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ルート・エンタングル(コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ)

登録日:2026/06/20 Sat 01:35:03
更新日:2026/08/22 Sat 02:27:40
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意味のないルートは必要ない。

私が必要とするのは、ただひとつのルートのみ。


目次



概要

アプリゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』にて行われる常設イベント集。
『ロススト』では「ルルーシュたちの行動を追体験する」というコンセプト上、if展開は極力抑えられる形となり、本編主人公であるマリオorマーヤの物語もルルーシュの行動と大きく干渉しない形となっていたが、
本ストーリーではマリオorマーヤを始め、ロストストーリーズ本編のオリジナルキャラクターたちは登場しない。
その代わりに螺旋の観測者及びリコが登場し、ルルーシュたちの行動にも介入していくなどストーリーの狂言回しとなっている。

また、イベントのコンセプトも「バッドエンドルートの剪定」というものであり、内容も本編から分岐していくが、イベントストーリーという尺の都合もあってか、話の途中で終わるかバッドエンドになってしまう。
本編で「誰かの判断が他者に影響を与え、波紋のように拡がり、世界に影響を与え続ける」と述べられており、リコが本編に少し介入して、その結果アニメ本編から物語が大きく変わっていくというバタフライ・エフェクトの展開がとられており、オリジナルキャラクターの存在について評価も賛否割れる傾向にある。

また、ソシャゲの売り上げの都合もあってかルルーシュと強く絡んでいるヒロインたちのストーリーとなっているのも特徴である。

中にはかのDS用ゲーム版で描かれたバッドエンドに通ずる内容も見られている。


語り部

  • 螺旋の観測者(CV:若山詩音)
本ストーリーの語り部。輝く桜のような大樹がある謎の空間にいる女性。コードギアスの大人の女性にあって珍しく体型は普乳、それどころか小さめ寄り
ギアスマークに似た模様が描かれた衣服を着用しているが、彼女自身がギアスと関わりがあるのかは不明。
分身であるリコを様々な可能性の世界に派遣し、そして失敗しては枝葉のように剪定している。
失敗に終わった「ルート」は、彼女が居る空間に立っている桜のような木の枝を切り落とすことで「無かったこと」になり、その時点でその世界の展開は終了し以降の展開もまた途絶える。

彼女にとっての理想的なとある「ルート」を求めて様々な世界を観測しているが、「本編」が辿る道は知っている節があるものの、選んだ「ルート」の先で何があるかはその範疇外らしく、それ故に彼女自身が本作で描かれるIFストーリーを常に自分に都合の良いように引き寄せられる訳ではない模様。
そういった意味では「原作サイド」でも「二次創作者」でもなく、プレイヤーと同じ「公式IF展開の視聴者」と最も近い目線に居る人物。
しかしプロローグで第4の壁の向こうを認識しているらしい様子もあり、本作のif展開が「原作本編」と異なることにプレイヤーが違和感を抱いたであろうことを見抜く様子がある他、プレイヤーは「観測者の目を通じて」ルートエンタングルのif展開を見ているらしい。
行政特区日本の成立など一見犠牲者が少ないルートに関しては彼女の希望通りらしいのだが…。

『餞の太陽』にて、真の目的および理想とするルートが判明。それは『ルルーシュが死なないルート』を探すことであった。

  • リコ(CV:若山詩音)
観測者の分身である少女。瞳の色が異なる*1ことと、サイドテールの向き以外は観測者と瓜二つ。
観測者によって様々な可能性の世界に送り込まれ、その中では多様な身分となり、登場人物たちと関わりを持っていく。立場とフルネームは毎回違うが、大人しめの性格であることとその割に芯が強い部分があること、その「ルート」に於ける主役と近しい人物であることは共通している。
自身の行動で出来事に介入していった結果、小さなバタフライエフェクトを引き起こし、やがて別の結末を生み出していく。

観測者は毎回「行ってらっしゃい」と送り出すところから「ルート」が開始すること、あくまで「その立場」で知り得ることしか知らないこと、その時々の立場と人格に忠実に行動するため自発的にハッピーエンド(螺旋の観測者の目当ての結末)を迎えられそうな展開操作を行ったりはしないこと、自分が螺旋の観測者が望む「ルート」に到達するための(ポーン)であることにも無自覚であることなどから、螺旋の観測者が自ら操作したり、その望みに沿う行動を取るように刷り込まれている訳ではない模様。
観測者によればif展開を作り出す力があるとの事で実際彼女の干渉が本編とは異なる展開を紡いではいるが、基礎的なスペック自体は決して無能ではないどころか優秀なタイプではあるものの、「ラウンズと同等以上の操縦技能」だとか「スザク並みの身体能力」とか「ルルーシュやシュナイゼル並みに知略に優れる」とか「大軍勢を指揮する高い地位にある」とか「便利なギアス能力を持つ」といったことは基本無く、
それ故に彼女自身には螺旋の観測者に都合の良いIF展開を自由自在に紡ぎ出したり、バッドエンドに向かいそうな展開を力ずくで修正するような派手な力は無い。

よって彼女の役割は「そのルートに於ける主役の補佐役」「そのルートの主役が居ないところで、その役割を代行する立場」に留まっている。身も蓋も無く言えば「IF展開二次創作モノに於ける、非常に自重したスペックの原作差し込み型オリ主」、敢えて悪意的に言えば公式メアリー・スーあるいはコードギアス版仮面ライダーディケイド
あくまで展開を変えるための序盤に出番こそ多いものの、IFルートへ完全に入った後は出番が少なめになっている自重した存在。
リコが何らかの理由で死亡・消滅した時点でそのルートは終了となるが、例によって彼女はそれを知らないため、「なるべく死なないように行動する」といった行動指針もまた存在しないので時に突飛な行動や自らを危険に晒すような行動も取ることがある。



各章


プロローグ

いきなり神根島でリコが素顔を晒したゼロ(ルルーシュ)に射殺される場面から始まり、そして終わる
何があったのかは不明だが、スザクの代わりにリコが神根島に来る展開になっている。
どうやらリコが「良かれと思って」何かをした結果、それがルルーシュに殺意を抱かせる程に激怒させる何らかの事態を引き起こしてしまったらしい。

リコがルルーシュと対峙し、射殺されてしまう場面だけが映され、何がどうなってこうなったのかの説明は全く無いのでそうなった経緯は不明。
ルートエンタングルがどういうストーリーで、螺旋の観測者とリコがどういう存在であるかを端的に説明するための、まさしくプロローグというエピソード。


暁の約束

もしブラックリベリオンでゼロとスザクが共倒れになり、カレンがラウンズになっていたら?

