ノスフェル

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ノスフェル - (2012/09/23 (日) 03:38:30) の編集履歴(バックアップ)



2004年に放送された特撮作品『ウルトラマンネクサス』に登場した怪獣
人間を捕食する異形の怪物・スペースビーストの一体であり、「フィンディッシュタイプビースト」に分類される(fiendish=悪魔的な)。
身長5~50m、体重3万9千t(最大時)。皮を剥いだネズミを思わせる牙を生やした外観が特徴。
名前の由来は『吸血鬼ノスフェラトゥ』という映画のタイトルに使用されて以降、吸血鬼や不死者の事として使われるようになった
“ノスフェラトゥ”であろう(元々ルーマニア語だが、映画公開以前はそういう意味の使用例は見つからないらしい)。
事実、後述する不死性や、人間を怪物化するという点では吸血鬼の類に似通ってるとも言えなくもない(血は吸わないが)。

主な武器は伸縮自在の長い舌、並びに両手の鋭い爪。前者は主に人間を絡め取って捕食する際にも使用し、
後者は闇の巨人ダークファウストを(事故ではあるが)背後から貫き、一撃で即死させる威力を劇中で見せている。
また、口の中には再生器官が備わっており、それさえ無事なら肉体を破壊されても何度でも再生可能
その他、殺した人間の死骸に自分の細胞を植え付け「ビーストヒューマン」に変化させることで
自らの分身として操る能力も劇中で発揮している。

+ 劇中での詳細な活躍(以下ネタバレ)
原作では第11話「人形 -マリオネット-」から、第17話「闇 -ダークネス-」までの7話にかけて登場。
ビーストを操る闇の巨人ダークメフィスト=溝呂木慎也?の配下として非道の限りを尽くした。

主人公・孤門一輝の恋人である斎田リコは、孤門と半年前に出会い、劇中で徐々に関係を深めていたのだが、
彼女は孤門と出会ったその日にノスフェルの襲撃を受けて家族を皆殺しにされ、自身は溝呂木によって射殺、
闇の巨人ダークファウストに憑依されていた“人形”であった。

徐々にダークファウストの意識に浸食されていったリコは 通じてもいない電話の通話口に向かって話し続けたり
大学の卒業制作である家族の肖像としてスペースビーストや家族の死体らしきものが描かれた悍ましい絵を描き、
部屋に撒き散らす
など狂気に陥った末、溝呂木に真実を暴露された事でダークファウストの意識に完全に支配され、
姫矢准=ウルトラマンネクサスに襲いかかる。ウルトラマンの光を吸収し、優位に立つファウストだったが
意を決した孤門の攻撃でファウスト=リコは微かに本来の意識を取り戻す。
孤門の存在が邪魔になったと判断した溝呂木はノスフェルを召喚し、孤門を殺害させようとするが、
ダークファウストは孤門を庇ってノスフェルの爪を受けて致命傷を負い、リコの姿に戻った後に光となって消滅。
残ったノスフェルはネクサスのクロスレイ・シュトロームで倒される。

リコを喪った孤門は、更に溝呂木が放った幻影
何事もなかったかの様に笑うリコに、家族としてマネキン人形を紹介される、
 バラバラになったマネキンをリコの死体と認識して拾い集める、ナイトレイダーの同僚たちに暴行されるなど
による精神攻撃を受け続けて闇に囚われそうになるが、ビーストによって家族を殺された過去を持つ、
西条凪副隊長に救われる(なお、このエピソードが放映されたのは正月商戦真っ最中の12月25日だった)。

