?????

登録日:2024/01/03 Wed 21:46:38
更新日:2025/04/21 Mon 05:28:48
所要時間:約 2 分で読めます







画像出典:ポケットモンスター スカーレット・バイオレット、ゲームフリーク、任天堂、2022年11月18日発売、
©2022 Pokémon. ©1995-2022 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.


?????とは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場するポケモン?である。
パルデア地方屈指の危険地帯「エリアゼロ」にて観測された謎多き物体で、ポケモンかどうか…はたまた生命体なのかすらも定かでなく、目撃例その物が極めて少ない。


最初に確認されたのは、200年前に行われたエリアゼロ観測隊による探索の中での事。
観測隊の一員である生物学者ヘザーが自身の体験について綴った探検記の1ページには、記事冒頭の挿絵と共に以下のような記述が載っている。



 盤のポケモン? 


観測員と はぐれとき

大穴の底で 私は 不議な

物体 見けた 気が

ケモか 生るのか

すら わからない 謎の存

外殻は 六形が 多層

なった 構に なっており

よりも 光かがやいていた

形は るで 円のようだ

探検記『スカーレットブック』『バイオレットブック』より引用



殆どの記述が滲んでしまっていて分かりづらいが、わずかに残された判読可能な文字から推測すると、ヘザーがエリアゼロの奥底で不思議な物体と出会った体験を断片的に読み取れる。
その物体は六角形が多層的に重なった構造の宝石よりも光り輝く外殻を持ち、円盤のような形をしていた模様。
ただポケモンかどうかは断定できておらず、ページのタイトルも(おそらく)『円盤のポケモン?』と記載するに留まっている。


また、近年ではこれと極めて似通った存在も確認されている。
10年前からエリアゼロ内のゼロラボで研究していたオーリム博士/フトゥー博士のレポートによれば、仮称■■■と名付けられた物体による影響でエネルギーが結晶化し、その現象を指してテラスタルと命名したのだという。
物体に関しては六角形が多層的に組み込まれた殻の構造をしていたようで、ヘザーが見た円盤のポケモン?の特徴と合致しており、二人の博士はこの殻の構造こそがテラスタルの要因と分析した。


大昔に書かれた世紀の奇書とポケモン博士による研究レポート、いずれも信憑性に差はあれどポケモンかも分からない何かがエリアゼロに潜んでいる事を示唆しており、エリアゼロの怪物と並んでパルデアの大穴の神秘性と危険性を象徴する存在である。



追記・修正は伏字部分が明らかになってからお願いします。













「見たまえ 出版された本では 塗りつぶされて 読めないページさ」




 円盤のポケモン? 


この生物を 仮に

テラパゴスと 呼称するが

彼の体 そのものが

ポケモンを かがやかせ

結晶化させる 要因となる

物質では ないかと 推測する

探検記『スカーレットブック』『バイオレットブック』原本より引用




「描かれている ポケモンの名は テラパゴス


「ヘザーが エリアゼロの さらに奥で 出会ったという 謎のポケモンだ」











登録日:2024/01/03 Wed 21:46:38
更新日:2025/04/21 Mon 05:28:48
所要時間:約 13 分で読めます





エネルギーを 硬い 結晶に 変える 能力で 身を 守る。 テラスタルの おおもとの ポケモン。

古代の パルデアで 暮らしていたが 地殻変動に 巻きこまれてしまい 絶滅したと 考えられていた。


出典:ポケットモンスター、26話『テラパゴスの冒険』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


テラパゴスとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。


データ


全国図鑑No.1024
分類:テラスタルポケモン
英語名:Terapagos
高さ:0.2m
重さ:6.5kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:♂50%♀50%
タイプ:ノーマル

特性:テラスチェンジ(場に出た時にフォルムチェンジする)

種族値
HP:90
攻撃:65
防御:85
特攻:65
特防:85
素早さ:60
合計:450

獲得努力値:防御+1
すがた後述
進化:なし


概要


ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のDLC『ゼロの秘宝』後編「藍の円盤」から追加された伝説のポケモン

