あぶない刑事

登録日:2022/06/23 Thu 22:11:18
更新日:2025/05/23 Fri 00:49:51
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「Good Job !」

「あとはお任せ!」

イッツ ショータイム!!

『あぶない刑事(デカ)』とは、1986年からセントラルアーツ制作・日本テレビ系で放送されていた刑事ドラマのシリーズである。
通称『あぶデカ』


【概要】

神奈川県横浜市所在の架空の警察署・港署の刑事である、タカ&ユージの活躍を描く。

最大の特徴は、従来の刑事ドラマに見られた社会悪の追及や熱血人情といった描写を廃し、タカ&ユージの軽妙なやり取りを中心に、徹底的に都会的かつオシャレな路線にしたことである。
これは同時期に放送されていた海外ドラマ『特捜刑事マイアミバイス』の影響が大きいとされているが、バブル期に入った当時の日本の状況にマッチして大ヒットし、人気作品となった。
そのため当時の刑事ドラマでは珍しく刑事の殉職シーンが無く、爆発で殉職したと見せかけてどっこい生きてて帰ってきた、というマンガチックな展開も見られた。

音楽面でも洋楽やインストゥルメンタルが中心に使用されたほか、主演の舘・柴田両名も参加。
柴田は挿入歌で、リミックス版が無駄に多い『ランニング・ショット』『TRASH』を、
舘はエンディングテーマをそれぞれ担当。
赤レンガ倉庫で『冷たい太陽』や『翼を拡げて』をバックに二人で走ったことのある人は正直に挙手するように。

また、日本の刑事ドラマにおける「バディもの」を定着させた記念すべき作品でもある*1
それまでの刑事ドラマと言えば『太陽にほえろ!』や『特捜最前線』に代表されるような、捜査課長をメインに置いた群像劇が主流だったところ、本作以降類似コンセプトの作品が多数登場するなど、刑事ドラマの流れを大きく変えた。

最終的にはテレビシリーズが2本(「無印」『もっと』)、単発のスペシャルが1本(『フォーエヴァー』)、映画が8本(「無印」『またまた』『もっとも』『リターンズ』『フォーエヴァー』『まだまだ』『さらば』『帰ってきた』)が製作された。
刑事モノの映画で同一シリーズが8作あるのは世界最多で、更に日本映画では数少ない、昭和・平成・令和にまたがって制作されたシリーズ作品でもある。
『帰ってきた』では、シリーズ史上初めてとなる応援上映も行われた。

現在は日本テレビ系列局やCSのほか、独立局のテレビ神奈川(tvk)でも再放送されている。


◇レパード

本作を語るのになんといっても欠かせないのが、捜査用車両の日産レパード(F31型)である。
リアを左右に振りながらパトランプを付けて走り回るその姿は、タカ&ユージの相棒かつ「3人目」の主役と言っても過言ではない。

テレビシリーズ第1期では前期型ゴールドツートン(港303号)、第2期では後期型のダークブルーツートン(港302号)、劇場版(無印)では前期型のダークブルーツートン(港3号)がそれぞれ登場した。

実車は番組開始とほぼ同時期にモデルチェンジしたが、ライバルであるトヨタソアラの後塵を喫しておりセールス面では今一つだった。
しかし本作の人気から中古車価格が上昇し、同型を専門に取り扱う中古車店まで登場するように。
『さらば』『帰ってきた』では前期型のゴールドツートンが登場。さすがに覆面の扱いではなかったが、往年と変わらぬ走りを見せていた。


【登場人物】

  • 鷹山敏樹(タカ)
演:舘ひろし
本作の主人公その1で、階級は巡査長または巡査部長。1956年12月15日生まれ。通称は「ダンディ鷹山」。
両親が17歳の時にそろって他界し、新聞記者だった父親に反抗して警察官になった。また妹が2人いる。
学生時代はキャプテンに歴任されるほどラグビーに没頭しつつ、探偵小説を愛読していた。
テレビシリーズのオープニングは彼目線で捜査課の面々を紹介するという構成になっている。

