シャイニング・タイガード

登録日:2022/06/24 (金曜日) 10:42:31
更新日:2024/03/18 Mon 20:59:08
所要時間:約 5 分で読める…読める…





シャイニング・タイガードとは、「ロックマンX3」「ロックマンX2 ソウルイレイザー」に登場するボスである。


パワー:3600rp
スピード:9900rp
異名:ジャングルの守護神



【概要】


ジャングルの警備を担当するトラ型レプリロイドで、野生動物を密猟者から守っていたが、
ドップラーによってイレギュラー化してからは、ジャングルを前線基地に改造した。

太陽光がエネルギー源であり、両腕のビームクローを武器としており、これを攻撃や防御に使用する。
また、動きも俊敏で相手を翻弄する。



【ボスとして】



本作のボスでは珍しく行動がローテーション化しておらず、壁に登った後に様々な行動を起こすため読みにくいボス。
理不尽さはないが、攻撃力も高く素早いので弱点武器があっても油断できないボスでもある。
バスター縛りではガード行動もありチャージショットよりも通常弾をメインにした方が戦いやすい。
アームパーツを早めに入手したい都合上、弱点武器入手前に戦うことも多く、序盤〜中盤の好敵手とも言える存在。
壁に飛び付いた後の行動はレイスプラッシャー、爪攻撃、同じ軌道で元の場所に戻る…の3パターンで、攻撃を繰り出すまでに少し間があるため、下手に動き回るよりは、タイガードの行動を見てから後出しで対処していく方が立ち回りやすい。


弱点シザーズ・シュリンプァーから入手する「スピニングブレード」。
刃を武器とする奴が刃が弱点なのは皮肉である。説明書のボス紹介でも「歯には歯を」と、それとなく弱点を表すヒントが書かれていた。
スピニングブレードの軌道は壁に捕まったタイガードに当てやすく、当てると確定で壁に登るのでハメることができる。

ソウルイレイザーではトルネードファングorドリルクラッシュが弱点。ボスアタック限定のアリゲイツしかり「強靭な硬さのドリルは刃で切れない」という事だろうか。
ソウルイレイザーにおける彼は、攻撃パターンの変更が多いX3ボスの中でも特に顕著になっているボスであり、原作が地上メインで行動するのに対して、壁掴まりをメインのフォームとしていたり、動きが鈍くなっていたりする。
加えて、原作から差し替えられた彼のステージも難易度が低い事から、彼自身も大幅に弱体化している点も相まって、エックスミッションにおいて最初に攻略するべきステージとしてうってつけ。



【技】



  • 壁つかまり

素早い動きで左右どちらかの壁につかまる。
この後はそのまま反対側に急降下するかレイスプラッシャーか爪攻撃に移行する。
つかまっている間はガードしないので攻撃のチャンスだが、行動次第ではかわされることも。

ソウルイレイザーでは地上での待機モーションが削除され、基本的に壁掴まりの状態から様々な攻撃に派生していくようになっている。


  • ガード

ビームクローをにして攻撃を防ぐ。
チャージすると構えに入るので通常弾で攻撃する方が無難。
体力が減るとガードした後爪攻撃に移行することもある。
ソウルイレイザーでは壁つかまり状態がデフォルトになっているので、攻撃をガードしなくなった。


  • 爪攻撃

壁につかまった状態からエックスに向かって爪を振りかざして飛び掛かってくる。
爪部分に接触すると大ダメージを受けてしまう。

体力が半分以下になると体が光り、無敵状態になって斬りつけてくるパターンが追加される。
攻撃後は隙だらけなので攻撃のチャンスだが、チャージするとガードの構えに入るので注意。

ソウルイレイザーも同様に体力が半分以下になると空中斬りを使用してくる。
加えて、同作への出演に伴い、昇龍拳…というか虎砲を彷彿とさせるアッパーカットを放ってくる様になった。
また、エクストリームでは体力半分以下より使用してくる奥の手として、画面の下の方に移動して壁を往復する様に爪攻撃を行うパターンが追加された。この攻撃は部屋の上が安置なので、攻撃が収まるまで安置に避難した方が良いだろう。

