リコ(ポケモン)

登録日:2023/06/02 Fri 21:53:49
更新日:2025/04/23 Wed 18:05:21NEW!
所要時間:約 4 分で読めます





ちょっと待って! この展開……ペンダントを巡って追い回されてるなんて。

私……私……物語のヒロインですか!?


出典:ポケットモンスター、3話『ニャオハとなら、きっと』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


概要

『リコ』とは『ポケットモンスター(アニメ第8シリーズ)』の主人公の一人。
本作は彼女とロイのW主人公体制だが、各種メディアでの扱いはリコの方がメイン主人公とされている。


パルデア地方出身の少女。カントー地方所在のセキエイ学園に籍を置く学生。
最初のポケモン・ニャオハと共に学園生活を送っていたある日、祖母・ダイアナから譲られたペンダントを狙うアメジオ達エクスプローラーズの奇襲を受けてしまう。
だがそこへ、戦うポケモン博士フリードが介入。その助けで学園を脱出し、
以後はペンダントの秘密を解き明かすべく、フリード率いるライジングボルテッカーズのもとに身を寄せて旅をすることに。
なお、この間の学園の授業はどうなるか、というとリモートで受けることにした。
元々かがくのちからってすげー!世界なのでアッサリ解決。便利な世の中になったものである。
テラスタルデビュー編からはロイ、ドットと共にパルデア地方のオレンジアカデミーでテラスタル研修を受ける。

家族構成は父・アレックスと母・ルッカ、母方の祖母・ダイアナの3人いる事が判明している。
アレックスは絵本作家兼画家。ルッカは教師。ダイアナは冒険家。
パルデア地方出身でありながらオレンジアカデミーに通わせず、わざわざカントー地方の学校に何故入れたのかというと、セキエイ学園が両親の母校だからである。
実家はテーブルシティ近郊に位置している。
パルデアの中心都市であろう街の近くに敷地の広い邸宅を構えている点や、カントー地方に留学させるだけの経済力などから裕福な家庭であることが窺える。

実は百年前の冒険者ルシアスとその仲間であるリスタルの玄孫。
二人の間に産まれたレイラはダイアナの母親にあたるのだが、リスタルがルシアスのことを伏せたまま亡くなったため血筋に関しては長らく明らかになっていなかった。

ラクアでのエクスプローラーズとの戦いから一年、メガボルテージ編ではセキエイ学園に戻って学生生活を送っていた。
スピネルの策略により世間のライジングボルテッカーズへの風当たりが強くなってしまったため周囲には自身がその一員であることは伏せていたが、
ロイとの再会をきっかけにライジングボルテッカーズの真実を取り戻すために彼と共に再び旅に出る。

人物・嗜好

普段は口数が少なく、奥手で礼儀正しい性格。
前シリーズのサトシが昔ながらの熱血主人公だったのに対し、リコは今時の普通系主人公とサトシと対照的になるようにされている。
その一方で周囲から「何考えているか分からない」と称されるほど、突飛な言動を見せる事もある。
というのも、リコは頭の中で色々考えている内に動けなくなったり、直前の行動と真逆な行動を取ったりするからだ。
ようするに声に出す台詞よりも心の声が多すぎて、彼女の考えは周囲に伝わりにくい。
そのモノローグ量たるや、たった数話でのサトシの総モノローグ量を超えたとファンの間で囁かれるほど。
(ちなみにサトシはバトル中くらいしかモノローグが無い)
実際1話冒頭から、自分の大好きな『ぐるみん』(後述)の話題で盛り上がる学生たちの輪に加わりたいのにモノローグ内で色々吐露しつつ遠慮してしまうというシーンになっている。

内心で自己完結してしまう癖が顕著に出たのが2話で、

二人のトレーナーがリコのペンダントを巡ってバトルしている

「私のために争わないで!」と割って入る

内心で葛藤

突如二人のトレーナーの内の一方にニャオハの『このは』でダイレクトアタックを決める

……と、このような行動を取り周囲の人間と視聴者を驚愕させた。

ただし上手く自分の意思を伝えられない点以外は普通の女の子。
自分が持つペンダントを巡って大勢の人間が争うのを見て「(私は)物語のヒロインですか!?」と混乱したり、
またロイが「(ホゲータに)会いに来たんだ!」と言った際には自分に会いに来たのかと勘違いしたりなど、年相応に感受性が強い。

