砕涛華虎(忍者と極道)

登録日:2023/08/19 (土曜日) 19:41:00
更新日:2024/06/16 Sun 00:52:12NEW!
所要時間:約 15 分で読めます







もっと魅せよ“暴力”を!!天まで届く(・・・・・)“闘争”を!!!

我は華虎!!

“忍殺番長”砕涛華虎!!!


砕涛(さいとう) 華虎(はなこ)とは『忍者と極道』に登場するキャラクター。

●目次

概要

東京で破壊の限りを尽くす極道陣営の1人にして、 忍殺番長(にんさつばんちょう)の異名を持つ『破壊の八極道』の一人。
とあるホームレスには「ハナコさん」「番長」などと呼ばれていた。

孔富に次ぐ長身に夢澤をも凌ぐ屈強な体躯、赤銅色の肌と白髪、鋭く尖った犬歯、ただ歩くだけで地面が陥没する、靴を含め50cm超の巨大な足*1など、鬼のような外見の大巨漢。
両手の小指が欠損しているが、これは覇世川炸羅との戦いの最中、小指の腱を斬られて拳の威力を弱められたことに激昂し、自ら躊躇なく食い千切ったため。
服装は真っ白なマオカラースーツ*2に縁付きのメガネというシンプルなもの。

その実態は「戦後唯一忍者を殺すことができた最強の極道」として戦後から伝わる恐るべき古強者。
終戦直後の広島で確認されて以後の約半世紀に渡り、大阪など西日本を中心として日本各地に出没しては忍者を殺して来たため、忍者側からの扱いは寝物語の妖怪。
武勇伝は当然極道業界にも轟き極道界ですら扱いは伝説の存在。
彼の参戦を知ったモブ極道は「番長が味方なんか!?この戦争(いくさ)(モロ)たでェ!!」と歓喜していた。
そして左虎右龍兄弟の父*3の仇であり、兄弟2人が探し求めていた極道の正体でもあり、帝都八忍の左虎「我等兄弟が最大の仇敵!! 我等忍者が最大の天敵!!」と称している。

明確な表の顔は明らかにはなっていないが一応格闘家な様子。
普段は格闘ジムらしき場所でトレーニングに励んでおり、「ジョー」と呼ぶ仲間*4を従えている。
殺島やガムテ、怪獣医の様に束ねている組織は持っていない様子。

背中の刺青は「雲を貫き天高く掲げた右拳」。


【人物】

一人称は「我」「~(なり)と語尾に付けることが多い。
一見硬派な雰囲気だが本作のキャラらしく若者言葉や奇抜なルビも使い、言動は概ね昭和のヤンキーそのもの。(例:特売市(バアゲンセヱル)」「笑止(ウケ)るわ!」「児戯(ヌルゲイ)
気性の荒さもさることながら、強者と戦うことへの飢えから本来極道の天敵であるはずの忍者とも嬉々として戦わんとし、「忍者殺すは我が人生!」とまで断言している生粋の戦闘狂。
ただし唯のバーサーカーや戦闘狂ではなく、例え戦意が昂っている状況でも正論で理詰めされれば冷静さを取り戻して戦意を抑える理性的な一面も持つ。

本作でよくいる極道らしく忍者の襲撃や悪意ある他人による危害、どうしようもない現実・社会問題によって過去に哀しみを背負った…というわけでもなさそうで、単純に強者と戦えることへの歓喜が対忍者の原動力であるかのような部分がある。
そのため忍者への見方は憎悪の対象というよりは心躍らせる好敵手感覚。
実際自身の秘拳を死の寸前で僅かに狂わせた忍者(しのは)に対しては憎しみを向けるどころか、彼の生存を確信した上で「これだからまったく忍者は最高(サイコー)也!!」と絶賛し、これまで交戦した帝都八忍の存在も例外なく賞賛の対象としている。

