グランゾン

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グランゾン - (2014/01/09 (木) 22:29:13) の編集履歴(バックアップ)



「グランゾンの力を以ってすれば造作もありません」

全高 27.3m
本体重量 42.8t
全備重量 85.6t
装甲材質 超抗力チタニウム
動力 ブラックホールエンジン(旧シリーズ)/ 対消滅エンジン(αシリーズ、OGシリーズ)

スーパーロボット大戦』シリーズに登場する機体。初登場作品はスパロボにパイロットという概念が現れた『第2次スーパーロボット大戦』。
『魔装機神』シリーズの主人公「マサキ・アンドー」のライバル「シュウ・シラカワ」(声:子安武人)が開発・搭乗した人型兵器である。


パイロットのシュウ・シラカワについて簡単に紹介すると
「グランゾンのパイロット兼開発者だが、裏がありそうなことをする謎の男」といったところ。
その裏事情が作中で判明したり、次回へ丸投げされてたり、解決済みだったりするため、立ち位置は様々。
自由である事を何より愛している事と、自分を利用する事=自由を侵害する事を何よりも嫌っている事は全シリーズ共通である。
余談だが魔装機神LOEの邪神ルートにおいて、邪神の洗脳をマサキの説得で破ったせいか、EDで身内にホモ疑惑を持たれたこともある。

基本設定

表向きはアーマードモジュール(飛行機に手の生えた外見のリオンシリーズと同じ規格)として
地球外知的生命体の武力侵攻に対抗するために開発された、つまりは対宇宙人用ロボ。
多くのEOT(エクストラ・オーバー・テクノロジー、つまり地球外=異星人の技術)が詰め込まれ、
主となる重力制御技術のほかにも、開発者の一人であるシュウが独断で採用した技術なども含まれ
プロジェクトの全容はコアスタッフであるビアン・ゾルダーク(敵組織ディバイン・クルセイダーズの首領)でさえ知り得なかった。
南極での異星人との会談にてテストパイロットのシュウが会場を強襲し、会談を破談させるという鮮烈なデビューにて彼の愛機となる。

というのが、地上世界の話。実はそれ以前に地底にある別世界であるラ・ギアスにて
既にシュウがこのグランゾンを操り一騒動起こしていた。

+ ネタバレ(だいたいこいつのせい)
その実態は、地球外知的生命体に地球の技術応用力を示し、地球の価値を示すために、
異星人に地球を売り渡す腹づもりのEOT特別審議会が、徹底抗戦派のEOTI機関に建造させたという奇妙な思惑が介在している。
その特殊性からEOTI機関内でも開発に携わるスタッフはごく僅かに限られている。
そしてまさにその、表向きは和平、実際は地球を売り渡そうとしていたEOT審議会と南極での異星人との会談は
皮肉にもそのグランゾンが破談させることとなった。

なお、ラ・ギアスにて活動していた期間、地上ではダミーを国連に管理させていた。
ラングラン王国の予言で予知された「魔神」であり、直接的にではないがラングラン王国を崩壊に導いている。

動力源は対消滅エンジンであるが、魔術的エネルギーのアストラルエネルギーをも使用可能となっている。
このことはそれを操るのに必要な「カバラ・プログラム」を組み込んだシュウ本人とエリック・ワン以外には知られていない。
こういった意味では、科学と魔術が高レベルで融合した結果の機動兵器ということができる。
ライバルのサイバスター同様にゲートを開き地上世界とラ・ギアス(異次元世界)を自由に行き来することが可能。

そしてある意味一番の特徴が、心臓部である「特異点」である。これは上記のEOT特別審議会を通して南極で会談した異星人側が搭載させたもので、
地球の技術では扱いきれないブラックボックスだったが、この操作された特異点により
グランゾンの存在がある限り偶然が起こりやすくなる
つまり 「短期間で大事件が多発する」というスパロボの世界を設定に組み込んだ最大の舞台装置 でもあった。
これらの解明は地球側には不可能としてつけた本人の前で、解明できていたことが暴露されることとなる。
なお、この特異点を破壊するために第4次ではビムラーを使っていたが、第2次OGではどうやったかは不明。

このように実際の行動から内蔵機能まで、あらゆる点で「スーパーロボット大戦」というシナリオに貢献している。
ただし『OG』では特異点以外にも混乱の元があるらしく、破壊しても地球の混乱は止まらないらしい。

