ニラム/仮面ライダーゲイザー

登録日:2023/02/12 Sun 00:07:15
更新日:2024/12/28 Sat 18:25:21
所要時間:約 8 分で読めます






興味があるんだよ……。この世界の『リアル』に!



ニラムとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーギーツ』の登場人物である。
本項目では彼が変身する仮面ライダーゲイザーについても記載する。

演:北村諒
キャラクターソング:「Non-fiction」



【概要】

デザイアグランプリの運営に所属し、ゲームマスターよりさらに上の立場にあるゲームプロデューサーを務める青年。
秘書のサマスと共に影でデザイアグランプリを監視しており、ゲームマスターの任命及び更迭は彼の役割である。


【人物像】

チェック柄のジャケットと蝶ネクタイを身に纏う、飄々とした性格の持ち主。
「デザイアグランプリは公平であるべき」という相応の信念は持っているようだが、あくまで「世界を守るゲーム」として捉えていたギロリとは異なり、「ゲームはリアルである」事を重視している。
それ故に、やらせなどの『リアル』を揺るがす者には厳正な対処をする。

意外にも食事は庶民派なところがあり、劇中では屋台のラーメンや恵方巻き、回転テーブル式の中華料理串カツエスカルゴに舌鼓を打つ姿を見せていた。
個人用トレイだから衛生上問題はないとはいえ、串カツのソースを二度漬けしようとしてサマスに止められていた。
現代の食べ物は心底気に入ったようで、36話では鞍馬光聖に対し、寒空の下で屋台のラーメンを食べる事を『幸せ』の一例として挙げている。
未来人らしく現代人の事は見下しているが、ギロリやチラミとは異なり参加者の理想の世界や幸せには優劣を付けてはいない。


【劇中での活躍】

謀略編


あのアイテムを転送したのはお前か?

ゲームマスターがゲームの勝敗に直接介入するのは……“やらせ”以外の何物でもない。

そんな事実はない。プレイヤー同士が勝手にやってるだけだ。

……本当に?

いいから余計な手出しはするな!


初登場は13話。
ゲームマスターであるギロリがゲームに介入している事に気付き、当時未実装だったコマンドツインバックルを浮世英寿の下に転送。
その後、上記の通りやらせの件でギロリを問いただすが、はぐらかされてしまう。

そして、16話では鞍馬祢音の告発を受けて直接現場に赴き、ギロリが仮面ライダーグレアに変身してギーツを妨害しようとした決定的な場面を目撃。
ギロリを「ゲームマスター失格」と断罪し、運営から追放した。


ありがとうございました、皆さん。では……ごきげんよう。


乖離編

英寿がツムリの前任であるミツメを知っていた事を不審に思い、警戒し始める。
さらに退場したはずの吾妻道長が生きていた事に加えて、ジャマトを支援するスポンサー・ベロバが道長に目を付けた事もあってか、彼を「リアリティーを汚すフィクション」と唾棄。
仮面ライダーゲイザーに変身して全力で排除にかかる。
しかし、必殺技を受けてもなお生き延びた道長を見て下記のように評価を改め、トドメを刺さずに去っていった。


どうやら君を見くびっていたようだ。

一度ならず、二度も死を乗り越えるとは……。もはや偶然のフィクションにあらず!

あぁ……。君の存在こそがリアリティー……


なお、20話では南南東を向きながら恵方巻きを食べていたが、サマスに話しかけられた際、まだ食べ終わっていないのに喋ってしまっている。
恵方巻きは途中で言葉を発すると「福が逃げる」と言われているが……ついでに撮影で実際に向いていたのは北東だった

そして、22話でチラミがベロバにヴィジョンドライバーを奪われる事態が発生。
さらに、創世の女神の力を得るためにニラムのヴィジョンドライバーも手に入れようとするベロバが「ジャマトグランプリ」の開催を宣言。
そこでラスボスに設定され、ジャマトの標的にされてしまう事に。


『ジャマトグランプリ』なんて、前代未聞です…!

これがこの世界の『リアル』だというのなら、受けて立つしかない。
勝つのは我々デザイアグランプリか、ジャマトグランプリか……?


