パルデア地方(ポケモン)

登録日:2023/08/24 Thu 20:09:24
更新日:2025/01/07 Tue 17:49:38
所要時間:約 19 分で読めます




パルデア地方(Paldea)とは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の舞台となる地方の名称である。




概要


テーブルシティを中心に、草原、湿原、砂漠、雪山など変化に富んだ区域が広がっている。また、地形は起伏が激しく、ライドポケモンの力を借りなければ踏破できない場所も多い。
ソード・シールド』のガラル地方とは異なり基本的に温暖な気候なのか、住民も雪山地帯を除き大半が半袖などの軽装で過ごしている。
そして中心部にはパルデアの大穴ことエリアゼロという未知の空間が広がっており、関係者以外は立ち入り禁止となっている。
一説では、大穴の最深部には未知なる財宝が眠っているという噂だが……。
しかし、中心部にそんな大穴があるのが原因なのか街同士の交通の便はお世辞にも良くはなく、公共交通機関の描写や言及さえ無い上に何なら車すらめったに見かけないが、そらとぶタクシーやモトトカゲの存在が補完している。
ちなみにあるNPCによると、「パルデアは起伏が激しいから自転車での移動は向かない」とのことで、実際乗っている人を見かけず、駐輪場の代わりというべきなのかモトトカゲを停める場所(駐竜場?)が各町に設置されているのが見受けられる。ボールに入れておけばいいような気もするがあれはレンタルなのだろうか?

また、本作はオープンワールドの様式を採用しており、それに伴い各町の移動がシームレスに行われる。*1
ただし、オープンワールド化の代償で街中にある建物の大半は入れなくなっており、入れたとしても小売店のほとんどは簡易的なメニューのみの表示になっていたり、ジムなどの施設も従来よりも内装が簡素なものになっている。

各町は近未来都市や芸術が豊かな町、巨大な市場が特徴の港町までバリエーション豊か。
また、オープンワールド化に伴い「○番道路」「○番水道」といった地名は廃止されており、「東西南北のいずれかの方角」に、前者は「○番エリア」、後者は「パルデア海」と付けて呼ばれている。
他にも、各地に絶景スポットが合計10ヶ所点在しており、これらを総称して『パルデア十景』という。
前作においてNPCが開いているポケモンキャンプのようにそらとぶタクシーのポイントにもなっている。

また、各地にはポケモンセンター以外にも各種アイテムを取り扱うチェーン店が点在しており、
  • ラッキーが目印の各種栄養ドリンクやミント等を取り扱う薬局『ラッキーズ
  • ドンペンデリバードがマスコットのバトル用アイテムを取り扱う雑貨店『デリバードポーチ
  • サンドウィッチづくりに必要な食材を調達できる『オーラオーラ』『ベーカリー オルノ
などが挙げられる。
特に本作ではバトルポイントが廃止されている関係上、従来はBPとの引き換えだった各種アイテムが店売りとなっているのでラッキーズやデリバードポーチには何度もお世話になることだろう。
かえんだまやどくどくだまもちゃんと買えるよ!
この他にも軽食のワゴンや洋食レストラン、和風食堂や中華料理店といった様々な飲食店が多数あるのも特徴。プレイヤーも食事を摂ることで、野生ポケモンやタマゴ発見率などにバフをかけられる。

モチーフとなったのはユーラシア大陸の西端、国としてはスペインとポルトガル(と半島の境界地域にアンドラ公国)が位置するイベリア半島。
なおポケモンのゲームではマップ上に寒冷地が設定されたり、独自の道や行動制限が付けられたりするのは歴代作品でもやってきたことであるが、
本作は加えて北西部には巨大な湖があり水没状態とした上に首都2つとも危険物封印の地に設定と、過去作と比べてもかなり大胆な設定・改変が施されている。(マドリード等の建物をモチーフにした場所はテーブルシティにいくつかあるが)

なお、モチーフからしてカロス地方…の南部に位置する未知の地方(=フランス南部)とは地続きのはずだが、ピレネー山脈にあたる北東部には草一本生えていない断崖絶壁があるだけで上がることはできない。
ナッペ山山頂から見通せなくはないがその上は何もない平地である。