神根島の遺跡でスザクとルルーシュが撃ち合った所で終了した第1期から続く「もう一つの『R2』」とも言い換えることができるストーリー。
本編では互いの弾丸が外れ、その隙にスザクがルルーシュの胸の流体サクラダイト爆弾を取り外して彼を逮捕……という流れだったが、
本作ではスザクがサクラダイト爆弾を起爆させてしまい、ルルーシュ共々爆死してしまった後、それを目撃し二人の遺志を継ぐことを決意、
ブリタニアに渡り正史では未だに空席扱いのナイトオブイレヴンとなった「カレン・シュタットフェルト」の戦いが描かれる。


+ 登場人物 ※ネタバレ注意
「このカレン・シュタットフェルト……
ナイトオブイレヴンの称号を拝命するとともに、
シャルル皇帝陛下と神聖ブリタニア帝国に忠誠を誓い、この剣を振るう。

これに異を唱える者あらば、ここで決闘を申し出よ!」

本編とは異なり、ブラックリベリオンの最中に学園の生徒会室を占拠した直後のタイミングでリコからゼロの正体がルルーシュであることを教わり、更にナナリーが何者かに誘拐されたことを知った上で本編と同様の流れでスザクを神根島まで追跡する。
だがスザクがゼロの仮面を破壊する前に彼女がゼロの正体を知っていたことで話が妙な方向に向かってしまい、ルルーシュにあらぬ誤解を受けた上に本当のことを説明する暇もないまま二人が死亡してしまったことと黒の騎士団の敗北の知らせを受け、
「せめてルルーシュの遺志を継いでやりたい」という思いからコーネリアと「契約」を結び、「行方不明のナナリーの救出・保護」「マリアンヌの死の真相究明」「ナイトオブワンまでのし上がり、日本を統治する≒取り戻す」というルルーシュとスザクの目標を一人で両方叶えようと奮闘する*2
また、ユフィの暴走もギアスによるものだという事を知り、許せない気持ちと共に気の毒な被害者として同情も生まれている。

ラウンズとなって以降は髪型が変更され、普段の外はねと学園生活中の外はねを押さえ付けた髪型の中間のような跳ね具合にポニーテールが合わさったような髪型となる。
よりにもよって「ナイトオブイレヴン」という皮肉な称号を背負うことになってしまったが、ストーリー中では特に触れられていない。
正真正銘植民地出身のナンバーズなスザクよりはマシとはいえ、それでも「貴族とはいえ騎士の家系ではなく、商人の家の出」かつ「10代の小娘」故に、ゼロ討伐の功績とコーネリアの後ろ盾でラウンズに就任しながらも周囲からはナメられていたが、尽く実力でねじ伏せたことで一定の信頼を文字通り勝ち取った。
当初は専用カラーの赤いグロースターに搭乗していたが、紅蓮弐式はランスロットとのニコイチ機体である「ボールス」へと改修され以降そちらに乗り換える。聖天八極式とはまた違った方向での進化系とも言える。
因みに『アーサー王伝説』に於いてボールスとはランスロットの従兄弟である。


  • リコ・テーリンク
ブリタニア貴族の娘でカレンの幼馴染。アッシュフォード学園でも同じクラスといういわゆる腐れ縁の仲。
父親からエリア11では皇族が3人も死んでいる話を聞かされた事でルルーシュの正体を調べ、遂に正体が死亡したはずのルルーシュ(とナナリー)・ヴィ・ブリタニア兄妹であること、そしてルルーシュとゼロも同一人物であることを原作第一期ラストに先駆けて把握、
加えて偶然カレンも黒の騎士団としてレジスタンス活動していることを知り、彼女を危ないことから遠ざけようとするも説得には失敗してしまった。
しかしブラックリベリオン中にV.V.とギアス嚮団がナナリーを誘拐する場面を目撃、結果としてそれを止められなかったことを気に病み、ブリタニア側で伸し上がることを決意したカレンへの協力を決意、
カレン共々軍人となり、彼女の側近としてナナリーを攫った犯人の調査を進める内にC.C.と出会う。

KMF戦でも中々の腕前であり、精鋭パイロットの集団であるプルートーンのサザーランド複数機の相手を押し付けられたことを「無茶言わないで」と愚痴りながらも無事に捌き切って生存して見せている。

正史同様に神根島にて対峙するが、カレンは原作とは異なりゼロの正体がルルーシュであることを先に知っていたため、ゼロは自発的に仮面を脱ぐ形でスザクに正体を明かす。
しかしそのせいでルルーシュは「カレンはスザクと共謀して自分を嵌めようとしている」と誤解、カレンは当然誤解を解こうとするも動転して上手く説明できず、そしてスザクもカレンの事情を知らないにも拘わらずそれを肯定するかのような言い回しでルルーシュを追い詰めてしまったため、
ルルーシュは原作同様に流体サクラダイト爆弾でスザクは勿論カレンまで巻き込んで自爆すると脅迫を仕掛けるが、スザクは原作とは異なりルルーシュに弾を命中・即死させてしまったらしく直後に爆弾が炸裂
離れた所に居たためかカレンだけは助かったものの、後に残っていたのはルルーシュとスザク「だったもの」――血塗れになりボロボロとなったゼロの仮面とユフィの騎士徽章だけだった。
二人の死に慟哭するカレンだったが、ナナリーのことと、黒の騎士団の反乱失敗の報を聞いたカレンには悠長に考えている時間は無かった……。
あとルルーシュとナナリーの素性の隠し方がかなりガバガバである事を劇中で改めて指摘されている

ルルーシュが死亡している事もあってか、エリア11の総督府に就任する事も無くギアス嚮団に軟禁されたままとなっている。
外に出られない以外は一応生活に不自由はしていないものの、どこかも分からない場所に隔離され誰かも分からない者に世話を焼かれる生活には著しい不安感を覚えている。

