サブウェポン(Splatoon)

登録日:2022/01/23 (月曜日) 22:00:00
更新日:2024/02/20 Tue 18:40:45
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ここでは、『Splatoon』シリーズにおけるサブウェポンについて解説する。


●目次



▽概要

『Splatoon』シリーズに登場するアイテム。
シューターやローラーなどと呼ばれる『メインウェポン』に付属するもうひとつのブキ。
メインと併せて使って戦闘を補助する物であるが、陣地の塗りあいTPSゲームSplatoon』には様々なサブウェポンが登場する。

従来のグレネードのように爆破で敵を仕留める投げ物から塗りに特化したもの、マーキングで捕捉するものなど多種多様。
バトル中にRボタンを押せばいつでも使用可能。大量のインクを消費するが、基本無制限に使える。
とはいえ考えなしに使えばすぐにインク切れを起こしてしまう。このゲームはインク量が戦闘における生命線ともなっているので、無暗な使用は控えて適切に使うことが求められる。
一方で爆破系は味方や自分には被弾しないので、チームを気にする必要は全くない。遠慮なく投げ入れていこう。

どの位インクを消費するのかは、インク回復中に表示されるメーターの目盛りから判別可能。
キャラの背中に背負っているインク袋上部のランプが光っている時は、ボムが使えることを示すサインにもなっている。
また一部のサブウェポンは、ボタンを長押しすることで狙いを付けるためのガイドラインが表示される。


なお、サブウェポンはメインブキ及びスペシャルとセットで販売されているため、プレイヤー独自でカスタマイズすることはできない。
そのためメインブキに別のサブとスペシャルを搭載したセットは『コラボ・デコ・ヒュー』などマイナーチェンジ版で登場するのがお約束。

現在、3作品が世に出ているが、意外にもナーフされたサブは少なく、3作全てに登場するサブも多い。メインの中にはサブとの連携で強みを発揮するものもあるからだろうか。



△サブ一覧

●3作品すべてに登場するウェポン

インク消費量は、ギアパワーなしでの表記。


  • スプラッシュボム
「△」型のパウチのような形をしたボム。Splatoonにおける代表的なサブウェポンといえばまずこれが思い浮かぶだろう。
他FPSにおける手榴弾のようなもので、投げると爆発してインクをまき散らす。
威力は直撃すれば180固定。*1余波でも30のダメージを与える。
爆発する時間は1秒だが、接地した段階でカウントが始まるため、空中で作動することは無い。
放り投げる形で使うが、地面に転がすように投げることもできる。
インク消費は70%。ギアパワーを上げることで2連投まで可能。

基本的には牽制、クリアリング目的での使用となる。しかしインク量消費が激しいため、スペシャル中を除いて何度も連投することはできない。
とはいえ1秒という起爆時間は中々に絶妙で、目まぐるしく情報が移り変わるバトル中においては意外と見落とし被弾するケースは多い。
また、たとえ見えていたとしても「インク切れの上周りが相手インクで身動きが取れない」「別の相手と戦闘中」「ダイナモローラーなど攻撃動作が遅すぎるブキで攻撃中」という状況の中で差し込まれるとまず回避は不可能。
直撃を避けたとしても、手負いだったために余波で止めを刺される……なんて場面もしばしば。逃げる途中、追ってくる相手に落とすようにこのボムを置くのも効果的。

慣れてくれば、爆発のタイミングを読んで相手のスーパージャンプの着地を狩ることも可能。
ローラーによる反撃、マニューバーによる回避、受け身術といった不安要素を受けることなく安全に仕留められるのは大きな強み。

見た目に反してこのように性能が高く、加えて1確をとれるサブ故に心理的な圧迫感を相手に与えることができる。
撃ち合いの拒否から、高所に構えるチャージャーをどかしたり等汎用性もあるため、使いこなすと一気に化けるサブウェポンである。
最初に持つメインブキ、わかばシューターとは3作に渡って一緒に組んでいる相棒ブキセットであるが、極めた一部のイカタコからは「ボムで殺してわかばで塗る」とまでいわれるほど。
ちなみにわかばシューターの隠し能力として「インクタンク量が他より10%多い」というのがあるため、より消費を抑えながら投擲できる。