歴史


パルデアの歴史は古く、2000年前は『パルデア帝国』という国が栄えており、その頃からエリアゼロの探索が進められていたが芳しい成果は得られなかった様子。
度重なる探索で財力や権力を失った帝国は、800年前に周辺の国と統合という形で消滅し今のパルデアが出来上がったという。アカデミーもこの頃に設立された。
なお、このパルデア帝国の名残か各地に廃墟や物見塔が遺されており、後者はそらとぶタクシーのポイントも兼ねる。
そして200年前、エリアゼロ観測隊が大穴を踏破。その中の一人である博物学者のヘザーという人物が探検記『スカーレットブックバイオレットブック』を執筆し、本として売り出したが、あまりに荒唐無稽な内容から信じる者はほとんどいなかった。

またその昔、とある城主が旅の商人により、「木簡勾玉」の4つの秘宝を譲ってもらったが、その城は一夜にして壊滅したというおとぎ話もあるという……。

なお、そんなオカルト話には事欠かない土地柄からか『月刊オーカルチャー』なる怪しいオカルト系雑誌がアカデミーのエントランス兼図書館に堂々と配架されている。
何故かバラバラの棚に置かれていたり、読んでみたらみたで中身は『ムー』とか『MMR』みたいなトンデモ系だったりするが。誰だこんなの選書したの。
その雑誌で紹介されている古代/未来のポケモンとされる生物はどれも既存の種に似た特徴を併せ持っているというが…?

ちなみに、上記の通りやたらと財政面で難のある歴史なためか、現代においても予算不足を嘆いたキャラがいたり、オープンワールドの弊害もあるとは言え、四天王戦が簡素になったりと、妙にお金に困った地方のイメージが強い。


生態系


生息ポケモンとしては、コンパンキノココサボネアコロボーシシビシラスコフキムシメェークル等、新作での地方図鑑掲載が初となる種族が多いのが特徴。
もちろんリージョンフォームを持つポケモンも生息しているが、ウパーケンタロスの2系統のみ登場と過去作と比べるとかなり数が少なくなっている。
その代わりなのか、過去作出身のポケモンの追加進化系や既存ポケモンによく似た別種が多く確認されている。
かつてのヒスイ地方とは違ってポケモンが人に直接攻撃を仕掛けるなんてことはないので、オープンワールドで生き生きと活動する野生のポケモンの様子をカメラ機能を使ってじっくり観察するのもまた一興である。

この地方独自の現象としてポケモンの体が結晶化し、タイプが変化する『テラスタル』が確認されている。
140年前にエリアゼロで初めて確認されたものの、エリアゼロ外ではこの現象は起こらず詳細が長らく分からずじまいだったが、10年前にオーリム博士フトゥー博士によって解明され、テラスタルオーブが開発されたことでエリアゼロ外でもポケモンをテラスタルさせ、バトルに活用することができるようになった。
だが、現在は各地でテラレイドバトルの入口となる結晶やエリアゼロ外でもテラスタルした野生のポケモンが確認されており、テラスタルのエネルギーが徐々にパルデアを侵食しているとされる。


各エリアの詳細


今回の町の日本語名は料理用語や調理器具などに由来している。
英語版での名称はガラル地方の町と同じく「~City」「~Town」が使われておらず、スペイン語やポルトガル語などを由来としたものとなっている。


□南エリア

主人公の家や、主要施設が並ぶテーブルシティを配するエリア。
序盤から関わるエリアなためか、エリアは6番まである。1~5まではチュートリアル→駆け出し→慣れてきたとほどよくポケモンのレベルが上がっていくが、推奨攻略ルートに沿った場合終盤に訪れることが多い6番エリア周辺はレベルが著しく跳ね上がっている。

◇市街地(南エリア)

◆コサジタウン Cabo Poco
主人公の家ネモの家がある、パルデア最南部の岬にある小さな集落。逆に言えば建物もこの2つしかなかったりする。
ネモの家は2階建ての豪邸となっており、裏にはバトルコートを備えたプライベートビーチまで完備している。
このバトルコートは主人公がネモと初めてのポケモンバトルをする場所でもあり、通信対戦でもこのコートが選ばれる場合がある。
名前の由来は「小匙」からか。

◆プラトタウン Los Platos
コサジの小道を抜け、南1番エリアを通った先にある田舎町。
これといった施設もポケモンセンターを除くとアイスクリームのワゴンぐらいなので、テーブルシティへのチェックポイントといった色合いが強い。
名前の由来はスペイン語で皿を意味する「Plato」からか。