その後、再生器官で復活を遂げたノスフェルは、孤門が遊園地で知り合った家族、山邑一家を襲撃する。
ノスフェルは山邑夫妻を殺害、ビーストヒューマンとして操って、一家の兄妹、薫と理子に散々恐怖を味あわせた後、
(なお、彼らは娘の名前が理子=リコであるというだけの理由で、溝呂木に選ばれた)
理子を体内に取り込んで、防衛部隊ナイトレイダーとウルトラマンネクサスの前に立ちはだかる。
しかも、凪に「悲劇を繰り返さない為、スペースビーストに憎悪をぶつけろ」とアドバイスされていた孤門は、
事情を知らぬまま、ノスフェルに対して新兵器メガキャノンバニッシャーを撃ちこんでしまった。
ノスフェルは爆死するが、体内に囚われていた理子は重傷を負い、後から事実を知った孤門は大きなショックを受ける事になる。
(なお、理子は記憶操作チーム『メモリーポリス』によって、この一件に関する記憶を抹消されるはずだったが、
 ノスフェルの体内に囚われた影響で不具合が発生、結果、怪物と化した両親の手で怪獣の体内に捕らわれ
 怪獣諸共、何者かに撃たれたという悪夢のような記憶を除いて、全ての記憶を喪失してしまった

二度目の復活を遂げたノスフェルは、夜闇に紛れて民間人やナイトレイダーへの襲撃を繰り返す。
罪もない山邑一家を巻き込んでしまったトラウマから、ノスフェルに対して攻撃出来なくなった孤門は、
仲間の石堀隊員を危機に陥らせた挙句、地球解放機構TLTを脱走してしまう騒ぎを起こす。
しかし、最終的には迷いを振り切った孤門がノスフェルの口内を狙撃し、再生器官を破壊。
その直後にウルトラマンネクサス・ジュネッスのオーバーレイ・シュトロームを受けたノスフェルは、ようやく完全に絶命した。

しかし、死後も全てのビーストが合体して誕生した最強のビースト、イズマエルの右腕パーツとして復活。
その爪による連続攻撃は、ウルトラマンネクサス・ジュネッスブルーを一度は地に倒れ伏させるほどの威力を発揮した。

そのグロテスクな外観のみならず、数多くの登場人物を無情に屠り去ったうえに、
えげつない戦法によってネクサスやナイトレイダーを翻弄し、 6週間も出ずっぱりでひたすらに主人公の心を抉り続ける という
鬱展開の一翼を担ったことから、DVD特典映像でも「これほどの憎まれ役を演じた怪獣もウルトラシリーズでは珍しい」と評されている。
それ故、視聴者の印象にも強く残った怪獣でもあり、『ネクサス』怪獣の中では知名度・人気はそこそこ高い。

(以上、Wikipediaより一部抜粋・改変)


MUGENにおけるノスフェル

スミス中尉氏が手書きで製作したノスフェルが2011年7月26日に無限ロダで公開された。
現在も随時更新中であり、同ロダの閉鎖後は製作動画内にDLリンクが用意されている。
支援専用キャラのアンノウンハンドを除けば、初めてMUGEN入りした『ネクサス』怪獣である。
殆どの技が味方殺し技である事が特徴で、原作第1~4話に登場したペドレオンをストライカーとして呼んだり、
超必殺技時のカットインが前述のリコの絵であったり、板を齧ってゲージを溜めたり、
死亡してもリザレクションで復活するなど(一ラウンド一回のみ)、原作における挙動などを再現したキャラクターに仕上がっている。
2011年8月28日の更新で簡易AIも搭載された。

英語スペルは公開当初は「Nosfell」だったが、2011年9月12日の更新以降は「Nosferu」表記となった。
また、ガード時やイントロに登場するウルティノイド系キャラのドットは、muu氏のニセウルトラマンの改変とのこと。
他にもザギさんとのタッグ時や敵対時、対小清水亜美、対アーマードコア相手の特殊イントロが実装されている他、
ウルトラセブン魔法少女、そして某隊長が相手だと……
また、謎ジャムやられも搭載されている。

素の性能も強いので、腕に自信があればプレイヤー操作で特撮ヒーローに挑んでみても良いだろう。

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