神(Bible Fight)

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神(Bible Fight) - (2021/03/30 (火) 22:05:50) の編集履歴(バックアップ)



神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。
                    ──創世記1章4節より。


旧約・新約聖書の登場人物たちが入り乱れて格闘するフラッシュゲーム『Bible Fight』のラスボス
ユダヤ・キリスト教における「アドナイ」「主」「ヤハウェ」「エホバ」等と呼ばれる存在。
いずれも神の名前を直接記す事はできない故の便宜上の呼び名であり、「YHVH」という神聖四文字(テトラグラマトン)で表記される事もある。
神、所謂ゴッド。正真正銘の唯一神である(あれではない)。
しかしゲーム中では髭をたくわえ、がっしりとした大きな体を持つ老人の姿をしており、
どちらかというとギリシャ神話のゼウスを思わせる。
他のキャもMUGEN化はされており、YouTubeでは彼らの登場する動画が見られる。
…が、宗教上の問題もあって「洒落になってない」「不謹慎だやめろ」「罰当たりが」等のコメントが目立つ。*1

congratulations

The Almighty God is angered by your

arrogance and has descended from on high to

smite you with His wrath.

(訳:ここまでのクリアーおめでとうございます。しかし神は貴方の叛逆という傲慢な行為にお怒りになられました。
   貴方を粛清する為、天から降りてこられますので返り討ちにして下さい


見事神を撃破すると、下記のようにキャラクター設定でキャラを選択し、「JEHOVAH」とタイプしてEnterキーを押す事で使用できるようになる。
ただしブラウザゲーであり、クリア記録が残る事が無いため、ゲームを開き直すとまたクリアするまで使えない。

The impossible has come to pass. God, Father of Man and Creator of all things,

has been defeated! Take your place as the new Ruller of All Creation.

To activate God in Arcade Mode,go to arcade mode Charactor Selection and

type the code JEHOVAH.

(訳:あなたは不可能を可能にしました。人と万物全ての父、神を破ったのです!
   森羅万象の支配者として君臨なされよ。
   神をアーケードモードで使用するには、キャラクター選択画面で「JEHOVAH(ヤハウェ)」と入力して下さい)

……色々挑戦的なフラッシュゲームであるが、実は聖書でも創世記32章の終わりの方で神(もしくはその御使い)とヤコブという男が格闘対決をして、
勝利を収めたヤコブを相手が「これからお前はイスラエル(=Isra勝者+神el)だ、神と人々に勝ったから」と讃え祝福する話があったりする。
まあ、こちらはヤコブに怒っているのではないようだが(何故戦い始めたのかについてははっきりしていない)。



MUGENにおける神

MUGEN上ではSmoke氏が製作した神が存在し、同氏のサイトにて公開されている。
ディスプレイネームはDIOS(スペイン語で「神」の意)。
原作では↓入力でガードであったが、一般のキャラと同じ感覚で操作できるようアレンジされている他、
他のキャラに変身してその技を使う技や、敵のいる所に雷を落とす技が削られているが、
代わりに覇王翔吼拳に似た強力な飛び道具が追加されるなど、原作と比べてかなり強化されている。
だがしゃがむ事ができず(原作キャラは皆そうだが)、巨体も相まって当たり判定が非常に大きいという弱点も持つ。
とはいえ大振りではあるものの火力が高く、ワープ技、回復技(1ゲージ消費)を持ち、
通常攻撃の踏み付け(弱)でダウンした相手への追い討ちもできるなど、ラスボスに相応しい強さを持つ。
また、Readmeにコマンドが書かれていないものの、上方から巨大な物体を落とす超必殺技は画面全体をカバーし、
体力MAXからでも一発で瀕死に至らせる超威力を誇る。

なおこの神の名を持つ「JHVH」という神キャラが存在するが、
こちらはミズチ(オロチ)改変キャラの一人となっている。

出場大会



*1
+ 参考:日本と欧米圏の宗教観の差異
日本では、例えば格闘ゲームにおいてこれこれのように、また、他のアニメ・マンガを見ても、
魔界や悪魔、魔物がいるのに神や天使、聖なる存在(人間外としての)がいないという世界観の作品が結構多く見受けられるが
欧米圏の場合は、魔界や悪魔、魔物が絡めばそれを浄化する聖なる存在としての神、もしくは単なる抑止力としての神、
言うなれば神と悪魔が二つ一組で存在しているといった世界の作品がアメコミも含めて多く(『ブレイド』のような例外もあるが)、
「神」という存在に対する、考え方や意識(特に信仰心という意味合いで)が大幅に異なっている
(一時期話題になったので記憶に残っている方もいるだろうが、「そもそもGOD≠神であり、誤訳」という説もある)。

具体的には、かつて『スポーン』において、磔にされたキリストを匂わせる描写があり、それに対し規制がかけられたといった事があり
宗教(前述の「神」に関して)をネタにする際、日本に比べ遥かに厳しい制約が課せられている(逆に日本が緩いだけとも取れるが)。
日本の作品が海外に進出する際、『CVS2』のゴッドルガールがアルティメットルガールに、
『機動武闘伝Gガンダム』のゴッドガンダムがバーニングガンダムに改名させられた等の例もある。
また、『遊戯王』のカードゲームでも、
英語版を出す際には「天使族」をFairyと訳し、Godという訳語を避けるなど、宗教的な事情を考慮して翻訳がなされている。

こういった所においても、育った環境や文化による国民性・価値観の相違が見て取れる。