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プラハ帝国
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プラハ帝国
プラハ帝国は、スラダ大陸南西部に位置する国家。首都はアンブラ。スラダ大陸の暗黒暦における大国の一つで、豊穣の祈り を国教としている。周辺国からは常闇の帝国とも呼ばれる。
歴史
プラハ帝国の前身はプラハ王国であり、暗黒暦に入るきっかけとなった終焉戦争以前から存在する。また、神聖暦前には同位置にブラハという都市があった。
プラハ王国の成立
神聖歴前150年頃、スラダ大陸南西部のスバロキア大帝国の大都市ブラハは、『閻魔黒刃』クロムリアの眷属型覚醒魔装、通称ブラハの悪魔によって壊滅した。
神聖暦12年、同位置にあったエリス帝国が、妖精郷に住まうことになった冥王シュウ・アークライトの報復に遭い壊滅。神聖暦104年頃には復興が進みつつあったという。
その後、神聖歴300年頃までに旧エリス帝国領の跡地にプラハ王国が建国され、西方都市群連合の一国となる。
神聖暦12年、同位置にあったエリス帝国が、妖精郷に住まうことになった冥王シュウ・アークライトの報復に遭い壊滅。神聖暦104年頃には復興が進みつつあったという。
その後、神聖歴300年頃までに旧エリス帝国領の跡地にプラハ王国が建国され、西方都市群連合の一国となる。
終焉戦争の影響
神聖歴320年に発生した終焉戦争では、プラハ王国はスバロキア大帝国が率いる大帝国同盟圏として参戦。322年には神聖グリニアの久遠の聖都 包囲にも加わったが、その後勃発した三大魔王の侵攻によって軍は壊滅。本格的になりつつあった氷河期の影響によって多くの国家が地下迷宮へと避難し、地上の文明は事実上滅亡したが、プラハ王国はその立地が妖精郷の環境整備魔術の影響範囲内にあったことで、氷河期の影響を大きく免れることに成功。王国としての枠組みを保ったまま暗黒暦へと移行する。
また、王国の中枢には妖精郷大陸管理局第一分室、通称プリマヴェーラが関与しており、歴代の王はその存在を秘匿のうちに継承。暗黒暦1400年を過ぎても国体の断絶を防ぎ、国家の安定を支えていたとされる。
パルティア朝
- ローラン治世と帝国成立
暗黒暦1395年、バルドル王の子として生まれたローラン=カイルは、青年期に霊系魔物セフィラと出会い、信頼関係を結ぶ。セフィラの魔導『接続』による加護を得たことで、王国の飢饉を解決し、その加護を国土全体に広める政策を推進した。暗黒暦1413年の即位後、国家は豊穣と安定を享受し、セフィラ信仰は『豊穣の祈り 』として国教の位置付けを得る。
長期治世のもと、ローランは北方諸国との外交・戦争に臨み、暗黒暦1541年の不浄大地事変や1560年のフレーゼ防衛戦など、複数の戦役を乗り越える。とりわけ、ゲヘナの鋲を用いた不死属軍勢の召喚とそれによる連合軍の撃退は、軍事的・象徴的勝利として大きな意味を持った。
暗黒暦1565年、ローランは周辺諸国の併合を経てプラハ帝国を樹立。1578年に帝位を息子フレーゼへと譲り、1581年に没した。
地理
プラハ帝国は、スラダ大陸の南西部に位置する広大な国家である。南西には海を挟んで妖精郷が存在し、北部西側には迷宮山水域、中央には深淵渓谷、東側にはシュリット神聖王国の都市ヴァナスレイを接する。暗黒暦1809年現在、北東に位置するルーイン州は紛争状態にあり、その向こうにはスラダ大陸南東部の封魔連合王国が広がっている。
帝国の気候は概ね温暖であり、妖精郷から波及する環境整備魔術の影響により、極端な気象変動は少ない。国土は、紛争下にあるルーイン州を含めればスラダ大陸全体のおよそ四分の一を占め、三つの沿岸州(本州・アルザード州・ベリア州)を合わせた海岸線も大陸の四分の一に達する。全域にわたって土地は肥沃で、豊富な鉱石資源も保有している。
都市と地域区分
帝国の首都は、本州中央部に位置する帝都アンブラである。国内北部には、食料供給の中心地である都市ウルヘイスがあり、東部には重工業を担う都市エンリケが存在する。
帝国は本州を中心に、周辺に三つの属州(アルザード州・ベリア州・ルーイン州)を擁する。これらの属州は本州から派遣された総督の監督下に置かれつつ、各地に残る王家による自治的統治が認められている。
軍事
プラハ帝国の軍事は、皇帝を最高司令官とし、複数の行政機関と実戦部隊によって構成されている。皇帝の判断に基づき、国防省や外務省などの機関が協議を行い、戦時・平時の方針を策定する。
帝国軍の中枢には黒魔術師団と呼ばれる大規模な魔術戦闘部隊が存在する。これは精霊秘術を修めた魔術師たちによって構成されており、精霊秘術による直接攻撃に加え、地獄から不死属系魔物を召喚することで、たとえ単独であっても軍団規模の戦力を展開可能とする。
また、皇帝自身が帝国最強の戦力とされており、ゲヘナの鋲を用いて召喚される万単位の不死属魔物による軍勢は、あらゆる戦局を根底から覆す破壊力を持つ。
文化
プラハ帝国では豊穣の祈り が国教とされており、豊穣の女神セフィラ、冥界の王アークライト、秩序の魔女アイリス、そして裁定の王たる皇帝によって構成される神話体系が築かれている。
この信仰において、人が死ぬとその魂は冥王アークライトのいる冥界へと導かれ、魂を休めてまた現世へと生まれ変わる。魂の休息を経て現世へと転生する。生前に信仰篤かった者が魂の滅びに瀕した際には、魔女アイリスが冥王に取りなすことで、その魂を救済へと導くとされる。一方で、救いがたい罪人は、皇帝がゲヘナの鋲を用いて地獄へと封じる裁定を下す。地獄は苦しみの世界とされ、そこへ堕ちた魂は決して休まることがないと信じられている。
女神セフィラは歴代皇帝と深い友誼を結ぶ存在であり、国民の祈りは直接女神のもとへ届き、豊穣や国防に関わる加護として実利をもたらす。セフィラ自身が民のもとへ単身で姿を現すこともあるため、国民にとっては伝説上の存在ではなく、実在する守護神としての信仰が深く根付いている。月の初めには全国の村から都市に至るまで「豊穣祭」が一斉に催され、女神への祈りが捧げられる。
この信仰では、王都アンブラに植わるセフィロトの木とその枝から削り出された女神像が、祈りを捧げるための象徴的な媒介とされているが、崇拝の対象そのものはあくまで実在する女神セフィラ本人である。
プラハ帝国皇帝の一覧
代 | 皇帝 | 在位期間 |
---|---|---|
初代 | ローラン=カイル | 暗黒暦1413年-1578年 |
第二代 | フレーゼ=クレス | 暗黒暦1578年-1717年 |
第三代 | イシュヴァル=ラー | 暗黒暦1717年- |