一方で敗者に対しては極めて酷薄な態度を取る面もあり、敗北し死の淵に追い込まれて過去に浸る味方の極道を「敗北者は()()と死ね」という考えの元問答無用で殴り殺しトドメを刺す冷酷な一面も持つ。
忍者に対しても、高く評価するのはあくまで自分の戦意を昂らせてくれる強者のみ。己の眼鏡に適わないような弱い忍者には、その攻撃を不味(クソマズ)」「貧弱(よわ)し!」と一方的に酷評した上でブチキレて殺しにかかる。
同時に極めて自分本位であり、見込んだ強者を戦いの場に立たせるためなら相手への恐喝を恥とすら思わない
相手が自分の挑戦状(ラブレタア)を拒絶することを「卑劣」、自らの脅しを「堂々」と評する価値観は、他の極道の例に漏れず外道のそれ。
極道は身内への情だけは厚い者が多いが、敗北した極道への仕打ちや下記の「SUTEGORO」の一件を見るに、彼の場合は仲間意識も低めであることがうかがえる。
ポリシーが合わないのか、仲間である孔富のことも不快男(キモメン)と吐き捨て嫌っており、お互い犬猿の仲*5

なお、強さや勝負に執着する戦闘狂ではあるが、勝敗が「運」に左右されることを強く嫌悪している節がある。
後述の「照拳」が偶然生まれたことで勝利を収めた際は、更なる高みに登ったことへの歓喜などよりも「"運"に勝たされた(・・・・・)ことに激怒している。
この時、「何故ッ 今更…!!?」と口にしており、目元にうっすらと涙すら浮かべているが、何か運に見放された過去があるのだろうか……?

ちなみにも「我生涯童貞也」とのこと。

【謎】

彼の素性には謎が多い。
まず、なぜか華虎が2020年以前において忍者殺しを成し遂げたのにも関わらず、惨蔵彼の所業でなく壊左の死を以て「70年以上ぶりに極道が忍者に喧嘩を売った」と評したという矛盾が存在する。
そして他の八極道が「地獄への回数券」を服用して料亭の爆破を生き延びた中、唯一使わずに生身の耐久力で爆破を耐えたともとれる描写*6がされ、戦闘力の異常な高さは後述の通り。

それらの描写から、ファンの間では
極道でありながら身体能力がカンストしている*7、事実上の忍者なのではないか
もしくは八忍を裏切り、極道側に寝返った元忍者だったのではないか
…という考察があるが、その真実や如何に。


【戦闘能力】


我!!(ひたぶる)に欲す!!!強靭(つよ)き野郎を!!!

極道陣営最強にして最大戦力の切り札。
忍者の天敵と畏怖された実力は本物で、現状唯一『地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)無しで忍者を正面から圧倒・窮地に追い込んでいる恐るべき怪物。惨蔵も「極道というより人類を超越した”特異の者“」と彼の強さには危機感を見せている程。

氷帝雷公来駕を受けてもびくともしない規格外のタフさを見せ、特に首に関しては「格闘家の最重要器官」「タフなる闘争の“命”」と豪語するだけあって極めて強靭で、忍者(しのは)の暗刃を素首で受け止め無傷に抑えて防ぎきってカウンターを決めてしまう。

力だけでなく観察眼にも優れ、忍者が相手でもその動きを先読み・誘導したうえで、落下点となる足場を破壊することで動きを止めるという芸当も可能。
また、敵を激怒させ攻撃を誘う巧みな口撃(アオリ)による搦手も使いこなす。
本人によれば煽りによる挑発行為は「闘争の最高の調味料(スパイス)」という定義であり、憤怒(ブチギレ)が!!限界超えし肉体から限界超えし(パワア)引き出す!」と考えている。


極道技巧

  • 照拳(しょうけん)
指詰め(エンコ)”で小指失った巨拳が奇跡を生む!!
喰らえい忍者よ 極道の明日を照らす我が秘拳!!

拳打(パンチ)のヒットの瞬間爆発を引き起こして打撃と衝撃波による二重のダメージを与える秘拳。
もろに食らうと、超人的な威力を持つ拳の衝撃に加え、至近距離での爆発によって臓器が灼け飛ぶという回復困難な重傷を負う。
爆発の規模・範囲の調整も可能で、殴り合った相手を吹き飛ばすだけの小爆発だけでなく壊左の自爆以上の大爆発を引き起こすことすらできる。
状況によっては直線状に破壊光線が通ったかの如く綺麗に一直線上に大地や建造物を抉り取り吹き飛ばし、しまいにはキノコ雲すら引き起こせるという事実上戦術核に匹敵する規格外のスケールを擁した、純粋な破壊力では極道どころか忍者の絶技すらも超えて現状最強の極道技巧。
一応命中=対処不能の即死というわけではなく、拳の爪を破壊するなどして僅かでもダメージを与えれば威力を僅かに軽減させることもできる。