武器は刃自身が次元振動を起こし、空間それ自体を虚の次元へ放逐する「グランワームソード」、
両腕部の重力制御装置で重力波を発生させて、周囲の物体を押しつぶす「グラビトロンカノン」、
ワームホール越しに胸から発射したビームでオールレンジ攻撃を行う「ワームスマッシャー」、
直列に配置した歪曲空間に一条の熱線を放射、延長線上に存在する物体を消し飛ばす「ディストリオンブレイク」、
マイクロブラックホールを生み出し、それを相手に打ち込む「ブラックホールクラスター」等、遠近万全であり、
装甲は素粒子段階で強化された超抗力チタニウムを使っており、かなり頑丈。
さらに、肩部アーマー内に「歪曲フィールド発生装置」を備え、敵からの攻撃による衝撃を無効化することも可能。
(しかも歪曲フィールドを使わなかった作品ではシュウ自身の操縦技術で防御に徹した状態でのみという制限付ながら効果的には同等の防御能力を発揮した事がある)
推進機能には「ネオ・ドライブ」を使用、重力干渉を受けないため最高スピードはサイバスターをも凌駕する。
その上作中の表現を察するに、自身が生み出したワームホールの中を通り、好きな場所にいける様子。

旧シリーズおよびαシリーズでも設定は異なるが、大筋の設定は上記まで共通。
地球側の文明が旧シリーズに比較して向上しているαシリーズだと、更に機体性能がインフレしており
念波による遠隔操作も可能としていて、
さらにさらに、なんと 最高65535体の目標に同時攻撃できる 16ビットの情報処理・火器管制能力を持っており、
コロニー落としも地球に落ちる前に楽に全て破砕できると言われていた。
また、同じく反則ロボとして名高いアストラナガンとは「本気でぶつかり合えば宇宙が崩壊する」と言われている
(ちなみにアストラナガンは 並行世界から事実上無制限にエネルギーを引き出す事ができ、並行世界を跳躍したり時空を遡り対象の存在自体をなかったことにする事も可能 )。
「インフレにも程がある…」と呆れたプレイヤーも多数。
ただし、素のグランゾンのままではアストラナガンやジュデッカ(黒)を相手にするのは厳しいらしい。

このように作中でも圧倒的な戦闘力を持っており、グランゾンの開発に関わったエリック・ワン曰く、
「搭乗者が人知を超えた能力の持ち主ならば、1日で世界を壊滅に追い込むこともできる」
というレベルの代物である。チートってレベルじゃねえぞ!!

上記の通りトンデモ性能なのだが、逆にαシリーズほど設定がインフレしていない旧シリーズの『F完結編』ではなんと 型落ち。
というのも、元々旧シリーズでは「地球人は文明は低いが、兵器開発能力にかけては異常に優れている」という
設定だったので「異星人の技術を使用して作られたグランゾン+シュウがこっそり強化」したグランゾンは
異星人の兵器すら上回る力を持っていたのだが……シリーズ中でけっこうな時間が経過したため、
「その技術を更に異星人に応用され、向こうがより強力な兵器を開発してしまった」という設定なのである。
まぁ、型落ちの最大の原因はネオ・グランゾンの力を封印しているためで、これはシュウがその気になれば解放出来てしまうので、
広い目で見たら別に型落ちしていないとも言えるが。
ネオグラにならずともゲーム的には相変わらず高い数値を誇るし、正式に参戦した時にはグランゾンはフル改造されているので
それなりの戦力になってくれるのだが、設定上のパワーダウンは物哀しさが残った。
とは言え、第4次ではグランゾン+お供の2機でラスボスを倒す寸前まで持って行っている(プレイヤー部隊が介入しなくても間違いなく倒せた。
というか シュウを敵に回すと実際に倒してしまう )のでその性能は計り知れない。

ちなみにOGシリーズのグランゾンの性能はというと、チカ(シュウの使い魔)が「 チートなグランゾン 」などと言ってる辺りでお察し。
魔装機神IIのグランゾンは武器性能が可哀想なくらい残念だけど。
その後発売された第2次OGでは高い装甲値、ダメージ半減の歪曲フィールド、シュウのエースボーナスとガードのおかけで不沈艦として猛威を振るっている。
武器も魔装機神IIと違い軒並み高性能となっている。
なお、スパロボEXのシュウの章を基にした「スーパーロボット大戦OG ダークプリズン」では、この性能は据え置きどころか 更に強化されている
但し、シナリオの都合で出撃自体出来なかったり武装が制限される回も割とある為、仲間の育成も進めないと苦戦する局面が出てくる。
グランゾン自体は相変わらずの不沈艦ぶりを発揮しているが、腐ってもシュウの章と言うべきか。

