ジョーシリーズ(ロックマン)

登録日:2024/09/11 Wed 15:05:00
更新日:2025/01/19 Sun 07:42:21
所要時間:約 8 分で読めます




ジョーシリーズは、ロックマンシリーズに登場する雑魚敵の一種である。
ロックマンらと同じ人型ロボット。

概要


メットールと並びシリーズのレギュラー。
大体の作品は緑の体に赤いモノアイなのでどことなくザクⅠに似てらっしゃる…
片手がバスターで片手に盾を持つ。盾を構えている間は攻撃が通らず、バスターを構えた時だけ攻撃可能。
毎回邪魔な場所(狭い通路や高台の上など)に立ちはだかる手強いザコ。

バリエーションも多く、また人型故に改造せずともそのままコクピットで操縦できるからか、乗り物に乗ってくることも多い。
ライドマシンの先駆けとも言える。または戦闘員ポジションとでもいうべきか。
亜種も含めると本編作品では皆勤賞。


ブルースとの関係

片手がバスターで片手に盾…という要素から見てわかるように、DRN.000 ブルースのデータもとに作られていることが11などで言及されている。

ワイリーによってブルースを基に量産されたロボット(初期は「DRN.000というロボットを基に」とぼかされていた他、
講談社『ロックマン&ロックマンX ひみつ大百科』など「ライト博士が開発した量産タイプの人型ロボットをワイリーが改造したもの」とされていたことも)。

3ではブレイクマンというジョーのモノアイをしたブルースのようなロボットが出てくるが、ジョーの一種なのかブルースの変装なのかは未だに不明。
没データにはブルースがモノアイになる動作があるらしい。


一覧

ロックマン1

スナイパージョー
最初のジョー。離れるとピョンピョン飛び跳ねて追いかけてくる。
防御中にアイススラッシャーを当てると何故か顔を出してから凍る。
シリーズでも有名な雑魚の開祖だがボンバーマンステージにしか出てこない。この辺りはメットールに通ずるものがある。(メットールもガッツマンステージにしか出てこない)
11で久々に登場したが、チャージショットによるクラッキング効果でガードを崩せるようになったので相対的に弱体化したか。パイルドライブなら盾越しにワンパンも可能。
実はジャンプ中は盾が効果を発揮しない。また、上からの攻撃にも弱い。

ロックマン2

帰ってきたスナイパージョー
第2のジョー。外見はそこまで変化がないが、弾が3連発になっている。ただし弾速は遅くなった。
ジャンプ移動をしなくなったがその分、狭い場所にいるのでスルーしづらい。
弱点はクイックブーメラン、エアーシューター、バブルリード、リーフシールド、ハイパーボム(MW)、ハードナックル(MW)、マグネットミサイル(MW)、ジェミニレーザー(MW)、シャドーブレード(MW)。
アトミックファイヤーのフルチャージ版なら一撃で倒せる。
ロックマンワールドに登場したのはこいつ。

スナイパーアーマー
帰ってきたスナイパージョーの乗り物。後のダチョーンのような二足歩行メカで、前作のビッグアイに通ずる強敵。
ジャンプによるプレス攻撃や、玉を発射したりしてくる。
破壊すると操縦していたスナイパージョーが降り立ってそのまま戦闘を続行する。

元々ロックマンのサポートアイテム4号としてライトが設計したが、ワイリーが設計図を盗み出して量産した。
ゲーム中でロックマンは乗れないが、ロックマンキャラクターコレクションの表紙などで乗っているイラストがある。
盾を構えたまま操縦しており、メガワールドでは帰ってきたスナイパージョー部分に攻撃が通らなくなった。
弱点はエアーシューター、クイックブーメラン、リーフシールド、ハードナックル(MW)、ニードルキャノン(MW)。アトミックファイヤーのフルチャージ版なら一撃で倒せる。
ちなみに、シャドーブレードを無効化する唯一の雑魚敵である。

ロックマン3

ハンマージョー
エアーマンのように頭と胴が一体化した逆三角形の頑丈なボディ。ザクからズゴックに。ブルース要素はどこへ…。
目を閉じて鎖付き鉄球を頭上で振り回し、投げつける。ハンマーってそっち(陸上競技)かーい。
投げる前に目を開けるのでこのとき攻撃が通る。
弱点はジェミニレーザー、マグネットミサイル、ハードナックル、サンダービーム(MW)、エアーシューター(MW)、クラッシュボム(MW、W2)、ダイブミサイル(W3)。このうちハードナックルのみ一撃で、他は2発で倒せる(クラッシュボムのみ目を閉じている間に当てる必要がある)。

