鑑を持っている」ことになったため、図鑑所有者という称号も成立しなくなるのだが、2023年9月現在の扱いは不明。

なお、現在の所有者は全員10代で図鑑を所持しているが、別に特に渡すのに年齢制限があるわけでもなく(あくまで博士サイドの思惑次第)、
彼らのように大人が受け取る予定だったこともある。受け取る時期が10代なのはある種の運命である。


余談

穴久保版(ギエピー)にも一応登場している。
使われ方はほかの媒体と変化はないが、たまに特定のポケモンを図鑑から取り出すという謎の機能が発揮されていた。

まだ設定が固まっていなかった頃のエニックス4コマ漫画劇場においては作者の考案した様々な形で書かれており、
凄い物ではポケモンとのツーショット写真を貼り付けていくただの本として描かれた物もあった。



インドぞうに憐れみの気持ちを持った人は追記・修正お願いします。

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最終更新:2025年07月22日 13:47

*1 上下に分割する線の上に並ぶ□□□はルーズリーフのイメージと思われる。

*2 ポケモンボックス、ポケモンコロシアム、ポケモンXD経由での輸送では不可。

*3 ゲーム内でガラルニャースが人から貰えるが、パルデア地方に棲息するのは原種ニャースのため図鑑には載らない。キタカミの里には原種しか棲息しないため本編でパルデアウパーを捕獲していてもキタカミ図鑑が埋まらないなど

*4 5分は「ごふん」ではなく「ごぶ」なので本来は漢字で五分とする方が適切。

*5 「1日の時間の半分を寝て過ごす」「俺はネットを使う理由の大半はエロ動画を探すためだ」のような頻度の多さの表現になる。

*6 「ポケットモンスター図鑑」(アスペクト)記載。全ポケモンの公式イラストはこの本のために描かれたという、由緒正しい攻略本である。

*7 こういった現実世界にある実在の生き物や固有名詞を用いた新規の説明文は『DP』を最後に登場しておらず、近年のリメイク作だと大抵は違う表現に差し替えられていたりする。

*8 レッドが集めたデータは抜かれ、イエローが集めたデータのみ残っている

*9 元々イッシュ組とカロス組の図鑑は3つだったが、一つは破壊されてしまった。第11章でイッシュ組にはもう一組作られるが、二つ一組である