亀のような姿のポケモンで、六角形状の宝石を模った甲羅から藍色の頭部と四肢を出している。
また、オーガポンと同じく瞳が星のようなハイライトなのも特徴。
伝説のポケモンとしては非常に小さく、この姿ではわずか20cmしかない。

テラスタルの大元にあたるポケモンであり、鳴き声はテラスタル時に発生するSEその物。
そして『スカーレットブック』『バイオレットブック』に記された円盤のポケモン、オーリム博士/フトゥー博士のレポートに登場する仮称■■■の正体もテラパゴスだった。
仮称については文字数が一致しないものの、恐らくテラパゴスを形作る重要なタイプ「ステラ」の名で呼ばれていたものと思われる。

図鑑説明によると、古のパルデア地方では他のポケモンと同じく繁殖していたようだが、地殻変動に巻き込まれて絶滅寸前まで追い込まれてしまい、ゲーム本編ではわずか1匹を残すのみとなった。
それを証明するように性別比率が半々で設定されており、ゲーム本編で出会えるテラパゴスは生き残りの1匹である事を象徴してか♂で固定されている。*1


フォルムチェンジ


通常時はノーマルフォルムの姿でいるが、このフォルムで戦う事はない。
バトルが始まった瞬間に特性「テラスチェンジ」が起動し、戦闘形態のテラスタルフォルムへとフォルムチェンジするためである。*2
なお、この特性は通常戦闘のみならず「おまかせバトル」の時にも適用されるため、レッツゴーでテラパゴスを連れていると野生ポケモンと出会う度にフォルムチェンジしまくる若干シュールな光景が見られる。

なお、一応イリュージョンの対象になるため、ノーマルフォルムの攻撃モーションは全く見れないというわけではない。
対戦でやったら速攻でバレるが

テラスタルフォルム


危険を 察知すると テラスタルの 結晶で 頑丈な 甲羅を 作りだして 戦いに 備える。

テラスタルの 甲羅は 相手の 技を 受けると そのエネルギーを 吸い取って 自分のものにする。


分類:テラスタルポケモン
英語名:Terapagos
高さ:0.3m
重さ:16.0kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:♂50%♀50%
タイプ:ノーマル

特性:テラスシェル(HPが満タンの時、相手の等倍以上の攻撃の相性を全て半減として扱う)

種族値
HP:95
攻撃:95
防御:110
特攻:105
特防:110
素早さ:85
合計:600

獲得努力値:防御+2、特防+2
進化:なし


テラスチェンジを果たした姿。メディアでは「テラパゴス」として最初にこのフォルムで公開された。
全18タイプの力を網羅したテラスタルの甲羅が新たに形成され、ウミガメのような姿になる。
甲羅を背負った事で重さが9.5kg増えたものの、高さに関してはフォルムチェンジしてもなお30cmしかない。
『スカーレットブック』『バイオレットブック』に書かれていた「円盤のポケモン」とはこのフォルムのテラパゴスを指し、「藍の円盤」の二つ名を持つ。

種族値はノーマルフォルムから大きく上昇。
意外なことに種族値自体は若干耐久寄りにバランスよく割り振られている。素早さもカメにしては割と高い。
しかしそれでも合計600と禁止級伝説としてはかなり控えめであり、火力・耐久共に他の禁止級と比較すると総合的には見劣りしてしまう。

専用特性は「テラスシェル」。
これはHPが満タンの時に限って受けるダメージを全ていまひとつにするというもので、効果抜群に対しては実質ダメージ1/4となり、連続技も最後までいまひとつで受ける。そのため、単にダメージ半減するマルチスケイルの実質的な上位互換と言える*3
テラパゴス自身は回復技を「ねむる」以外覚えないので基本的に一度限りの発動となるが、半減であれば問題なく耐えるほどの耐久はあるため最初の行動が確約される点は大きい。
ただし、かたやぶり系統の特性を無視する特性や技、いろめがねが普通に通じてしまうため、過信は禁物である。

専用技「テラクラスター」
安定した命中率を持ちながら高威力と言う強力な技だが、この状態では追加効果もないうえに、テラパゴス自身の特攻はアタッカーとしては並程度しかなく、ノーマルタイプの技故にどの相手にも抜群とならない。