この技が命中しかけた忍者(しのは)は技を発動する寸前の彼の拳を見て「このクソ巨大(デカ)い拳のサイズも」「一見不利に見える欠けた小指も」「(パワー)の究極で理想形」「理論は知んねーが…空気も光すらもこの世の全てを圧縮して爆裂させるほどの」と理屈抜きの本能で理解してしまっている。
これも忍者の使う「暗刃」と関連性を感じる名前だが、果たして…?

華虎が自ら小指を食い千切った直後に偶然生まれた技であり、初めて繰り出した際は当人も驚愕している*8
失態の禊としての指詰(エンコ)が運よく華虎を更なる高みに押し上げた形になるが、運による勝ちを嫌う華虎にとっては不本意な決着であった*9

【関連用語】

  • 格闘技興行会社「SUTEGORO」
極道が関与する会社。存在が明らかになったのは単行本のおまけページ。
作中日本では毎年年末には格闘技の大会を興行するのが恒例らしく「大晦日といえば紅白かSUTEGORO」と言われるだけの一大イベントらしく、最盛期の00年代では大晦日にゴールデンタイムで民放3局が同時に格闘技の中継を流して莫大な利益を極道業界に還元したとか。
ケツ持ちは講男會が担当。

2009年に忍者の襲撃を受けて急死した女傑「浅田のお貫」による格闘技興行を起源としており、お貫の実弟である現浅田組組長がこれを引き継ぐ形で会社を立ち上げた。
近年は有力選手が海外の格闘技興行団体に引き抜かれるケースが続出し、人気に陰りがでているとか。
興行の利益は運営である極道の資金源として流用されるため、極道業界はこのイベントの立て直しとブーム再燃に、熱意ある視線を送っている。

2019年10月15日刊によるとこの団体に何かしらの形で関わっていることが仄めかされている。
2019年の年末大会が中止になったのは強化合宿中での主力選手の大量死が原因であるが、現場に爆発痕があったため、極道の情報筋の間では「“番長”の逆鱗に触れたのでは、それならば仕方ない」と囁かれている。
当然この事実は隠蔽され、表向きにはヒグマによる合宿場の襲撃が原因と発表された。

  • 麻薬(ヤク)(げい)
2018年夏、江の島近海にやってきた地球史上最大動物・シロナガスクジラに開発中の『地獄への回数券』を服用させ強化した怪物*10。名前は白鯨の捩りで華虎命名。
麻薬で強化された能力はクジラが持つ動物界最大の「クリック音」
海中の射程距離内にいる鮫を含めた魚群を根こそぎ破砕して皆殺しにし、華虎の鼓膜すら破壊する殺人的爆音波へと変貌を遂げた。

実験の立案は華虎本人だが、夢澤は「ちと無茶が過ぎるかと…!」と戦慄し、殺島「下手すりゃオレらの最大戦力を失いかねねェ…!」と危惧したほどの行為である*11
だが、麻薬で強化された野生の獣に「これぞ野生の極み」と闘志を燃え滾らせた華虎との海中での戦いの末に、昇龍拳みたいなモーションでアッパーを繰り出した華虎の一撃を受け敗北。
胴体が真っ二つに引き裂かれる形で海中から叩き出されて絶命した。

  • ダイマキシン
日曜朝に放送された幼児向けアニメ『フラッシュ☆プリンセス!』の敵幹部。
存在が明らかになったのは単行本のおまけページ。
プリグレープとプリバナナの生みの親と育ての親を殺した仇敵という設定になっている。


【劇中での活躍】

第一章の時点ではシルエットで遠巻きに登場。他の八極道と違い地獄への回数券を一切使用することなく直後の大爆発を生身で耐え切るという規格外ぶりを見せていた。

第三章では本人は直接登場しないものの、自身も帝都高で忍者を探していた模様。この時一応同じ極道陣営であるはずの聖華天の極道車すらお構いなしに破壊していた模様。

『第四章・幼狂死亡遊戯』


総理官邸!!!!