バイトの「サーモンラン」ではどのメインブキでもサブはこれに固定。
カタパッドやモグラなど、このサブでないと仕留められない*2という状況ゆえだろう。
特にカタパッドは遠投、モグラは転がしの練習になる。また投擲後のインク管理の付き合い方も学べるため、バイトが上達すれば自然とスプボムの扱いも上手くなる。ならざるをえない。

また、スマブラでも下必殺技として採用されている。ボタン入力によって3種の投げ方が可能。
インク消費は高いが、使いこなすことで攻めの起点や接近戦の拒否など本ゲームさながらの汎用性を見せる。

余談だが、これと後述するスプラッシュシールド、そしてクイックボムは「わかば」や「スプラシリーズ」を手掛けた大手メーカー「スプライカ」の製造である。


  • キューバンボム
スプボムに次ぐ代表格ともいえるボム。
名の通り大きな吸盤が付いたインク缶のような見た目で、壁や床、天井などに張り付くという特徴をもつ。
爆破時間は接地から2秒で、威力、インク消費量はスプボムと同じ。しかし爆破判定はこちらの方が若干広く、塗り性能も微量だが上。
反面、当然ながら転がすような使い方はできない。起爆時間も長くなったためスプボムのように差し込む使い方だと一歩遅れがち。

一方、高台に置いて長い時間その場所を使わせなくする、道の真ん中にあえて置いて敵の動きを制限させる、といった起爆時間の長さを活かした使い方が可能。
ガチマッチのオブジェクトにも有効で、ヤグラの柱などに張り付け強制退去させたり(スプボムでもできるが、転がるため落ちやすい)、アサリ発生場所に置いて拾わせる時間を遅らせたりといった利用法もある。
よりテクニカルな使い方には「死角にボムを張り付け、あえて姿をさらしこちらへ来るように誘導→乗ってきた相手が近づいてきた瞬間丁度に起爆」というのもある。
勿論乗ってくるかどうかは相手次第だが、うまく嵌ればしてやったり、という気分を味わえること請け合い。

このように、「2秒という起爆時間」「どこにでもくっ付く」という特性をイカに使いこなすかがこのサブの肝となる。
着地狩りも可能。起爆タイミングを読む必要があるが、張り付くため爆破範囲がずれる心配が無いのは利点。
スプラッシュシールドやバリア、シェルターなどに当たると即座に爆発する特性もある。

こいつに加えて後述するトラップ、ポイントセンサー、ジャンプビーコン、トーピードは全て「リッター」や「ホットブラスター」などを世に送り出した「ハイドロ」社製。
サブの展開数は5つと、今の所この会社が1歩先を行っている(何気にマーキング系列を網羅している為、得意分野なのかもしれない)。


  • クイックボム
水風船の形をしたボム。
上記2種のボムと違い、着弾後すぐ爆発するという性質をもつ。インク消費も45%と少なめで、ギア補正無しでも2連投が可能。
当然ながら火力は抑えめで、直撃でも60ダメ、余波で35~25ほどのダメージとなる。
とはいえ即起爆という利点は非常に強く、射撃戦のダメ押しから地形を素早く塗っての道作りなど、機動的に走り回れるのが長所。
当てた相手の周囲を自インクで塗りつぶせるため、一瞬動きを止めさせる目的での使い方も可能。クリアリングにも気軽に使える。

かといって考えなし投げるとすぐインクが枯渇し、一転攻勢されてしまうのでそこは注意。だが、サブインク効率アップで補正すれば最大3連投まで可能となる。ただし補正が他より効きづらく、より多くのギアパワーを積む必要がある。

確定キルこそ取れないがやれることが多すぎるためサブウェポンの中だとナーフされる回数がダントツで多く、初代の登場当初の仕様では インク消費量25% 、サブインク効率も通常通りの補正率というとんでもないスペックになっていた。

また強すぎるせいか搭載されるブキセットも減少傾向で、初代だと13、2で12の組み合わせが登場したが、3でのブキセットは現在たった6種しかなく、どれも火力や機動をこのボムで補うことを前提とした構成となっている。
初代ではよりにもよってあのリッターとの組み合わせだったため、遠距離でも近距離でも隙が無い悪魔のようなリッター使いが存在していた。