  • レイスプラッシャー

尻尾から光弾を6連射してくる。
地上で撃つ場合では実はエックスに向けて放つのは3発目のみなのでそれ以外は棒立ちでかわせる。
壁から撃つ場合はエックスのいる位置を狙って撃つので真下に引き付けて遠くににげるようにしてかわせばいい。
壁撃ちの場合、その後爪攻撃に移行する場合もある。

なお、軌道は『ロックマン4』のブライトマンの通常弾を彷彿とさせる物であり、光属性という点も相まって、彼自身はブライトマンを元に作られていると思われる。

ソウルイレイザーでは地上では放たず、壁撃ちのみの技に変更。
軌道もランダム連射ではなくプレイヤー狙いの単発弾になっていて、地上での左右移動で弾を回避できる。
ちなみに、ソウルイレイザー版は『ワールド5』のプルートの攻撃パターンも彷彿させている。


【入手武器】



  • レイスプラッシャー

前方に向けて光弾を連射する。
一発の威力は低いが連続でヒットするとかなりのダメージになる使いやすい武器。

チャージすると頭上にレンズを射出し広範囲に光弾をばら撒く。
レンズ自体にも攻撃判定はあるが割れてしまい光弾は出せない。

…ちなみに最近になって有志によって、Xチャレンジでこそ真価を発揮することが判定したんだとか。

グラビティー・ビートブードの弱点であるため、ブラックホール=闇に対するということか。
他にもマンダレーラBBVAVAMk-Ⅱ、ゴッドカルマシーン・O・イナリーにも有効であり、多くのボスに使っていける武器。
特にステージ中に登場する隠しボスの撃破でその後の展開が変化する本作においてはかなり重要な武器であると言えるだろう。


  • レイクロー

「ソウルイレイザー」でエックスでタイガードを倒すと入手。
エックスの前方に刃を出現させて攻撃する。「ロックマン7」のスラッシュクローに似た武器。
切断属性でもあり、ブーメランカッターに代わってオクトパルドの触手を切断する事が出来る。
チャージすると貫通性能のある光弾を3連射する。


  • ライジング

「ソウルイレイザー」でゼロでタイガードを倒すと入手。
龍炎刃のモーションで垂直にジャンプしながら斬り上げる。武器エネルギー消費は無い。
この技は元々は前作サイバーミッションのゼロスクランブルを初出とする物なのだが、他3つが初出元と同様の自動攻撃に対して、この技は龍炎刃と同様のコマンド技に変更された経緯がある。
そういった意味でも、ゼロのラーニング技の中でもかなり使いやすい部類と言えなくもない。

レイクローと合わせてエレキテル・ナマズロスの弱点となる。弱点としての理由は本人の記事にて。
レイクローは彼を怯ませる事が出来るのだが、反面ライジングの場合は怯ませる事が出来ないので、ダメージ覚悟で使用した方が良いかも知れない。
ナマズロスの他にもラグズランド研究所ステージで登場するベルガーダーや表向きの黒幕であるベルカナ、ボスアタック限定のペンギーゴイーグリードモスミーノスと、原作のレイスプラッシャーよろしく弱点としているボスは非常に多い。



漫画版での活躍】





殺す…殺す…




岩本先生の漫画版でも野生動物を守るための”密猟者逮捕用”レプリロイドであり、更に実際に動物とコミュニケーションをとることができ、ある雌のトラ*1とは恋仲でもあった。逮捕用にしては捕縛用装備が無いし重武装すぎる気もするが…
だがそのトラを密猟者に撃たれ、人間への疑念が生まれてきた時にドッペルタウンへ招聘され、ドップラーに洗脳されてしまう。
「自然を守るために人間を殺せ」と急き立てられ、森に踏み入った人間や、それに味方するレプリロイドを無差別に襲うようになってしまった。
その手口も殺害対象をコマ切れにするという凄惨さで、写真を見たエックスが内部パーツを嘔吐してしまうほど(泣けるだけじゃなく吐く機能まであるとはどこまで拘ってるんですかライト博士…)。