また動画配信者『ぐるみん』の大ファンでもあり、彼女の配信を逐一チェックしている他、自身も「ニャオハ大好きっ子」というペンネームでコメントを送ったりしている。
そのファンっぷりは、自分のコメントが読まれただけでブレイブアサギ号に響き渡る絶叫を上げてしまったほど。
当初はぐるみんの正体であるドットを単なるガチファンと誤認していたが、後にその正体を聞かされてまた絶叫していた。
正体を知ったあとも「ドットの友人」と「ぐるみんファン」はリコの中では別物なのか、
39話ではドットが着ぐるみを脱ぐ姿から「ぐるみんはぐるみんだから! 中の人なんていないからー!」と目を逸らしている。


ポケモンバトルに関しては自ら積極的に行うほど好んではいないようだが、苦手というわけでも嫌っているというわけでもない。
相手の性質に応じて『このは』の出力を調整するようニャオハに咄嗟に指示を出すなどバトルセンスは低くなく、
また、エクスプローラーズのような自らや仲間の身に危害が及びかねない脅威を相手にした場合は躊躇なく戦う姿勢も見せている。
一方で公式戦のような長期戦には不慣れで、元来の優しい性格や競争意識の低さからか、
競技としてのバトルで勝利することへの執着は薄く、降参してニャオハや対戦相手を怒らせてしまったこともある。
また調子の良い時と悪い時の差が極端であり、後述するようにグルーシャがリコの実力を正しく判断できなかったことさえある。
この件を通じてジムリーダーのカブから「バトルに勝つばかりがトレーナーの道とはかぎらない」とアドバイスを受けて間違いに気付き、リコがトレーナーとして目指す道を意識するきっかけとなっている。

歌を使った戦法を好むロイや、基本に忠実に戦うドットと比べると臨機応変で実践的な戦い方が多く、鳥ポケモンにはニャローテの蕾で引っ掴んでブン回す、
正面からの攻撃が通用しないハルクジラには口の中にマジカルリーフを叩き込むなど、温和で優しい性格に反して戦法は割とドギツい。
また、ロイやドットと組んで3人チームでバトルしている際、味方をも欺く作戦としてロイのアチゲータにふいうちするという味方への攻撃を行った。
これは、アチゲータのじだんだを不発させて再発動時の威力を上げるためであるが、やはりその性格に反してドギツい戦法である。

テラスタル研修においては基礎・応用共にジムリーダーに敗北し、応用テストの担当であるグルーシャには実力不足から不合格の判定を下されてしまっている。
しかし、オレンジアカデミーで起きたエクスプローラーズによる騒動の際にオニキスに勝利する活躍を見せたことでグルーシャが先の評価を撤回し、あらためて合格となった。
グルーシャ曰く「誰かを守るために戦う時に本当の力を発揮出来る」とのこと。
また、パルデア地方でのバトルを通して、「強い人が向かってくることに対する喜び」、「勝ちたい」という意思が芽生え始めており、
確実な勝利を目指す合理的なプランを瞬時に閃くようになっている。

ロイが炎のように急激に成長していくタイプなら、リコはそれとは逆にゆっくりだが確実に成長していく草のようなタイプと言えるだろう。

不思議なペンダント

祖母のダイアナから貰った不思議なペンダント。
これを狙ってエクスプローラーズにリコは狙われることになった。
リコの危機や六英雄との邂逅の際にはポケモンに変化していたが、後にそのポケモンの正体はテラパゴスだということが判明した。
ちなみにペンダントの状態はテラパゴスの休眠状態だったが、ダイアナは化石だと思っていたらしい。

手持ち


余談

キャラクターデザイン原案は杉森建氏が担当している。

アニポケにおいて、アニメオリジナルキャラクターが主人公になるのはゴウに続き2人目。

実は歴代ヒロインで草御三家を最初のパートナーにしたのは長い歴史の中でリコが初。
(一応ハルカフシギダネをゲットしてはいるが、あくまで最初のパートナーはアチャモである)
というのもサトシは『XY』・新無印以外のシリーズで草御三家を手持ちに入れていたため。

演じる鈴木氏は『新無印』にてグレイシア使いのレジーナも演じている。

イケメンたちに(純粋な好意ゆえとは言い難いところながら)身柄を取り合われる展開から「乙女ゲームの主人公のようだ」との声も聞かれる。

髪留めの形状から前作主人公との関連性を指摘されることがよくあるが、公式からの見解はない。
もっとも、あの髪留めはポケモンリーグの公認マークなので関連性は低そうだが。

追記・修正は心の声を直に出してからお願いします。

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最終更新:2025年04月23日 18:05
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