ゼウス



  「打ち砕いてくれる!!」

     名前:ゼウス(本名は不明)
     コピー:暗黒の覇者
     出身地:不明
     身長:181cm~(可変)(『2JET』)
               181cm~無限?(『WHP』)
               体重:122kg(『2JET』)
               122kg~無限?(『WHP』)
     誕生日・血液型・職業・格闘技:不明
     趣味:美女をはべらせ酒を飲む
     好きな物:最強なもの
     嫌いな物:弱いもの
     知能指数:最強
     宝物:最強である自分自身


ワールドヒーローズ』シリーズのキャラクター。『2JET』のラスボスであり、『ワールドヒーローズパーフェクト』の中ボス*1
元々は裏から世界の歴史を操っていた一族の末裔だったが、歴史操作に退屈していた。
しかしブラウン博士の作り出したタイムマシーンの存在を知り、退屈しのぎに全時代を支配することを思い付く。
手始めに全時代のヒーローを集めて「暗黒超武会」を開催し、全てのヒーローを打ち倒し支配下に置こうとする。
部下にジャック・ザ・リッパー呂布奉先を擁するが、ジャックは役立たず扱いで呂布にはいつ寝首を掻かれるか分からない関係。
これは部下としてタイムマシーンでHEROを呼ぶ際に間違ってHEEL(悪役)と入力してしまったためである。
おい知能指数:最強。まあ軍師なのに偽手紙の判子を間違える等の凡ミスを繰り返した呉用先生の前例もあるが

     自称〝拳王〟〝世紀末覇王〟姿も金髪のラオウ状態。
     顔に傷がある辺りラオウの兄カイオウだという意見もあり
     (特に小ポートレートは暗琉天破を繰り出そうとした時のカイオウの顔そのまま)、
     服装などに聖帝分も多少入っている。
     さらに言うならば『2JET』のデモに出てくるスーツ姿の時をゼウス20%(これはこれで気に入ってるらしい)、
     戦う時の姿をゼウス100%と言うらしく、
     NEO-DIOに続いて「大丈夫なのかADK」と思わずにはいられないキャラその2。
     荒木の次は武論尊富樫義博。昔の格ゲーのフリーダムっぷりを(ry
……と言うか、その後も遊星の悪魔やらロボット刑事やらデコ助やらが跋扈している辺り、
格ゲー業界自体がパロディの坩堝なのかもしれない。とはいえ凄まじいそっくりさんぶりである。

かつてゲーメストが「ゼウスの元ネタは?」と質問をした際、
ADK関係者は「完全なオリジナルキャラクターです」と返答している。盗人猛々しいにもほどがあると言わざるを得ない
「(取り敢えず表向きは)ギリシャ神話ネタじゃないのか?」という気もするが、よく考え直すとスーツ時も戦闘時も古代ギリシャ要素は無いし、
雷撃系の技も一切ないので、確かにギリシャ神話のゼウスに似せる気はないようだ。
ちなみにスーツ姿時の髪型などは、同じADKの『ニンジャコマンドー』の敵ボス、
スパイダー(蜘蛛ではなく「マルスコーポレーション」という企業の社長)と似ていたりするが、こいつも別にゼウス要素は無かった。
ペットとしてのサマンサちゃんを飼っており、ボーナスステージでプレイヤーにけしかけてくる。
NEO-DIOとの対戦前の字幕で「やつのてさきか!?」と次回作の伏線らしきものを仄めかしていたが、その謎が明かされることは無かった。

余談だが、『WHP』でのゼウスの勝利メッセージは、後述の仕様により表示される機会が限られるためか、その内容が酷いことになっていた
その割に対地味な人専用セリフや、敬意・挑発セリフはちゃんとある。どの道クズと言うけど


「クズがっ!!」「ゴミがっ!!」

「ザコがっ!!」「カスがっ!!」

「地味なクズがっ!!」

「やるな、クズ!!」




原作における性能

ボスな上、たとえ自称でも世紀末覇王なだけあって性能は無茶苦茶である。

『2JET』では、ゼウスの体力が半分を切るまでは立大K(ただの蹴り一発で5割減る)や、やたらと判定が強いJ大Kを軸に攻めてくる。
ガードを固めると一発で体力半分以上持っていく通常投げの「ダブルストライク」で崩してくることも。
ゼウスの体力が半分を切ると行動パターンが変わり、対空性能が高く、当たると大きく吹っ飛ぶかちわり「メガトンパンチ」や、
技中ずっと完全無敵の切り返し技(攻撃判定は足からエフェクトまであり、画面1/3を覆う)で、こちらも当たると大きく吹っ飛ぶ「ギガスマッシャー」、
ヒット時はもちろん削りダメージも恐ろしい「アトミックヒート」(ほぼ全画面判定)といったボスの名に相応しい性能を誇る必殺技をガンガン使うようになる。