  • スプリンクラー
その名の通り、設置することでインクをまき散らすサブウェポン。小型なのにどこにそんなインクを貯蔵しているかは永遠の謎。
キューバンボムのように床、壁、地面に張り付き、その周囲一帯を自陣インクで染め上げる。
飛沫の威力は20ダメージで、インク消費量は初代で80%だったが、2以降からは60%に。置けるのは1個までで、別の場所に設置しなおすと前のものは壊れる仕様。どうなっているんだ…?
相手の攻撃を受けても破壊され、設置者が倒されても消える。設置している限り永久的にまき散らし続けるが、時間経過によって塗りの範囲は弱くなる。
設置から大体10秒もあれば満遍なく塗り潰せる。

攻撃用にはとても使えない、塗り特化のサブウェポンであるが、塗りがメインのナワバリバトルにおいては侮れない存在。ガチマッチでも自陣に置いてスペシャルポイントを稼ぐといった用途に使える。
特に中央が開けて高台がある場所などに設置すると、移動できる場所を時間経過で奪えるため戦闘の補助にもなる。
勿論、破壊しようと出てきたイカタコをあぶり出すデコイとしても有用。

ちなみに「攻撃用には使えない」と記述したが、実は至近距離でのDPSはプロモデラー等と同じだったりする。初代では火力が30もあり、スプラシューターと同等だった。
そのため、スーパージャンプのマーカーに合わせて置くと着地狩りを狙うこともできる。とはいえさすがにスプボムやキューバンほどの安定感はないので、メインブキでの補助用に使うと良いだろう。
逆にガチホコのバリアを割る時などは結構重宝する。意外と置くのが難しいが。

使い手によって様々な顔を見せるサブウェポンの一つ。どう使いこなすかはアナタ次第。
どこに置けば効率よく撒けるか、もしくは嫌がらせになるか、事前に散歩して試してみるのも良いだろう。
ちなみにサブ性能アップのギアを積んでも、投擲の距離が伸びるわけではない点には注意。これは初代から一貫している仕様である。
上がるのはあくまでインクが強く飛び出る時間の延長である。

このサブのみ、「リールガン」や「スクイックリン」を製作したガーデニング用品メーカー「オルカ」製。


  • トラップ
小さい落とし穴のような形をしたボム。
床に設置し、相手が踏むか敵インクがかかると作動し爆発。ダメージとその場一帯を自インクで染める。
自チームは設置場所が見えるが、当然相手からは見えないので安心して設置されたし。

インク消費は初代で60%→アプデで50%に→2から再び60%に戻った。
設置するという関係上、ジャンプ中に使うことはできない。

実は初代とそれ以降で全く仕様が違うサブウェポン。
初代は設置できるのは1つまでで、設置から10秒後には自動で爆発。
更にVer2.7.0以前では、消費しない限り新しいものは置けないようになっていた。
その分火力は180、余波で30とかなりのものであるが、反応から1秒後というラグのせいで、踏んでもそのまま素通りされることもしばしば。
その場に何とか留めない限り直撃させることはなかなか難しかった。

おまけに10秒という制限時間が足を引っ張るため、必然と使うなら戦闘中に絡める方向になってしまう。
インク量消費もそこそこ激しいため、使うタイミングはかなり選ぶ。ここはメインブキとの兼ね合いもあるだろうが…。
消費は激しいけど壁にもくっ付くキューバンでいいのでは、とすら言われたとかいないとか。
初代のブキセット数は5と、後述するジャンプビーコンに並ぶ少なさである。

そんな当時の惨状状況を見かねてか、2以降からは色々とメスが入ることに。
まず制限時間の廃止。さらに最大2個置くことも可能となり、3個目を置くと最初に置いたものは自動で爆発するようになった(これは初代のVer2.7.0からの仕様だが)。*3
火力自体は直撃で45、余波で35とかなり抑えられたが、起動後すぐ爆発するため避けることは不可能になり、さらにマーキング効果も付与された。
作動すると専用の吹き出しアイコンが出るため、その場所に敵が踏みいった事にもすぐ気づけるように。

これにより裏取りへの対抗策から、前線に置いての戦闘補助など様々な使い道ができるようになった。もう劣化キューバンボムとは言わせない。
サブ性能アップで探知範囲と被爆範囲、マーキング時間が上乗せされる。


