ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE"
概要
『ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE"』は、ASKAが2008年に開催した初の本格的なシンフォニックコンサートツアー。
2008年4月26日のシンガポール・Esplanade Concert Hall公演から、同年10月18日の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ公演まで、シンガポール、タイ、中国、日本を巡る13公演が行われた。
ツアー終了後の12月12日・13日には、香港で『ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE" REPLAY』が開催され、シンフォニックツアーのステージが再演された。
公演ごとに各都市のオーケストラと共演し、ASKAのソロ楽曲とCHAGE and ASKAの楽曲を、大編成の管弦楽によるアレンジで披露した。
ツアータイトルの「SCENE」は、ASKAがソロ活動の軸、ライフワークとして位置づけていたアルバムシリーズの名称。本ツアーでは特定のアルバムを再現するのではなく、ASKAのソロ活動全体から選ばれた楽曲を、シンフォニックコンサートという新たな形で再構築した。
公演データ
開催日程
| 日程 |
会場 |
開催地 |
| 2008年4月26日(土) |
Esplanade Concert Hall |
シンガポール |
| 2008年4月27日(日) |
Esplanade Concert Hall |
シンガポール |
| 2008年6月21日(土) |
Thailand Cultural Centre |
タイ・バンコク |
| 2008年8月1日(金) |
上海東方芸術中心 |
中国・上海 |
| 2008年8月2日(土) |
上海東方芸術中心 |
中国・上海 |
| 2008年9月30日(火) |
大阪城ホール |
大阪府 |
| 2008年10月1日(水) |
大阪城ホール |
大阪府 |
| 2008年10月5日(日) |
マリンメッセ福岡 |
福岡県 |
| 2008年10月9日(木) |
日本武道館 |
東京都 |
| 2008年10月10日(金) |
日本武道館 |
東京都 |
| 2008年10月14日(火) |
日本ガイシホール |
愛知県 |
| 2008年10月15日(水) |
日本ガイシホール |
愛知県 |
| 2008年10月18日(土) |
真駒内セキスイハイムアイスアリーナ |
北海道 |
告知初期の会報では、上海公演が8月2日・3日の上海大劇院公演として掲載されていたが、その後、8月1日・2日の上海東方芸術中心公演へ変更された。
セットリスト
2008年4月26日・27日 Esplanade Concert Hall(シンガポール)
本編
1. SCENE
2. ID
3. Girl
4. はじまりはいつも雨
5. 伝わりますか
6. 抱き合いし恋人
7. 君の好きだった歌へのプロローグ~背中で聞こえるユーモレスク
8. 帰宅
9. good time
10. 草原にソファを置いて
11. 砂時計のくびれた場所
12. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
13. 月が近づけば少しはましだろう
14. けれど空は青~close friend~
15. PLEASE
アンコール
16. 今でも
17. SAY YES
シンガポール公演では、後の日本国内公演とは異なるセットリストが組まれた。「SCENE」「ID」「草原にソファを置いて」「砂時計のくびれた場所」「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」「今でも」「SAY YES」などは、国内公演の基本セットリストには含まれていない。
日本国内公演
オープニング
1. Prelude
本編
2. birth
3. Girl
4. 迷宮のReplicant
5. はじまりはいつも雨
6. good time
7. 抱き合いし恋人
8. 君の好きだった歌へのプロローグ~背中で聞こえるユーモレスク
9. 帰宅
10. next door
11. 蘇州夜曲
12. C-46
13. 心に花の咲く方へ
14. UNI-VERSE
15. 僕はこの瞳で嘘をつく
16. HEART
17. 月が近づけば少しはましだろう
18. けれど空は青~close friend~
19. PLEASE
アンコール
20. 伝わりますか
21. 君が愛を語れ
シンガポール公演から国内公演までの間に、曲順と選曲は大きく変更された。国内公演では「birth」「迷宮のReplicant」「next door」「蘇州夜曲」「C-46」「UNI-VERSE」「僕はこの瞳で嘘をつく」「HEART」「君が愛を語れ」などが追加された。
ASKA初のシンフォニックツアー
ASKAは2005年11月、東京国際フォーラムで『ASKA Symphonic Concert 2005 featuring Takayuki Hattori』を開催し、フルオーケストラと本格的に共演した。
2005年の公演が2日間の特別公演だったのに対し、2008年の『SCENE』では、シンフォニックコンサートを海外と国内の複数都市で再現するツアーへ発展させた。
通常のバンドツアーでは、基本的に同じバンドメンバーが各地を巡る。しかし、本ツアーでは開催地ごとに異なるオーケストラと共演するため、同一の楽譜と構成を基礎としながらも、公演ごとに音の響きや演奏の性格が変化した。