そして、見事これを打ち破ると「ミラクルHERO」(「見事だHERO」ではない)と言い残し、
全身から血を噴いて再びダウンする。正に世紀末覇王である。

『PERFECT』では立大Pがガードポイント付きかつ防御崩し能力を手に入れたため、ガードを固めていても容赦なく割り込まれてしまう。
ギガスマッシャーは技後に隙ができ、ガードできれば反撃が可能となった。
『2JET』とは違い体力が残っていてもガンガン使ってくるが、当たらない距離で放つことも多い。しかし隙はわずかしかなく、見てから反撃するのは難しい。
アトミックヒートは究極奥義に昇格した…が、削りダメージがわずかになったため、
ただただ発生が遅いだけの技になってしまった(一応当たるとそれなりに大きいダメージを受ける)。
ゲージMAX時は3連発する。削りダメージが若干増える程度で、通常版と大して変わらない。
しかし、『PERFECT』のゼウスを語る上で外せないのはメガトンパンチの超絶性能化であろう。
当たると大きく吹っ飛ぶ技から多段ヒットする技に変化し、さらに空中でヒットするとノックバックが小さいため、
死ぬまでヒットし続けるという無茶なことになっている。
ただし、ノックバックが無いわけではないので、先端ヒットなら10割削れる前に外れるかもしれない。
ちなみに地上ヒットなら10割削れる前に外れるが、大抵はピヨってただけだったという絶望的な状況である(当然追い打ちで即死)。
なお、ゲージMAX時は渋めの声で「打ち砕いてくれる!」と叫んでから放つ。
……それ以外は通常版と大して変わらない。まあ、この技は元から異常に強いしこれ以上強くなったら流石に不味いということなのだろう。
ちなみに『PERFECT』ではギガスマッシャーもメガトンパンチも出掛かりガードポイント付きである。

……と、このように中ボスのはずなのにラスボスのNEO-DIOより高性能。
しかも当時流行の超反応CPUを搭載しているので、手に負えない。流石世紀末覇王。
あまりにぶっ飛んだ性能故か、出てくる際は2ラウンド目でNEO-DIOが乱入してくるため、勝敗は関係無く決着を付けることは出来ない。
ただし、1ラウンド制では負けるとそのままゼウスが勝ったことになるため、難易度が急激に跳ね上がる。
勝つためにはとにかくジャンプしないことが大事。迂闊に飛ぶとまずギガスマッシャーかメガトンパンチで落とされる。
ダメージの与え方はと言うと、弱・中の技でギガスマッシャーを撃たせてちまちま反撃というハメや
キャプテンキッドの中足だとギガスマッシャーを撃たせる所から反撃までできるのでやりやすい)、
よくジャンプしてくるのでマッスルパワーリョウコなど、対空性能の高い大キックを持つキャラなら蹴落としていれば勝てる。
ハンゾウフウマドラゴンラスプーチンなども同様に大キックでゼウスの前ジャンプを落とすことになるが、
遠めからでないと相打ちになったり負けたりすることがあるので注意。
リョフの場合は遠めからの前ジャンプを立大Pで落とすことになるが、タイミングを間違えるとギガスマッシャーの餌食になるのでこれも注意。
また、マッスルには高性能な対空投げがあるのでそれを使えば楽勝。マッスルパワー…お前がナンバーワンだ!
他にも、ジャンヌの場合はフラッシュソードを適当に撃っておくと意外と当たることも多いのでぶっぱなすのも手。
あと、エリックの場合は遠距離にいる時にブリザードブレスを撃つと大抵は飛び込みで潰そうとして凍るので、そこをトールハンマーで追撃するだけで勝てる。
キャラにこだわらずとりあえず勝ちたいならエリックを使うのが一番楽。マッスルより楽
とはいえ、こうしたパターンを利用せず正面から撃破しようとするとほぼ無理ゲーである。キャラによってはハメるパターンが無くどうしようもないことも。
なお、ゼウスにパーフェクト勝利すれば通常10万点の所、ボーナスで50万点入るので、
稼ぎプレイでは何としてでもゼウスにパーフェクト勝利しておきたい。
また、アーケード版でもNEO-DIOと孫悟空は隠しコマンドで使用可能なのだが、ゼウスだけは使用不可。
やっぱり、性能がやばすぎたための処置なのだろう。NEO-DIOが使える時点で既にバランス崩壊してたけど
ちなみにネオジオCD版やコンシューマ移植版では使用可能。
しかし、特に調整されてるわけでもないので一部のキャラは見てからギガスマッシャー余裕でしたの詰みゲーと化す酷い有様だった。

元々ダメージが大味なこのゲームでも輪をかけて高い攻撃力を誇り、めくり大K>大Pだけで3割以上のダメージ。
『PERFECT』には当時の他の格ゲーと同様に、体力減少時に防御力が上がる根性値のようなシステムが存在するものの、
「補正? 何それ?」と言わんばかりにコンボ3回であの世へ連れて逝く。
ちなみに体力減少時には攻撃力も上がる(後の逆境補正か)ので、
やっとの思いで勝つ寸前まで行っても、油断すると一撃でこちらの体力を半分以上持っていくなんてことも……。

