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ある日の学校にて。
いつものようにあたしの友人、上町ゆうかが声をかけてきた。
「あ、らいかおはよー!」
「お、おはよ…」
あたしは寝ぼけ眼をこすって挨拶を返す。
昨日はさんざんぱらルナ姉ちゃんにもふもふされまくったせいで一睡も出来なくて…ふあぁ。

「それにしてもえらく眠そうだね…」
「うん……いろいろあるんだよ、あたしも…」
「あ、授業始まるよ」
…ここだけ見てみれば普通に女子高生同士が学校生活送ってるように見えるよね。
でも、あたしの場合はかーなーり違うんだなー、うん。

…その日の放課後。
「ねぇらいか、今日ちょっとゲーセン行かない?」
「うーん、ゲーセンかぁ…。どーせヒマだし別にいいけど」

こうして、あたしはゆうかに誘われゲーセンに出かけることになった。
目的はあたしの大好きなダンスゲー。ここで踊るのがあたしの日課みたいなものだ。

「よっ、と!うーん、どーも得点がなぁ…」
一通りダンスを終えたゆうかが少々困り顔で笑いながら呟いた。
「あちゃー、残念だったね」
「流石にこうリズムの変動が多いとね…」
「それじゃー…あたしこれね!」
と、意気込んだあたしは早速、曲名を選んでスタートボタンを押す。すると出てくるゲーム画面。
画面上から降りてくる矢印の方向にステップを踏む、という到ってシンプルなゲーム。
システム自体はシンプルでも、実際にプレイしてみると結構奥が深い。
まぁ、あたしはこういうのは得意なほうなんで、結構レベルの高い曲をプレイしてみたりする。

でもまさか、このゲームであんなことになるなんて…。

「…ふぅっ」
ダンスを終え一息つくあたし。しかし…
「ら、らいか…それ…」
傍にいたゆうかはあたしの事を凝視しながらちょっと引きつっていたようだ。
「な、何?あたしの顔に何かついてる?」
「いや、何かついてるって言うより…えっと、身体が…」
え?何?身体?……そういやぁなんか熱いし、息も荒い気がする。
待てよ…この感覚どこかで…。恐る恐る、右手を自分の顔の前に近づけてみた。

「…あぁっ!ぜ、全然気づかなかったぁっ!!」
そう、この時になってようやく思い出した…あたしは興奮すると人狼に変身しちゃうんだ。
ううむ、まさかこんなダンスゲーすら変身のスイッチになっちゃうなんてね。いやぁまいった。

しかし、あたしが本当に驚いたのはその周囲で起きていた出来事だった。
「おい、あいつ『白狼』じゃね?」
「ホントだ!あのダンスゲー界で有名な!!」
…どーゆーわけか、あたしは一部の音ゲーマニアの間で有名になってしまっているらしい。
聞けば「変身するパフォーマンスがパネェ」とか。
いや、あたし別にパフォーマンスで変身してるわけじゃなくって、体質なんだけどね…。

「すごーい!らいかって結構人気者なんだね!」
「……いや、物珍しがられてるだけのような気が…」

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最終更新:2010年06月26日 22:00