+ 武装機甲士グランゾン
そもそもスパロボで、オリジナル作品である『魔装機神』シリーズが生まれたのには理由があって、
当時のスタッフは、割とファンタジー物である作品『聖戦士ダンバイン』をスパロボに登場させたかったのだが、
この第2次の時点ではNGとなってしまった。
そこで、スパロボオリジナル作品を作ろうと企画し、その中で出たタイトルが
『魔装機神サイバスター』・『武装機甲士グランゾン』・『次元烈風狩狼哉』の3作品だった。
そして、もうひとつ候補に挙げていた『機甲魔界サイバスターvs魔装機甲士グラジオン』のグラジオンに
グランゾンの設定を統合し、サイバスターのライバルキャラクターに変更されて、『魔装機神サイバスター』という
一つの作品になったと、スパロボの寺田貴信プロデューサーが述べている。
元々、「武装機甲士」の方のグランゾンはダークヒーロー物だったらしく、ライバルキャラとしての設定に
上手くはまったようである。

ちなみに『次元烈風狩狼哉』は複雑な設定から没になったそうだが、
後に出た『スーパーロボット大戦Z』のオリジナル機体「シュロウガ」に多くの要素が入ってる様である。
このシュロウガの攻撃演出には、グランゾンやサイバスターとの関連を思わせるものがあるが、
あくまでも 『Z』のオリジナル であるらしい。
…しかしながら『第2次OG』のラスボスがシュロウガへ変化する可能性らしき事をほのめかしていた為、更にややこしい事になりそうだが。

(以上、Wikipedia・スーパーロボット大戦Wikiから引用、改述)

なお 黒歴史と名高い アニメ『魔装機神サイバスター』では何故か 4人乗りの人型戦車 だった。というか 原型すらない。
はっきり言えば殆どのキャラや機体は名前を借りたオリジナル作品だがアニメ自体の評価は散々で、
「主題歌と 形は違えどシュウとグランゾンを完全に倒した ぐらいしか良かった所は無かった」という声も…
なお、杉田智和氏はこのアニメに思い入れがあるらしく、黒歴史呼ばわりされるのを嫌がっていたりする。

原作における性能

ストーリー上では大抵暗躍しているが、ゲーム上での扱いは敵だったり味方だったり裏切ったりと様々。
敵として登場する(or裏切る)場合、ラスボス・隠しボスとして後述のネオ・グランゾンが使われることが多く、
グランゾンとして敵で現れる機会は意外と少ない。
一方、味方としては強めのユニットではあるが、スパロボにしばしば登場するぶっ壊れユニットほどの性能は持っておらず、
設定の割には良心的。
シュウ本人が主役を張る『EX』(シュウの章)や『OGDP』を除くと味方加入は最終話もしくは終盤も終盤の時期なので、
せっかくの高性能を生かせないことが多い。
裏切りを考慮して余分な経験値すら与えられずに二軍送りにされる可能性もあり、ある種不遇のユニットと言える。
大抵の場合火力が高く、防御面では避けるより耐える性能を与えられている。

+ ネオ・グランゾンについて

「これがネオ・グランゾンです。あなた達にもう勝ち目はなくなりました」

破壊神サーヴァ=ヴォルクルスの呪力によって変異したグランゾンの真の姿。
だが、ヴォルクルスから解放された後はシュウ自身の意志で変化出来るようになった模様。むしろ、シュウ曰く 真価はそっちで発揮する。
『第3次スーパーロボット大戦』の隠しシナリオ「ラグナロク」にて初登場し、以降複数の作品でラスボス、隠しボスなどを務めた。
また、先述の通りシュウが主役を張る『EX』(シュウの章)では、隠しコマンドで味方として使用する事も可能である。
(さらにクリアデータを別の主人公に引き継ぐ事で敵として戦う事も可能)