  • ポイントセンサー
超小型人工衛星の「WNISAT-1」に酷似しているボム。
投げて着弾すると、マーキング効果をもつ爆風が周囲を覆う。
当てたところでダメージも塗りも発生しないが、爆風に触れた敵の位置がしばらく味方全員に共有される。
インク消費量は初代40%→2初期60%→アップデートで45%と変動している。マーキング効果時間は約8秒。

完全に火力面では期待できないサブだが、イカ状態の潜伏が大事なこのゲームにおいて敵に居所を知られるというのは非常に危険な状態。
予想外の不意打ちを喰らいやすくなったり、チャージャースピナーなどに圧を掛けられやすくなったりする。敵陣に潜んでいたのならまず奇襲は失敗するだろう。
特に潜伏が命のローラーにとっては、攻める機会を奪われることに等しい。「そんなの関係ねぇ!」って言わんばかりに攻めるイカタコも多いけど。
移動時の飛沫を消すギアパワー、「イカニンジャ」を無力化できるのも強み。
位置バレに怯んで、一瞬でも敵が攻撃の手を緩めてくれたらめっけものである。

消費もクイックボムと同程度なので使いやすそうに見えるが、安易に投げすぎるとすぐにインクがカツカツになり、戦闘や塗りに貢献できなくなる。
なのでホイホイ投げるようなことはせず、確実に当てられる状況を狙っていきたい。もしくはメインで届かない死角からのクリアリングなど。
攻撃系のスペシャルとの組み合わせにも使えることだろう。やられそうになった際の最後っ屁にも使える。

総じて「敵の情報を共有する」という強みをどう活かすかに掛かっているサブ。
サブ性能アップで被爆範囲とマーキング時間が向上する。逆に補足される時間を減らしたい場合はサブ影響軽減が効果的。


  • スプラッシュシールド
平面にした骨組みの笠のような形をしたサブウェポン。
設置すると暫くの間、高出力のインクシャワーを地面に向けて噴出する。*4
その名の通り「盾」であり、展開すると耐久値が許す限り相手のインク攻撃を防ぎ続ける。
逆にこちらの攻撃は素通りするため、一方的な攻撃を仕掛けることが可能。
インク消費は60%。展開時間は大体6秒弱。サブ性能アップを積むとより頑丈にはなるが、時間は変わらない。
設置できるのは1つまで。初代では使い切るまで再設置不可だったが、2以降はスプリンクラーと同じく再設置すると前のものが壊れる。

投擲から展開まで若干ラグがあるため、射撃戦が始まった段階で投げると間に合わないことも多い。
「戦闘になりそう」という早い段階で置くのが良いだろう。遠くに投げたいときはカメラを下向きにして投げるといい。

またこのインクの盾は自分や味方はすり抜けるため、敵が裏側から攻撃してきても反対側へ向かうことで回避が可能。
逆に相手が振れると30ダメージ(初代のみ50)受けて少しノックバックする。スプラッシュシールドでやられた!
展開さえできれば射撃戦で大きなアドバンテージを得られ、通路のような狭所ならば尚のこと効果を発揮する。

ただし、各種ボムやガチホコショットなどの爆風には注意。着弾後、起爆時間関係なく爆発するため、すり抜けでうっかり盾の前に出るとそのまま巻き込まれる。
設置後は大体撃ち合いが発生するため、インク管理にも気を配る必要がある。
初代では敵の真上に展開することで即殺する「シールドギロチン」なる小技があったが、2以降からは没収された。


  • ジャンプビーコン
小さな三脚に空港の監視レーダーを装着したサブ。
トラップ同様設置型タイプであり、これを置いた場所にいつでもスーパージャンプをすることが可能。
使えるのは自分だけではなく、味方も含まれる。野良だと遠慮して誰も使わないことがあったり。
インク消費は初代は90%と歴代で最大の消費量だったが、2以降は75%に減少。

敵の攻撃を受けるか、1回(2からは最大2回)使うと壊れるが、最大3個まで設置可能。4個目を置くと古いものから壊れる。
2からはビーコンがブキセットに入っているプレイヤーは1回、非ビーコン持ちは最大2回使える。
少々ややこしい仕様になっているので留意しておこう。
マップのアイコン等を確認すれば残数が確認可能。

