ザビー


「オー、アナタ、愛知らナーイ、カナシイネー…
 デモダイジョブ! ザビーがコレで、愛教えたげるネ!」

「Let's! GO! ザビーーー!!」

CAPCOMが制作した戦国アクションゲーム『戦国BASARA』シリーズの登場人物。
蜂型の仮面ライダーではないし、ネオ・ジオンのMSとも関係無い。あだ名でもございません。
CVは同作品で今川義元も演じている 塩屋浩三 氏。

『初代』から登場している古株であり、その後『2』『英雄外伝』『BATTLE HEROES』『CHRONICLE HEROES』と続投した。
なお、格闘ゲーム『戦国BASARA X』には参戦していない

二つ名は「南蛮我道」
日本に「愛」を伝えるためにやってきた宣教師で、自分を教祖とする「ザビー教」を広めて回っている。
上記のようなエセ外国人みたいな喋り方であり、台詞はネタまみれで矛盾まみれ。
信仰には熱心なのだが、目的のためなら手段を選ばず、手段のために目的を忘れるような人なので総合では「極めてカオス」である
(戦闘中「愛トカどうでもイイ気がシテキタ」とか、敵として登場した際ピンチになると「もう愛なんていい! 死んでキミ!」などとのたまい出す。
 なんなんだこの宣教師)。
何気に口は回る方であり、毛利元就を丸め込んでブレーンとして雇ったり(「さわやかな笑顔で」入信を決意したらしい)、
島津義弘を味方に付けたり、徳川家康と友達になった(と一方的に思い込んでいる)りと色々とやっている。
モデルは実在の宣教師「フランシスコ・ザビエル」だと思われるが、何故本名でないのかは不明。流石にバチカンは怖かったのだろうか。
同じように実在の宗教家をモデルにした、格ゲー界の愛の伝道師とは色んな部分で似ている。
まぁあっちの方は本国では名前を呼ぶ事すらタブー扱いなので、ヤバさはあちらが一段上かもしれないが。

ゲームでは、肥前(史実ではキリシタン大名として有名な有馬晴信の領地)を本拠地としている。
居城「ザビー城」にはトゲだらけの吊り天井等のトラップが多く仕掛けられており、「メカザビー」やら「チビザビー」やら、南蛮の科学力の粋を見せてくれる。
自走爆弾の「チビザビー」はザビー城土産として100両で売っているらしいが購入は出来ない。
『1』ではそれらに混じって長曾我部軍から兵器を盗んで使っていたりもする。
これが尾を引いたか、『2』では元親に因縁を付けられている。その際失敬した木騎は、『2』では影も形も無くなっているが…。
そんな事にばかり金をかけすぎてご神体を作る資金が無くなり、本多忠勝のストーリーでは忠勝をご神体にするために家康を誘拐したり、
忠勝のコピーを作って各地で暴れたりしている。

他にも自分の顔に酷似した謎の野菜を栽培しており、利家と慶次が思わず卒倒した程の味(旨いのか不味いのかは不明)。
野菜達にアンナカレン、ジョセフィーヌ等と名前まで付けている辺り、愛情を籠めて育てているのがよく分かる。

謙信に一目惚れしたらしく、謙信と対面するとストーカーじみた発言をする。無論、かすがには眼の敵にされている。
また、宗教上の問題でいつきとは反りが合わず、『1』のムービーやアニメではライバル同士であるように描かれている。
同じく、宗教上の理由で本願寺顕如も嫌いで、ストーリー上では金だけを失敬しようと企む
(というか宗教抜きにしても、この作品の顕如は「脳ミソ筋肉で成金」という究極の生臭坊主という困った人物ではある。
 一方でセリフの端々に意外と学のある様子が見えたり、非道を憎む気持ちはあるようだ。
 財産にしても「ヒトを満たすには、物質が必要なのは事実」と捉えている節も見受けられる。
 要はこのゲーム内でも珍しい現実主義者なのだ)。
『英雄外伝』では浅井夫婦の婚姻届を入信届けに摩り替えた事で長政の怒りを買うも、お市に対する接し方のアドバイスをして怒りを鎮めた。