ブリタニア第2皇女にしてエリア11総督。
ガウェインとの戦いの後で負傷したまま政庁屋上庭園で動けなくなっていた所、ランスロットで帰還したカレンと出会う。騎士侯の位をスザクに授けて送り出したら、カレンからスザクの爆死を告げられた。
ユフィの仇を取りナナリーも救出するという利害が一致した事もあり、カレンと「契約」し彼女の後ろ盾となった。
商人の家系である貴族シュタットフェルト家のカレンが、ラウンズにまで昇格できたのもコーネリアの協力があってのことである。
敵への苛烈さが強調されていた原作一期と比べて兄弟姉妹への情の深さが描かれており*3、カレンに協力しているのも彼女が「実は最近まで生きていた」異母弟ルルーシュと行方不明の異母妹ナナリーのためである。
ナナリーのことは勿論のこと、色々と派手にやらかしがちなカレンの身も案じている他、カレンが提示して来た「マリアンヌの死の謎の解明とナナリーの保護への協力」に対する見返りが「カレンの後ろ盾となること」だけなことに「それだけでは安すぎではないのか」と疑問を漏らす場面すらある。
実際には、カレンのもう一つの目標である「逮捕された黒の騎士団の仲間達の処刑の先送り(将来的には解放)」も見返りの内なので、当のカレンからすればそれで十分との判断である。

ルルーシュの共犯者……だったのだが、そのルルーシュが死亡したことで遺志を引き継ぐことを決意したカレンに協力する。
なおガウェインジークフリートごと水没させた後は自力で脱出、黒の騎士団には顔を出さず単独で行動、そのままブリタニア軍に潜入した模様。

元々人前には出られない身の上であるため、カレンの前以外では黒髪のウィッグを被りコーネリアの親衛隊の軍服を着るなどの変装をした姿を見る事が出来る。
また、『R2』1話でルルーシュにしたのと同じ原理でルルーシュの記憶をカレンに共有させたためにカレンとの百合キス一枚絵が表示される場面がある

ブリタニア最強の12騎士「ナイトオブラウンズ」の一角、ナイトオブテン。
番外編でスザクに絡んだのと同じ流れでカレンに絡む(そして下ネタ且つセクハラめいた事を言い出してカレンに呆れられる)という第二次東京決戦のような展開が1年ほど早く描かれる。
案の定というべきか一度目のグロースター同士の戦いではカレンに完敗、その後バーで管を巻いていた所にビスマルクに提案されて夜中にカレンを闘技場に呼び出して白兵戦にて二度目の決闘を挑むもまたしても敗北、
そしてナナリーの居場所を襲撃して来ると踏んだビスマルクと共に三度目の戦いを、今度はボールス対パーシヴァル*4で挑むも結局ほぼ一方的に翻弄される形で粉砕されて死亡。

外伝にて「殺人大好きのゲス野郎」を自覚するが故の矜持という見た目の印象ほど「ただのチンピラ」ではないという面を見せており、プロデューサーが公式設定と太鼓判を押した『Genesic Re;CODE』プロフィールでも「イレヴンへの差別意識はあるが、一方で実力主義であることから、女性に対しても正当な評価を下す」と解説された彼だったが、『暁の約束』では全く良い所なしの完全なる噛ませ犬のチンピラであった。

それどころか上記の通りセクハラ発言にドン引きされる酒を煽りながら「パーシヴァルさえ完成していれば」と負け惜しみを言い出す、奇襲同然に白兵戦を挑むも普通に負けた挙句にビスマルクに唆されたことをあっさり自白する、その後の乱入者によってカレン共々殺されかけたことに本気で焦るなど、全体的に小物でしかない描かれ方になっていた。

ラウンズの首席、ナイトオブワン。
シャルルから直接指示を受けることができる立場であり、また彼とV.V.の思想の賛同者でもあるため、ナナリー=ルルーシュが死んだ今、C.C.を釣り出すための最後の「餌」を取り返しに来るであろうカレンの排除をV.V.から命じられる。
ルキアーノと共にギャラハッド*5でカレンを迎え撃ち、しかも未来視のギアスまで解禁したことで彼女を圧倒するもギアスが効かないC.C.が彼女に味方していることを知らなかったのが運の尽き。
空中というかなり見晴らしのいい場所にいながら接近する地上のグロースターに気付かず、未来視の範疇外であるC.C.のグロースターが投げ付けたランスの直撃という予想だにしなかった事態の前に、本編同様マリアンヌの名前を呼びながら戦死した。

シャルルの兄であり嘘の無い世界を作る同志。本編どころかその終了後も長らく不明だった本名が「ヴィクトル・ジ・ブリタニア」だったことにも触れられている。
ナナリーを誘拐した犯人でもあるためカレンらからはその正体と行方を調査されていた。
またリコはナナリー誘拐犯かつマリアンヌ殺しの犯人候補者として目星を付けるという真相にかなり近いところに迫っていたが、「ナナリーを誘拐したのは少年だった」ことと「生きていれば60代のはず」という食い違いから一旦除外していた。

ナナリーを保護(V.V.の立場からすれば「奪取」または「誘拐」)しようとするカレンの前に姿を現し、彼女を始末すべく銃撃するが駆け付けたリコが咄嗟に庇い、カレンの夢を後押しする言葉を残してリコは死亡、「ルート」観測はここで終了となってしまった。



調和への階

もしも…行政特区日本が成功していたら?

ルルーシュがうっかりミスをせず、当然血染めの惨劇が起きる事も無く、行政特区は無事に成立したルート。
おそらくコードギアスファンなら誰もが一度は想像したであろう、そして公式作品でも描かれたことが複数回ある最も代表的と言っても過言ではないIF展開。
本編で描かれた「ギアスの暴走による日本人大量殺戮とユフィの死、その後の一大反抗作戦」とも、ゲーム版やスパロボ等で描かれた「ユフィがV.V.に操られてギアス能力とジークフリートで大暴走させられるも、スザクの愛と勇気で大団円」「何だかんだ特区日本は成功、ユフィを含む主要人物に一切の被害を出さないまま平和な世界になる全方位ハッピーエンド」「大量殺戮やユフィ死亡自体は回避できなかったが、クロスオーバー補正で強引に軌道修正し最終的には平和な世界に軟着陸」「行政特区日本云々の話自体を発生させない」とも異なる、
特区日本開催式典が無事に成功し特に大きな事件も起きないまま、しかしそれでメデタシメデタシで終了しなかった場合の続きの話」というありそうで無かった展開が描かれる。