加えて2のアップデートで索敵機能も追加され、ビーコンの周辺に居る敵がマップ上に映るようになった。

基本は相手の陣地か死角になりやすい所に設置し、裏取りや背後攻めなどの起点として使う。
ビーコンを積極的に使う味方がいれば、そこから連携して挟み撃ちを仕掛けるなどにも効果的。
自分が率先してそういう戦いを仕掛けても良いが、そういった手は時と場合を選ぶため戦局を見極めて使っていきたい。設置したビーコンは敵のマップにも表示されるため、過度な使用は読まれて逆に狩られる危険性も高い。
敵に使われた場合も同様、自分に直接の脅威にはならないからと放置しておくと手痛い目にあう可能性があるので見かけたらすぐに壊しておこう。
サブ性能アップギアの効果が非常に強力で、自分の設置したビーコンへのジャンプ時間が味方も含めて短縮されるので是非積んでおきたい所。

攻撃には使えないが、逆に盾替わりにするといった方法も可能ではある。ただしチャージャーには貫通でぶち抜かれるので注意。
初代でこのサブがセットされたブキはたった6つ(うち一つはスコープ付き亜種なので実質5つ)しかなかった。2以降はそこそこ増えているが、付くメインは固定傾向にあり、続編以降でビーコンを没収されたのはデュアルスイーパー(2)とクーゲルシュライバー(3)のみ。


●初代のみ登場したサブ

  • チェイスボム
小型ボートのような形をしたボム。
起動すると相手を探索しながら直進し、壁か相手にぶつかると爆発する。
直進中に相手を捕捉した場合、音を鳴らしながら敵の下へ向かっていく(ただしヒト状態のイカのみ)。
爆発ダメージは直撃で180、余波で60、30と変わっていく。
捕捉範囲は大体30°前後。あえて捕捉させたくない場合(直進させたい場合)はカメラを下向きにして投げると安定する。
インク消費は80%。

エンジンを積んでいる為か、後述するカーリングボムと違い、坂であれば垂直のような壁でも上っていく。
走行速度はパブロに匹敵するため、ガチマッチなどではいち早く味方と共に中央へ行くことができる。
正面の敵への攻撃だけでなく、一気に相手の懐に詰めたり奇襲に使ったり、孤立した際の避難経路確保など利便性は高い。
この関係上、このボムの背後を追っているかどうかを隠せる「イカニンジャ」との相性も良い。

なお着弾後即爆発するため、即死級のゼロ距離爆撃ができる唯一のボム。これで最悪相打ちを狙うことも可能。
ほかガチホコバリアやスプラッシュシールドなどに対してのダメージが3倍になるという特性もある。

性能こそ高めだが、その分消費は多く射撃戦ではまず使用できないケースが多い。
2以降は続投していないが、ホーミング性能はロボットボム、直進性能はカーリングボムに分散して受け継がれている。

なおこのサブを開発したメーカー「ペトロ」は「ガロンシリーズ」や「LACT」、「オーバーフロッシャー」などを製作しなおも健在だが、なぜこれだけ販売中止にしたかは謎。


  • ポイズンボール
フラスコ瓶に取っ手をつけたようなボム。破片が危なそうだがイカたちは何とも思ってないらしい。
「ある生物」の液体を入れており、着弾し発生した液体に触れると暫くの間毒状態になる。
主な症状は、移動・ジャンプ速度の低下とインク消費量が2倍、逆にインク回復速度は3/4になり更に目視で自分の場所が視認されるようになる。
ただしスリップダメージなどは無いので、これを喰らって死ぬということは無い。
また、バリアやダイオウイカなどの無敵状態の相手に対しても無効となっている。
インク消費量は50%。毒の効果時間は5秒間。

火力こそないが、戦闘補助や牽制としてはそこそこ有効。
特にヤグラやエリアなど、狭い場所の取り合いになる戦いではさらに強みを発揮する。
ガチホコではホコ持ちに当てることで移動をほぼ殺すことができる。

ちなみに「ある生物」とは、これを製作したブキチの言を見るに「オクタリアンのインク」である説が有力。
2以降からはこれによく似た性能のポイズンミストが登場するように。