このように弱くはないものの、禁止伝説として見ると些か実力不足にも感じる性能に落ち着いている。
だが、テラパゴスはそもそもテラスタルエネルギーその物と言うべきポケモンである。
その真価はテラスタルしてこそ発揮され…


ステラフォルム


テラスタルエネルギーが 異常に 増幅した 姿。 古代人が 考えた 世界に 似ている。

地底に 埋もれた 姿は まるで 宇宙に 浮かぶ 星のようだと 古い 探検記に 記される。


分類:テラスタルポケモン
英語名:Terapagos
高さ:1.7m
重さ:77.0kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:♂50%♀50%
タイプ:ノーマル

特性:ゼロフォーミング(フォルムチェンジと同時に天候・フィールドを全て消滅させる)

種族値
HP:165
攻撃:105
防御:110
特攻:130
特防:110
素早さ:85
合計:700

獲得努力値:HP+3
進化:なし


テラスタルフォルムの状態でテラスタルを行い、19番目のテラスタイプ「ステラ」として覚醒したテラパゴス。
ステラ特有の王冠型テラスタルジュエルを甲羅の上に乗せ、18タイプの宝石を周囲に旋回させながらテラパゴス本体も藍色の半球に乗っかっているのが特徴。
また、テラスタルジュエルはノーマルフォルムのテラパゴスを模した形になっており、さながら亀が三段重ねになったような姿をしている。
『スカーレットブック』『バイオレットブック』に載っていた挿絵はこの時のテラパゴスを描いたものであり、エリアゼロの奥底に眠るとされていた「ゼロの秘宝」の正体でもある。

種族値はテラスタルフォルムから更に100加算されて700にまで上昇し、禁伝相応の数値となった。
防御と特防はそのままにHPが大幅に底上げされ、テラスシェルこそ失ったもののFC前と遜色ない耐久を獲得。
加えて特攻もアタッカーとしては十分な数値になり、ステラフォルム独自の仕様として通常は一タイプにつき一回で終わるステラテラスタルの攻撃補正が無制限に何度でも発揮されるため、攻撃面でも大きく強化された。

また、このフォルムではテラクラスターのタイプがステラに変化し、全ポケモンに対して等倍かつテラスタルした相手には効果抜群という脅威的な一貫性が得られる。
加えてダブルバトル時には相手全体に対して攻撃できるという威力・攻撃範囲・一貫性を兼ね備えた強力な技に変貌する。
注意点としては、技のタイプが変わった事でタイプ一致補正も掛からなくなるため、特攻の上昇とテラスタル補正を加味してもテラスタルフォルムより僅かに威力が落ちてしまう。
一撃の威力を重視するか一貫性を取るかで、テラスタルのタイミングは見極めておきたい。
因みにテラパゴスはテラスタルにフォルムチェンジが関わってくるため、オーガポンと同様にテラスタイプの変更ができない。

特性は「ゼロフォーミング」に変化し、天気及びフィールドがもたらす影響を文字通りゼロにする。
本作のパッケージポケモンであるコライドンミライドンを意識した能力であり、他にもグラードンカイオーガを始めとした天気とフィールドに依存するポケモン達への強烈なメタとして働く。
ただし発動するタイミングはフォルムチェンジした時のみで、モンスターボールに引っ込めてから場に出し直しても再発動したりはしない。

習得する攻撃技の範囲はかなり広く、ひこうどくゴースト技以外なら有用な技も一通り揃っている。
特殊技なら「テラクラスター」以外にも「トライアタック」、「かえんほうしゃ」、「10まんボルト」、「れいとうビーム」、「だいちのちから」など粒ぞろい。「メテオビーム」も覚え、2024年ジャパン大会優勝者が後述する「ロックカット」と合わせて使用。「めいそう」を使わない欠点を克服し、優勝に導いている。余談ながらステラフォルムの「メテオビーム」の演出はかっこいいの一言。
物理技に関しても「ストーンエッジ」、「じしん」、「フレアドライブ」なども覚えたりするので両刀も悪くない。
ステラタイプになることで凄まじい一貫性を得るため最悪「テラクラスター」一つだけでも戦っていける……のだが肝心の「テラクラスター」のPPは5しかない*4ため、できればもう一つサブウェポンを搭載したいところ。