ロックマン4

スケルトン・ジョー
スカルマンステージに登場。ボスに合わせてのデザインになる。武器は放物線状に投げる骨
普通に攻撃してもバラバラになるだけだが、しばらくすると復活する
チャージショットで一撃で倒すとよい。ファラオショットも同様。またフラッシュストッパーで停止中にバスター連打で倒しても復活しなくなる。

ロックマン5

クリスタルジョー
クリスタルマンステージとブルースステージ2に登場。人工クリスタルを生成して水平に発射する。体が光るクリスタル生成中は無敵。
クリスタルは高威力かつ武器を弾きウォーターウェーブでかき消しても即座に再生成に入る為ダメージを入れられず、足場の狭い位置に立ちはだかるのでなかなか嫌らしいヤツ。
幸いにもHPは低いため、チャージショットで粉砕すれば問題ない。
一応弱点はナパームボム、ジャイロアタック、ビート(W4)。

アパッチジョー
ナパームマンステージとブルースステージ3に登場。下に砲のついた一人乗りヘリに乗っている紫のジョー。
独学でヘリ操作を学んだらしい。意外と努力家なのかも。
ジョーの中では無敵要素を持たないが、ロックマンの苦手とする頭上からの攻撃を狙ってくるので、少してこずる。
弱点のジャイロアタックやビートでさっさと倒してしまおう。

ライダージョー
ウェーブマンステージに登場。機首に砲のついた水上バイクに乗っている。
素早く機動性に優れているらしい。
シールドは構えられないのでこいつも無敵要素はないが、たまに後ろから登場する初見殺しを行う。

ロックマン6

キャノンジョー
ブリザードマンステージに登場。道中の戦艦の砲台に乗っている。
まっすぐに弾を撃つだけ。盾もないのでぶっちゃけ弱い。

ロックマン7

スナイパージョー01
久々に普通のジョーに回帰する。頭や盾などに装飾が施された。
攻撃パターンはスナイパージョーと同じ。
「01」とあっても元ネタのようにトランペットは吹かない。

トラックジョー
ターボマンステージに登場する中ボス。頭にハチマキを巻いたジョーで、前方にトゲ板を備えたトラックに乗っている。後ろに回られるとちゃんと後ろを見ながらバックしてくる。
義理人ジョー情に厚いらしい。
クラッシュノイズが苦手というステージボスと共通の弱点を持つ。

バトル&チェイスにも「ジョー」名義で登場。レーシングカーに乗り、頭にスナイパージョー01と同じペイントがあり、地雷を仕掛けてくる。

なお、無免許運転。
ロボットでも運転免許を取れるし、取るべき世界の模様。自動運転への早すぎたメタだろうか。

ロックマン8、ロックマン&フォルテ

ジョー・クラシック
スナイパージョーの期間限定復刻版。見た目はスナイパージョーと同じだが、盾が長方形になり、バスターのほか爆弾(手榴弾?)も投げるようになった。
爆弾投下中は地に伏せて待機するが、このときは盾を構えないのでねらい目。

ロックマン バトル&チェイス

ブラックジョー
隠しボスとして登場。トラックジョーの色違い。

ロックマン9

マシンガンジョー
バスターがマシンガンに変わり、弾を連続で撃ってくる。赤いから3倍強い。
かなり避けづらい攻撃をするが、レーザートライデントやブラックホールボムで簡単に倒せる。

ロックマン10

帰ってきたマシンガンジョー
見た目はマシンガンジョーと同じだが、連射パターンが3連射×2となっており避けやすくなった。
盾はフォルテバスターやウォーターシールド、スクリュークラッシャーなどの連撃で弾き飛ばせる。(実はロックバスターでも可能)盾無しのジョーという地味にレアな光景を見られる。

ロックマン11

スナイパーアーマーD
スナイパーアーマーの改良版。
5に登場したダチョーンの動作を取り入れており、前後移動しながら玉を撃つ。
…プレス攻撃は?
改良前と違ってジョー部分を狙って倒すとアーマーも爆散する。

ロックマンワールド4

ガンナージョー
ワイリーステージに登場。ミサイルポッド付きカプセルに乗っている。
アパッチジョーの発展版とも言うべき存在で、例によってロックマンの頭上から攻撃してくる。現れたらさっさと倒してしまおう。
弱点はビート。