◆テーブルシティ Mesagoza
パルデア地方唯一の教育機関であるオレンジ/グレープアカデミーを持ち、アカデミーと共に発展してきたパルデア最大の都市。
大都会と言えど、後述のハッコウシティとは違い石組みの建造物が多いのが特徴。
大都市らしくショップも豊富で、ブティックや食品店、ポケモン用のアイテムショップなど選り取り見取り。
アカデミーに向かう階段の手前には『BDSP』から変更されたポケモンのタイプアイコンを模したタイルが特徴の広場兼バトルコートが特徴。
町の周囲には河川が敷かれており、西部からは滝が流れているのを確認できる。また、町全体が門や塀で囲まれており、ここを経由して出入りすると必ずロードが挟まれる。

◆セルクルタウン Cortondo
周囲にオリーブ農園が広がっており、オリーブが特産品の町。
町では巨大なオリーブの実を模した玉を転がし、翌年のオリーブの豊作を願う『オリーブ収穫祭』なる祭りが開催される。実際にゲーム中でもジムテストとしてこのオリーブ転がしを行うことになる。
町の中心部にはジムリーダーを兼任するパティシエのカエデが経営する『パティスリー ムクロジ』があり、むしタイプのポケモンをモチーフにしたお菓子が好評を博しているとか。ただしプレイヤーはこの店を利用できない。
名前の由来はフランス語で円を意味する「cercle」から。丸いケーキ型の呼称でもある。

◆ベイクタウン Alfornada
天文台が特徴の、陶磁器を売りとする町。
建造物には皿やタイルを用いた装飾が施されており、焼物の町らしく煙突を備える家や屋外にある窯が点在している。
天文台にはバトルコートが用意されており、そこへ続く道を昔懐かしの第一世代で使われていたポケモンのメニューアイコンのドット絵を模したタイルが彩っている。*2
ジムテストでは小広場でキハダ先生による喜怒驚楽エクササイズが行われる。ジムテストクリア後は再びエクササイズをすることが可能。サンのみやスターのみを手に入れるためにエクササイズに奮闘した廃人も多い。
名前の由来は「bake」より。陶磁器を売りとする町にピッタリである。

◇主な施設(南エリア)

オレンジアカデミーグレープアカデミー Naranja AcademyUva Academy
テーブルシティ北部に位置するパルデア地方一の教育機関で創立805年というパルデア最古でもある由緒あるポケモン学校。校舎の外観のモチーフは、スペインにあるサグラダ・ファミリア教会と見られる。
単位制で男女共学、修学年数は恐らく不定。制服は『スカーレット』ならオレンジ色基調、『バイオレット』ならパープル基調のネクタイとボトムスで、四季に応じてベストやジャケットなどを組み合わせる。女子の制服にスカートは無い。
私立学校らしいが、入学にあたって試験があるかは判明していない。また、寮があり主人公の部屋も用意されているが、近隣在住の学生は自宅から通学するとのこと。全員個室が与えられているらしく、寮の室内には机とベッドとキッチンが備え付けられているほか、好きな色でコーディネートしても構わないようだ。ちなみに男子寮と女子寮の行き来に制限は無い。
コースは文科系と理系と総合が確認できる。特待生制度もあり、ビワは当初スポーツ特待生として入学している。

入学に年齢制限は無いらしく、大人の生徒も当たり前に在学している。道中のトレーナーには学生服を着た大人も普通にいるし、中にはなんと在学20年を自称する猛者も。もしこれが本当なら、現実の学校のように在学できる期間の定めは無いか、あってもとても長いのだろうか。
また夜中であろうと昼間と同じ授業を受ける事ができ、ゲーム中でも「夜間クラスに出席する傍ら昼間は社会人として働いている」と語るNPCもいる。……教師陣の労働環境が心配になる話だが。
なお「宝探し」のこともあり、多少の期間出席しなくても不問らしいが、スター団のメンバーのように1年以上不登校だとさすがに退学処分が検討され得ると見られる。

また、パルデアから遠く離れた地であるイッシュ地方に近年設立されたばかりの教育機関『ブルーベリー学園』とは姉妹校提携を結んでおり、林間学校や交換留学などにより交流を深めている。