一方変化技の方はかなり乏しいが、「ロックカット」や「めいそう」と言った積み技は揃っている。
このためテラスタルフォルムの段階で特性「テラスシェル」による防御を利用して積み技で強化したのち、ステラフォルムになって相手を制圧していくという戦い方が可能である。
ちなみに「つるぎのまい」など物理攻撃を強化する積み技は覚えない。
また、カメだが「てっぺき」「からをやぶる」も覚えず、物理耐久は「からにこもる」でしか補えない。
意外にも「どくどく」も覚える。もっとも、テラパゴスの性能はそこまで耐久向きではないのに加え、技スペースもかなりカツカツになるので採用は難しいか。

他にもわざマシンが使えるポケモンなら誰でも覚えられる「テラバースト」もテラパゴスは覚えることができない。他に「テラバースト」を習得不能なのはわざマシン全般が使えないメタモンコイキングコスモッグ&コスモウムのみなので、異例の扱いとなる。

総じて、伝説の中でも指折りの防御性能と格段に高くはないが極めて安定した攻撃性能、そして特性のメタ能力によって伝説のポケモンに相応しい強さを築き上げている。
そう、ステラフォルム自体特に欠点もなく強いのだが、その強力さからテラパゴスを使おうとするとフォルムチェンジ前提になり、オーガポン以上にテラスタルへの依存度が高い故にテラスタルの枠がテラパゴスで埋まってしまうのがある意味での欠点である。
こうしたテラスタルして初めて伝説クラスの強さを発揮できる点は、後述するシナリオ面でも描かれている。

また将来的な話にもなるが、メガシンカメガレックウザZワザウルトラネクロズマのようなその世代のゲームシステム有りきのフォルムであるため、テラスタルが無くなるだろう第十世代以降では使えなくなるものと思われる。


シナリオでのテラパゴス


探検記『スカーレットブック』『バイオレットブック』に書かれた一ページ「盤のポケモン?」で存在が仄めかされていたものの、長らく詳細不明のままだった。
主な出番は『ゼロの秘宝』での事になる。

前編「碧の仮面」では、ブルーベリー学園からやって来た引率教師のブライアが『スカーレットブック』『バイオレットブック』の判読できるオリジナルブックを持ってきており、ここで初めて「テラパゴス」の名前が明らかになる。
探検記を記したヘザーの子孫であるブライアはテラパゴスの証明に燃えており、そのためにエリアゼロの探索を熱望しているのだが、前編ではそれ以上進展せず物語の舞台をキタカミの里に移している。

後編「藍の円盤」では物語の後半、ブライアが兼ねてより申請していたエリアゼロ探索の許可がついに下り、主人公とスグリゼイユを連れてパルデアの大穴へと向かう事に。
テラパゴスがいるとされるエリアゼロの奥底に行き着いた四人は、謎のアイテム「あおのディスク」で最下層へと降下可能になったエレベーターに乗り、エリアゼロ真の最深部「ゼロの大空洞」に降り立つ。
その大空洞の最奥にて、結晶と一体化する形で休眠状態にあったポケモンこそがテラパゴスであった。

だが、興奮冷めやらぬブライアと「伝説のポケモンさえあれば主人公に勝てる」という考えに囚われていたスグリによって結晶から無理やり引っこ抜かれ、休眠状態からとうとう覚醒した。
目覚めて早々、目の前にいた主人公の元へ歩み寄ろうとするが、オーガポンのトラウマがチラついたスグリによって主人公に先んじてマスターボールで捕獲される*5
そしてテラパゴスの力を見たがっているブライアの提案と、手にした力で主人公に再戦したいスグリの意向もあって、ポケモントレーナー スグリの手持ちポケモンとしてその場で相まみえる事に。