ロックマンワールド5

ピリパリー
ワイリースターに登場。ジュピターステージの自家発電回路搭載ロボット・ビリバリーの頭をジョーシリーズに代えたようなキャラで、電気のチャージ中は無敵。
名前が弱そうだが性能は同じ。
『ロックマンマニアックス』によればジョーのバリエーションではないかもしれないとのこと。ビリバリーの弟分だからだろうか?
ちなみにビリバリーとピリパリーが互いに近寄ると、ショートして惑星中が停電するため、兄弟の語らいが全く無いらしい。某ゼロゼロナンバーサイボーグ兄弟ですか…


その他

ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者

(不明)
コンロマンステージや最終ステージに登場。ハンマージョーに近い姿をしており、行動パターンも近いが、無敵はない。
(不明)
最終ステージに登場。盾と騎兵槍を持った騎士のような姿をしており、槍による突き攻撃をした後、歩いて元の位置に戻る。

ストリートファイター X ロックマン

(不明)
リュウステージに登場。饅頭笠のようなものをかぶり、刀を回している。この間は無敵で、居合のような動きで突進してくる直前に刀を収めるのが攻撃の機会。

Mega Man Rush Marine

(不明)
普通のスナイパージョーと同じパターンだが、水中なので足ひれを装備している。
(不明)
盾を持たず、モリを装備している。


漫画作品のスナイパージョー

コミックボンボンで連載された池原しげとの漫画版では、メットールは時々キャラが立っているのに対してジョーにスポットが当たることはなかった。
ゲーム中でメットールの派生はボスを務めることがあったのに対してジョーにはそれがなかったのが原因か)

ワイリーがロボットに優しいことに定評のある有賀ヒトシの漫画版でも消耗品扱いされており、セリフもカタカナなので心を持たないのかもしれない。
(ただし、前述のマニアックスのブルース回ではADのような仕事をしていたり、観客席のジョー達が雑談するような動きをしている)

出月こーじの漫画版ではサーチマンステージで作戦を立てて奇襲をかけ、ロックマンの回避を称賛したり、またそんな仲間をたしなめたり、
ワイリーのアバウトな情報管理にツッコミを入れたり、盾を外しレーザーサイトを装備したキングによる改良型が不敵に笑いながら現れたりと、ボンボンの作家によるジョーでは一番キャラが立っていた。

ロックマンエグゼでのジョーシリーズ


ジョー系の雑魚といったら、本家ロックマンシリーズを代表とする存在なのだが、メットールとは異なり残念ながらエグゼシリーズには登場していない。

…と、言いたいところなのだが、実はゲームキューブにて発売された横スクロールアクションの『ロックマンエグゼ トランスミッション』には、本家ロックマンシリーズのリスペクト要素として、スナイパージョーとハンマージョーがウイルスとしてゲスト出演している。

スナイパージョーはクイックマンのステージである銀行の電脳にて出現。
カラーや見た目については初代の物を使用しているが、
登場ステージが登場ステージだけあってか、「帰ってきた」同様の三連射ショットが実装されている。
入手できるバトルチップの「ハイガード」は今作におけるメットガード系チップの最上位に当たる。
なお、中位の「シールドガード」は同じく本家からの出典となるシールドアタッカーが所持している事から、
今作ではメットール、シールドアタッカー、スナイパージョーが「本家シリーズが元ネタのウイルス」としてひとまとめにされていると思われる。

ハンマージョーはグラビティマンのステージとなる重力異常エリアに出現する。
見た目こそ初代だが攻撃パターンが2なスナイパージョーとは異なり、ほぼ出典同様の攻撃パターンを持っている。
攻撃が攻撃だけに所持しているチップは「テッキュウ」と「ホウガン」。
この2つのチップはGBAのエグゼ本編ではハルドボルズ系の雑魚が所持しているのだが、今作では登場せず。
従って今作のハンマージョーはゲストキャラでありながらハルドボルズの代役も兼ねていると見られる。

余談

など、他シリーズにも似たコンセプトのが登場する。*1


/⌒ヽ
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最終更新:2025年01月19日 07:42

*1 レプリロイドの原型はエックス(ロックマンXシリーズ)という設定があるため、開発系譜としては繋がっていないはず。ジョーの系譜がメカニロイドと明言する資料は無いがガレオンはメカニロイド、ゴルベッシュはリーバードなので可能性はあるかもしれない