普段は冷静沈着だが、激昂すると手が付けられなくなり、ユージに抑えらえることもしばしば。
横浜の広域暴力団「銀星会」を目の敵としており、壊滅するまで執拗に追っていた。
女性の扱いが上手いので劇中では女性と絡むシーンが多く、ユージより女性と一緒にいるシーンが多い。
何かにつけて盗んではいないが一般人から分捕ったバイクに乗る機会が多く、しかも乗ったまま二丁拳銃をぶっ放すわソードオフも施してないポンプアクションショットガンを連射するわの高度な技能の持ち主。
コイントスが得意で、映画では毎回ユージとヒロインの見張りになるかでズルをするかして勝っている。
モノへのこだわりは強く、愛用のサングラスは特注品で拳銃のグリップ部分も自分用にアレンジしている。
英字新聞を愛読しているので英語にも堪能。
年代物などにも詳しく、『フォーエヴァー』のワインバーでの銃撃戦ではあえて安いワインばかりを狙って撃ったことで弁償金を3万程度の最小限に抑えている。
刑事としても優秀な方なので近藤や深町の歴代の課長から重要な仕事を任されることが多い。

こうして見たらチートスキルな完璧超人……だが、電子機器には疎くて『まだまだ』まで携帯電話を所持せず、公衆電話から電話することが多かった。
さらにシリーズ一貫して自動車を運転するシーンは無い。
これは放送当時舘がスズキの4輪車のCMキャラクターを担当していたことと、回が進むにつれて車の運転ができないキャラを演者本人が気に入ったことも理由。

時には恐ろしい一面を見せることもあり、自分に憧れている後輩の警察官が刑事になるためにマッチポンプ犯罪を起こしたと知った時は、港署の名誉とその警官の妹のために、その警官を事件に巻き込んだ犯罪組織の銃撃戦に参加させて組織の人間に銃殺させ、殉職という形で真実を巧みに揉み消し、葬り去るという一面を見せた。

ヘビースモーカーだったが、『さらば』では非喫煙者になっている。*2

『さらば』のラストでは、定年退職後にユージと共に中の人の憧れであったオールブラックス*3の本拠地であるニュージーランドで探偵事務所を営んでいる様子が描かれている。
…が、それから8年後の『帰ってきた』では現地警察とトラブルを起こした結果、ユージ共々探偵免許を剥奪されてしまいやむなく横浜に戻りそこで改めて探偵事務所を開くことに。

  • 大下勇次(ユージ)
演:柴田恭兵
本作の主人公その2で、階級は巡査長または巡査部長。8月18日生まれ。通称は「セクスィー大下」。
昔は相当なワルだったらしく「捕まるくらいなら、捕まえる側になる」とのことで警察官になった*4
本編では比較的派手な色のスーツを着用する機会が多い。

軽快なトークで楽しませる明るい性格の上に、過去に事件に関わった犯人や関係者のケアを怠らず深く関わりを持ち続ける努力家。
当時のプロ野球の時事ネタを出すほどの野球好きで、「趣味は仕事、道楽はゴルフ」と語るほどゴルフもこよなく愛しており、自身を「港署のボギー」と女性に紹介したこともあった。
フットワークが軽く、車で逃走した犯人を追っかける程の俊足ぶりを誇る
しかし歳にはやはり勝てないためか『まだまだ』では若い刑事に追い抜かれ、『さらば』では走り終えた後に「きつい」と発言している。
スリや空き巣などの情報に詳しく、開け方でその手口が一発で分かるほどで、本人もピッキングが得意。
またタカとは正反対に電子機器などに精通しており、パソコンや携帯などの最新型は港署のメンバーの中で誰よりも早く使用している。
加えて広東・韓国・スペイン語を得意としているなど、タカ以上に他国の言葉に詳しい。

