かわりに当時16歳(ジョンは不老だが、年齢的には37歳)の二代目シルクスペクター(ローリー)と交際を始めるも、
彼女との関係も分身を使って仕事しつつ交際していた事から、1985年10月19日に破局してしまう。
加えて何者かの陰謀により「彼の関係者(ジェイニーも含む)が全員癌を発病した」
という疑惑をテレビ番組の撮影中に突き付けられしまう
(映画版だとジェイニーが特別ゲストとして番組に呼ばれており、
闘病のために失くした髪代わりのかつらを外して「変わらず愛してあげたのにこの仕打ち?」と涙ながらに言い、その場を去った)。
マスコミの激しい追及を受け、既に人間と関わる事に限界さえ感じていたジョンは、
「"I said leave me alone!"(……言ってるだろ!一人にしてくれ!)と超人になってから比較的無感情だったにも拘らず激昂。
地球を去り火星へテレポート。もはや人類には関わるまいと誓うのであった。
そしてアメリカから脅威の存在がいなくなったと知ったソ連が強気になり、核戦争へのカウントダウンが始まった。
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"Thermo-dynamic miracles"(熱力学的奇跡)
"I don't think your life's meaningless." (私は君の人生が無意味だとは思わない。)
"In each human coupling, a thousand million sperm vie for a single egg." (人類の交配においては、1個の卵子に対して数億の精子が放たれる)
"Multiply those odds by countless generations, against the odds of your ances-tors being alive meeting siring this precise son that exact daughter… (この生殖が太古から幾世代も繰り返され、その都度、適切な子供が生まれ、 繁殖適齢期まで生き延び、さらに子をなしてきた)
"…Until your mother loves a man she has every reason to hate, and of that union." (その末に生まれた君の母親は、いくら憎んでも憎み足りないはずの男を愛し、交配した。)
"Of the thousand million children competing for fertilization, it was you. Only you, that emerged." (そしてまた数億分の1の確率の受精を経て、今ある君が誕生した。唯一無二の君が…)
"To distill so specific a form from that chaos of improbability, like turning air to gold… That is the crowning unlikelihood." (これは酸素が自然に金へと編成する場合に匹敵するほどの…極めて低い確率だ)
"The thermo-dynamic miracle." (熱力学的奇跡と言える)
"But…if me, my birth, if that's a thermodynamic miracle… I mean, you could say that about anybody in the world!" (でも、もしも私の誕生が奇跡なら――地球の全人類が残らず、奇跡的存在なんじゃないの?)
『ウォッチメン』自体、単にヒーロー物を皮肉った視点で見ただけの作品と言われる事も多いのだが、
作中では様々なヒーロー、正義、人間としてのあり方が提示され、それを読者が選ぶのか……という事が意図されている。
アラン・ムーアは「俺たち人間こそがより良く世界を変える力を持っている」というテーマの作品を多く書いており、
詰まる所、作品の最後で示された
"I leave it entirely in your hands."(後は全部お前に任せるからな!)という台詞とあわせ、
この場面は、ウォッチメンのテーマが「人間賛歌」である事を示す、重要な役割を果たしているのだ。
"Without me, Things would have been different." (私がいなければ世界は違っていただろう。)
"If the fat man hadn't crushed the watch, if I hadn't left it in the test chamber… Am I to blame, then? Or the fat man? Or my father,for choosing my career?" (あの太った男が時計を踏まなければ、私が時計を置き忘れなければ… 非難されるべきは私か?あの太った男か?私の進路を選んだ父か?)
"Which of us is responsible?" (責を負うべきは誰なのか?)
"Who makes the world?" (この世界を作ったのは?)
"Perhaps the world is not made. Perhaps nothing is made." (恐らく、世界は誰かの手で作られるような物ではない。何者にも作られることはない。)
"Perhaps it simply is, has been, will always be there…" (ただそこにあるだけだ。そこにあり、あり続ける…)