行田徳郎

登録日:2023/07/19 Wed 13:59:45
更新日:2025/02/21 Fri 21:23:51
所要時間:約 6 分で読めるゾ




行田徳郎(ぎょうだとくろう)とは、漫画・アニメ『クレヨンしんちゃん』の登場人物である。
名字の由来は埼玉県行田市と思われる。
CV:井上和彦

【概要】

サンタバーバラ接骨院で働いている接骨医で26歳*1
周囲からは「徳郎さん」「徳さん」等の愛称で親しまれている。
初登場時点で捻挫で通院していたしんのすけの主治医でもあった。
患者として来院したまつざか先生と出会い、複雑ながらも儚い恋模様を繰り広げることとなる。

【人物】

基本的には誠実な性格で人当たりもよく、仕事仲間や患者からも慕われている好青年で、顔立ちも面食いのまつざか先生が一目惚れするぐらいに整っている。

しかし、かなり天然かつ硬派で、尚且つ恋愛に鈍感なところがあり、後述の趣味嗜好もあって彼と付き合いの古い女性陣からは「がさつでどちらかというと同性に好かれるタイプ」「人間性は好きけど恋愛対象じゃない」と言われる始末でかすかべ防衛隊の面々からもダメ出しされる有り様。

ひょんなことでそっち方面の疑惑をかけられた*2のを皮切りに、 通院している患者の中にオネエ系の患者の人がいたり待ち合わせ場所と勘違いしてスーザンが雇われママをしているニューハーフ喫茶に入店してしまったりとその方面のネタでいじられがち。

背中が弱点で診察中にしんのすけにくすぐられてまつざか先生にうっかり高圧電流を浴びせてしまったことがある。
ふざけてどんぐりの投げ合いをしていたらむきになったりと大人げないところもある。
アニメだと好きな俳優は高倉健、菅原文太、松田優作等で、相撲やプロレスなど格闘技の観戦も趣味。
また、基本的に携帯電話を持たない主義らしく、海外に渡っている間も専ら手紙でやり取りをしているなど割とアナログ志向。

特筆すべきは生粋の骨マニアであるということ。
仕事の範疇にとどまらず、形が良かったり珍しい骨を観察、コレクションするのが趣味で、
骨格の良い人をつい目で追いかけたり、食事の焼き魚フライドチキンの気にいった骨まで持ち帰ろうとするなど、
かなりの変わり者で自宅にも骨格標本が多数飾られている。
おかげでまつざか先生視点だとほかの女性に目移りしているように見え嫉妬されるほか、
明らかにキスをせがまれているのにシロがくわえた神戸牛の骨を追いかけて行ってしまったことも。
そしてしんのすけが誤爆されてしまった。

ここまで骨好きになったのは小学生の時、木から落ちて脱臼したところをのちの恩師である保根田教授に手当てしてもらい、その後恐竜についての話をしてもらったことに感銘を受けたのが発端で、以降は骨や恐竜に関する学問を学び、本編途中からは教授がリーダーを務める化石発掘チームにも所属するようになった。

【まつざか先生との恋路】

とあるお見合いに破談した帰り道、公園の階段で転び怪我をし来院したまつざか先生と出会ったのが二人の恋の始まり。
怪我自体は大したことがなかったにもかかわらず、もう一度徳郎さんに会うためまつざか先生は同じ階段から飛び降りわざと怪我を負う。

その結果通院する事になるが、しんのすけに徳郎さんに惚れたことを見透かされ、付き添いで来ていたみさえに思い切って相談しデートに誘う練習をしていたところ、忘れ物の保険証を届けに来た徳郎さんに聞かれそのまま快諾してもらえた。
…が、うっかりまたまた同じ階段で転び全治3ヶ月の複雑骨折を負ってしまうも、入院生活を経て交際が始まっていく。

なお、まつざか先生の一方的な一目惚れかと思えば徳郎さんの方もかなりぞっこんであり、ホ〇疑惑がかけられ嫌われそうになった時は潔白を証明するため、
しんのすけや院長が見ている前で熱烈なキスをかましたほか、初デートの際しんのすけ達をまこうとして誤ってホテル街に踏み入ってしまった挙句前日に舞い上がって寝酒したせいで二日酔いで吐いてしまったのを見ても、お茶目で面白い人だと彼女の素の内面を前向きに受け止めてくれた。
リハビリで何度も通ったかすかべ山森林公園の木の一本には密かに二人の名前と相合傘を刻んでいる。
また、化石の採掘が趣味の徳郎さんに対しまつざか先生も農作業が特技で、共に土いじりが好きという共通点もある。

しかし、二人の関係は中々進展せず、とあるデート中にとうとうケンカしてしまう。
なんとか仲直りはできたものの、口をきかなかった最中に徳郎さんが発掘チームに加わるため南米のチリ行きを一人で決めてしまった。
このことにまつざか先生はショックを受け、渡航当日になっても意地を張っていたが、しんのすけの一言でようやく素直な気持ちになれたまつざか先生は、他の先生達の粋な計らいで成田空港まで送ってもらい、無事に見送りを果たすことができた。
このエピソードは「まつざか先生の恋の決着だゾ」として331話の3パートをかけて放送され、出番が追加された園長先生の名言や幼稚園バスで空港へ向かうシーンでは漫画版で掲載されていたサザンオールスターズの『希望の轍』がBGMで流れる演出も相まって神回と名高いエピソードの一つになっている*3





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最終更新:2025年02月21日 21:23

*1 間違いなのか一度だけ28歳と紹介されたことがある

*2 男性の患者とのどの部分が好きか話をしていたのを立ち聞きしていたしんのすけが「黄身=君が好きだ」と勘違いした。

*3 版権の都合からかDVDには収録されておらず、視聴には各種配信サイトを頼ることになる

*4 風間くんやボーちゃんは「何か事情があるのかも」と宥めていたが、ネネちゃんは「あの男はプレイボーイだったのよ」と決めつけていた。

*5 六本木がかなりせっかちな性格であったことも勘違いを生んだ一因

*6 曰く「徳郎さんは爆弾でボロボロになって死んだから私もボロボロになって死ぬ」

*7 この展開は原作者の臼井氏の意向によるところが大きいが、元々ネネちゃんは暴言・無茶振り・強要などのパワハラ・モラハラの酷さが目立つ描写が多いので、正確には「拍車をかける事態になった」といえる。一応、結果的にとんでもない事態を招いた自責の念から一時は幼稚園に来れなくなるほど精神的なショックを受け、誤解だと分かった際にはまつざか先生と徳郎の関係を修復させようと尽力するなど、ある程度のフォローはされているが、それも結局は焼け石に水でしかなかった。

*8 かなり早期に存在に触れられなくなっていることから、まつざか先生の独身キャラを通したかったアニメスタッフ側の意向とする見方もある。