ASKAにとっては、各地の演奏家と短い準備期間で意思を共有し、自身の歌をオーケストラの響きへ合わせていくツアーとなった。
各都市のオーケストラとの共演
本ツアーでは、各開催地のオーケストラが演奏を担当した。
タイ公演ではバンコク・シンフォニー・オーケストラ、上海公演では上海フィルハーモニック・オーケストラとの共演が行われた。
固定されたツアーバンドとは異なり、会場ごとに演奏者やオーケストラが変わるため、リハーサルでは楽曲のテンポ、強弱、ASKAの歌との間合いなどを短期間で調整する必要があった。
同一のオーケストラアレンジであっても、各楽団の音色や会場の音響によって、楽曲の表情には違いが生まれた。
後年の映像作品紹介では、ASKAおよびCHAGE and ASKAの楽曲が、ダイナミックなオーケストラアレンジによってドラマチックに彩られたステージと評されている。
シンガポール公演
ツアーは2008年4月26日・27日のEsplanade Concert Hall公演から開幕した。
Esplanade Concert Hallは、シンフォニックコンサートに適した音響設備を備えた会場。本ツアーにおいて、海外のオーケストラと公演を作り上げる最初の場所となった。
セットリストは、4月12日の『Premium Preview』を基礎としながら、「草原にソファを置いて」「砂時計のくびれた場所」「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」などを含む海外公演用の構成へ変更された。
シンガポール公演で演奏された「草原にソファを置いて」「月が近づけば少しはましだろう」「PLEASE」は、同年10月8日発売のシングル「UNI-VERSE」へライブ音源として収録された。
タイ・上海公演
2008年6月21日には、タイ・バンコクのThailand Cultural Centreで公演が開催された。
タイ公演では、バンコク・シンフォニー・オーケストラが演奏を担当した。
続く上海公演は、当初8月2日・3日に上海大劇院で開催される予定だったが、日程と会場が変更され、8月1日・2日に上海東方芸術中心で開催された。
上海公演では、上海フィルハーモニック・オーケストラが演奏を担当した。
ASKAは前年の2007年にもCHAGE and ASKAとして上海で公演を行っていたが、本ツアーではソロ・ボーカリストとして、オーケストラとの新しいステージを上海の観客へ披露した。
日本国内公演
海外公演を経た後、2008年9月30日の大阪城ホール公演から日本国内公演が始まった。
国内公演は、大阪、福岡、東京、名古屋、札幌の5都市、計8公演で構成された。
海外のコンサートホールに加え、日本では大阪城ホール、日本武道館、日本ガイシホール、真駒内セキスイハイムアイスアリーナなど、大規模な会場でもシンフォニックコンサートが展開された。
国内公演では、シンガポール公演からセットリストが大きく改められた。オープニングに「Prelude」が置かれ、「birth」「迷宮のReplicant」「C-46」「UNI-VERSE」「僕はこの瞳で嘘をつく」「HEART」などが加えられた。
アンコールの最後には「君が愛を語れ」が配置され、大編成のオーケストラとASKAの歌唱によって公演を締めくくった。
オーケストラによる楽曲の再構築
本ツアーの楽曲は、オリジナル音源へ単純に弦楽器を加えるのではなく、フルオーケストラで演奏することを前提として再構成された。
「birth」「はじまりはいつも雨」「抱き合いし恋人」「伝わりますか」などのバラードでは、弦楽器の響きとASKAの歌声を中心とする繊細なアレンジが施された。
「UNI-VERSE」「僕はこの瞳で嘘をつく」「HEART」「君が愛を語れ」などでは、管楽器や打楽器を含むオーケストラ全体の音圧を生かし、原曲とは異なるスケール感が生み出された。
「C-46」「帰宅」「next door」など、内省的な要素を持つ楽曲も、オーケストラによって情景やドラマ性が強調された。
ASKAは大編成の音へ対抗して声を張るだけではなく、楽器の強弱や空白に合わせて歌唱を変化させ、声をオーケストラの一部として響かせた。
香港REPLAY公演
ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE" REPLAY
国内公演終了後の2008年12月12日・13日には、香港のHong Kong Cultural Centreで再演公演が開催された。
| 日程 |
会場 |
開演 |
| 2008年12月12日(金) |
Hong Kong Cultural Centre |
20:00 |
| 2008年12月13日(土) |
Hong Kong Cultural Centre |
20:00 |
公演タイトルには「REPLAY」が加えられ、春から秋にかけて行われたシンフォニックツアーを香港で再演する公演として企画された。
香港公演の追加により、本ツアーのシンフォニックスタイルは、シンガポール、タイ、中国本土、香港、日本で披露された。
ライブ音源
ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 “SCENE” at The Bay(Singapore)
2008年4月26日・27日に、シンガポールのEsplanade Concert Hallで開催された公演のライブ音源を収録した配信アルバム。
発売当初はiTunes Store限定作品として配信された。その後は配信先が拡大され、現在はSpotifyでも全17曲が配信されている。
| 項目 |
内容 |
| タイトル |
ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 “SCENE” at The Bay(Singapore) |
| アーティスト |
ASKA |
| 配信開始 |
2008年11月 |
| 販売形態 |
音楽配信 |
| 発売当初の配信先 |
iTunes Store |
| 現在の配信先 |
Spotifyほか |
| 収録公演 |
2008年4月26日・27日 Esplanade Concert Hall |
| 収録曲数 |
17曲 |
収録曲
- SCENE
- ID
- Girl
- はじまりはいつも雨
- 伝わりますか
- 抱き合いし恋人
- 君の好きだった歌へのプロローグ~背中で聞こえるユーモレスク
- 帰宅
- good time
- 草原にソファを置いて
- 砂時計のくびれた場所
- 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
- 月が近づけば少しはましだろう
- けれど空は青~close friend~
- PLEASE
- 今でも
- SAY YES
UNI-VERSE
2008年10月8日に発売されたASKAのシングル。
表題曲「UNI-VERSE」は日本国内公演のセットリストにも組み込まれた。
カップリングには、2008年4月のシンガポール公演から3曲のライブ音源が収録された。
シンガポール公演からの収録曲
1. 草原にソファを置いて
2. 月が近づけば少しはましだろう
3. PLEASE
映像作品
ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE"
本ツアーの日本ガイシホール公演を収録した映像作品。
ASKAのソロ楽曲とCHAGE and ASKAの楽曲が、フルオーケストラによるアレンジで演奏されるステージを収録している。
DVD版
| 項目 |
内容 |
| タイトル |
ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE" |
| 発売日 |
2009年2月25日 |
| 媒体 |
DVD |
| 品番 |
POBD-22003/22004 |
| 仕様 |
DVD2枚組 |
| 価格 |
6,090円(税込) |
| 収録公演 |
日本ガイシホール公演 |
DVD収録内容
1. Prelude
2. birth
3. Girl
4. 迷宮のReplicant
5. はじまりはいつも雨
6. good time
7. 抱き合いし恋人
8. 君の好きだった歌へのプロローグ~背中で聞こえるユーモレスク
9. 帰宅
10. next door
11. 蘇州夜曲
12. C-46
13. 心に花の咲く方へ
14. UNI-VERSE
15. 僕はこの瞳で嘘をつく
16. HEART
17. 月が近づけば少しはましだろう
18. けれど空は青~close friend~
19. PLEASE
20. 伝わりますか
21. 君が愛を語れ
Blu-ray版
| 項目 |
内容 |
| タイトル |
ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE" |
| 発売日 |
2012年4月25日 |
| 媒体 |
Blu-ray |
| 品番 |
POXS-22016 |
| 価格 |
6,090円(税込) |
| 音声 |
2chステレオ/5.1chサラウンド |
| 収録公演 |
日本ガイシホール公演 |
DVD版の内容をBlu-ray化した作品。
オーケストラの各楽器、ASKAの歌唱、会場の奥行きや照明を、DVD版より高画質・高音質で収録している。
DVD版とBlu-ray版の違い
| 作品 |
特徴 |
| DVD版 |
2009年発売。日本ガイシホール公演をDVD2枚組で収録。 |
| Blu-ray版 |
2012年発売。DVD版の公演を高画質化し、2chステレオと5.1chサラウンド音声で収録。 |
備考
- ツアー本編は2008年4月26日から10月18日まで、海外3都市と日本5都市で13公演が行われた。
- 2008年4月12日には、ツアーに先駆けてファンクラブ会員限定の『Premium Preview』が開催された。
- ASKAにとって初の本格的なシンフォニックコンサートツアーとなった。
- 公演ごとに開催地のオーケストラと共演した。
- タイ公演ではバンコク・シンフォニー・オーケストラが演奏を担当した。
- 上海公演では上海フィルハーモニック・オーケストラが演奏を担当した。
- 上海公演は、当初告知された日程と会場から変更され、8月1日・2日に上海東方芸術中心で開催された。
- シンガポール公演と日本国内公演では、選曲および曲順が大きく異なる。
- 国内公演では「Prelude」を含む全21演目が披露された。
- 「君の好きだった歌へのプロローグ」と「背中で聞こえるユーモレスク」は連続した演目として演奏された。
- 「PLEASE」は、ASKAが光GENJIへ提供した楽曲のセルフカバー。
- シンガポール公演の「草原にソファを置いて」「月が近づけば少しはましだろう」「PLEASE」は、シングル「UNI-VERSE」にライブ音源として収録された。
- 2008年12月12日・13日には、香港で『SCENE REPLAY』が開催された。
- 映像作品には日本ガイシホール公演が収録された。
- DVD版は2009年2月25日に発売された。
- Blu-ray版は2012年4月25日に発売された。
- 本ツアーで確立されたシンフォニックスタイルは、その後のASKAのオーケストラ公演にも引き継がれた。
最終更新:2026年07月01日 23:11