慟哭編

ヴィジョンドライバーを奪われたら一巻の終わりという事で前線には出ず、常に待機していた。
他方、ジャマトグランプリ2回戦「戦国ゲーム」では大将を務め、生身のまま次々とジャマトを倒す姿を見せていた。
その姿は演じる北村氏が刀剣男士経験者という事もあってかかなり様になっており、「もう全部あいつ1人でいいんじゃないか」と言いたくなるほど

やがてジャマトグランプリ最終戦「天国と地獄ゲーム」では、この時代での騒動はもはや運営の手に負えるものではなく、ヴィジョンドライバーを回収次第、デザイアグランプリが存在しなかった事にするために撤収を決意。
だが、創世の女神の秘密を知った英寿がドライバーの返還を拒否したため、実力行使に出る。


泣いてるのか? 母さん……
本当はこんな事したくなかったんだな……。母さんはお前ら運営に、道具として利用されていたんだ!

……さあ、感動の再会はもういいだろう。そのドライバーは回収し……この世界をリセットする。

変身。

全てを忘れて楽になれ。


母さんは苦しんでる! お前らが苦しめたんだ!

根拠がない! そんなものはフィクションだ!


ギーツとの戦闘では多少のダメージは受けながらも終始余裕を保ち、穴の中で互いに必殺技を撃ち合おうとするところまできたが、
ここに来てバッファの乱入という思いもよらないアクシデントが発生。


滑稽だな。所詮仮面ライダーは、女神に弄ばれた存在……

仮面ライダーは───

やめろ、バッファ!!

まとめて失せろ!!


ギーツとゲイザーの潰し合いを待っていたバッファがここぞとばかりに「ゾンビストライク」を発動。
それによって発生した腕に捕まってしまい、ギーツ諸共身動きが取れないまま穴の下に引きずり降ろされて消滅してしまった。
そしてニラムが撃破された事によって道長がジャマ神となり、『全ての仮面ライダーをぶっ潰す力』が受理され、ますます事態が悪化してしまう……

劇中ではチラミの失態を罵っていたが、そもそも道長を見逃したのはニラム自身であり、早々に彼を始末していればここまでの惨事には至らなかった。
皮肉にも、自らの好奇心とかつて更迭したギロリ同様、現代人を侮っていた事が己の破滅を招いたのだった。


慕情編


君も…別れの心づもりをしておけ。

あなた達は…! どうして……?

スエルの権限によって復活した。

しばらくいないうちにデザグラが大変な事になっちまったみたいだな。

大至急、撤収の準備に取り掛かる。


消滅後は誰一人心配してくれなかったというリアルな人望が浮き彫りになったものの、35話でスエルの権限によって復活。
同じく復活した晴家ウィンを英寿に差し向けつつ、自身は現代から撤収する「グランドエンド」の準備を始めるよう指示した。
その後も光聖やジーンにグランドエンドが近い事を報告しつつ、ジーンにヴィジョンドライバー奪還の交渉を任せる、
スエルの命を受けてグランドエンド完了までにギーツの排除に打って出るなどの行動に出た(ただし、こちらはギーツがブーストフォームマークⅢへと変身した事で失敗に終わった)が、
38話で創世の女神がミツメの英寿への愛を踏み躙る形で生み出された事と、ツムリが最初から女神の後継者としてデザインされた存在である事を知ってしまう。


スエル……あなたのやり方は───『リアル』と言えるのですか?

ん?

……1人の女性の真実の愛を、女神という虚像に変え、フィクションを作り上げた。挙げ句の果て、ツムリを後継者にするなど…

私に意見する気か?

フィクションの上に成り立つデザイアグランプリに、価値があるとは思えない!!


スエルやサマスの口から告げられた真実。それはまさしく、自身が最も嫌う『フィクション』であった。
珍しく声を荒げると現在のデザイアグランプリを否定し、スエルに詰め寄ろうとする。

























そこに一発の銃声が鳴り響いた。


サマス……!

所詮エンターテイメントなど虚構そのものでは?

あなたの後任は(わたくし)が。

ニラム!!

使命に情熱を持ち過ぎるとは、らしくない。お前も、この世界の影響を受けたか……


ギロリ同様、現代に長く留まっていた関係で現代人の影響を受けており、この時点で使命に並々ならぬ情熱を抱いていた。
その結果、スエルにとって都合の良い駒ではなくなった為、ゲイザーに変身する間もなく部下であったサマスに腹部を狙撃されてしまう。
さらに、サマスから自身の信条を真っ向から否定され、かつてギロリに掛けた言葉をそのまま返される形でヴィジョンドライバーを奪われてしまう。
そして、未来人の肉体は訪れた次元の摂理に従うのがルール。
皮肉にも、「生身では銃弾1発ですら致命傷となるリアリティー」に足元を掬われたのだ。


長年この世界を見てきたが、君のような男は初めてだった……。フフフハハッ……

浮世英寿……最後まで見届けたかったよ…。悠久の時を超えた、君のリアルを……


最期は瀕死になりながら英寿の近くまで赴き、彼のリアルを称賛しつつ、それを見届けられない無念を残しながら息を引き取った。
英寿が振り返った時、既に遺体は跡形も無く消滅していた……


【仮面ライダーゲイザー】



バッファ……。
君は本来、存在していない退場者! リアリティーを汚すフィクションだ…!


