最大トーナメント編
範馬勇次郎との対決に敗れた独歩が、神心会の面子を保つために参戦させた。
トーナメント前に起こった、セクハラ犯とのストリートファイトでは主犯に
骨が露出する程の重傷を負わせる
など、
まさに「この親にしてこの子あり(義理の親子だが)」と言わんばかりのインパクトを読者に見せつけた。
乱入試合や一回戦を経て、二回戦にて花山薫と対峙。
「 ヤクザめ 武の力を思い知らせてやる」と言い放ったその直後、先制攻撃を食らい
ヤクザの力を思い知ることに。試合開始からしばらくの間は花山相手に悪戦苦闘し、最終的に右足を粉砕されるが、
遂に自身の傲慢さを反省し、封印していた自身最大の必殺技「マッハ突き」を放ち、辛勝。
克巳を精神面で大きく成長させた試合であった。
三回戦では 烈海王と対戦したが、
また慢心したのか
自身を “格”兵器、烈海王を竹ヤリなんて喩えた直後に
またしても先制攻撃を喰らってしまい、結局敗北。さっきの反省はどこに行ってしまった。
そもそも自分を格兵器なんて得体の知れないものに喩えるから………*1
最凶死刑囚編
トーナメント後、独歩は看板を下ろしたが、克巳は自身が神心会の長に成り代わる。
前向きな姿勢で早速、かつての対戦相手・烈海王から中国拳法のレクチャーを受けるが、
ある時独歩を訪ねてきた ドリアン海王という人物から不意打ちを受けてしまう。
一杯食わされた克巳は「試合と本番」の違いを改めて思い直し、今度は加藤清澄に師事。
実戦的な戦い方を模索するが、その結果、ドリアンとの再戦時に
ガソリンをぶちまけてライターで火達磨にするという暴挙を実行、本当に空手を終わらせてしまった。
「俺は… 空手家じゃなくていい」
この後、独歩にこっぴどく叱られたが、火を放った件ではなく武器を持参した加藤を師と仰いだ件で怒られていた。
(独歩にすればすでに五体凶器である空手家が武器を用意する自体未熟の証拠と言う事らしい、ガソリンとライターは
元々ドリアンが持ち出したもので、武器の使用に関しては相手の得物や偶々その場にある物に限れば否定していない)
流石に反省し、後日、凶器を使わず素手で相手の神経を切断できる鎬昂昇から教えを乞うている。
その後はドイルに火傷を負わせられたり仕返しに半殺しの目に遭わせたり友情を育んだりもした。
ピクル編
現代に蘇った1億9000万年前の人類・ ピクルを相手に、 他の格闘家達と同様に夜這いを仕掛けるが、
勇次郎から「駄目男」と烙印を押されたことで逆に吹っ切れ、勝ち負け関係なしにピクルとの対戦を熱望するようになる。
その際最大トーナメント編ではマッハ突きを「中国拳法が既に通過した地点」と言い放った烈海王より、
「自分も型としては打てるが、実戦で使えるのは克己を除けば郭海皇ぐらい」だと明かされ、
本格的なピクル戦を前に烈海王や郭海皇の支援により、マッハ突きが滅茶苦茶強化されたが、
その方法が イメージで自分の関節を増やすという郭海皇の よく分からない理論による物である。
首の骨が猛獣並に太いと散々強調されてきたピクルを、刃牙が顎をかすめるパンチはクリーンヒットより脳を揺らすという理論で 脳震盪を起こさせたのに比べれば、まだマシかもしれない。
そして家族や門下生、戦友達が見守る中、遂にピクルとの決戦の火蓋が切って落とされた。
マッハ突きの改良版「真マッハ突き」でピクルから幾度もダウンを奪う克巳。
だが強化の代償として 自分の技の威力に自分の体が耐え切れなくなってしまい、深刻なダメージを体に負ってしまう。
両手と左脚を壊しながらも最後に繰り出した、真のマッハ突きを更に超える『当てない打撃』 *2
による自身の肉体へのダメージとピクルに負けた事の代償として右腕を失い隻腕の身となるが、
むしろ本人はそれを肯定的に捉えており、剣術の一刀流の思想にも通ずる新たな武の追求を続けている。
片腕は失ったものの精神的には大きく成長しており、失うものも得るものも大きかったようだ。
この克己vsピクル戦は話数としては短いが、本編のベストバウト人気投票で上位になっており
かの勇次郎も父独歩との会話の中で賞賛していた。
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