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ブラックナイトスコード カルラ

登録日:2025/11/20 Thu 17:37:00
更新日:2026/08/23 Sun 08:48:02
所要時間:約 7 分で読めます



本項目には『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のネタバレが含まれているので、未視聴の人は注意してください





哀れな奴!

何が!!

旧式のMS(モビルスーツ)で我らに挑むとはな!!

MS(モビルスーツ)の性能で、強さが決まるわけじゃない!

そうとも!だから我らに劣る貴様が勝つことはない!!



ブラックナイトスコード カルラとは、劇場作品『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するMS(モビルスーツ)


データ

型式番号:NOG-M2D1/E
全高:21.10m
重量:87.72t
装甲材質:フェムテク装甲
パイロット:オルフェ・ラム・タオ(メイン)
      イングリット・トラドール(サブ)

概要

『SEED FREEDOM』のラスボス機体ファウンデーション王国宰相オルフェ・ラム・タオ専用機。
正式名称は「Cal-re.A」で、「レア」と略されるという。
タンデム式の複座機であり、前部座席はオルフェがカルラを操縦、後部座席ではイングリットが乗りジグラートの火器管制を担う。

名称こそ「ブラックナイト」だがこちらは一転してメインカラーは純白と金
こちらも西洋甲冑風のデザインに加えて折り畳み可能な一対の翼型のウイング、全身の各部に金色のエングレービングが施された豪奢な外見を持ち、王国のフラッグシップ機とも呼べる機体。
プラントの技術が取り込まれているとされ、実際よく見れば各部にザフト系MSの影響が見て取れる。


性能

系列機であるルドラ・シヴァ同様FT(フェムテク)装甲と全天周モニターを採用。全体的にストライクフリーダムガンダムを彷彿とさせる武装構成となっている。
FT装甲の細かい説明に関してはファウンデーション王国の項目を参照。
なおルドラとシヴァが装備していたビームマントはオミットされており分身発生機能も見せていない。
小説及び解説本では「ブラックナイトスコード最強の機体」と形容され、グレートメカニックの解説では「上位機種」「象徴に近い機体」という位置付けであるが、HGの説明書によると運動性と電子戦能力に特化した機体とされ、実は火力特化という訳ではない。
複座の採用によって火器管制能力が向上。通常のブラックナイトスコードよりも遥かに多くの火力制御が可能になった以外に大きな機体性能の差はないとのこと。

機体としては、支援機のジグラートとの連携を含めたドラグーン・システムを駆使したオールレンジ攻撃によって圧倒的な広域制圧能力を持つのが最大の特色。
武装も遠距離から近距離迄バランスよく高火力・高性能な武装を搭載しており、ルドラに不足していた単体での火力もかなり補われている。
  • FT装甲による鉄壁のビーム耐性
  • 近~遠距離(と格闘戦)の全てに対応可能な、バランスの取れた多彩・高性能な武装群
  • 大型ドラグーン「サハスラブジャ」による広域制圧力
  • 背部のレヴィテーターを駆使した高い機動力
といった要素にプラスして、ジグラートからの支援砲撃を含めた総火力は最早戦略兵器に等しいもので、かつて無敵の強さを誇ったストライクフリーダムの改修機である『ストライクフリーダム弐式』を旧式呼ばわりして見下せるだけの高スペックは間違いなく有していた。

お世辞抜きで C.E.75年における最強のMSの1機と呼んで差し支えない機体であり、スペックも武装もストライクフリーダム弐式の完全上位互換なのも間違いないが、不運はナノ粒子兵装やディスラプターといった規格外の兵器を搭載していたマイティストライクフリーダムが対戦相手であったことに尽きる。


武装

  • OWC-M1R1/F 高エネルギービームライフル
ブラックナイトスコードルドラのものと同型のビームライフル。

  • OWC-Z199 超高インパルス砲 アドゥロ・オンジ
胸部装甲を展開して発射する内蔵式の大口径ビーム砲。
「超高インパルス砲」とはランチャーストライカーやバスターガンダムに搭載されていた砲撃武装になる。
その構造から隠し武器としての運用が可能で、近接戦の最中でも不意打ち気味に超至近距離で撃つことが可能。
普段はFT装甲で砲口がカバーされているので、安全性という点ではストフリの「MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲」より確実に優れている。
名前の元ネタは恐らく東アフリカ・ルグバラ人の伝承に伝わる悪神「アドゥロ」の別名。

  • OWC-QZ18 対モビルスーツ強化刀
腰に帯刀された2振りの剣。
ルドラの「対モビルスーツ重斬刀」を小型化させたデザインで、取り回しが良くなった結果スピーディーな二刀流で戦うことが可能。

  • OTS-303 ビームシールド アムルタート
両腕の前腕部を覆う小盾のような手甲型のビームシールド発生器。
本機唯一の防御用装備も兼ねていた模様だが劇中では活躍の場はなし。
「アムルタート」とはゾロアスター教の不滅を司る善神の名。