一方でタカと違って「一気に行きましょう!一気に!」と言って、先走り過ぎて失敗することが多いため、近藤から「人望や管理能力に大いに問題がある」とはっきり言われてしまっている。
またシャンパンをビール感覚で飲むなど、タカとは真逆で年代物とかには興味を全く示さないため、『フォーエヴァー』のワインバーでの銃撃戦では370万8,000円もの被害額を出してしまっている。
さらにタカと比べて女性の扱いが上手くないので一度も恋人ができたことがなく、『さらば』ではそのことをトオルに突かれている。
その他、タカ同様ヘビースモーカーだったが、こちらも『さらば』では非喫煙者になっている。*5

ちなみに柴田のモノマネの定番である「関係ないねっ!」は本作が由来だが、実は1回しか言っていない
定着したのは当時彼のモノマネを得意としていた田代まさしの影響が大きいとされる。

  • 真山薫(カオル)
演:浅野温子
港署少年課の女刑事でタカ・ユージの悪友
元々は手の付けられない不良で別れ話がこじれて彼氏相手に傷害事件を引き起こして、警察に出頭した際の相手が松村で、その姿にあこがれて警官になったという。

陽気な性格である一方で仕事は積極的にこなし、少年課だけでなく捜査課の仕事にも手助けをする。
また相手を問わず優しく接する姉御肌であるので、特に子供にはすぐ懐かれやすい。

当初は事件に真面目に取り込むキャラだったが、回を追う毎に三枚目の役割を担当するようになり、いつしか警察官とは思えないほど奇妙な衣装で登場するのがお約束になった。
コミックリリーフの役回りになっても『まだまだ』では少年課課長、『さらば』では重要物保管所所長と出世はしている。

『さらば』ではタカとユージの定年退職日に寿退職することになっていたが、実は相手が結婚詐欺師だったせいで退職金を全部持っていかれてしまい、ニュージーランドまでやって来てタカとユージに「結婚しろ」と追いかけまわした。

  • 町田透(トオル)
演:仲村トオル
タカ・ユージの後輩にあたる新人刑事で、出身校は中の人ネタで「愛徳」。
自称「プリティ町田」だが、タカ達からは「トロイ動物」などと言われている。

性格は当時の若者のカリカチュアともいえる軽薄軟派。
女好きが高じてタカ・ユージの「女を紹介してやる」の一言でいいように使われるのが毎回のお約束だったが、シリーズを通してだんだん学んできたので『さらば』ではついに騙されなくなった。

しかし警察官としての実力は高く、回を追う毎に昇進し、最終的には港署の3代目・捜査課長にまで出世しており、『さらば』では両名を敢えて捜査から外していたが、最終的には車両と銃器を提供している。*6
『リターンズ』以降からイキりだすことが多くなったが、いつも肝心なところでピンチになったり、タカとユージと3人きりの時は卑屈な態度に戻ってしまったりするのがお約束になった。

タカとユージはトオルをパシリ扱いすることが多いが、彼の事は後輩として大事にしており、劇場版での最終決戦には色々と理由を付けて彼を危ない目に遭わせないように置いて行ったりしていた。
また彼が人質に取られて命の危機にさらされた際、近藤課長が上からの指示で彼の拉致に関わった人物の捜査を中断するように指示された際は、2人は近藤課長の机の上に警察手帳を投げ、辞職覚悟の上で救出へ向かったほどだった*7

ちなみに『もっと』では舘のスケジュールの都合からユージとコンビを組むことが多く、後に柴田&仲村のW主演で本作のスタッフが再結集した“ホームドラマ版あぶ刑事”とも称される事実上のスピンオフ『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』が制作・放送された。

  • 松村優子
演:木の実ナナ
港署の少年課長。
高級クラブのホステスを思わせる豪奢な身なりで、その風貌について陰口を叩かれることもあるが、人当たりの良さと姉御肌の性格ゆえ人望は厚く、現地暴走族には多大な影響力を持つ。
戦闘能力も非常に高く、テロリスト相手にショットガン片手に暴れまわった回もある。
近藤課長同様、タカとユージを「良い男」だと高く評価しており、何かしらの形で2人を直接助けている。
『まだまだ』では港署の署長に出世し、定年後の『さらば』では輸入品監視業務を行うNPO法人の会長を務めている。