上記の画像はスパロボEXの物だが、なんと縮退砲の威力が 18000 まで急上昇した。
さらに、味方として改造した場合と『第4次』で隠しボスとして登場した場合は、これにフル改造分を足して 19400 となる。
『EX』の方はダメージが9999でカンストするのでこの高火力にはあまり意味が無いが、『第4次』ではそれが無い為
紛れも無い スパロボ歴代史上最大攻撃力 (ダメージ計算式などの違いから、最大『ダメージ』ではない)。
参考までに、この作品の味方の最強武器はアトミックバズーカの9400で、次点がスーパー系主人公機の8300。
他シリーズも含めたとしても、『第3次α』のイデオンガンですら15000である。
この驚異的な最大火力が、ネオ・グランゾンの強さがプレイヤーの間で語り継がれる一因となっている。
恐ろしい事に『第4次S』では 分身して3体になる (性能はそのままで)。
まあ当時はHPが今ほどインフレしてないので、上記のアトミックバズーカに魂をかければ射程外からまとめて一撃で倒せたりするけど。

そんなネオ・グランゾンだが『OG外伝』ではラスボスにも関わらず その直前のボスの方が強いため 弱いラスボスという烙印を押されてしまった。
(リメイク版の『LOE』ではいつも通りの性能だが、ヴォルクルスに洗脳されている状態だった為だろうか?)
ちなみにお供にヴァルシオン改を連れてるが、こちらも直前のマップのライディーンソーディアンズガードのほうが強かったりする。
『OG外伝』でネオ・グランゾンを知った方には是非リメイク版『LOE』をやって、いかにネオ・グランゾンがチートな機体か味わって頂きたい。 味方だし。
一方で、『魔装機神II』のグランゾンがガッカリ呼ばわりされる一因を担っていると言えなくもないのだが…
『魔装機神II』ではシュウはネオ・グランゾン力を一切使用せずにグランゾンで戦っているので『魔装機神II』のグランゾンは武器性能(と言うより主にブラックホールクラスター)が非常に残念なわけで…
(一応フォローすると 機体性能に限れば全味方機体中ぶっちぎりのトップな上に、シュウの専用スキルで防御に徹すると異常に硬い という長所も存在する)

そんなファンの嘆きが天に届いたのか、『魔装機神III』では 第1弾PVにてネオ・グランゾン形態でサイバスターと対決していた 敵側で左手にグランワームソードを持っているので味方になるのがバレバレだが
魔装機神IIでマサキがポゼッションできるようになったので素のグランゾンでは相手にならないという事情もあるだろうが。しかしPVで対決しているのは通常のサイバスター
やはり本編で使用できる機会は少ないが、特定のルートやキャンペーンマップではその力を思う存分堪能できる。
逆襲のネオ・グランゾン
そして『OGDP』では 第20話と最終話にて、無条件で使用できる。
HP6桁とはいかなかったが、それでも機体能力と相まって鬼のように強く、図鑑でも「凄絶な恐怖の化身」とか言われてる始末。どっちがラスボスだよ
…ってか、HPに辛うじて味方補正が掛かっている事以外は 味方に許されていい性能ではない 領域に達している。
挙句の果てに、シュウが最終決戦で「あなた達にもう勝ち目はなくなりました」と 戦う前から 勝利宣言する始末。お前本当に主人公か?
ネオグラの邪神イジメで銀河系がヤバイ
最凶チート降臨(17:01辺りから) フルチューンした能力値(15:20辺りから)

歴代グランゾンの戦闘アニメーション
旧シリーズ~OG外伝 魔装機神II
魔装機神III ダークプリズン

「たとえ本当の神であろうと、私を操ろうなどとする存在は決して許しませんよ」


MUGENにおけるグランゾン

MUGENではスパロボキャラに定評のあるhyuga氏が作成、4月25日に公開された。
他の氏製作のスパロボキャラ同様、コンボゲー風味によく攻撃が繋がる仕様。
まだ完成版ではないようだがキャラクターとしての出来は十分で、武装も一通り再現されている。
特徴として最初からゲージが1本半溜まっている他、HPが615を切ると「さて、おしまいにしましょうか」という台詞とともにゲージが2本上昇する。
その他、Lifeが1500と普通のキャラより固めになっている。
AIもデフォルトで搭載されている。

また、ルフトゲルング氏によりスプライトをOGSの物に差し替え、カラーパレットや強化カラー(ゲジマユ・一部技の制限解除)などを追加したものがブログで公開されている。

出場大会

更新停止中

出演ストーリー

夜風物語(シュウ・シラカワとして登場)
幻想の郷より愛を込めて