登録日:2023/08/24 Thu 22:39:20
更新日:2025/03/30 Sun 23:20:57
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いくらお前に創世の力が宿ろうとも、この世界はお前のものにはならない。
より強い願いを持つ者が、この世界を支配するのさ。
ジットとは、特撮テレビドラマ『
仮面ライダーギーツ』の登場人物である。
本項目では彼が変身する
仮面ライダーリガドについても記載する。
演:佐藤流司
【概要】
初登場は39話「創世Ⅰ:俺のデザグラ」。
その名の通り、常に眉間に皴を寄せて相手をじっと見つめる表情を崩さない、紫色のスーツに身を包んだ男性。
時折双眼鏡を用いてまじまじと観察する事もある。
スエルの手により現代に送り込まれた新たなゲームマスターで、撤収したスエルに代わって
デザイアグランプリの『グランドエンド』を完遂させ、
ツムリを新たな創世の女神にしようと暗躍する。
【人物像】
あいにく俺は、世界平和も、オーディエンスの数字も……興味ないんでね。
寡黙な性格で
ギロリや
チラミとは異なり、世界平和や視聴率には一切興味を示していない。
その実態は本人曰く、
残酷なショーを好み、デザイアグランプリのバッドエンドを望むコアなオーディエンスの需要に応える「バッドエンド請負人」。
目的のためなら手段を選ばず、それどころか「世紀末ゲーム」や「バッドエンドゲーム」で現代人を危険に晒す事を楽しんでいる節が見受けられる。
一応、
泰・清一派の片割れ浅利切人/仮面ライダーターボンを
「救いようのない悪党」と評する最低限の倫理観も持ち合わせてはいるが、
桜井景和の家族が犠牲になった件に関しては、彼の願いの叶え方が悪かっただけとばかりに
「叶える世界を誤ったな」と一蹴している。
【戦闘能力】
ギロリや
ニラムは生身でも相応に戦闘力が高かったが、ジットは特に肉弾戦を行う機会が多く、特殊警棒で相手を叩きのめすファイトスタイルを取る。
具体的には
- 晴家ウィンの拳を肘で受け止める。
- 浮世英寿とウィンが2人がかりで挑んできても互角以上に立ち回る。
さらに、生身での戦闘は「生身の人間には迂闊に危害を加えられない」というスタンスの英寿には効果てきめんで、事実上仮面ライダーギーツへの変身を封じる。
- ウィンの奇襲を回し蹴り一発で防ぎ、その後の戦闘でも終始圧倒した末に気絶させる。
……等々。
正直この時点でも相当強かったため、「仮に仮面ライダーに変身した場合、逆に弱くなるのでは?」という意見も見受けられた程。
【仮面ライダーリガド】
創世の呪縛を断ち切るとは……! ならばお前を葬る……!
REGAD, ACCESS.
変身……
GENERATE.
ENFORCEMENT OF VIOLENCE,
REGAD.