●2以降から登場

  • ポイズンミスト
初代のポイズンボールの代わりに登場したボム。見た目はボールとほぼ変わらないが、「パブロ」や「ヒッセン」などを作った画材具メーカー「キャンバス」のロゴがデカデカと張り付けられている。
こちらは着弾するとしばらくの間毒の霧が滞留する。この中に入った相手は移動速度低下、インクを常時消耗するなどのデバフがしばらく与えられるが、抜け出すと効果は消える。
初代同様、スリップダメージなどは無し。消費インクは60%。滞留時間は約5秒。

やはり使用用途としては牽制か、乱戦時の味方の補助など。もしくはイング切れで逃げようとしている相手への追撃等々。
ガチホコでは侵入してくる相手への妨害にも使える。
またこちらは滞留するため、チャージャーやスピナーが構えそうな高所に先手を打って投げるのも良い……と思われがちだが、倒すことはできない関係上構わず撃ってくるケースは多いためあまり推奨できない。
消費量もそこそこ多く、またインクロック時間も長いのも足を引っ張りがち。状況をきちんと見極めて投げたいところ。

なお、こちらについても液体の中身は「オクタリアンのインク」である模様。タコにも効いてるのは良いんですかね。


  • カーリングボム
その名の通りカーリングストーンのような形状をしたボム。投げると地形を直進し、時間経過で爆発する。
ただしチェイスボムと違い、追尾機能は無いことと相手に当たっても貫通する(代わりに20ダメージを与える)こと、そして壁に当たると跳ね返るのが特徴。
ゼロ距離爆破のような使い道はできないが、チャージすることで移動距離や起爆までの時間をある程度操ることが可能。
最大までタメるとほぼ至近距離での爆破となる。どの位の感覚かは上部についているタイマーゲージで判断可能。
また小技だが投げる時、後退しながらだと走行速度が下がり、前進しながらだと逆に速度が上がる。

チェイスボムにはないこの「反射」を、どう使っていくかがカギになってくる。
主な活用法は移動経路の確保で、イカニンジャと組み合わせてこっそり近づいたり、狭い通路で斜めに投入してジグザク走行するといったことが可能。小部屋のような空間などでは思いのほか牽制効果は高い。
また、スプボムなどと違い接地に爆破カウントは関係していないため、やろうと思えば空中で爆発させられる。
インク消費量は65%。直撃や余波の威力はチェイスボムと同じ。

余談だが、投げてから何も操作せずにいると、イカタコはボムの行先をじーっと見つめて爆発するとガッツポーズする。かわいいので必見。戦闘中ではそれでやられないように。
なおこのサブのみ、製造元は未だに判明されていない。


  • ロボットボム
索敵機能を搭載した小型爆弾。見た目は海洋研究開発機構の潜水調査船「しんかい6500」をモチーフにしていると公式コラボの際に判明した。
よちよち歩いていく姿は大変愛らしいが、投げると相手に反応し接近、立ち止まった後1秒後に爆発する。
範囲内に敵がいなかった場合は、その場で同じく1秒後に爆発する。
インク消費は55%。

その性質上、潜伏からの奇襲でとどまっている相手を探るのに有効なボム。
戦闘中ならばこの追尾性能で相手を追い立て、挟み撃ちのような形で使うのもアリだろう。
ただ、追尾スピードや爆破速度はそこまで速くはないため、考えなしに投げてもまず避けられてしまう。
他ボムよりインク消費が比較的軽いので、そこを何とか活かしていきたい。インク効率アップを積めば2連投まで可能。

製造はポップソナーも製作した「オリオン(ヌリオン)」
ロゴや背景を見る限り、船やヘリなどの開発事業に携わっているのかもしれない。


  • タンサンボム
2のVer4.1アップデートから登場したボム。コーラ缶に手榴弾のピンや金具をつけたような外見。
中にガスが溶けているインクが詰まっており、Rボタン長押しで振る度に威力が増すという変わったサブウェポン。
初期状態から最大2段階まで大きくなり、その状態で投げると3回連続で小爆発を起こす。逆に素投げだと直撃してもまず即死はさせられない。
火力は直撃で50。余波で35。インク消費量は60%。連続爆破の判定は接地時に都度行われている模様。

攻撃に使うならやはり最大まで溜めて使っていきたい。
手負いでなければ1回の爆破で確1はとれないため、スプボムのような即効性はないが、壁や床を跳ね回る挙動は広範囲に渡るため、動きを読まれづらいという利点もある。
もっとも、溜めている間は無防備なので隙を突かれないよう注意する必要はある。
逆に投げられたときは、慌てて後ろに下がると連続爆破に巻き込まれやすくなるのでなるべく横に逃げると良い。