ただ、存在感は強いもののスケジュールの関係から登場回数は非常に少ない。そのせいでテレビシリーズのオープニングでは氏のところだけクレジットがカットされている場合もあり、それを不思議に思った人も多いのでは。

  • 吉井浩一(パパ)
演:山西道広
捜査課のタカとユージの先輩。
妻帯者で2人の息子がいるため、「パパ」の通称で呼ばれていた。
正統派で誠実な性格をしており、捜査課の中では信頼が厚い。
初期はタカと組むことが多かったが、次第に田中とコンビを組むことが多くなっていった。
『さらば』では定年退職後、妻と共におでん屋を経営している。
中の人もすでに俳優業を退いていたが『さらば』で一度復帰している。

  • 田中文男(ナカさん)
演:ベンガル
捜査課の最古参で常に相手の顔色を窺って立ち回っている御都合主義者。
松村と同じ年の姉がいる。ワニとチーズが嫌い。

扇子がトレードマークで常に携帯している。
取り調べで「吐け」とひたすら繰り返し、容疑者を自白に追い込んでいることから「落としのナカさん」の異名を持つ。
靴の臭いで誰の靴か見分ける特技を持つ。
ただし似顔絵は相手から「下手」と言われるほど苦手。
美女には弱く、被害者・加害者が美女だとセクハラまがいなことをする。
様々なマニアックな趣味も持っており、『さらば』では定年退職後にそれを活かしてラーメン屋の屋台を営んでいたが、『帰ってきた』では情報屋になっている。

  • 谷村進
演:衣笠拳次
ボディビルダーのような肉体の刑事。
上半身裸になっては、肉体ネタをするのが定番となっている。
『さらば』では横浜海上警察署に異動になるも港署に戻りたいと思っていたが、「筋肉しか取り柄がない」とユージに自虐していた。
演じた衣笠は出演者の中では唯一、スタントやアクションシーン全てをスタントマンなしで自ら演じた。

  • 山路瞳(瞳ちゃん)
演:長谷部香苗
港署の庶務。実は横浜市長の姪っ子。
初期ではユージに気があるような描写があった。

「瞳ちゃん」の愛称で呼ばれ、「瞳ちゃん、お茶」と言われて、近藤課長にお茶を出すことが定番となっている。
目撃者の証言をもとに容疑者の似顔絵を描くなど絵心がある(ただしタカからの評価は低い)。

近藤・松村と同じくタカとユージのことを高く評価している人物の1人で、『リターンズ』以降の事件の重要な部分や、犯人に関する情報をコンピューターで調べた結果を2人に伝えるなどしてサポートする。
『リターンズ』から『まだまだ』では交通課無線係、『さらば』ではトオルの秘書官になったが、お茶を出すことは変わっていない。
初登場はロングヘアーで『フォーエヴァー』からはショートヘアーになっていたが、『帰ってきた』では再びロングヘアーに戻った。

演者は本作の監督を担当した長谷部安春の次女。

  • 近藤卓造
演:中条静夫
港署の初代・捜査課長。1935年7月25日生まれ。
通称「タヌキ」。
刑事歴30年でかつては「鬼の卓造」と暴力団から恐れられていた。
既婚者で妻・息子・娘の4人家族で、夫婦喧嘩の翌日には部下に当たり散らす。
趣味はゴルフで、休日だけでなく平日に仕事をサボって行くこともある。おい……。

管理職の為、普段は港署にいることが多いが時々自ら現場に出向く場面があった。
日頃、タカやユージを含めた捜査課の部下に悩ませることが多いため、雷を落とすことが多く、相手がふざけ過ぎた冗談や洒落にならない大失態を犯した時は思わず殴りかかりそうになる。
管理職の立場上、権威に弱く、上からの指示があると即刻取り扱っている事件の捜査から手を引くことが多く、タカ達が手がかりを持って来ても意地でも動かないことが多い。*8
また庶務課の瞳に「瞳ちゃん、お茶」と要求するのも毎回の定番だった。