身長:219.8cm
体重:125.5kg
パンチ力:71.1t
キック力:152.5t
ジャンプ力:172.1m(ひと跳び)
走力:0.8秒(100m)
スーツアクター:石井靖見
ジットがジリオンドライバーとシリウスカードを用いて変身する
仮面ライダーで、英語表記は
「Regad」。
頭部は他の運営ライダーと同形状だが、ドライバーから無尽蔵に生み出される国家レベルのエネルギーの恩恵でスペックは段違いに高く、
仮面ライダーギーツⅨを全ての面で上回っており、走力もギーツⅨとタイのフィーバーブーストフォームをも凌ぐ。
頭部「リガドマスク」の前面を覆う深紅のバイザー「プレコグヴィジョン」は、内部の半球状のモニターに全身各部のカメラや、
半径120kmの次元観測が可能なアンテナ型次元観測機「リガドアンテナ」で得た情報をリアルタイム処理した高次元映像を投影し、現実世界と仮想世界のシームレスな一望を可能としている。
さらに、各端末のカメラを利用すれば最大100アングルを同時に視認出来るとされる。
インナースーツ「バウンドレスーツ」は他のライダーとは異なり、データ化された存在である未来人が変身する事を前提とした装備であり、デザインされた肉体を保護する以外にも、エネルギー状態のまま安定して格納し、物理的な戦闘力強化を行う機能を持つ。
この機能はデザグラで使われる次元安定機能の応用であり、不安定な空間でも問題なく存在することが可能になる。
拳を覆う「ディヴァインマニピュレーター」はパンチ力・握力の強化の他、特定の動作を取るコトでコマンドが入力され、四次元ゲートを展開する。
両ひざに備わった専用ドローンの「ソブリンレイ」における洗脳・遠隔攻撃など大まかな機能はグレアやゲイザーと似ているが、最大の特徴は瞳を模した装飾が印象的な胸部装甲「アルテマイザー」。
コネクトしたオーディエンスの願いを破滅の力に変換する機能を備えており、その数が多ければ一時代を完全に消し去る事すら可能となる。
そこへ変身者であるジットの戦闘能力も加算されるため、ギーツⅨ以外のプレイヤーライダーが勝てる見込みはかなり薄いと思われる。
変身音を直訳すると「暴力の執行」……要は「腕ずく」ということだろう。
装備
リガドの変身ベルトで、デザイアグランプリ運営において限られた者のみが使用する事を許される最高位のドライバーに位置付けられている。
ヴィジョンドライバー同様に目を模したディスプレイを持つが、こちらは有機的な形状かつ、本体やベルト「シュラウドライン」を始めとした各部位が2色の金を基調としたカラーリングとなっており、全体的に豪奢な印象を受ける。
使用方法はヴィジョンドライバーと同様で、上部の生体認証装置「スティグマメトリクサー」で指紋認証して変身待機状態に移行し、右側の「ジリオンリーダー」にシリウスカードをスキャンして変身する。
また、左腰側に設置された拡張スロット「グレートアセンブル」に各種
レイズバックルを装填する事により、バックルに応じた機能を発揮させてアップグレードを行える他、洗脳したライダーへの強制的な拡張武装も可能な点もヴィジョンドライバーと同様。
それ以外ではドライバー内部に搭載された動力源「ジリオンコア」の力で、各時代に配置した端末から太陽光・風力・地熱などのクリーンエネルギーを収集する事により、
国家レベルのエネルギー消費量をその時代の環境への負荷が少なく済む形で生み出す機能も持つ。
リガドへの変身に使用する、カード型特殊記憶デバイス。
他の運営ライダーが使用するプロビデンスカード同様に薄い見た目で、データ転送速度も約0.03秒だが、記憶容量はその20倍の60ゼタバイトを誇る。
なお、未使用時はジリオンドライバーの右腰側に設置された「シリウスカードホルダー」に収納される。
使用技
変身後にジリオンドライバーのスティグマメトリクサーで指紋認証を行う事で発動。
目にも止まらぬスピードで高速移動し、その状態からパンチやキックといった格闘技を叩き込む。
グレートアセンブルに各種レイズバックルを装填して発動(○○には装填したバックルの名前が入る)。
装填したレイズバックルに応じた能力を発動する他、劇中では使われなかったが、前述のように洗脳したライダーにバックル毎の拡張武装を強制的に装備させる事も可能。
○
ニンジャレイズバックル
ニンジャデュアラーを召喚する。
劇中ではツインブレードによる
二刀流の直後にシングルブレードを
ブーメランの如く放り投げ、ギーツⅨとの格闘中に先程投げたニンジャデュアラーによる不意討ちを仕掛けた。
【末路】
47話にて英寿を創世の神にしようと目論むが、呪縛を断ち切られて失敗し、リガドに変身して英寿を消し去ろうとする。
オーディエンスが願う限り、この世界のバッドエンドは変わらない…!