このように、ストーリー中ではほとんどのキャラから嫌われており、「it,Crazy」とか「城中の兵が腐っている」と酷い言われようで、
挙句の果てには頭痛を訴える人まで出る始末。
普通に彼を嫌ってないのは純粋な性格の真田幸村と前田利家らに加え、物好きな部類に入る島津義弘、前田慶次辺り。
さらに意外な事だが、織田信長がしばしば彼に対して好意的な台詞を言う事がある。史実の「新し物好き」という性格の反映だろうか。
また、同じ九州勢だからか島津義弘とは漫画やアニメでぶつかり合う事も多い(そして第三勢力の襲撃を受ける…)。
ゲームでは親しくなった彼を、切り込み隊長「ソードマスター・チェスト島津」として引き入れている。

ゲーム中の性能は素晴らしいまでのパワータイプ。体力・基礎攻撃力・防御力は数値上かなり強力な方だが、足は恐らく全キャラ中最も遅い。
武器は両手に備えたバズーカ砲。でも砲撃というよりはのように振り回しながら攻撃する事の方が多い。
通常攻撃はリーチ、範囲ともそこそこだが振りが遅め。
固有技はバズーカからの砲撃「炎あれ」や砲口から吹き出す炎の推進力敵に突撃する「突撃あれ」、
火炎放射の浮力で浮き上がって足元の敵達を消毒する「火葬あれ」等の比較的まともな技から、
歌声をまき散らして敵の戦闘意欲を失わせる「祈りあれ」など、ヘンテコな技まで色々揃えている。
歌唱力?塩屋氏も結構なお歳なんだから大目に見て上げよう

その中でも特徴的な固有技が「天使あれ」。
これはBASARAゲージを消費するとザビーにソックリな顔に髭の生えた天使達がザビーの周りに出現し、
一回だけ代わりにダメージを受けてくれるというバリア技(『2』ではBASARAゲージの消費がない)。
出が遅いため敵に囲まれている状況では気軽に使えないが、乱戦での事故を防いでくれるため十分に強力。
前方に発射する事も可能だが、もっと便利な飛び道具があるので、盾として使うのがベスト。
リーフシールドプラントバリアといいモレキュラーシールドといい、カプコンでは「バリアは投げ捨てる物」という定義でもあるのだろうか?
浅井長政も盾を投げ飛ばしているが、こちらは比喩ではなく本当に装備品としての盾をブーメランのように投げて使用する

BASARA技は、突如空から大砲が降って来て周囲の敵を弾き飛ばす→砲撃というもの。
砲撃範囲が前方だけなものの何故かやたらと威力が高い(全キャラ中2位)。
当て方や装具のセッティング次第では総大将ですら一撃で沈められるほど。

お楽しみ武器(第七武器)は拡声器で、武器名は「SS.メガホン」。
属性は付いていないがクリティカルヒットが高確率で発生するため、攻撃中心型のザビーにとっては使える武装である。

+ 愛は死にましぇん
元々パロディネタが多い『戦国BASARA』の中でも、彼とザビー教信者たちは家康並にセリフに色々な作品のパロディが多い。
代表的なものに、
  • 愛は死にましぇん(TVドラマ『101回目のプロポーズ』)
  • アキラメたら…そこで試合終了デース(漫画『SLAM DUNK』いつきも似た台詞を喋る)
  • グレートティーチャー・ザビー!(漫画『GTO』)
  • 異議あり! 被告は愛を無視しているッ!(ゲーム『逆転裁判』)
  • 愛などいらぬ
などがある。
『2』のオープニングでは、(ザビ繋がりという事だろうか)機動戦士ガンダムのギレン・ザビを思わせる内容の演説までやらかしている。
後、今川義元の踊りを見た際、あまりの酷さに「目が!目がーー!」とラピュタのムスカよろしく叫ぶ事も。
ザビー教に入ってよかったー!