毎回毎回タカ&ユージの行き過ぎた捜査に手を焼いており、「鷹山ー!、大下ー!」と怒声を上げたあと、両者を「大馬鹿者!(もしくはバカモン!)」と𠮟りつけ、両者が行き過ぎると「もういい!わしゃ知らん!!」とやけになって仕事を放り出す。なお、叱り過ぎると声が出なくなり、瞳に翻訳してもらう必要がある。
逆に上機嫌だと「鷹山ちゃん、大下ちゃん」と猫なで声で話してくる。

それでも2人のことを一番信頼しており*9、責任をとる覚悟の上で2人の捜査をなんだかんだサポートする、2人が殉職したと思った時はショックを受け、放心状態になるなど「理想の上司」として描かれている。
タカとユージも反抗的な態度や陰口を叩きながらも近藤の事を尊敬しており、『もっとも』では警察内部にまで関わる重大な事件に巻き込まれた時、2人は「課長にだけは迷惑掛けないようにしよう」と言い合い、辞職する覚悟で事件解決に挑んだほど。

また彼自身も時にはタカとユージのような大胆な行動をすることもあり、トオルが強盗犯に拉致された時には要求された身代金を用意する為に自身だけでなく捜査課・少年課メンバー全員の退職金を松村以外に黙って前借りして用意をした。*10

演じた中条は1994年*11に死去したが、作中では定年退職したという形で存命している設定になっている。
シリーズの中でも氏の存在感は非常に大きく、『リターンズ』には追悼クレジットが挿入された。
レギュラーメンバーは本作以外でも中条と共演経験があり、早すぎる中条の死が『リターンズ』以降の復活のきっかけにもなったとされる。
「大馬鹿者!」と叱りつけるなど氏を彷彿とさせるシーンは松村・深町・トオルなど課長役の定番となった。

  • 深町新三
演:小林稔侍
近藤課長の定年後、県警本部から移動になった2代目・捜査課長。

普段は生真面目が上に融通の利かない堅物のエリート主義の性格だが、キレるとタカ&ユージ以上に無鉄砲で暴走しやすくなり、犯人相手に「逮捕なんて考えずに殺せ!」と2人に命令したり、2人の命を考えようとしなかった内部参事官を殴り飛ばしている。
しかも初登場時は港署のやり方が気に入らず、港署の署員を「ゴミ」タカとユージを「産業廃棄物」などと今なら問題待ったなしの見下す発言をしていた。

県警に戻りたい気持ちもあって『フォーエヴァー』では県警の方針に逆らえずにタカとユージをクビにしよう*12としたが、最終的には県警のやり方に反発し、近藤課長のようにタカとユージをサポートする上司となった。

『まだまだ』では念願だった県警に復帰した上、本部長(警視監)にまで大出世している。


【余談】

  • 企画段階では『刑事ワイルド&ピース』というタイトルだったが、脚本家が「最近"あぶない"という言葉が流行っている」の発言を聞いたプロデューサー陣が「あぶない刑事でいこう」で決めたことでこのタイトルが決まった。舘自身は当初はこのタイトルが嫌だったのことで『危険な刑事』にならないかと直談判したところ、プロデューサーから「"あぶない"とは主人公2人の正義感で、この正義感があぶない」と説得されたことで落ち着いたのこと。

  • 舞台となった横浜市は、放送開始時には「みなとみらい21」の再開発事業が始まった直後で、建設中の空き地や今では廃業となった施設も作中には多数登場する。
    そのため、21世紀に向けて変貌を遂げつつあった当時のハマの様子を映像で収めた貴重な資料ともなっている。
    『さらば』の舞台は、もちろんひとしきりの再開発が完了した横浜市。
    みなとみらいの観覧車のネオンをバックにGT-Rの覆面パトカーが映る姿は、番組と同市の歴史を考えると感慨深いものがあるだろう。