オーディエンスがついてんのは、お前だけじゃない!
オーディエンスが願う限り、世界はハッピーエンドだ!
スペック上ではギーツⅨには勝っていたものの、長年の転生で培われた英寿の戦闘センスと創世の力込みでは敵わず、ギーツⅨの「ブーストタクティカルビクトリー」と「ブーストナインストライク」を立て続けに食らって変身が解除される。
しかし……
バッドエンドを迎えたのは、お前の方だ。
フッフフフフフ……。俺の存在に意味はない……
そう捨て台詞を残して消滅すると、上空に現れたスエルに吸収された。
実はジットはスエルによってデザインされた未来人に過ぎず、生かすも殺すもスエルの意思一つで行える駒同然の存在だった。
そして、ジリオンドライバーを回収したスエルは仮面ライダーリガドΩに変身し、「終幕のデザイアグランプリ」の開催を宣言するのだった。
人類諸君。己の幸せを願うなら、その手で叶えてみせよ。
終幕のデザイアグランプリを始めよう!
【余談】
- 演じる佐藤氏は過去に『仮面ライダーフォーゼ』にて、ハウンド・ゾディアーツのスイッチャーであった佐竹輝彦役で出演していた。
- 外見がお笑いコンビ「ぺこぱ」の松陰寺大勇氏に似ていると指摘する声もあり、松陰寺氏本人も自身のX(旧Twitter)でジットの顔真似をした写真を投稿するなどネタにしている。
- リガドのスーツはベーススーツがエントリーフォーム用のスーツ、頭部と前腕・ひざ下が仮面ライダーゲイザー、胸部と肩部は本作と同じく高橋悠也氏がメインライターを手掛けた『仮面ライダーゼロワン』に登場した仮面ライダーオルトロスバルカンからそれぞれ流用・リペイントしたもの(二の腕の追加装甲と腰のローブ、上半身に追加された瞳風のパーツは新造)。
なお、エントリーフォーム用のスーツにはリボルブオン時のラインがあるが、そちらは布を貼り付けて隠す事で対応している。
いくらお前に創世の力が宿ろうとも、このWikiはお前のものにはならない。
より強い願いを持つ者が、このWikiを追記・修正するのさ。
この項目が面白かったなら……\GENERATE./
- 令和のダスマダー? -- 名無しさん (2023-08-24 23:04:00)
- 光らない!鳴らない!DXジット警棒!プレバンにて予約開始! -- 名無しさん (2023-08-24 23:34:35)
- スタッフブログ見ると役と真逆の陽気な方みたいで -- 名無しさん (2023-08-25 00:32:09)
- ずっと眉間に皺寄せてるような表情が素敵 -- 名無しさん (2023-08-25 00:58:56)
- 舞台版のとうらぶで加州清光やってた時も目力がすごい場面がちょいちょいあったが、こっちは常時目力がすごい -- 名無しさん (2023-08-25 09:14:49)
- スエルの傲慢さを文字通り体現した人物だったワケだ。あと、やっぱり佐藤氏の表情づくりが良いよな(笑) -- 名無しさん (2023-08-25 11:23:42)
- 演者の佐藤さんはNARUTOの舞台でサスケ役を長年務めててここでも九尾(ギーツⅨ)に対抗する役回りというニクいキャスティング -- 名無しさん (2023-08-25 13:33:12)
- 登場話数は多くないけど「暴力性」でキャラ立ちしてて印象に残る -- 名無しさん (2023-08-26 06:42:45)
- 変身後も変身前の暴力っぷりが滅茶苦茶出てるいいアクションだった あと足場制限喰らわなければ超スピードでもう少しいけそう -- 名無しさん (2023-08-27 05:16:38)
- ゲームマスター全員それぞれキャラが立ってて良いよね -- 名無しさん (2023-08-29 22:00:14)
最終更新:2025年03月30日 23:20