ヴェフィス語: Faivan Vaifiseit
古ヴェフィス語: 淮言
ヴェフィス語(淮:
Faivan Vaifiseit、発音: [fɛvan vɛfisaj]
フェヴァン・ヴェフィサイ)とは、リパラオネ語族ヴェフィス語派に属する言語である。
日本語文献では「淮」と略されるが、これは
ユーゴック語 "
Waiphisakvu" に由来する。
概要
同語派では最大の話者数を誇り、
ヴェフィサイトが活躍した
ラネーメ王朝時代にはすでに国際的な言語として用いられていた。アテニア・ド・スキュリオーティエによる
『スキュリオーティエ叙事詩』は、古ヴェフィス語で編まれ
古典リパラオネ叙事詩の代名詞となっている(しかし、写本は
第二次ホメーンアッシオ戦争で散逸したため、現代にはエスポーノ・ドーハによるユナ語訳が残るのみである)。
現代では、ヴェフィス共和国を中心の様々な国で公用語・作業言語・職業言語として用いられる。
ヴェフィス人にとってヴェフィス語に対する意識は非常に高く、「ヴェフィス人は
リパライン語で話しかけられても、ヴェフィス語で答える」と言われるほどである。エスポーノ・ドーハの訳からヴェフィス語スキュリオーティエ叙事詩を再構しようという民間人の愛好家による計画などもあり、話者の言語に対する興味は他のそれに比べて非常に高いと言える。一方、ヴェフィス共和国内では、言語学的には別言語として取り扱われるブルミエント・チャウデ語などヴェフィス共和国内で話されるヴェフィス語派の少数言語もヴェフィス共和国の言語政策やマジョリティの意識からヴェフィス語の方言と呼ばれることがある。標準的な話し方をしないのは恥という考えもある。連邦
言語翻訳庁はこのような姿勢を「言語保障の理念に反する前時代的なものである」として非難している。
他言語との関係
フレリオン諸語との関係
ヴェフィス語は、ヴェフィス語派の中でも特に
フレリオン諸語の影響を受けている。語源不詳の単語が頻出することから、これらがフレリオン語根であると目されている。綴りと発音の乖離に関してもフレリオンの影響であると考えられている。
リパライン語との比較
リパライン語とは異なり、格変化を省略できないことから、ヴェフィス語ではより自由な語順が許されている。ユナ語では、歴史的に消滅した人称変化もヴェフィス語では残っており、これによる主語省略なども存在する。リパライン語では、標準的には語頭に動詞が立つと強制的に強い命令文になるが、ヴェフィス語ではそのようなことはない。
フラッドシャー語との比較
フラッドシャー語は同語派の言語だが、古リパライン語から継承した語彙が異なる場合が多い。
和訳 |
ヴェフィス語 |
フラッドシャー語 |
時間 |
defas(<dfasim) |
chestres(<zaito) |
選好する |
lyfè(<lip) |
lipf(<lirphe) |
疲れる |
tinamai(<不明) |
reap(<riopa) |
見る |
faiys(<huco) |
shilas(<xel) |
以下に同語源の例も示す。
和訳 |
ヴェフィス語 |
フラッドシャー語 |
古理語 |
家 |
faimmen |
feme |
homeon |
計る |
likarte |
lichel |
likale |
名前 |
aifair |
epelar |
由来せず(フレリオン) |
生きる |
fais |
fais |
音声と綴り
「文法 - 【Vefiseit】リパライン語四代目【Faivan】」も参照せよ。
ヴェフィス語は綴りと発音の乖離が激しく、一定しない。
ヴェフィス共和国ヴェフィス語アカデミー(
Le Anpaisèvaie Daisvedrait de Faivan Vaifiseit)によって、綴りと発音の参考となる規範は示されているものの、必ずこの読みをするわけではなく完全に不規則な単語なども存在する。
綴りと発音の差異が現代に至っても残っているのは、ラネーメ諸言語(発音を示さない燐字などを用いる)や
中央リナエスト語(メタ的には「赤太」と呼ばれる不規則発音)を含め、
PMCFの言語に特徴的なこととも言える。
格変化や動詞変化の結果、同音異義語が発生することも多く、その総数はリパライン語を超えると考えられている。
最終更新:2025年01月20日 23:32