校内の施設も一通り揃っており、エントランスホールにあるゲートや教室の出入り口から各施設へと移動できる。教室や寮の他にも購買部や学生食堂、グラウンドといった施設が確認できる。
また、エントランスホールは図書館としての役割も兼ねており、蔵書には前述の『スカーレットブック/バイオレットブック』や『月刊オーカルチャー』の他にもパルデア地方各地の特色についての本や、過去作ネタとしてニビシティ名物のニビあられかつての人とポケモンとの関係ガラル地方のラテラルタウンで起こった出来事*3を記した本などがある。

ポケモンリーグ
テーブルシティ北西の入り口からアクセス可能。
本作のポケモンリーグの特徴は何と言っても宝探し開始直後(=ジムバッジ0個の状態)からでも訪問可能なところにある。
一応カントーも早い段階でアクセスが可能だが、あちらがバッジチェックゲートの時点で門前払いされるのに対してこちらは早期からリーグ本部の建物内に入れる。ただしジムバッジ8個未満の状態で一次試験の面接に臨んでも不合格になるだけなので、従来同様ジムバッジを8個集めてからでないと先に進めない。
道中で出現する野生ポケモンもレベル10前後、テーブルシティ側のトレーナーもそのレベルに準じているが、最奥のトレーナーのタクシードライバーのマサトシはいきなり初手からレベル56のワルビアルを繰り出すという序盤からしたらとんだ初見殺しを仕掛けてくる。*4

なお、パルデアにおける「ポケモンリーグチャンピオン(またはチャンピオンランク)」とは文字通りの「チャンピオン」であった過去作と違って認定資格の類であり、ある人物をはじめ複数人が存在している。
過去作のチャンピオンにあたるポジションのオモダカは「トップチャンピオン」という肩書きだが、これもチャンピオンランクの頂点という意味ではなくチャンピオン資格の試験官としての肩書きである。

◇名所(南エリア)

◆コサジの小道 Poco Path
コサジタウンと南1番エリアを繋ぐ小道。
灯台付近にある崖下の海岸で主人公はコライドンミライドンとの運命的な出会いをすることになる。
かつては灯台にオーリム博士/フトゥー博士が研究室を設けていたが、今は無人となっている。

◆入り江のほら穴 Inlet Grotto
コサジの小道にある、海岸と崖上を繋ぐ洞窟。
内部はヒカリゴケが生えており、コライドン/ミライドンに続いていく形で進むことになる。

◆ベイク空洞 Alfornada Cavern
南6番エリアに位置する洞窟。
ベイクタウンの真下にある洞窟で、陸路でベイクタウンに向かうには必ずここを通らなければならず、内部も入り組んだ地形になっている。

★オリーブ大農園 Grand Olive Orchard
パルデア十景のひとつ。
セルクルタウンの周りに広がる巨大なオリーブ畑を指す。
そらとぶタクシーのポイント付近からはこのオリーブ畑を一望できる。

★ひそやかビーチ Secluded Beach
パルデア十景のひとつ。
南5番エリア東部にある静かな海岸。BGMもここにいる間はフェードアウトする。

★ビシャビシャの斜塔 Leaking Tower of Paldea
パルデア十景のひとつ。
各地にある物見塔のひとつだが、付近にある滝でできた池で下半分が水没しており、塔も斜めに傾いている。


□東エリア

近代都市のハッコウシティや鉱物の採掘場、森林などが並ぶエリア。

◇市街地(東エリア)

◆ボウルタウン Artazon
キマワリを愛する花と芸術の街。
テーブルシティからアクセスする際の道中ではこれでもかと言わんばかりに道しるべの看板が設けられている。
この町では昔から芸術作品のモチーフとして自然が題材とされることが多く、 それと共に自然を育む太陽も崇められており、それらの要素を併せ持つキマワリをもてなす風習があるのだとか。
バトルコートに併設されている風車が町のシンボルで、街中にはジムリーダーのコルサの代表作である『投げやりのキマワリ』をはじめとする芸術作品があちこちに飾られている。
名前の由来はそのまま食器の「ボウル」から。

◆ハッコウシティ Levincia
煌びやかな装飾が町を彩る、パルデア有数のビジネスとハイテクの町。
元々は東3番エリアの鉱山地帯から発掘された鉱石を元手に貿易をする港町だったという。
町の電力はズピカの発電によって供給されており、この電気で高層ビルや中央のモンスターボール型の大通りにある数多の電光掲示板などを動かしている。この町の夜景は『100万ボルトの夜景』とも称されており、パルデア十景にも選ばれている。
動画配信者のナンジャモがこの町のジムリーダーを務めており、地元の人からも絶大な人気を博している。
ショップも豊富で、北側のポケモンセンターのすぐ近くにはラッキーズとデリバードポーチがあるので、ここには何度も訪れたという人も多いだろう。
名前の由来は「発酵」。『100万ボルトの夜景』にちなんで「発光」とかけているのかもしれない。