結果として、視聴者間の考察や『ロススト』本編で懸念されたような「現実の歴史に照らせば、この手の政策が上手く行くはずもない」「どこかで無理や、蔑ろにされる人々や部分が出て結局は失敗するだろう」という部分も実際にストーリー中で言及されたものの、
ルルーシュ達の手腕によって無事解決方面に向かい*6、しかもギアスどころかKMFすら使う事なくブリタニアの皇族たちとの協力も続々取り付ける事に成功、ユーフェミアやルルーシュを始めとした多くの人々の望みが達成されかけるという、
本編と比べて犠牲者の数がかなり少ないかなりのハッピーエンドルートに入りかけており、螺旋の観測者も驚嘆するほど非常に惜しい所まで行ったものの、ルルーシュがギアスを使わない選択をしたことで拗ねたある人物により、意外なタイミングで意外な伏兵が牙を剥くのだった。


+ 登場人物 ※ネタバレ注意
「スザクやルルーシュ。みんなが協力してくれた結果が、この行政特区の成功なのです」
リコとの交流により原作以上に自分に自信を持った事もあり、ルルーシュとの対話を重ね遂に信頼を勝ち取り行政特区日本を成立。特区日本式典が何のトラブルも起きないまま成功したため、そのまま「行政長官」として特区を始めとしたエリア11での政務に携わっている。
コーネリアから出された課題である治安の向上についてもルルーシュとの協力により難なくクリア。
特区日本前後の時期のユフィが人間性を維持しながらエリア11の統治を続行しているため、「優しい性格だが若干頑固」という部分が強めに描かれている。
エリア11は衛星エリアへと格上げ間近になり、他の領土でも行政特区を求める声も上がった事で特区制度が広がるなど順調に歩んでいく。が…

一応今回の主人公の筈だが、ストーリー後半はギアス無しでシャルルに挑みかかるルルーシュや在り方を変容した黒の騎士団が中心的に描かれて行くためあまり出番は多くない。
キャラクターのホーム画面では、行政特区のためにルルーシュやスザクと日々会議を送っていることが語られている。
本作が辿った「ルート」は、“結末を除けば”螺旋の観測者にとってかなり理想的な展開だったようである。

  • リコ・E・ダールトン
ダールトンの養女でありユフィの護衛兼友人。つまりグラストンナイツ。
ユフィの意向もあり、友達として親密な関係になり、彼女に度々アドバイスもするようになる。
彼女の真意を確かめる為に方々を駆け回る内に当初は警戒していたスザクを信頼、ナンバーズ出身のスザクを取り立てたことで外野からとやかく言われがちな彼女を補佐する。
ユーフェミアの出番は中盤頃を境に減少するため、彼女もそれに伴いあまり画面に登場しなくなっていった。

  • ルルーシュ/ゼロ
行政特区日本成立に伴い、会談の場で自ら仮面を外し公に正体を明かす。
ユフィの気概を認め特区日本を受け入れた後、本編のようなギアスの暴走が起こらずそのまま式典が平和に終わったため、
ユフィ・スザクらと協力して特区日本の統治に尽力しつつ、コーネリア、黒の騎士団幹部組、シュナイゼルと段階を踏みながら正体を明かして行き、更にはシュナイゼルと協力し、遂にマリアンヌの遺体の行方も知る事となる。
今回は黒の騎士団としてブリタニアと戦争する為に向けていた頭脳と手腕を特区日本の成功に向けて注いだ結果、日本の安定化や生産性向上に大きく貢献しエリア11の「衛星エリア」格上げや「日本全土への行政特区適用(疑似的な日本独立)」も夢じゃない、という所まで進めて行く。

そしてシュナイゼルを次期皇帝として推しシャルルと対決、不信任案を発表する。
…原作がとっくに完結している今だからこそ言えるが、結果的にとんだピエロになってしまっている。

  • コーネリア・リ・ブリタニア
前回以上に身内への情け深さが強調されており、ルルーシュとナナリーの生存と、何故彼がゼロにならねばならなかったかを知ったことで互いが戦う理由も無いとして和解。彼の目的達成を強力に支援する。あの、クロヴィスは?
ストーリー終盤ではスザクとユフィの(将来的な)結婚を大筋認めるなど、本編時系列に6、7年ほど先駆けて大幅に丸くなっている。
珍しく「軍務には恐ろしく強いが政務は飛びぬけて有能という訳ではない」という部分も描かれており、とある問題に際してシュナイゼルが何に困っているのかが分からずルルーシュに解説してもらうというレアな場面も。

  • シュナイゼル・エル・ブリタニア
ブリタニア第2皇子にしてブリタニア帝国宰相。
本編同様こう見えてルルーシュの身を案じており、そして非常に頭のキレる男。
マリアンヌの遺体の運び出しを依頼され、そしてその後の事は何も分からなかったことはずっと心中で引っ掛かっていたらしい。
ブリタニアの体制そのものを揺るがしかねない行政特区構想を要望する声の拡大、実は生きていたルルーシュとナナリー、マリアンヌの死の謎……と本編では少しずつ、そして手分けして解決すれば良かったor彼が解決する必要自体が無かった問題が全部一度に纏めて降りかかってしまうという難儀な事態にはさしもの彼も頭を抱えるが、
元々「自発的には何もしないだけでやれと言われたら何でもやるし、その気になれば何でもできる男」故にその頭脳と見事な手腕で無事解決、更に本編に1年ほど先駆け且つルルーシュの支援者の立場で皇子達を率いてシャルルにクーデターを仕掛けるが……。

  • 枢木スザク
ユフィの騎士として、彼女らと共に政務に関わっている。
「ルールに則った方法で中からブリタニアを変え」、日本人とブリタニア人が手を取り合えるという、彼にとってもかなり理想的なルート。