  • OWC-M17 ロック・クロウ モルスス・モルティス
手の甲に取り付けられた猛禽類の爪のような2本の太い実体クロー。アルムタート同様劇中では活躍の場はなし。
アルムタートとの一体型と思われていたが、『メカニック&ワールド』での設定画によるとウォーズマンのベアクローのような武装だった。
「モルスス・モルティス」はラテン語で「死の噛みつき」「死の一撃」を意味する言葉。

  • OTOS-815/J サハスラブジャ
背中の翼型バインダーに接続された8基の大型ドラグーン・システム。
4門のビーム砲と側面部に一対の斬撃用ビームカッターを搭載しており、運用時には折り畳まれた翼型バインダーを射出するため大型ドラグーンながら格納中はコンパクトになる。

武装構成はエグザスのガンバレルに近しく、運用の仕方は『ガンダム00』のGNファングに似る。
移動速度は凄まじく速く、すれ違い様に斬撃を放つことで敵のドラグーンを容易く撃墜しつつ合計32門のビーム砲によるオールレンジ攻撃を展開する。
何より推定材質がFT装甲なので、ファンネル系武装にありがちな挙動の隙を狙ってビームライフルで撃ち落とす鉄板の攻略法を克服しているのが最大の特徴。
実弾は有効で、劇中ではストライクフリーダム弐式の試製35式改レールガンのノールック射撃で一基撃墜されているが、マイティーストライクフリーダムガンダムの広範囲雷撃で強制的に機能停止させられるまで猛威を振るい続けた。
「サハスラブジャ」とは千手観音の別名で、「千の手」「千の手を持つもの」を意味する言葉。


特殊装備

  • レヴィテーター
カルラのビームウイングに搭載された擬似反重力機関
電場を翼やマントのように機体にまとうことで、モビルスーツの周囲に浮揚力場を発生させて自由自在に飛行可能。
サハスラブジャ射出後は血のように赤い光の翼を展開して高速移動する。
アークエンジェル級などの艦船にはシリーズ初期から搭載されていたシステム*1だが、MSへの搭載が確認されたのは本機が初。
なおルドラ・シヴァにも同じくビームマントにレヴィテーターが搭載されているとする資料もある。



ジグラート


そうまでして私を拒むか…!
ならば、その愚鈍な愛と共に滅びるがいい!


型式番号:AMO-01
全長:132.8m
重量:1034.06t

カルラの後部座席でイングリットにより遠隔操作される自律機動兵装で、ミーティアを上回るサイズの超大型ドラグーン・システム。
豪奢なカラーリングを施されたカルラとは対照的にステルス爆撃機や戦闘機のような外見で色は銀色のみと、カルラの豪奢さとは無縁のかなり無骨なデザイン。
3機生産されており、それぞれA(オードリー)」「B(ブリジット)」「C(クラウディア)のコールサインを持つ。

特徴として遠距離の後方から偏向ビームと大量のミサイルを撃ち込み支援爆撃を行うカルラ版ミーティアのような運用が行われる。
加えてサブフライトシステムとしても機能し、グゥルやジャスティスガンダムのファトゥムのように上にカルラを乗せて宇宙空間を移動することもできる。
運用方法自体はファウンデーション軍に配備されている「ジン-R」「ディン-R」と同じだが、ジグラート自体のサイズが規格外であるため相応に膨大な高火力武装を多数内蔵。
戦術兵器級の火力を遠距離から精密に叩き込む事が可能となっている。

総火力と強襲性能が大幅に向上する代わりに、被弾面積が大きくなり小回りが効きづらいというミーティアの作中描写で見受けられた欠点を「ミーティアをMSから独立した遠隔操作兵器化してMS本来の運動性を維持する」という形で改善したとも考えられる兵装であり、「ミーティアの発展型」と呼んでも良い代物に仕上がっている。
反面カルラと合わせた運用に求められるパイロットの情報処理量も大幅に上がっているのか、流石のアコードでもパイロット単独での同時運用は難しかった様子。


劇中では3機製造され、カルラに随伴する形で全機出撃。
宇宙要塞メサイアの残骸を盾にシヴァとカルラへの支援砲撃を行い続ける塩戦法堅実な戦術を取ったが、マイティーストライクフリーダムのディスラプターの一撃によりメサイアの残骸諸共まとめてぶった斬られ3機纏めて爆散した。

名前の由来は恐らく古代メソポタミアで建築された煉瓦造りの巨大聖塔「ジグラット(Ziggurat)」から。


武装(ジグラート)

  • OWC-Z454S 超高インパルス砲 ザナハリィ
機首の中央部に1門内蔵された大口径の偏向ビーム砲。
フォビドゥンガンダムの「誘導プラズマ砲フレスベルグ」以上の非常に強い湾曲を発生させることができ、遮蔽物の裏から敵機体へ一方的な攻撃が可能。
元ネタはマダガスカル島の神話における最高神「ザナハリィ」。

