MTV Music Summit'98
概要
『MTV Music Summit'98』は、1998年8月30日に台湾・台北市立体育場で開催された国際音楽イベント。
MTVアジアの主催により、各国・地域から5組のアーティストが招かれ、ASKAは日本から参加した。ASKAにとっては、1996年のCHAGE&ASKA『ASIAN TOUR II - MISSION IMPOSSIBLE』以来、約2年半ぶりとなる台湾でのステージだった。
当日は激しい雨に見舞われ、ASKAの出演直前には関係者の間でイベント中止も検討された。しかし、雨の中で鳴りやまない約5万人のASKAコールを受けてステージを決行。ASKAとバンドメンバーが全身ずぶ濡れになりながら演奏する、異例の野外ステージとなった。
公演データ
| 項目 |
内容 |
| 公演名 |
MTV Music Summit'98 |
| 開催日 |
1998年8月30日 |
| 公演数 |
1公演 |
| 出演 |
ASKAほか |
| 会場 |
台北市立体育場 |
| 開催地 |
台湾・台北 |
| 主催 |
MTVアジア |
| 公演形態 |
国際音楽イベント |
| 観客数 |
約5万人 |
開催日程
| 日程 |
会場 |
開催地 |
| 1998年8月30日(日) |
台北市立体育場 |
台湾・台北 |
セットリスト
- No Way
- Tattoo
- 着地点
- Now
- 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
- 月が近づけば少しはましだろう
- Girl
全7曲。直前まで行われていた『CONCERT TOUR kicks』の選曲と演奏スタイルを引き継いだ内容となった。
『kicks』ツアーのバンドによる出演
ASKAは、『CONCERT TOUR kicks』をともにしたバンドメンバーを伴って本イベントへ出演した。
『kicks』ツアーは1998年4月30日から7月19日まで開催されており、本イベントはツアー終了から約1か月後に行われた。そのため、バンドの演奏やASKAのステージ上でのテンションには、ツアーで築かれた一体感がそのまま持ち込まれた。
ASKA自身も、イベントを振り返る中で、『kicks』ツアーを終えた直後だったため、当時の自分にとって最も自然な姿を台湾の観客へ見せることができたという趣旨のコメントを残している。
豪雨による中止検討
当日は、開演時から激しい雨が降り続く悪天候となった。
ASKAの出演直前には雨脚がさらに強まり、関係者の間でイベントそのものを中止することも検討された。しかし、雨に打たれながらASKAの登場を待ち続ける約5万人の観客から、ASKAコールが鳴りやまなかった。
その声を受けて出演が決まり、ASKAとバンドメンバーは、全身ずぶ濡れになりながら7曲を演奏した。
ステージ上では雨を避けることができず、通常のコンサートとは大きく異なる条件だったが、ASKAは悪天候に屈することなく、力強いパフォーマンスを展開した。
台湾の観客との再会
ASKAは、CHAGE&ASKAとして台湾でコンサートを行ってから時間が空いていたこともあり、以前と同じ意識でステージへ立ってはいけないと考えていた。
過去のアジアツアーによる支持が残っており、ステージへ登場するだけでも観客が盛り上がることは予想できたが、その反応だけに頼っては、よいステージにはならないと考えていたという。
ASKAは、当時の心境について、観客を「なぎ倒すくらいの気合い」でステージへ臨むつもりだったという趣旨で振り返っている。
また、久しぶりに台湾でパフォーマンスできたことについて、率直に「よかった」と感じたと述べている。
アジアツアーの実績
ASKAは、本イベントで大きな歓迎を受けた背景には、過去に行われたCHAGE&ASKAのアジアツアーがあったと振り返っている。
CHAGE&ASKAは、1994年の『ASIAN TOUR 1994』、1995年から1996年にかけての『ASIAN TOUR II - MISSION IMPOSSIBLE』で台湾を訪れていた。
その後、台湾の音楽事情や観客を取り巻く環境も変化していたため、過去の実績だけに依存せず、現在のASKAとしてステージを成立させる必要があると考えていた。
本イベントは、過去のアジア活動によって築かれた支持を確認すると同時に、ソロ・アーティストとしてのASKAを台湾へ改めて提示する機会となった。
アジア各地への生中継
イベントの模様は、MTVを通じてアジア各地へ生中継された。
豪雨の中でも演奏を続けたASKAのパフォーマンスは大きな反響を呼び、翌日の台湾の新聞各紙でも、そのステージが高く評価された。
悪天候の影響で中止が検討されたイベントを、約5万人の観客の声と出演者のパフォーマンスによって成立させたことから、本イベントにおけるASKAのステージは、強い印象を残すものとなった。
翌年のCHAGE&ASKA台湾公演へ
イベント前に行われた記者会見で、ASKAは、翌1999年にCHAGE&ASKAとして台湾でコンサートを行いたいという意向を語った。
本イベントでの評価によって、台湾におけるCHAGE&ASKAへの期待はさらに高まったと会報で報じられている。
その後、CHAGE&ASKAは1999年12月11日に、同じ台北市立体育場で『CHAGE&ASKA ASIAN TOUR NO DOUBT』台湾公演を開催した。
テレビオンエア
MTV Music Summit'98
イベントの模様は、MTVを通じてアジア各地へ生中継された。
放送曲
- No Way
- Tattoo
- 着地点
- Now
- 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
- 月が近づけば少しはましだろう
- Girl
日本国内での具体的な放送局、放送日時、再放送の有無については未確認。
映像作品
本公演を単独で収録した公式映像作品は確認されていない。
イベント映像はMTVの放送用素材として記録されたが、ASKA名義のライブビデオまたはDVDとしての正式発売は確認できない。
関連ツアー
CONCERT TOUR kicks
1998年4月30日から7月19日まで行われたASKAのソロ・コンサートツアー。
『MTV Music Summit'98』では、同ツアーのバックバンドが引き続き演奏を担当し、セットリストもアルバム『kicks』の楽曲を中心に構成された。
備考
- ASKAは、ソロとしては本イベントが初の台湾公演となった。
- ASKAは、日本から招かれた出演者のひとりとして参加した。
- 出演時には『CONCERT TOUR kicks』のバンドメンバーが演奏を担当した。
- 当日は激しい雨が降り、ASKAの出演直前にはイベント中止が検討された。
- 雨の中で約5万人の観客によるASKAコールが続いたため、ステージは予定どおり行われた。
- ASKAとバンドメンバーは全身ずぶ濡れになりながら7曲を演奏した。
- イベントの模様はMTVを通じてアジア各地へ生中継された。
- 翌日の台湾の新聞では、ASKAの力強いパフォーマンスが高く評価された。
- ASKAはイベント前の記者会見で、翌年にCHAGE&ASKAとして台湾公演を行いたいという意向を語った。
- 翌1999年には、実際にCHAGE&ASKAとして台北市立体育場で公演を行った。
最終更新:2026年07月01日 22:00