  • 黒の騎士団
日本解放を目指すレジスタンス組織、或いは帝国に反逆するテロ組織。
特区日本の参加に当たって、懸念されていた通り武装解除を命じられたため、四聖剣などからは不満が燻っていた。
それ自体には応じてナイトメアを含む武器装備はブリタニアに預けるも組織としては残留、コーネリアは「統率の取れた集団であること自体が武器」として再三に渡って解散を要求されるも、
ゼロではなくルルーシュとしてコーネリアに黒の騎士団を消滅させるのではなく残置して活用する方法を陳情、治安が不安定になったが故に犯罪率も上がった事と、汚職と腐敗が蔓延り過ぎてまるで機能していない警察に代わる保安組織「黒の志士団」に再構築させる。
特区日本の規模拡大の条件として提示された「他エリアと比べて非常に悪い治安の改善」達成にも大きく貢献し、短期間の内にエリア11に巣食っていた犯罪組織を4つも撲滅、民衆からもヒーローとして支持されて行く内に藤堂や四聖剣、玉城といった特区日本参加を渋っていた者達やブリタニア側も次第に受け入れて行っており、租界を玉城と朝比奈がのどかに歩く姿も見られた。
他にも劇中では宿命のライバルであった藤堂とギルフォードが互いに協力し合った末に握手したり、扇と千草(ヴィレッタ)が打算無しに将来を約束し合うなど、『復活』の時代の景色が数年前倒しになったような光景が描かれている。
兵器開発を担当していたラクシャータもまた、身寄りのない子供を救うための医療の改善提案が受け入れられたことで元々医療関係の人間だったこともあって満足そうにしていた。

一方で、元々日本の独立云々ではなく「ゼロが世界をひっくり返すところが見たい」が動機だったディートハルトは、体制に降ったことで彼の望む「カオスの権化」ではなくなったゼロに一気に興味を失い、特区日本式典の時点で黒の騎士団から脱退している。

ブラックリベリオンが起きなかったためか記憶が戻らず千草のまま。良いのか?

  • C.C.
ルルーシュの共犯者……だったが、彼が特区日本の受け入れにより比較的穏当な手段でシャルルの喉元に迫るという「ギアスが要らない選択*7」を取ったことで今のルルーシュでは自分の願いを叶えてくれないと判断、
特区日本式典の最中に悲し気に、ゼロがかつてブリタニアから借りパクしたガウェインを更に借りパクしに乗ってルルーシュの元を去りシャルルと合流してしまう
ルルーシュがギアスに頼らなくて良くなったということは、即ちC.C.の望みである「自らの死」を叶えるための条件である「ルルーシュがギアスを使い続け遂に暴走させる=彼にコードを押し付けられる条件を満たす」ことが無くなるということでもある。
『R2』でも実際に「自分の望みを叶えられない」と踏んで一度はルルーシュから離反している他、元々C.C.は恒久平和をもたらせるシャルル達の計画に賛同した時期もあったため、俯瞰して見ればC.C.としてはあり得ない行動ではない。

因みにこのルートでは『暁の約束』とは異なりリコの正体が観測者の分身である事に勘付いている模様。だが結局多くは語らなかったため、彼女と螺旋の観測者との関係性や正体をどこまで見抜いているかは不明。

「ラグナレクの接続」による「嘘の無い世界」構築を目指す者達。彼らの奥底にあるものを誰も観測する事が出来なかったら…というのが本ルートの真の内容とも言える。

本編とは違い、今回はC.C.が非常に協力的だったのとルルーシュがシャルルの計画と全く関わらなかったため何の障害も無いまま非常にスムーズにラグナレクの接続が成功、シュナイゼルらがクーデターを仕掛けた丁度その時に各地の遺跡が発動し、各地の人々は人間としての実体を失って行きリコまでもが消滅してしまったことでこの世界は唐突に終了となってしまった。正に「地獄への道は善意で舗装されている」を地で行くルートであった。

なお、これまで本編やガイドブックなどでラグナレクの接続は、「全人類誰もが思考が垂れ流し状態となり、誰一人として嘘を吐けない世界になる」「文字通り『全ての人間』の意識が集合無意識に接続されるため、死者とも対話ができるようになる」と説明されていた。
『調和への階』におけるラグナレクの接続が、何故このような人類補完計画めいた描写になっているのかは、設定の変更や誤りなのか、意図的なものかは不明。

螺旋の観測者としてもかなり順調だったはずの今回の「ルート」がこのタイミングでこの結末に至ってしまったのは予想外だったらしく、謎の空間内で一人臍を嚙んでいた。
また木の枝は彼女が剪定する前に勝手に落ちてしまったため、彼女は過程がどうであれ、リコが生きていて観測を続けられたとしても、ラグナレクの接続をどうにかできない限り問答無用でゲームオーバーが確定する(逆を言えば、大前提としてまずそれを阻止しなければならない)と推測している。

ちなみにコードギアスのプロデューサーである谷口廣次朗氏はインタビューにおいてIFルートを当初『ロストストーリーズ』で渋った理由について「ユーフェミアの悲劇がなかったとしても、黒の騎士団は解体されるでしょうし、悪ければその中心となった人間たちは処刑されるかもしれません。C.C.はそんなルルーシュを見限って逃げるかもしれませんが、もしシャルルの手に落ちれば、ラグナレクの接続が成されてしまいます。」と述べている。

また、IF展開として想像されることが多い「もし黒の騎士団がシュナイゼルの姦計に嵌らず、ゼロを追放しなかったら?」についても今回と全く同じ展開を辿ってしまう可能性が高い*8

当初は生存自体が隠されており、明かされたのが後でやや唐突な形とはいえユフィが生存し、ゼロが追放される事もなくラグナレクの接続阻止に成功した某ゲームifルートは、情勢の違いなどが生み出した(色々な意味で)レアケースかつイレギュラーだった好例と言えよう。



慟哭の穹

もしルルーシュの正体を知った事と友人たちを失ったショックで精神崩壊を起こしたシャーリーが、更に改造人間にされていたら?
もしルルーシュが「ジュリアス・キングスレイ」のまま、『亡国のアキト』からそのまま本編時系列に突入していたら?

この時点でもう胃もたれしそうである……。
シャーリーがゼロへの憎しみを捨てきれなかったルート。
ブラックリベリオンの時にアッシュフォード学園がフレイヤで消滅するという衝撃的な展開を迎え、その影響で特派の二人や黒の騎士団の面々など主要人物の大半も死亡退場するという特に苛烈な内容のルートである。

前回以来様々な「ルート」を検証するも尽くラグナレクの接続に阻まれ、やはりどうしてもラグナレクの接続を乗り越えないことには望む展開には辿り着けないことを再確認した螺旋の観測者が新たに見出した「ルート」。
今回は初めて『R2』ベースのif展開が描かれ、かつW主人公体制に近いストーリーとなっている。