◆ピケタウン Zapapico
東3番エリア西部にある鉱山の町。
ストーリー上ではここでの重要なイベントは起こらないため必ず立ち寄る必要はないが、カルボウ を進化させるアイテムを受け取ることができるNPCがこの町にいるので、カルボウを旅パに入れてたり図鑑埋めをする際には訪れることになるだろう。
名前の由来はフランス語の「piquer」。日本語で「刺す」、「穴を開ける」という意味。

◇名所(東エリア)

◆しるしの木立ち Tagtree Thicket
東3番エリア北西に広がる森林。
森林内の木や岩にはタギングルによって模様が描かれているのが特徴。シュウメイ率いるチーム・シーのアジトがこの中にある。

★100万ボルトの夜景 Million Volt Skyline
パルデア十景のひとつ。
東3番エリアの崖から見渡したハッコウシティの夜景。他のパルデア十景とは違い派手な電光の装飾が織りなす絶景が特徴。


□西エリア

ロースト砂漠や丘陵地を中心とするエリア。
一部エリアに場違いもいいところのレベルの高さを持つポケモンが平地をうろついている。

◇市街地(西エリア)

◆カラフシティ Cascarrafa
ロースト砂漠東部に隣接している、パルデアの大穴付近の水源を利用した水の町。
崖に合わせて成り立った3層構造の町になっており、各層を行き来するにはガラルのエンジンシティよろしく昇降機を使う必要がある。
青を基調にした街づくりが特徴で、数年前にハイダイが提案したところ観光客が増えていったという。
町の中層にはジムリーダーのハイダイが経営する中華料理店『ハイダイ倶楽部』があり、地元のみならず各地から訪れる客もいる。
砂漠に隣接しているため時折砂嵐が吹くことがあり、ジム戦で影響を与える場合がある。
名前の由来は「カラフェ」。水差しのことでやワインなどを入れる容器や花瓶として用いる。

◆マリナードタウン Porto Marinada
パルデア最西部の港町で、巨大な市場『マリナード市場』を町の中央に設ける。
ストーリー上ではハイダイに忘れ物の財布を届けに訪れることになる。
この町の最大の特徴は何と言ってもジムテスト後にマリナード市場で行われる「競り」。競りに出されるラインナップの中にはガンテツボールをはじめとする所謂オシャボも存在する。*5ただしオシャボが出品される確率はかなり低く、入札価格も20万~30万円前後が相場とかなり値が張る。
4つある屋台のうち東側から見て左奥の屋台は普段は無人だが、ロトムや過去作から連れてきた伝説・幻のポケモンがいるとそのポケモンの専用アイテムが競りに出される。過去作のキーアイテムが平然と一般市民の前で出品されている様子はかなりシュール。
名前の由来は食材を酢漬けする調理法「マリネ」から。

◆チャンプルタウン Medali
飲食店が連なる食の町。
パルデアの交通の要になっており、各地から訪れる人が多く自然に飲食店も増えていったという。
町の東部にはジムリーダーのアオキ行きつけの名物食堂『宝食堂』があり、ここでポケモンのテラスタイプを変更することができる。
ただ通常のレイドで貰えるテラピースに対して代価がテラピース50個と多くテラスタイプ変更はかなり大変。
名前の由来は「チャンプルー」。沖縄の方言で「ごちゃまぜ」という意味。

◇名所(西エリア)

◆ロースト砂漠 Asado Desert
パルデア西部に広がる砂漠。
ところどころに岩山がそびえ立っているほかに、砂漠内ではドンファンに似た巨大な『土震のヌシ』が闊歩している。
でももっとレベルの高いウォーグルが平地に闊歩しているのは有名な話。

★列柱洞 Colonnade Hollow
パルデア十景のひとつ。
ロースト砂漠の北側にある洞穴で、石柱によって天井が支えられており、南方面以外は筒抜けになっている。


□北エリア

雪山のナッペ山を中心に成り立つエリア。
東エリアに程近い北東部は中国の山岳地帯を彷彿とさせる尖った山々が連なっており、BGMも中華風となっている。
エリア全体のポケモンのレベルが高いのが特徴。