藍の円盤 テラパゴス

ポケモン 性別 Lv. 技構成
テラパゴス
(テラスタルフォルム)
85 しねんのずつき
だいちのちから
みずのはどう
--

スグリがマスターボールから繰り出すテラパゴスとの一対一のポケモンバトル
場に出て即座にテラスタルフォルムへとフォルムチェンジし、テラスシュルで守りを固めてくる。
レベルこそ高いものの、ブルーベリー学園四天王とチャンピオンのスグリを下した主人公なら勝てない相手ではない。
…というより、むしろ弱い

初撃こそテラスシェルでほぼ確実に耐えてくるが、言ってしまえばそれだけである。
攻撃面は伝説のポケモンであるにもかかわらず三つしか技を覚えていないという前代未聞の仕様で、その三つの技もいずれともタイプ不一致の上に威力が並程度しかない。
近いレベルの相性有利なポケモンでも当てれば、技を受け流しつつ数発の攻撃でそのまま倒せてしまう。
この不自然な弱さはゲーム中でも指摘されており、バトルの最中にブライアが「テラパゴスの力はこんなものでは…… 何か条件が足りていない……?」と解説している。

戦闘BGMは『戦闘!テラパゴス』。スグリのこれまでの戦闘BGMをベースにしつつも、神秘的なBGMが合わさった不安を誘う曲となっている。


戦闘後、手にすれば勝てるはずだったテラパゴスをもってしても主人公に敗北した事で呆然とするスグリを他所に、ブライアはテラスタルエネルギーの出力が低すぎる点、先祖の探検記に描かれた挿絵と異なる姿である点を怪訝に思っていた。
思考を巡らせた末に、テラパゴスがテラスタルエネルギーその物である事から秘宝たり得る条件を思いつき、スグリにテラパゴスのテラスタルを促す。
ブライアの予想は見事当たり、完全に目覚めたテラパゴスは至高の輝きを放つゼロの秘宝…ステラフォルムへとフォルムチェンジした。

だが、異常なまでに膨れ上がったテラスタルエネルギーは暴走を始め、大空洞全体を震わせる程に危険な状態にあった。
ついにはトレーナーであるスグリに攻撃を加えるのみならず、自身を収めようとするマスターボールをエネルギー波で逆に破壊し、有り余る力をぶつけるかのように主人公たちへと襲い掛かってくる。


ゼロの秘宝 テラパゴス

ポケモン 性別 Lv. 技構成
テラパゴス
(ステラフォルム)
85 テラクラスター
しねんのずつき
だいちのちから
みずのはどう

一戦目から打って変わってテラレイドバトル形式となり、ゼイユのヤバソチャと二人で挑む事に。
ポケモンの状態は一戦目の引き継ぎだが、戦闘開始時にヤバソチャがおもてなしで少しだけ回復してくれる。

伝説のポケモンとして目覚めた事で戦闘能力が跳ね上がっており、全ての技に常時テラスタル補正が掛かる他、新たに覚えたテラクラスターで二人同時攻撃も可能にしている。
テラレイドバトルらしくバリアを展開してくるため、自分のポケモンもテラスタルして砕く事になるのだが、テラパゴスの場合はバリアが破壊されるとこちらのテラスタルを強制解除し、そのエネルギーで再度バリアを張ってくる
更にバリア展開と並行してテラスタルの力で自身のタイプも変化させるため、自身はテラクラスターによる一貫性を得ながら主人公達にはバリアとタイプ変化で攪乱して一貫性を持たせない、という非常にいやらしい相手になっている。
バリア展開後には自分も再びテラスタル可能になるため、向こうがバリアを張ってはテラスタル攻撃で割る事を繰り返す戦いになる。

しかし、猛攻に次ぐ猛攻で一度目のバリアを割る頃にはゼイユのヤバソチャも倒れてしまい*6、主人公一人で戦う事に。
ブライアはそもそもトレーナーでなく、ゼイユの手持ちは道中でヤバソチャを残して全滅しており、スグリはこれまでの数々の挫折から心が折れて戦えずにいた。
だが主人公の呼びかけを受けてついに奮起し、三度目のバリアが展開された時にカミツオロチを伴って戦いに加わってくれる。