ブラックリベリオン中盤まではストーリーの大筋に変化は無いが、リコの介入によってニーナがフレイヤを完成させ、そして起爆させてしまいアッシュフォード学園とその周囲一帯が消滅、
学園生徒会メンバーを目の前で失ったシャーリーはそのショックで精神が崩壊、おまけにバトレーらに改造されるまさかの事態となる。
加えて「ジュリアス・キングスレイ」の人格を植え付けられたルルーシュがなんとラウンズ兼エリア11総督に就任、その結果
  • ブリタニアの軍師……からナイトオブラウンズ兼エリア11総督にまでなってしまったルルーシュ
  • 改造されたことで一見無邪気な性格になったがゼロへの復讐心は消えていない、ジュリアスの護衛のシャーリー
  • 更にその監視役のモニカ
  • 色々と複雑な心境のスザク
  • 仲間の大半を失いながらもルルーシュ奪還に臨む黒の騎士団残党達
という、これまでで最も複雑な人間模様と、リコの性格が性格故にバタバタと人が死んで行くこれまでで最も殺伐としたストーリーが描かれる。
因みにこのストーリーが更新される直前に開催されていたイベントはアッシュフォード学園の面々が「学園戦隊アシュフォージャー」に扮する特撮ヒーローをパロディしたトンチキ話だった。温度差で風邪引くわ。

なおこの「シャーリーが改造人間にされ、復讐鬼と化す」という展開は元々は原作本編の没案の一つで、結果としてジェレミアが担ったポジションは本来シャーリーのものだったのだという。
今回のストーリーはその再利用という面もあると言える。


+ 登場人物 ※ネタバレ注意
「妹……。シャーリーが妹になってあげようか?」
途中まではTV版同様に父親の悲劇を経てギアスによりルルーシュの事を忘れるのだが、その後リコに唆された事で、ゼロと黒の騎士団への憎しみが残ってしまう。
さらにはブラックリベリオンの際にナナリーが連れ出される場面を見たためにV.V.により一緒に拉致され、上空からアッシュフォード学園がフレイヤで消滅する場面を目の当たりにした事で精神が崩壊。
その後、人体改造を施された事で「他者のギアス発動を感知する能力」*9に目覚めるものの、知能が5歳児程度になるなど幼児退行を引き起こし、ゼロや黒の騎士団にただならぬ憎悪を見せるようになってしまう。*10
その際には子供のような口調から急に饒舌になり、暴走を止めるためにブロックワードが設定されるなど、その様子はもはや別作品の強化人間。
このシナリオ書いた人は人の心とかないんか?
搭乗機はヴィンセントの改造機であるヴィンセント・パニッシャー。フロートユニットに加えてハドロンブラスターを搭載した最新機。例に漏れずパイロットスーツは前衛的かつ叡智なデザイン。
『Genesic Re;CODE』でのIFストーリーにて黒の騎士団入りした際はナイトメアの操縦の適正が無かったが、本ルートではホーム画面でのボイスやヴィンセント・パニッシャーのKMF特性に「もう一つの身体」と表記されるなど、神経電位接続が採用されているようで、カレンに匹敵か同等の腕前にまで向上している。

  • リコ
ギアス嚮団の工作員であるギアス・ユーザー。使用するギアスは「他人の意識から自身の存在を消す」という認識遮断・石ころぼうしとも言うべき能力(オルフェウスのギアスに近い)。
V.V.を「お父様」と呼ぶなど、『双貌のオズ』のクララの要素も混ざっている。
今まではそのルートの主人公の目標達成を陰で支える気丈で優しい少女だったが、今回のリコの性格は一言で表せば冷酷にして残忍。シャーリーに対しては苛立ちを募らせ辛く当たるなど、悪辣な行為を幾度となく行っており、はっきり言って最終的に今までの報いを受ける形で無残に死ぬまでが仕事な完全に敵側のキャラをしている。

「ラグナレクの接続がどうしても邪魔になる」とこれまでの検証で確信したのにも拘わらず、今回のリコはV.V.側に潜入している二重スパイ……とかではなく正真正銘V.V.の手駒という明らかに観測者の目的と逆行したポジションにいるが……?
なお、今回はC.C.は彼女の存在自体には特別な反応は見せていなかったが、リコを通じて誰かが覗いて来ていることに勘付いたような発言がある。

  • ジュリアス・キングスレイ
E.U.での活躍の功績をもって、ナイトオブイレブン並びにエリア11総督に就任した天才軍師…というより、シャルルのギアスから解放されずジュリアスの人格が残ったままのルルーシュ。『亡国のアキト』で度々見られた発作の症状や記憶・意識の混濁は今回は見られない。
本編に於けるナナリーに代わるポジションとタイミングでブリタニア本国からエリア11に赴任する。
結果として日本人解放のために動いていた彼がイレブンの名を冠する役職に就きエリア11の総督となるのはやはり皮肉である。
誰が呼んだかナイトオブセブンイレブン
スザクやシャーリーとの会話では、本来のルルーシュのような明るいフランクな一面を何度か見せている。人の心(ry
腕前はどの程度か不明だが、ランスロットカラーの白と黄色で塗られたヴィンセントに騎乗(漫画『反逆のルルーシュ Re;』や『ロストストーリーズ』第二部13章でスザクが搭乗したカラーと同じ)。

彼女だけが知るとある重大な秘密をV.V.に握られており、彼から半ば脅迫される形で改造されたシャーリーのお目付け役としてエリア11へ同行。ラウンズとしての任務ではない事もあり、軍服も別のものにしている。
ギアスに関しては全く把握しておらず、事態についていけず戸惑う場面も見られた。
弱みを握られている上にこれも軍人としての仕事であるため、シャーリーの無残な姿には心を痛めつつも任務に就いている。

最後にはC.C.を釣り出すための強硬策として政庁に兵士を突入させ、軍人も民間人も構わず殺戮するという強引な手に出たプルートーン兵とそれを指揮するリコと対面、
此度の襲撃はおろか、シャーリーが身体、尊厳、人生の全てを冒涜され尽くした末に死亡した原因であるリコに静かに激怒、C.C.を連れ出そうとする彼女を射殺したことでこのルートは終了した。
総合すると本ストーリーにおける最大の良心。

どう考えてもこういう結末になるに決まっているというか、極めて平和的に推移し観測者も結末以外は順調だったように語る『調和への階』とは真逆の登場人物ほぼ全員が不幸になった今回の「ルート」は、
実のところ観測者がある確信を得るための検証行為だったようで、今回この「ルート」で理想的な結末を迎えることを目指すつもりは最初から無かったようである。
観測者としてはその「確信」自体は得る事ができたようで、何らかの形で次に生かすつもりな模様。