対物補正もかなり高く、シールドやガチホコのバリアを素早く割りたいときにも役立つ。

また、投げるとカーリングボムやチェイスボムのように軌道上も塗ってくれるため移動経路の確保にも使えるが、塗り線自体は細長いため過信は禁物。

ちなみに溜める際は長押しだけでなく、時間経過やレバガチャ、ジャンプなどでも可能。

製造は飲料メーカーの「フカヒレ(スクヒレ?)」。スペシャルの「エナジードリンク」もこの会社が作っている模様。


  • トーピード
魚型醤油さしの形をしたボム。まさに魚雷
誰もいない所に投げても小爆発しか起こらないが、相手がいるところで投げた場合、光りながら変形してそのまま相手の方へ向かっていく
その状態で相手か障害物に着弾すると爆発し、さらに時間差で小型カプセルが撒かれて周囲も爆発するクラスター型ボム。
ロボットボムのようなホーミング系ボムだが、速度はこちらの方が上で精度も高い。
一方で動きは直線的なうえ、捕捉後に動かれても追尾はしない。攻撃で撃ち落とすことも可能で、その場合は起爆すらせず消滅する。
インク消費は65%。なおギアを積んで消費量を下げても、初撃のトーピードが消えるまで2個目を投げることはできない。
火力は直撃で60。余波で35。爆破後の小型ボムは12。

捕捉された相手は潜伏状態でもマーカーラインが表示され、一瞬場所がバレる。突進する性能を活かし、安易に撃ち落されない死角から投げていきたい。
また相手の意識をイカに魚雷に釘付けにし、その間に仕留めるという使い方もできる。
インクロック時間も長いため、すぐ撃ち落されるような安易な投げ方は禁物。ただし攻撃が単発式のチャージャー、射程が短いローラーやフデは撃ち落とすのが苦手な上、撃ち落としたとしても再チャージやインクの消費といったデメリットを押し付けられるので、これらを持っている相手には雑に投げてもなかなか強い。

地面に投げると敵がいても変形せず爆発するので、差し込み用の火力補助にするという使い道もある。威力もクイックボム程度には出るが、スプラッシュボムと比べると地面を滑るように勢いよく転がっていくので、転がす位置の帳尻を合わせるのは結構難易度が高い。

また、変形後のトーピードはシールドと同様ボムを即爆発させる判定を持ち、やろうと思えばスプボムやキューバン、ロボム投げでも撃墜可能。勿体ないって? それはそう。
相手が近くにいて誘爆を誘えるのならやってみる価値はあるかも……?


●3から登場

  • ラインマーカー
マーカーペンの先端部をブキにしたサブウェポン。
狙った方向一直線にマーカーラインが飛び、当たった相手をマーキングする。
直撃した場合、40*5のダメージも与える。発射後ラインは暫く残り続けるが、それに触れてもマーキング効果がつく(ダメージはない)。
インク消費は40%。

ポイントセンサー、トラップに次ぐマーキング効果のあるサブウェポン。
ポイントセンサーは広範囲の相手につけやすいが、こちらはある程度狙わないと活かしづらいのが難点。
マーキング時間は5秒間だが、発射後の時間経過によってある程度変動する。
一方で射程はリッタースコープ以上。チャージャーの攻撃が当たらない距離から一方的にマーキングすることができる。
チャージャーと違い、射線が表示されないのもポイント。弾速も速いので偏差撃ちを考えなくても良い。
ギアパワー補正で3連投すればチャージャーも狩れる。

また、壁や床に当たると跳ね返り飛んでいくというのも特徴。当たった壁や床にはインクが付く。*6この塗り範囲がアップデートでクイックボム並に広くなっているので癖は強いがクリアリングや足場確保にも使える。

スローにしないと分かりづらいがちゃんと投げて使っている模様。
元ネタが文房具なので、こちらもキャンバス製である。


効果的なギアパワー

  • サブ性能アップ
その名の通りサブ性能を上げるギア。
基本的には投げた時の初速と距離が伸びる。
またカーリングボムならば滑る速度や距離が延び、トラップは索敵、爆破範囲、捕捉時間が延長。
ジャンプビーコンに至ってはスーパージャンプする時間を短縮する。これは味方にも有効なのでぜひ活用したい。
逆にシールドとスプリンクラーは投擲距離は伸びず。インクまき散らしの一番強い時間と頑丈さが上がる。