三度のバリア破壊に成功すると、さしものテラパゴスも疲弊してテラスタル解除とバリア再展開を行えなくなり、体力ゲージが赤に突入した状態で隙を晒す。
残りわずかのHPも削りきると一気にノーマルフォルムまで逆戻りし、確定捕獲チャンスに突入。
スグリの後押しを受けた*7主人公が改めて捕獲し、ようやく事態は収束する。
なお、性格はがんばりや固定・個体値も攻撃が15でそれ以外は最高の5Vとなっているため、厳選は不要。

戦闘BGMは『戦闘!ゼロの秘宝 テラパゴス』。煌びやかな曲調にエリアゼロのフレーズが含まれている。更に、本作のジムリーダー戦BGMのようにシーンに応じて曲が転調するというギミックを併せ持ち、スグリが奮起するシーンでテラレイドバトルのフレーズが追加され、テンポもタイプの数に合わせた18拍子に変化するという中々ニクい演出が盛り込まれている。


その後

「テアラコパリ」

キタカミの里のてらす池にテラパゴスを連れていくと、時空を超えてとある人物と出会えるイベントが発生する。

シナリオにおける出番は以上であり、以降はゲーム内でも特に言及されない。
テラスタルやエリアゼロの秘密を握る極めて重要なポケモンでありながら、前編のオーガポンと対照的にこれといったドラマもなく、やや淡泊な扱いで幕を閉じた。
設定面でもあまり掘り下げられておらず、テラパゴスの全貌を知るにはSV両バージョンの図鑑説明に頼る事になる。


アニメでのテラパゴス


ポケットモンスター(アニメ第8シリーズ)の主人公・リコが祖母のダイアナから貰った六角形の不思議なペンダント…の正体として登場。
75話にて「パゴゴ」というアニメでは珍しいニックネーム付きの個体である事が判明、以降はリコ達からもそちらの名前で呼ばれている。

ノーマルフォルムに姿を変えてリコを守るような行動を見せ、23話以降はペンダントに戻らずノーマルフォルムのままでいるように。
リコ達が船の外で行動する際はボストンバッグの中に隠されているが、ジッパーの中から頭、底面から足を出す事でそのまま動く事も可能。

こちらではいにしえの冒険者・ルシアスにまつわるポケモンであり、彼の手持ちである六英雄とも面識がある。
六英雄と接触した際にはルシアスとの過去の幻を映し出すことができる。
当初はルシアスの手持ちなのではと思われていたが、75話にて「てらす池」の力により過去から現れたルシアスの仲間で恋人のリスタルにより、彼女のパートナーだった事が明かされた。
曰くパルデアの大穴を冒険した際に出会い懐かれたとの事で、ルシアスとリスタルが行動を共にするようになったのは珍しいポケモンを連れたリスタルが悪漢から狙われているのをルシアスに助けられたのがキッカケだった。

なお24話でエクスプローラーズのアメジオと初めて対面したにもかかわらず、異様に興奮した反応を見せており、64話で再会したときは敵意を向けなにかを訴えているかようにまくしたてていた。
続く65話でアメジオが人違いであることに気づいたが、彼の祖父でエクスプローラーズのボスである「ギベオン」の言葉に反応した際に再び怒りを顕にしていたことから、エクスプローラーズがルシアスの仲間の組織だった関係も含め、過去ギベオンと何かしらの因縁があることが示唆され、これも当事者であるリスタル本人の口からギベオンがルシアスを裏切ったためと明かされた。

また、ギベオンと深い関わりを持つ「ラクリウム」と呼ばれるピンク色の鉱物にも嫌悪感を示しており、スピネルが実験を行った際はテラスタルフォルムの力でラクリウムが消滅したことで「テラパゴスとラクリウムは相反する」と結論づけている。

ゲーム本編と同様、戦闘時にはテラスタルフォルムにフォルムチェンジする。ただし現時点では六英雄が全員揃っていないことで不完全状態であるため、フォルムチェンジ後は体力を消耗してしまう。
また、ノーマルフォルムの姿はゲーム情報に先駆ける形で登場しており、アニメ先行出演ポケモンとしての側面を持つ。
ステラフォルムは長らく本編未登場だったが、リスタルの回想シーンでようやく登場。六英雄と協力してシールドを展開し、ラクリウムの暴走を食い止めることに成功した。しかしそこで力を使い果たしてしまったのか、ペンダントの結晶の姿になってしまった。
その他、OP「Only One Story」では白いビームのような何か(テラクラスター?)を上空に放ち、靄を晴らす姿が描かれている。