  • 枢木スザク
『亡国のアキト』から引き続き、ジュリアスの監視役のポジションを維持したままエリア11来る。
本ストーリーでは特派とアッシュフォード学園が消滅・シャーリーが改造・レスバにも弱い面を露呈・ランスロット大破とある意味シャーリーと同等かそれ以上に悲惨な境遇になってしまっている。
おまけに人格を取り戻したルルーシュの策にまんまと嵌り拘束され、それを対外的には里帰りで誤魔化されたまま牢屋に囚われている。

  • 紅月カレン
扇を始めとする黒の騎士団の主要幹部を失ってもなおルルーシュ奪還のために戦い続ける不屈の心の持ち主。
ラクシャータも死んでしまったためパーツを調達できなかったのか、幅射波動無しの紅蓮で戦い続けていた。
ルルーシュが記憶を取り戻してからは親衛隊の軍服を着て政庁でルルーシュを補佐している。

  • C.C.
『R2』第1話~第2話で描かれたルルーシュ奪還作戦「飛燕四号作戦」が太平洋奇襲作戦のタイミングに成り代わった以外は概ね正史通り。
ルルーシュの記憶をキスで戻し、「ルルーシュ・ランペルージ/ゼロ」に戻った彼を補佐する。
なお、C.C.と対面した際にリコはラグナレクの接続について無自覚で口走っており、観測者もC.C.が希望のルートへ辿り着くための鍵を握っている事に勘づいた様子。

  • 卜部
正史同様、ルルーシュ奪還作戦の最中に自爆して果てた。
本編ではロロ(ヴィンセント)を一時怯ませる程度に留まったが、今回はランスロットを大破させスザクの戦闘能力を著しく削ぐという大金星を挙げている。

  • V.V.
だいたいこいつのせい。シャーリーを改造したのも、やはりルルーシュへの嫌がらせ目的なのだろう。そもそもナナリーのついでに誘拐したのも「ルルーシュの知り合いなら」とのことなので…
フレイヤで消滅するアッシュフォード学園を「これは傑作だ」と言いながら眺めるなど性格は原作以上に悪辣。
ちなみに何気に一部書籍ぐらいでしか言及が無く意外と知られていなかった裏設定の「マリアンヌの旧姓が『ランペルージ』である」件についてゲーム媒体とはいえギアス関連の作品では初めて描写されている。

  • シャルル・ジ・ブリタニア
原作同様V.V.の同志……なのだが、今回はV.V.が非情な策を連発する様に何か思う所がありそうな面を覗かせている。
元々、『ロストストーリーズ』のイベント「ナイトオブラウンズに命ずる」でも、遺跡を起動させられるギアス目当てでシャルルの娘ライラ・ラ・ブリタニアの身柄をひそかに狙うV.V.の非情な行動には思うさまを見せ、シャルルはラウンズを動かしてV.V.からライラを守るために行動している。
幼少期から母が殺されて以降ずっと自分の傍にいてくれたかつての優しい兄を覚えており、今でもそんな兄への情があるが故に、現在外道になり果てている兄を切り捨てきれない複雑さを抱えている様子。

だいたいこいつのせいその2。
リコの横やりのおかげでブラックリベリオンの時系列でフレイヤを完成させてしまった。
結果、
  • アッシュフォード学園消滅
  • そのため事前に連れ出されていたナナリーとシャーリーを除き、当のニーナを含む生徒会メンバー全員と避難中だった学園生徒全員が蒸発
  • アヴァロンで生徒の避難誘導をしていたロイドとセシルも死亡、結果特派が壊滅
  • 地上に居た扇、南、玉城といった黒の騎士団中枢メンバーや、ラクシャータとその部下(状況的におそらくは咲世子とヴィレッタも)、ディートハルトといった後方メンバーも全滅、最前線にいたカレンや藤堂とその部下ら数名を除き黒の騎士団もほぼ壊滅
    • その結果、ランスロット・紅蓮に関わった主要な技師が誰一人としていなくなったため、ランスロット・紅蓮の系譜もここで断絶。整備も再建造も不可能となったため、以降カレン・スザクは量産機乗りに
    • ルルーシュも「惜しい人を亡くした」「KMFの進歩は10年は遅れる」と評している
  • 最終的な人的被害はブリタニア側だけでも2000人以上、黒の騎士団側に至っては把握すら不可能
……という超大惨事になってしまった。

もっとも、そのおかげで製造方法も闇に葬られる事となるが…
また、あくまで独学による開発を表してか単純な犠牲者数は『R2』で軍属になった後に開発したフレイヤよりも大幅に下になっている*11

  • 玉城真一郎
だいたいこいつのせいその3。
本編とは違いラクシャータの制止に従わずニーナを攻撃しようとした結果、怯えた拍子にニーナが起爆ボタンを押してしまったために自らを破滅させてしまった。
これだけ聞くと大戦犯に見えなくもないが、アニメ本編でのこの場面の流れを踏まえると彼が行動しようがしまいがニーナは爆弾のボタンを押してしまうので、タイミングが早まっただけで結果は変わらなかったと思われるのである意味本ルートで一番の貧乏くじを引いたと言えなくもない。

  • 少年
冒頭でリコに倒された工作員らしき少年。「絶対停止の結界」を使用するも「透明人間」には攻撃を当てられず敗れ去る。おそらくは雑巾




餞の太陽

もしも …第二次トウキョウ決戦の際にフレイヤが起爆しなかったら?