彼の地で!!新たなる闘争がッッ
強者が!!忍者が!!

立つのだジョーよ礼服(スウツ)を持ていッ!!
我いざ征かん総理官邸!!!!

ガムテ率いる『割れた子供達』の総理官邸でのテロのニュースを見たことで忍者の存在を確信し出撃。
テロ終息間近の総理官邸に単騎で殴り込むと、呪血の忍者兄弟を1人で圧倒しながら堂々登場。
帝都八忍が勢揃いしていた状況に歓喜を露にし、「総理官邸は忍者の特売市(バアゲンセヱル)也!!」と端的に評した。
自分の信念に基づき忍者を殺戮しようと勇み足であったが、極道(きわみ)の冷徹な正論で頭を冷やし戦意は喪失。
自身の極道技巧で起こした大爆発を目晦ましにして総理官邸に集った破壊の八極道達を撤退させる手助けを見せた。


『第五章・極契大壊嘯』


浸るな!!!

敗北者は()()と死ねい!!


極道アリーナでの大演説に出た以外は直接の出番は全くなかったが、どこかのタイミングで大阪の忍者集団「浪速拾忍」と戦闘、拾忍を全滅させトップの忌井魎斉にも再起不能の重傷を負わせていたことが魎斉より語られた。

その後『救済なき医師団』がバイオテロを起こした際、「忍者を一匹ぐらいつまみ喰いせん」と、こっそりと本郷の水管理センターに出向き、忍者(しのは)と艶道の戦いが終わった直後に乱入した。
過去の思い出に浸る艶道の体を粉砕して止めを刺し、忍者(しのは)を挑発で怒り狂わせ攻撃を誘うが、彼の攻撃を『地獄への回数券』無しかつノーガードの首で受け止めたうえで酷評。そのまま腕で捕らえ、照拳をお見舞いした。
だがこの一撃は、忍者(しのは)が咄嗟に放った蹴りによって親指の爪が剥がされたことで威力が僅かに軽減され、忍者(しのは)は間一髪で生き延びた。

この事実に華虎は歓喜。
これまで遭遇し交戦した帝都八忍を絶賛し、「これほどのことをできる野郎!あの程度で死ぬわけもなし!!」忍者(しのは)の生存を確信した上で名前を聞きそびれたことを後悔。
彼の名前を聞こうと叫び続けるのだった。

名前はッッ!!

(うぬ)のッ 名前は!!?

…うっせー
帝…都…八忍
多仲…忍者だ バカ…ヤロ…ウ



追記・修正は指詰め(エンコ)で奇跡を起こしてからお願いします。

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最終更新:2024年06月16日 00:52

*1 単行本4巻収録のニュース記事より。ちなみに、2022/05/20時点で「存命中で最も大きな足を持つ男性」としてギネス世界記録に認定されている人物でも、大きさは40.5cm前後である。

*2 作者のツイートによると、華虎のパトロンをしていた極道からのプレゼントで、一番大切に着続けている服とのこと。

*3 実の父と義理の父。そのため左虎は「我らの父を二度殺した」と表現している

*4 割れた子供達の拳闘大帝や左虎・右龍の伯父などが言及している伝説的ボクサー「足立のジョー」との関係は不明

*5 孔富の方は強さに関しては「素敵」と見惚れている場面はある

*6 既に回数券を服用していた極道(きわみ)と、爆破の直前に口に手を当てている=回数券を服用した他6人に対して、華虎だけは棒立ちのまま

*7 身体能力がカンストしている場合、地獄への回数券は効果を発揮しない

*8 それ以前はあくまで「爆発するかのような威力の拳打」であった。

*9 この時は思うところがあったのか、苛立ちを隠さずに左虎と右龍を見逃して去っていった。現在では冒頭のセリフのように受け入れてはいる

*10 ちなみに服用方法は餌である魚群を食うタイミングで麻薬を散布する形式

*11 夢澤は趣味で理科を嗜んでいるが、その結果自身の忍者との戦いで相手の異能の仕組みをほぼ看破出来ていた程独学であるが理科には明るい。故にシロナガスクジラに麻薬で強化した際どの様な怪物が出来上がるか想像がついていた可能性もある