自動天候チェンジャーで山火事を消し止めてしまうために森が迷宮となったことが原因にあるとしてゼロは科学万能も善し悪しとぼやき、
遺体の状況から犯人像を「大型ビームサーバーを複数本束ねて振り回すイレギュラー」と推測したが、
タイガードの存在を知っていたエックスも実際に交戦するまで彼の仕業とは考えていなかったような反応をしていたことから、日ごろの評判は良かったのかも知れない。

二人と別行動をしていたデュークというハンターまでも手にかけ、
ジャングルの殺人現場へ調査に来たエックスとゼロを襲撃。ゼロを一撃で行動不能にする。
だが森に響く咆哮に反応してエックスへの攻撃を一時中断し森の中に消える。この声が黒幕かと疑うエックスだがゼロの指示に従いタイガードの追跡を優先。
その後はエックスとの一騎打ちになるが、ドップラーにそう仕向けられているのか「人間に味方するレプリロイド」の代表格でもあるエックスには激しい憎悪を見せ、ゼロのように一撃で重傷を負わせることはせずなぶりものにする。
不利を悟り逃げ回るエックスに対し、バスターをかき消すビームクロ―で優位に戦いを進め、森林火災を発生させ逃げ場を奪うタイガード。
次第にエックスは追い詰められ、その体にビームクローを突き立てられてしまう。もはや勝負あったかと思われたその時、火災に反応した気象コントロール装置によって豪雨が発生、太陽光が遮られたことでタイガードのパワーが低下、ビームクローは消滅し、地面がぬかるんで機動力まで失う。
エックスは「これ以上の抵抗は無駄」と説得を試みるがタイガードは耳を貸さずレイスプラッシャーで抵抗、やむを得ずバスターでトドメを刺した。

その時何処からか咆哮が轟き、現れたのはトラの大群と…一匹の雌のトラを抱えたゼロの姿だった、
最初の襲撃を受けた後トラ達に会ったゼロは洞窟に連れていかれ、そこにいたタイガードの恋人のトラを発見、怪我の手当てをしていたとのこと。

タイガードの亡骸に寄り添う彼女を前にして彼を殺してしまったことを悔やむエックスだったが、やがて雨が止み光が降り注ぐとタイガードは復活、しかも正気を取り戻していた。
ゼロはバックアップシステムがドップラーの細工を受けていなかったためと推測するが、エックスは「ドップラーほどの科学者がミスをするはずがない」として、タイガードに残された良心が成した奇跡だと称する。


非科学的な


科学万能も善し悪しなんだろ?



だったな―――


機械と動物の友情ってのもあるんだものな



奇跡を喜び合う虎たちを見ながら、ゼロはこう思うのだった。

その後タイガードはケイン博士にドップラーに植え付けられたワームチップを取り除いてもらい、ナイトメアポリスと戦い、ビームクローがマンダレーラに効かず苦戦しながらも撃退した時はエックスとハイタッチを交わしたり、終盤ではエックスにパーツを届けたりした。
イレギュラー化時は錯乱状態にあったのかカタコト気味で話していたが、以降は普通の喋り方をしている。パワーアップチップを探しに嘗ての自分のステージに向かう時には「くくく…帰って来たぜ…」と発言するなど素の口調はやや好戦的(エックスのピンチに読者の不安を煽る意味もあるが)。
最終決戦時には、ドップラー軍団の猛攻の中でボロボロになりながらもケイン博士にエックスのアームパーツのデータを届けた。


ちなみにシャイニング・ウィザード(2001年)よりこっちの方が早い



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最終更新:2024年03月18日 20:59

*1 ロックマン5に登場したスマトランのような虎型メカでなく本物の動物の虎