◇市街地(北エリア)

◆フリッジタウン Montenevera
ナッペ山中腹にある雪と鎮魂の町で、北エリア唯一の市街地でもある。
町の至る所にろうそくが灯されているほか、町の出入り口とジム受付付近にはランプラーを模ったアーチが設置されている。
全体的に静かな印象を受けるが、ジムの近くには特設ライブ会場が設置されており、ジムリーダー兼ラップミュージシャンのライムのライブの時は町が熱気に包まれる。
ポケモンセンターの近くにはすごいとっくんを申し込める構成員NPCがいるので、クリア後も立ち寄る機会は多い。
名前の由来は英語で冷蔵庫を表す「fridge」より。

◇名所(北エリア)

◆ナッペ山 Glaseado Mountain
パルデア一の高さを誇る雪山。
中腹にフリッジタウン、頂上付近にナッペ山ジムを有しているほか、パルデア十景のうち2つがこの山の中にある。市街地以外にジムが設けられているのは『金・銀』のふたごじま(仮設グレンタウンジム)以来。
名前の由来はフランス語で「napper」。ソースやクリームなどを料理に塗るという意味。

◆プルピケ山道 Dalizapa Passage
チャンプルタウンとピケタウンを結ぶナッペ山の山道。
道中は洞窟となっており、ポケモンセンター付近の地帯は筒抜けになっている。

◆オージャの湖 Casseroya Lake
パルデア北西に広がる巨大な湖。
その規模は歴代シリーズの湖の比ではなく、それに合わせ様々な水棲ポケモンが生息している。
特に前作のサメハダーよろしく猛スピードで突っ込んでくるミガルーサや尋常ではない処理落ちを引き起こすヘイラッシャの大量発生にビビった人も多いだろう。
湖には『偽竜のヌシ』と呼ばれるヌシポケモンが生息していると言われているが、その正体は謎に包まれているという。

◆オコゲ林道 Socarrat Trail
オージャの湖北部に位置する林地帯。
生い茂る草木はオコゲの名に違わず全体を通して黄色or茶色になっている。

★ナッペの手 Glaseado's Grasp
パルデア十景のひとつ。
ナッペ山下部にある手の形をした崖で、ここからオージャの湖を一望できる。

★パルデア最高峰 Paldea's Highest Peak
パルデア十景のひとつ。
ナッペ山山頂を指し、ここからオージャの湖やパルデアの大穴などパルデア各地を見渡せる。

★オージャの大滝 Casseroya Falls
パルデア十景のひとつ。
ナッペ山の水源からできた、オージャの湖へ流れる巨大な滝。

★ありがた岩 Gracia Stones
パルデア十景のひとつ。
オージャの湖とオコゲ林道の境界の海岸にある、3本の石柱が三角形の頂点の形に並んだもの。

★みだれづきの滝 Fury Falls
パルデア十景のひとつ。
北2番エリアの竹林地帯の中にある滝の集合体。


□パルデアの大穴 Great Crater of Paldea

パルデア地方中央に開いた巨大なクレーター状の大穴。
内部にはエリアゼロという空間が広がっており、最深部には財宝が眠っていると噂されている。
大穴への入り口にある『ゼロゲート』はチャンプルタウン南部にあるが、そこへ続く門から先は一般人の立ち入りが禁止となっており、ポケモンリーグ本部によって厳重に管理され、固く閉ざされている。
詳細は個別項目へ。


ジムリーダー




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最終更新:2025年01月07日 17:49

*1 そらとぶタクシーの使用時や一部の場所の出入りはロードが挟まれる。

*2 そのうちピカチュウバージョンで追加されたピカチュウ・ライチュウ専用のアイコンは使われていない。

*3 この本に書かれている内容は前作「剣盾」のストーリー本編で実際に起こったものとなっており、著者はソニアと分かる。ここから本作は「剣盾」本編よりも後の出来事だと推測できる。

*4 一応強いトレーナーの目印である黒い吹き出しになっているが、黒い吹き出しの説明は南3番エリアのトレーナーがしてくれるため、真っ先に来てしまったら意味をなさない。

*5 ただしオシャボのうちウルトラボール、サファリボール、コンペボールは競りに出されない。なお、後者2つは『ゼロの秘宝』後編でのみ入手可能となる。