発音 |
[zɛmä'feʁædəs.'lu:vɑs] |
話される国 |
スローヴェ共和国 |
言語系統 |
シアン大語族 ・リパラオネ語族 ■・クラナ語派 ■■・ゼマフェロス語群 ■■■・イェゴース諸語 |
スローヴェ語(スローヴェ語:semaferades leuvas)とは、リパライン語族のクラナ語派ゼマフェロス語群に属する言語。
須語とも略され
スローヴェ共和国の公用語である。
リパラオネ語族のクラナ語派ゼマフェロス語群イェゴース諸語に属し、アル―ス地域を発祥とする言語である。
歴史
もともとゼマフェロス地域の先住民は
リパラオネ系であり、
リパラオネ語族系統の言語を話していた。
やがて、??世紀ごろになると、語族系統不明の
フレリオン系の集団がクラナに渡来して、先住の
リパラオネ系民族を支配するようになり、ゼマフェロス地域では
フレリオン諸語が定着した。
9世紀になると
リパラオネ系の渡来人がクラナ大陸に到来し、現在のゼマフェロス地域も含めたクラナの大部分を征服して
パンテガード王朝を建国する。
渡来人は
中期リパライン語の方言にあたる言語を話しており、中理語を話す集団と一部のフレリオン系の集団が混じり合ったパンテガード王朝時代の人はクラナ諸語の祖語にあたる
クラナ・リパライン語を話していた。
やがて、1335年に
パンテガード王朝が滅亡すると各地方の言語は分化し、その地域の
フレリオン諸語と混じることになった。
ゼマフェロス地域も例外ではなく、
クラナ・リパライン語とゼマフェロス地域に定住していた民族である
フェーヌ人の言語を基層言語として
古期ゼマフェロス語が生まれ、スローヴェ語の歴史が始まる。
多くの単語は古理語や中理語から伝わったが、一部
フレリオン系言語由来の単語も残っており、文法については
フレリオン諸語の特徴を色濃く残すこととなった。
16世紀になると、ノルメル人がゼマフェロス地域に侵入し、支配することとなる。
これによってゼマフェロスに彼らの話す
古ノルメル語が古期ゼマフェロス語に入り、
中期ゼマフェロス語となった。
古ノルメル語は、主に支配者層が話す言語であり、庶民の話す古期ゼマフェロス語に触れる機会が少なかったため、大きな変化を起こすことはなく単語面で影響を残すこととなった。
古ノルメル語の単語は、今までゼマフェロス地域になかった新たな概念を伝え、すでにある単語や概念については形を変えて、定着することになった。
同時期の1568年ごろに印刷業者の
ローセヴ・ジェントが金属活字による印刷術を発明し、今まで不確定だった綴りが明確化される。
この技術を生かし、????年には
シェーゲン・ツェールが辞書を編纂し、全土に広まることとなる。
現在のスローヴェ語の綴りと発音に乖離が見られるのは、この時の綴りが南部低地ゼマフェロス語の発音の特徴に基づいたものであり、スローヴェ語の標準語であるアル―ス語とは異なる変遷を遂げたからである。
21世紀のノルメルの再支配と後の本土接触によって、多くの技術や文化が流入した。
それによって入ってきた単語は、言語翻訳庁の協力のもと整備され、今につながる
現代ゼマフェロス語(スローヴェ語)へとつながった。
音韻
長短と強弱アクセントが合わさったようなアクセントであり、強勢のつく音節は強く、少し長く発音する。
基本的にはアクセントは、各単語の2つ目の音節に置かれる。
アクセントの有無によって母音の発音が変わることがあり、uは[ɘ]や[ʲu:]のように変わることがある。
文法
名詞の曲用
名詞は単数、複数の区別があり、最後の音節の母音によってⅠからⅣまでのクラスに分かれる。
名詞のクラスによって、格語尾、形容詞の格変化の形が変わる。
名詞の格は、主格、対格、与格、属格の四種類があり、語順で格を示す必要が少ないため自由な語順をつくることができる。
また、他の格としては前置詞で格を表し、それぞれの前置詞に対し格支配が存在する。
同じ前置詞でも、あとに続く格によってニュアンスが変わることがあり、例えばfeという前置詞で主格をとれば内格となる一方、与格をとることで入格の役割を見せる。
語形変化の時に出没母音が見られることがあり、アクセントが最後の場合に起こることが多い。
例えば、diebor「店」という名詞を複数形にすると、diebroとなる。
動詞の活用
スローヴェ語の動詞は、態、時制、人称、数によって活用する。
また、助動詞(定義上は一般動詞)を用いて細かい意味を付け加えるが、いくつかの助動詞は動詞の語幹について活用することができる。
不規則変化の動詞が存在し、頻出の動詞ほど不規則動詞である確率が高い。
動詞から派生させて形容詞化した分詞も存在し、人称による活用や現在、過去、未来の時制にそれぞれ能動、受動の態が存在し、多くの変化を起こす。
形容詞
スローヴェ語の形容詞は、名詞と同様にクラス、格変化によって形容詞も変化し、名詞に修飾する場合、それらは各々の格と対応する。
方言
スローヴェ語の方言は、地域によって差が大きく、独自の言語として扱われることも多い。
現在、標準語となっているアル―ス方言(中央低地ゼマフェロス語)があり、話し言葉としてはこの言語に大きく傾倒している。
しかし、書き言葉においては、中期ゼマフェロス語のときの特徴を残しており、現在の発音と綴りが乖離する元となっている。
最終更新:2024年07月29日 02:38