その複雑な出自に反してと言うべきか、はたまた冒険家の元持主の性格に似てと言うべきか非常に好奇心旺盛な性格。
なにか興味を引かれる事があるとそちらに歩き出してしまうため、リコ達はたびたびテラパゴスを制止したり探したりする羽目になっている。
またかつてルシアスが辿り着いたという理想郷「ラクア」に対して強い興味を示しており、それを知って以降のリコは「テラパゴスをラクアに連れていってあげる」という事を大きな目標の一つとしている。

75話にて上述の過去が明かされると共に、リスタルから現在のパゴゴのパートナーはリコであると認められ、その後パゴゴ自らモンスターボールに入る形で正式にリコの手持ちに加わった。

ラクアでの決戦ではルシアスと再会し、全てのラクリウムを浄化。そしてルシアスの成仏を見届けた後、力を使い果たした事で再び休眠状態になる。
ライジングボルテッカーズの解散から1年経った後もモンスターボールから出てきていないが…?

なおパゴゴと対面したブライア先生は過去に同じように目覚めた別個体の(おそらくはゲーム本編の)テラパゴスと会った事がある旨の発言をしており、アニメの世界においては「この一匹が最後の生き残り」といった訳ではない模様。

ちなみに鳴き声を発するものの、レギュラー陣の誰かが兼役で担当しているのか現状EDでクレジットされたことがないので担当声優は寺崎裕香。

余談


  • 名前の由来はテラスタル+ガラパゴスかと思われる。
    ガラパゴスは東太平洋上の諸島やそこに生息するカメの名前として説明不要の知名度だが、実はこれ自体古スペイン語で「ゾウガメ」の意。テラパゴスはゾウガメよりウミガメっぽいけど

  • モチーフとして予想できるものは、時を越える亀かつ他の『ゼロの秘宝』主要ポケモンが「桃太郎」モチーフであることから「浦島太郎(に助けられたウミガメ)」、ステラフォルムの外見から「アクーパーラ/クールマ」(インド神話の乳海撹拌でマンダラ山を支えた亀)が挙げられる。

  • 3番目に当たる伝説のポケモンとしては初のノーマルタイプ持ち、そして『全形態通して』初めてドラゴンタイプを持たない存在である。*8
    素の形態でドラゴンタイプを持たないポケモンは第7世代のネクロズマが居たが、その世代限定ではあったがウルトラネクロズマにはドラゴンタイプが加わっていた。



追記・修正はテラスタルして天候とフィールド効果をゼロにしてからお願いします。

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最終更新:2025年04月21日 05:28

*1 そのため、歴代初となる雌雄が明確に設定されている禁止級伝説となった。

*2 『かがくへんかガス』よりも先にフォルムチェンジが発動するため

*3 ただし、これはテラパゴスがノーマルタイプだからというのも関連しており、もしも他のタイプのポケモンがこの特性を持っていれば元からタイプで半減できる技のダメージは軽減できずマルチスケイルに軍配が上がる面もあると思われる。

*4 初期PP。ポイントアップにより最大で8となる。

*5 ちなみに滅多な事では動揺しない主人公ですらテラパゴスが自分の方に来た事に対して「今だけは空気読んで向こう行って!?」と言わんばかりに狼狽えている

*6 ストーリー進行の関係上生き残っていた場合でも、表記無しの即死攻撃になったしねんのずつきで確実にヤバソチャがやられる。きあいのタスキをトリックで押し付けており、かつHP満タンの場合は一応耐えるものの、直後に謎の追撃ダメージを受けて結局倒される

*7 ここで「つかまえない」を選択する(直後のセリフからしてスグリに捕まえるよう指示した形か?)とスグリに促され強制的にボール選択画面に入る

*8 ドラゴンタイプの技は「りゅうのはどう」のみ習得可能。一応ドラゴンの力を全く持っていない訳では無いようだ。