初代では「ボム飛距離アップ」というのがあり、こちらがサブの投擲距離強化を担っていたが、2以降からはこの「性能アップ」に置き換わった。


  • インク効率アップ(サブ) 
こちらはサブ使用時の消費量を下げる。サブメインで立ち回りたい時なんかはこちらが重要になってくる。
ギアポイント総量の半分以上をこのギアに費やせば、理論上は全てのサブを2連投(ポイントセンサーやクイックボム、ラインマーカーなら3連投まで)することができる。
ただ、連投した結果インクがカツカツになりましたは本末転倒なので、「どのサブなら2個使用したいか?」というのは常に考える必要がある。
また上述した通りトーピードはそもそも連投自体が不可能。
初代から登場し続ける由緒あるギアパワーでもある。


  • インク回復力アップ
インク量の回復スピードを上げる。
消費量を抑えるのも大事だが、ギアは積めば積むほど効果が薄くなっていくため、兼ね合いも考えるならこちらの方も重要。
メインブキの補助にもなる。


  • サブ影響軽減
こちらは相手が使うサブの威力や効果を抑える。
爆破系ならダメージを、マーキング付与ならその時間を、毒ならその影響を軽減させる。

初代では捕捉効果のみ抑える「マーキングガード(フク専用)」、ダメージを抑える「防御力アップ」、2では「爆風ダメージ軽減・改*7があったが、それが全て統合された格好。


  • スーパージャンプ時間短縮
ジャンプビーコンのみ有効なギア。
その名の通りスーパージャンプする時間を短縮するため、より早く前線に復帰できる。


  • 攻撃力アップ
初代のみ登場のギアパワー。メイン火力だけと思われがちだが、サブの火力もきっちり上がる。
特にクイックボムは積むことで確定数が変わるため割と兼ね合いは重要だった。


  • ボムサーチ(クツ専用)
これも初代のみ登場。視界外のボムやトラップに吹き出しアイコンがつくようになる。
またVer2.6.0からは100未満のダメージを40%抑える効果も付与された。
ただ、これをつけると安全シューズが使えなくなってしまうのが難点。


△ボム関連のスぺシャル

  • ボムラッシュ
初代のみ登場。その名の通り発動すると一定時間ボムが投げ放題になる。
持続時間は6秒で、該当ボムはスプボム、キューバン、クイック、そしてチェイスボム*8
火力での制圧力が大幅向上するため、場の巻き返しに向くスペシャルの一つ。
しかし投げている途中はヒト状態をさらす必要が合う上、無敵時間もないので狙われやすくもなる。
なので囲まれた際の対抗策としては向かない。また投げすぎて時間切れに気付かずインク切れを起こさないようにも気をつけたい。
チェイスボムを除き、ちゃんと「ボム飛距離アップ」の効果も乗る。

ほか詳細は該当項目にて


  • ボムピッチャー
名前こそ変わったが、初代同様ボムを投げ続けられるスペシャル。2のみ登場。
こちらも詳しくは該当項目参照。

なお、製作元は「N-ZAP」を作った任天堂である。
そう、人類が滅び海洋生物だけになった世界にも任天堂は普通に存続しているのである。
形状も、1968年に実際に発売された家庭用バッティングマシン、「ウルトラマシン」をモチーフにしている。




追記・修正お願いしまカラン… キィィィィン… ボゴン!!


スプラッシュボム で

やられた!


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最終更新:2024年02月20日 18:40

*1 参考までに、プレイヤーの体力は100固定でギアによる変動もない

*2 スペシャルや一部ブキなど例外はあるが

*3 さらに言うと、この仕様に戻ったのは2のVer4.0.0から。それ以前は普通に消滅していた。

*4 確認する暇はないと思うが、ちゃんと時間に応じて中央のインク量も減っていっている。

*5 アップデート前は30

*6 金網はそのまますり抜ける。

*7 但しこちらは一部スペシャルの爆風も防いでくれたが

*8 該当する武器セットがカーボンローラーデコのみだが