VISION DRIVER!

よって、私が抹消する。


GAZER, LOG IN.


変身。


INSTALL.

INNOVATION AND CONTROL,

GAZER.


身長:213cm
体重:92.7kg
パンチ力:43.8t
キック力:88.7t
ジャンプ力:118.7m(ひと跳び)
走力:1.8秒(100m)

スーツアクター:小森拓真

ニラムがヴィジョンドライバーとプロビデンスカードを用いて変身した仮面ライダーで、英語表記は「Gazer」
外見はギロリが変身するグレアと似ているが、カラーリングは白と金の装甲に紺色を基調としたアンダースーツという、高貴さすら漂わせる輝かしいものとなっている。

スペックも全ての面でグレアだけではなくベロバが変身したグレア2にも勝り、ギーツ レーザーブーストフォームでようやくスペックをわずかに上回れる域にあるため、プレイヤーライダーが正攻法で勝利するのは非常に困難。
戦闘時には、胸部及び肩と膝にそれぞれ一対ずつ設置された戦闘支援型ドローン「ドミニオンレイ」を分離させ、ホログラムのバリアを展開する。
このバリア大型レイズバックルの必殺技でも破壊されず、その強度を利用して相手の攻撃をバリアで受け止めつつ、任意のタイミングで解除して反撃に転ずる戦術も行える。
また、ドミニオンレイ本体も仮面ライダーギーツⅨのギーツバスターQB9の攻撃でも完全破壊できないくらいには強固であり、本編では使われなかったが、グレアの「ヒュプノレイ」同様に他のライダーを洗脳する機能もある。

頭部「ゲイザーマスク」の前面を覆うガンメタリックのバイザー「ゲイザーヴィジョン」は、内部の半球状のモニターに全身各部のカメラや、
半径70kmの次元観測が可能なアンテナ型次元観測機「ゲイザーアンテナ*1」で得た情報をリアルタイム処理した高次元映像を投影し、現実世界と仮想世界のシームレスな一望を可能としている。

その他の能力は概ねグレアと同じなので、詳しくはそちらを参照。


装備

  • ヴィジョンドライバー
システム音声:松岡禎丞

ゲイザーの変身ベルト。変身待機状態ではグレアと異なるBGMが流れる他、ディスプレイアニメーションもオレンジ色を基調としたものに変化している。

  • プロビデンスカード
ゲイザーの変身に使用する、カード型特殊記憶デバイス。


◇技
  • 正式名称不明

DELETE

プロビデンスカードを1回スラッシュして発動。
上空に浮かび上がり、ドミニオンレイを隕石の如く相手に向けて射出する。
マトモに食らえば確実に致命傷を与える、文字通りの必殺技である。

  • 正式名称不明

SHUTDOWN

プロビデンスカードを2回スラッシュして発動。
右手に黄金色のエネルギーをチャージし、それを光球として撃ち出す技と思われるが、バッファの横槍によって不発に終わった。


【余談】

  • 名前の由来は「睨む」で、ゲイザーは英語で「監視者」を意味する。

  • ゲイザーの特徴的な変身ポーズは、ニラム役の北村氏が自ら考案したもの。
    雑誌『仮面ライダーギーツ キャラクターブック OUR DESIRE』などにおける北村氏のインタビューによると、「ショーダンスのイメージ+仮面ライダーファイズ乾巧)の変身ポーズのオマージュとのこと。


  • ゲイザーが初登場した21話放送後にプレミアムバンダイでDXヴィジョンドライバーの3次受注が行われ、ここでゲイザーの変身遊び機能が新たに紹介された。
    具体的には、生体認証装置「バイオメトリクサー」を2回タッチする事でモード切替が行われる形となる。
    • なお、バッファ戦での変身シークエンスをよく見ると、上記の仕様を裏付けるかのように一瞬だけグレアの変身待機状態を経由するディスプレイが表示されている。



これがこのWikiの『リアル』だというのなら、追記・修正するしかない。

勝つのは我々Wiki篭りか、項目荒らしか……?


この項目が面白かったなら……\INSTALL./

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最終更新:2024年12月28日 18:25

*1 テレビ朝日の公式サイトでは当初「グレアアンテナ」と誤記されていた。