固有アイテムは「入信者募集の貼紙」。
これを装備すると「撃破数」が「入信者数」に変わる他、撃破数に応じてお金が貰える。
また、ステージ中で流れる兵士のセリフが変化する効果もある。
余談だが、これを装備して京都けんか祭(慶次のステージ)へ行くと、街の子供が「俺も入信しようかな、人生に疲れた」などと口走る。
一体子供に何があったのだろうか……。

+ 『3』以降の彼、というよりザビー教について
『3』でザビー教に心酔する新キャラ・大友宗麟と、その配下の猛将・立花宗茂(どちらもNPC)が参戦し、
ザビーの顔を模した戦車「ああザビー様、あなたの面影と思い出号」まで登場した。
だが、登場キャラクターの中にザビーの姿は無く、信長のような隠しキャラでの登場を期待されるもスタッフロールのキャストに塩屋氏の名は無かった。
要はリストラされた
アニメでの扱いも相まって死亡説が浮上していたが、チェスト島津(ザビー教に入信した島津義弘)によると本国へ追放され帰ったようだ。
『宴』にて大友宗麟が宗重と共にプレイアブル化したのだが、彼の使用技にザビーを思わせる物が多い。
この後も宗麟はあの手この手で日本にザビー様を呼び戻すべく、布教活動を続ける事になる。
ついでに彼も固有技で歌を披露するが、演じる杉山紀彰氏の美声によりまるで別物に感じる
……が、メタ的に言えばポストザビー枠に納まった彼自身がザビーの帰国の最大の壁となっているとは夢にも思わないだろう。
ザビーは犠牲になったのだ…増え続ける腐人気…その犠牲にな
一応、『3』と『宴』には「戸次川の戦い」でザビーの肖像画が飾られていたり宗麟とのツーショットが橋に描かれており、
『4』にて宗重の無料DLCにザビーを模したぬいぐるみ衣装が用意されている。
また、『4』では宗麟で豊臣軍と戦うと布教活動を禁止された事に腹を立てている描写があった事から、
鎖国主義を掲げる豊臣秀吉によって強制送還された模様。

もう一人のパロディ担当だった家康が成長し、主人公になっておふざけ要素が抜けたためか、
大友軍関係では宗麟からモブに至るまで台詞にパロディが詰め込まれている。
象徴的なのが『宴』の宗重ストーリーで、
「例え火の中水の中草の中」→「40秒で支度しなさい」→「殴りましたね、ザビー様にもぶたれたことないのに!
というパロディラッシュを最初のムービー中で全部やってのける
その後も「ありのままに今起こったことを話しましょう」「ワシにはまだ帰れる場所があるんだ…こんなに嬉しいことはない」
「僕の怒りは百八式までありますよ!」と言った調子で、油断した頃にネットスラングが飛んで来る。

『3』でのザビー城の後継の大友領ステージ「戸次川の戦い」は、胡散臭いBGMが特徴な南蛮チックなステージ。
『4』ではテーマパーク「大友ザビーランド」が開園。……戦国ゲームとは何だったのか。まあ今更か
つづら兵が多く金を得やすくもギミックで失いやすい、幹部総出演のアナザー版のステージが用意されているのも恒例である。

ちなみに、大友ステージ中で偶に信者達が「ザビー様を見かけた者は、ただちに大友様に通報を」などと言ってくる。
まるで珍獣か何かのような扱いである。

シリーズ初の携帯アプリ『戦国BASARAバトルパーティー』ではめでたく復活、宗麟との共演を果たす。
初期から実装されており、レア度は☆4のSR。
入手方法はガチャの他に、ミニゲームの景品としてザビーの魂(武将の入手や強化に使用)を獲得出来る。
トップクラスを誇る体力の持ち主なので前衛としても優秀、加えて固有のスキルで低確率で敵を入信させ、
バサラ技の「火葬あれ」使用時に入信している敵がいると火力が上がる(してなくても全体攻撃のため、使われると厄介)。
また、サンデー毛利をはじめとする教団の幹部を編成していると、倒された仲間の数に応じて強化されるのも特徴。


MUGENにおけるザビー

googoo64氏が製作した物が公開されている。
上記のように格闘ゲームでは登場していないため、本編での画像をつなぎ合わせた物になっている。
言ってみるなら、コンバット越前などの同類である。
原作でも登場した技の他、「腹切り」や「三途の川」など、怪しげなオリジナル技も搭載されている。
名前繋がりで、仮面ライダーザビーが腹を斬ったり一緒にバイクで轢く技もある。
AIは搭載されていないのだが技に簡易コマンドが存在するため必殺技等の使用頻度が高く、意外とそのままでも強かったりする。
なお、かなり変な代物故にバグが多いとの事なので、使用には注意。
プレイヤー操作(6:38~)


「愛ユエにー、命知ラズが今日も行クー♪」

出場大会

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プレイヤー操作



最終更新:2023年09月07日 22:11
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