スザクメイン…と見せかけて実際はニーナメイン、そしてまさかの2連続フレイヤ絡みの内容となったルート。

これまでは無印からのストーリーがメインだったが、本ルートでは『R2』直前の時系列からのスタート。
第二次トウキョウ決戦というストーリー後半からの分岐という事もあり、今までのルートの中では本編との違いが一番小さい。
あと雑に退場するキャラがやけに多い

本ルートの後に観測者の目的がルルーシュの生存である事が明かされる。
おかげで観測者は最初のTVシリーズしか知らないのではと言われたりも


+ 登場人物 ※ネタバレ注意
  • 枢木スザク
「人の想いをないがしろにしてはいけない。それが過ちに繋がる。それを知っていたのに…」
本ルートの主役の一人。
第二次トウキョウ決戦の際にフレイヤが不発に終わった事で黒の騎士団の捕虜となる。
その後はゼロが正体を公表した事で、自分もナナリーを助けたいと宣言しルルーシュと行動を共にする。
土の味の件はどうなったんだ
乗機はランスロットが大破した事で蜃気楼の兄弟機である不知火へと乗り換えている。

「どうしてみんな勝手な事するの!? もう少しでユーフェミア様の仇を討てたのに!」
本ルートの主役の一人。
シュナイゼルに紹介されたリコと科学者同士仲良くなる。
本編同様にフレイヤを撃たせる事に拘っていたが、その目論見はリコの独断で失われる事となった。
しかし、フレイヤの不発は彼女の頭が冷めて成長する機会が失われたことでもあり事実、その後は延々とゼロとリコに対する恨み言しか言わなかった。
そして再びフレイヤを製造し始め…

  • リコ・オッペンハイマー
ブリタニアに所属する女性科学者。
ニーナと協力する事でフレイヤを開発するも、起動実験の際にその威力を間近で見た事で数千万の犠牲者が出る事を確信。
ニーナを説得するも聞き入れて貰えず、彼女を虐殺者にしたくないあまり、フレイヤに独断で細工を施し不発に終わらせる。
その後は勝手な事をしたために牢屋に入れられる。
姓の元ネタは言うまでもないだろう。終戦記念日が迫る時期にアインシュタインに対するオッペンハイマーとか皮肉かつ悪趣味の極みである

  • ゼロ/ルルーシュ
概ね本編通り。黒の騎士団が政庁を制圧した後は日本を黒の騎士団に任せ、僅かな連れを率いて帝国本土へと赴く。
しかし、本編と異なりマリアンヌの本性を知るタイミングが無くなった事もあり最後の最後で皇帝に一手遅れる事となる。

  • 紅月カレン
概ね本編通りだが、アーニャ(マリアンヌ)の策にまんまと引っかかりギアスを受けてしまう。

  • C.C.
時系列上、記憶喪失となった状態から登場。
本編同様マリアンヌにより封印された記憶を呼び起こされ、その後は皇帝の方へ合流する。

  • シャルル・ジ・ブリタニア
帝都ペンドラゴンにてルルーシュと一騎打ちとなるも、マリアンヌの暗躍により逆転に成功。
『調和への階』に続いて皇帝大勝利…と思いきや?

「長い間、体を借りていてごめんなさいね、アーニャ。でも、これでやっとあなたは自由になれたのよ」
本ストーリーの影の主役。
決戦の際に被弾しジェレミアにより医務室へと運ばれた後、怪しまれないよう黒の騎士団の服を着て行動しC.C.と接触。
その後、ブリタニア本土へ向かう際にルルーシュ一行を騙し討ちする事に成功。
さらにカレンとの戦いでは降参したと見せかけて前に現れた彼女へギアスをかけて憑依に成功。アーニャの方はフェードアウトした
本来のカレンなら絶対にしないであろう悪女的なドレスと笑みは一見の価値あり。

  • 朝比奈省吾
フレイヤが不発に終わり政庁も消滅しなかった事で生還。
ゼロへの不信感は変わらずだったが、ゼロが正体を表し戦う理由なども話した事で有耶無耶になった。

  • 扇要
ちょっときれいな扇。
ヴィレッタへの愛を黒の騎士団の面々を前に堂々と宣言するなど妙に熱い。

  • アリシア・ローマイヤ
フレイヤからは生還したものの、ナナリー暗殺を狙うロロによりシャトルを撃墜され死亡。

シャトル撃墜後、ジノにあっさり撃墜され死亡。
ギアスの発動が間に合わないほどの速い動きだったらしく、機体がサザーランドだった事も敗因か。

  • ジェレミア・ゴッドバルト
本土へ向かうルルーシュに同行するも、ドロテアが乗るパロミデスの砲撃により死亡。

  • ドロテア・エルンスト
ブリタニア本土へ向かったルルーシュたちを待ち構えて迎撃しジェレミアを堕とすも、ビスマルクの敗北に呆気にとられた隙を突かれてルルーシュに討たれる。

  • ビスマルク・ヴァルトシュタイン
蜃気楼との連携によりギアスを逆用し限界以上の動きを見せた不知火により見える未来が定まらず、本編同様に真っ二つにされる。





どんなクソ記事だったとしても、こうやって修正してしまえば無に返る。

やっぱり無意味。でも、これでまた新しい記事を観測できる。


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最終更新:2026年08月22日 02:27

*1 観測者は薄緑色なのに対してリコは赤茶色

*2 リコの影響もあり、早期にルルーシュの正体を知った事もラウンズ入りを決意させた一因となる。

*3 谷口悟朗監督も『皇道』コメンタリー59分あたりにて「コーネリアはまともな人」と述べている。元々、コーネリアが特に苛烈な一期7話はシリーズ構成がコーネリアの強さを描くために一晩で書き上げた経緯があった。

*4 但し未完成状態。主武装もコアルミナスコーンのランスではなくグロースターと同じ電磁ランスとなっていた。

*5 こちらもエクスカリバーではなく普通のMVSを得物としていた

*6 地の文で「解決した」で済まされたのではなく、「何が課題か」と「それをどう解決させたのか」が実際に部分的ながら描写されている。

*7 実際今回のルルーシュは特区日本式典以降は「誠心誠意を込めた本心からのお願い」や「平和的(揶揄的な意味ではない)な取り引き」といった手段のみで目的を達成したり仲間を増やしたりしており、少なくとも劇中で描かれた範囲ではギアスを一度も使用しなかった。

*8 原作でルルーシュがシャルルの計画を阻止できたのは、黒の騎士団を追放されたからこそ単独で自由に行動できたのと、ナナリーも仲間も何もかも失ったにも拘わらずロロの自己犠牲で助けられたことで「刺し違えてでもシャルルを倒す」という覚悟を決められたからであり、あのタイミングで追放されなければナナリーを失ったショックで虚脱状態のルルーシュには今からシャルルを倒しに行くなどという発想も気力すらも無かったため、そのままラグナレクの接続が発動してしまった可能性が高い。

*9 感知した際は左目が輝きだす。ギアスキャンセラーとはまた違った方向でのアンチギアス的な能力というべきか。

*10 この影響で髪色が半分ほど白くなっている。『奪還のロゼ』のアーノルドと同様の現象だろうか。

*11 あちらは一次被害だけで1000万人もの犠牲者を出している。