  • 空対艦ミサイル ハルワタートVLS
機体上下に大量に搭載された誘導ミサイル発射システム。
カルラのレーザーポインターで誘導され、弾幕を展開して遠距離から支援爆撃を行う。
威力自体は普通の小型ミサイル程度だが、宇宙要塞メサイアの残骸の影に位置しながら、ほぼノータイムでメサイアの残骸を飛び越えて飛んでくるトンデモ速度が特徴。
元ネタはゾロアスター教で崇拝される善神「ハルワタート」。

  • OWC-G8D1 高エネルギー複列ビーム砲 ニヌルタ
  • OWC-M31 40mm連装対空ビーム機銃
搭載箇所や詳細不明の武装。本編未登場。近接攻撃用の武装だと思われる。
「ニヌルタ」は古代メソポタミアで信仰された農業、狩猟、戦争の神。

ゲーム参戦

  • EXVSシリーズ
EXVS2IBで26年9月に参戦。
アシストのジグラートと換装式のサハスラプジャという2種の時限強化を持った3000コスト。



ガンプラ

ブラックナイトスコードルドラに続く形で、HGCEブランドで発売。値段は4,070円と少々高めな大型キット。
関節部のランナーはルドラの流用となっているが、装甲や武装は当然新規パーツ。
金色のエングレービングはメタリックグロスインジェクションを採用。
白の基本装甲とは全て別パーツとなり、無塗装でも金と白のゴージャスな配色をホイルシール無しで完璧に再現でき、合わせ目もほとんど出ないパーツ分割で素組み派にも優しい。
PET素材のレヴィテーター用光の翼エフェクトも付属し、展開時は圧巻な迫力を見せる。それでいて素材自体は軽く、自立も全く問題ない。
またサハスラブジャ展開時用のビームサーベルエフェクトがなんと16本もあり、サハスラブジャ8基を全て展開状態で展示できるという太っ腹ぶり。
メタリックグロスインジェクションで金色部分を全てプラスチックで補うことに成功しているため、上記の大ボリュームにも関わらずホイルシールはモノアイ差分とセンサー周り、サハスラブジャの紫の結晶部分しかないシールの少なさも注目要素。このメタリックグロスインジェクション自体も同じくゴールドランナーに採用されているマイフリと比べるとメッキにより近づけられた光沢になっており、かなり改善されている。
ガンプラの製造技術の劇的進化を感じさせる、造形・プレイバリュー共に文句なしの傑作キットと言える。

なお、背部ユニットのジョイント構造の問題で無改造ではプラウドディフェンダーを装着できない。
マイフリのみならずライジングフリーダム等は装備できるのにカルラには取り付けられないことが「やはりオルフェはラクスの愛を手に入れることはできない」「ガンプラになってもオルフェの愛をラクスは受け入れない」「二人の関係性の暗喩」などとネタにされたことは言うまでもない。
白と金の配色が一致するので、基部を改造して取り付ければ結構似合いはする。
因みに逆にカルラの背部ユニットは無改造でストフリに取り付け可能
これが『ガンダムブレイカー4』のPVだったら即座にもぎ取られて「これはホンモノでもできるからみんなやってみてね☆」とネタにされていたことだろう

流石にでかすぎる為かジグラートは付属していないが、もしかしたらデストロイガンダムみたいにHGCEで発売されるかもしれないので気長に待とう。発売されたら発売されたで置く場所に困るのだが…。


余談

名前の由来はインド神話の神鳥「ガルダ」から転じた仏教の守護神「迦楼羅(かるら)天」と思われる。
またデザインが『コードギアス』のナイトメアフレームや、『機動戦士ガンダムF91』に登場するコスモ・バビロニア系MSっぽいという声もある。
果ては「白と金のラスボス」ということから監督が好きな『仮面ライダークウガ』のン・ダグバ・ゼバを連想する声もあったり。
そういえばこの作品ライジングとかマイティとかアメイジングとかいった聞き覚えのある修飾語が出てくるな

前述の通り、本機は複座型で前部がオルフェ、後部がイングリットという図式である。
別になんて事のない配置だが、2人の関係性を考えると、イングリットを一切顧みないオルフェという残酷な構図にも見えなくもない。
男女のタンデム式なら、「砂漠の虎」ことアンドリュー•バルトフェルドとそのパートナー、アイシャがパイロットを勤めるラゴウがあるが、こちらはバルトフェルドが後部で機体管制を、アイシャが前部で火器管制を担当している。
カルラとは逆に女が男に背を向けている構図ではあるものの、こちらはバルトフェルドが愛するアイシャを常に視界に入れているという構図になっていると言える。



追記・修正よろしくお願いします。


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最終更新:2026年08月23日 08:48

*1 但し劇中で言及されたのは一度のみで資料集でも見られないため、当時から意識されていた設定かは不明。