その後、ご存知のように元ネタの人もアーケードに登場したが、ぺちぺちと小技を繋げるあたり全然世紀末覇王らしくない。
…が、こちらは火力がモノを言う昔のゲームのCPU専用である。あちらは今時のコンボゲーのプレイヤー用キャラ、時代の流れには涙を禁じ得ない
(そのためかMUGENには「漫画版」ラオウもおり、一発一発の重さにガードポイント付きの打撃、
 一撃でガードクラッシュなどゼウスを彷彿とさせる性能。あれ? ラオウがゼウスっぽいって逆じゃね?)。
もっともジョインラオウと言いつつ、こいつみたいなのが乱入してきてもそれはそれでクソゲーに違いないが。

恐怖の10割メガトンパンチの炸裂例(9:00辺りから)
最後までガードしないとまず死ねる(1:20辺りから)


MUGENにおけるゼウス

+ GONZO-氏製作
  • GONZO-氏製作
現在氏のサイトからは公開場所へ繋がらなくなっているため、はいうぇい氏が代理公開している。
『2JET』と『PERFECT』の仕様が混ざったハイブリッド仕様のゼウス。
「メガトンパンチ」に1ゲージ使用版や、ライフ400以下で1ゲージ使用の「アトミックヒート」3連発、
さらに新技の「覇王天昇撃」の追加など、微妙に強化されている。
ちなみこの覇王天昇撃の元ネタはゲームボーイ版の『熱闘ワールドヒーローズ2JET』。
元々『2JET』に超必殺技は存在しないが、このGB版では全キャラにオリジナルの超必殺技が追加されている。

AIは対人用のものがデフォルトで搭載されている他、tokume氏による外部AIも公開されている。
ちなみに原作より自重した性能だったりするが、元が元のためやっぱり普通の大会には出しづらいと言わざるを得ない。
しかし、一撃必殺の破壊力は見る者を魅了し、「ラオウ以上にラオウ」と言われることも少なくない。
メガトン10割が決まるとテーレッテーや「受けてみよ、我が全霊の拳を!」等のコメが流れることも。
時代を先取りしすぎた世紀末覇王であった。

また、カッ昏倒氏によるボイスパッチも公開された。
多分言わなくても想像が付くと思うが、ご想像の通りのモノである。
完全にラオウだこれー!?

E-FRY氏がニコ動内で公開した小ポトレも併用すれば、さらに世紀末覇王分が強まる。

+ それとは別に
どっちかと言うとファルコだろう、という声も。こちらもやはり似ている。ボイスはアニメ版(CV:田中秀幸)から。

+ Hiram Yagami氏製作
  • Hiram Yagami氏製作
ネオギガス出雲良子などの、ちょっとカオスなワーヒーキャラに定評のある氏のアレンジ仕様。
リンク切れにより長らく入手不可となっていたが、現在は再公開されている。
なお、旧バージョンも海外サイト「MUGEN Database」にて代理公開中。

スーパーキャンセルや『KOF2002UM』っぽいカットインが搭載されており、演出面が強化されている。
「Athena Glory」や「Hades D」など、オリュンポスの神々の名を冠したオリジナル技が幾つも搭載されており、ギリシャ神話の要素も多い。
イントロや勝利ポーズでは獅子王っぽいマントを着ていたり、『ニンジャコマンドー』の主人公達を吹っ飛ばしたり
ボスキャラが相手の場合は鎧着た少年を侍らせてそうなアテナが出たりと遊び心も満載。
中々良い動きのAIもデフォルトで搭載されている。
ただしプレイヤー操作で使用する場合、cmdファイル内の記述の位置をある程度入れ替えないと非常に技が出にくいため、その点は注意。
また、3ゲージ全体攻撃「Blees For Afrodite」(「Bless」の誤字?)では、背景に美の女神アフロディーテらしき姿が現れるのだが……。
……ゼウスさん! その人多分神様じゃありませんよ!?

この他に、King Magnetik氏による改変版も存在する。
King Magnetik氏製紹介動画(DLリンク有り)
プレイヤー操作(7:45~)


「ミラクルHERO…!!」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

プレイヤー操作

MUGENキャラをさっくり触ろお!!(さまざま68操作キャラ、King Magnetik氏製)

その他



*1
確かに戦闘はできるが1ラウンドだけで、その勝敗も(1ラウンド制でない限り)ゲームの進行に全く影響しないという点から、
『WHP』のゼウスは別に中ボスではなくラスボスの登場演出の一部、所謂バイトのちょっと手の込んだものという捉え方もある。
と言うかボーナスゲームだろう。点数も入るし。
ただし、1ラウンド制だと普通に強い中ボスと化す。詳しくは後述。


最終更新:2025年04月19日 11:09