  • 劇中のセリフには、時事ネタや柴田の趣味でもあった野球ネタのほか、中の人ネタも多数登場している。
    著名なところでは、当時柴田がCMキャラクターを務めていたポッカコーヒーネタがあり、単に飲むだけならず、かつて舘がCMキャラクターを務めていたポカリスエットと交換して飲み合い、「イケるね~!」と叫ぶなどのお遊びが多数見られた。

  • あまり知られていないが、映画3作目をゲーム化した『もっともあぶない刑事』が1990年にファミコンソフトとして発売されている。開発元はマイクロニクス。
    内容は横スクロールアクションにガンシューティングの要素を合わせたような感じのものとなっている。間にカーチェイス等のミニゲームも挟まれる。
    ちなみに評価の方は………お察しください。

  • 『もっと』ではタカやトオルの出番が少ない回がちらほら見られるが、これは2人を演じる舘と仲村の両名が当時石原プロ制作のドラマ『ゴリラ・警視庁捜査第8班』(テレビ朝日)との掛け持ち出演だった事による物。
    このドラマに於いて仲村は“舘演じる先輩刑事・伊達に振り回される神奈川県警の冴えない刑事・中田透”と言う性格や名前からしてあからさまにトオルを意識したキャラクターを演じている。
    他にも伊達と中田が聞き込みに訪れた自動車ディーラーに貼ってあった浅野温子のポスターを見て2人で意味ありげなポーズをする…と言ったセルフパロディ的なシーンもあったり。*13

【パロディ・オマージュ】

  • フジテレビ系で放送されていた『とんねるずのみなさんのおかげです』では、『ちょっとあぶない刑事』というパロディコントが放送されていた。配役はタカが石橋、ユージが木梨。
    内容は「横断歩道を渡るおばあさんの荷物を持ってあげたと見せかけてそのまま窃盗」「ゲーセンのシューティングゲームに本物の銃をぶっ放して筐体をぶっ壊す」「取り締まりで薬物をなめたら逆に薬物中毒にかかってしまう」など、ちょっとどころでは済まされない「あぶない」ネタが多数。後期にはハワイロケを実施した回もあった。
    なお、本家も本家で『もっと』では「ぶっ飛ばすぞー」「タカさーんチェック」等とんねるずネタが登場することもあった。




ユージ「一気に追記修正しましょうよ、一気に!」

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  • 柏原寛司
  • 大川俊道
最終更新:2025年05月23日 00:49

*1 本作前にも『噂の刑事トミーとマツ』などがあったが、当時は異色作の扱いだった。

*2 舘自身が還暦直前に卒煙をしたため。

*3 ラグビーのニュージーランド代表チームの愛称。

*4 タカによると警察官の採用試験は隣の人の答えをカンニングして受かったとのこと。

*5 柴田自身が50代の時に肺癌の手術をきっかけに卒煙をしたため。

*6 この時、ユージから「少しだけ近藤課長に似てきた」と言われた。

*7 これは同時に近藤課長に迷惑が掛からないようにするためでもあり、『もっとも』でも2人は同じ行動をしていた。ちなみにその際、港署に残っていたカオルを含めたメンバー全員も「2人を辞めさせるなら自分も辞める」と近藤課長に直談判し、2人の首をつないでいた。

*8 ただし部下や人質の命に関わる際は上に直談判や反論はしている。

*9 本人曰く「バカな子ほどかわいいっていうからな」

*10 ただしこれは本編の10年前にも似たような事件が発生し、最悪の結末を迎えたことによって二度と悲劇を繰り返さないためによる行動。松村もこの事件を知っていたので、少年課全員の退職金前借りの件は了承していた。

*11 命日はドラマ放送開始日で、ちょうど8年経った日だった。

*12 タカとユージが事件を解決している一方で、市民からの苦情が県警の方にも耳が入るほどになっていたため。深町自身も人員削減の問題や2人のことを評価していたので、ギリギリまで2人を庇っていた。

*13 なお仲村は前述の『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』出演に伴い『ゴリラ』を途中で降板している。