仮面ライダー王蛇

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仮面ライダー王蛇 - (2016/06/05 (日) 18:23:30) の編集履歴(バックアップ)



              「ここかぁ…祭りの場所は…」

スペック
  • 身長:200cm
  • 体重:98kg
  • 最高視力:約15km
  • 最高聴力:約15km
  • 最大速力:100mを5秒
  • ジャンプ力:ひと飛び40m
  • パンチ力:250AP
  • キック力:400AP
  • FINALVENT「ベノクラッシュ」6000AP(300t)
  • FINALVENT「ドゥームズデイ」8000AP(400t)
    (1AP=0.05トン相当)
<ミ三w三ノフ

2002年に放送された、平成仮面ライダーシリーズ第3作『仮面ライダー龍騎』に登場する仮面ライダー。読みは「おうじゃ」。
凶悪犯罪者・浅倉威(あさくら たけし、演:萩野崇)が変身する。

+ そのデッキ内容
全ライダー共通のアドベント(契約モンスター召喚)とファイナルベント(必殺技)の他に、
武器召喚カードとしてソードベント「ベノサーベル」。
さらに特殊カードとして、ユナイトベント(後述)・スチールベント(相手のライダーが召喚した武器か防具を奪取)、
仮面ライダーガイを盾にするガードベント、
と中々豊富なカードを持ちながら、基本ステータスも高水準と、非常に高性能なデッキ。
ただし、スチールベントは設定上所有するのみで、本編では使用していない(龍騎サバイブとオーディンは使用したことがある)。

アドベントで呼び出せる契約モンスターは紫色を基調としたコブラ型ミラーモンスター「 ベノスネーカー 」。
仮面ライダー龍騎の契約モンスターであるドラグレッダーとは対になっている。
ファイナルベントは王蛇がバック宙で飛び上がりつつベノスネーカーが毒液を吐き、
その勢いに乗って王蛇が飛燕鳳凰脚連続蹴りを放つ「ベノクラッシュ」。

特筆すべき点として、通常のライダーは1枚しか所有していないはずの契約カードを、彼だけ複数所持している。
これにより、後に自身が倒した仮面ライダーガイのサイ型モンスター・メタルゲラス、
仮面ライダーライアのエイ型モンスター・エビルダイバーをも従えてパワーアップ。
これらのモンスターと契約後はそれぞれのアドベントに加え、角付きの巨大な手甲のストライクベント「メタルホーン」、
ムチのスイングベント「エビルウィップ」と言った基本武器召喚のカード、
ファイナルベントで突進するメタルゲラスの前に乗り上げメタルホーンを突き出す「ヘビープレッシャー」、
エビルダイバーの上に乗り飛行しながら突撃する「ハイドベノン」を追加で使用することができるようになった。

そして特殊カード・ユナイトベントによって3体のモンスターを融合合体させ、
さらに強力なキメラモンスター「獣帝ジェノサイダー」へと変化させることも可能。
こちらは西洋のドラゴンのような外見であり、やはりドラグレッダーと対になっている。
なお、ジェノサイダーのアドベントカードも設定上は存在するが、スチールベント同様に本編未使用。
ファイナルベントは、ジェノサイダーが腹部を展開し小型ブラックホールを発生させ、
そこに王蛇がドロップキックで敵を蹴り入れる「ドゥームズデイ」。

本来1枚しかないファイナルベントを合体前後で合わせて4枚も所有しているのは非常に強力。
相手のモンスターを凍結して動きを封じる「フリーズベント」を使うタイガに対して、ファイナルベントを止められても
続いて別のファイナルベントを連発する、という戦法をとって圧倒したことも。
これらの使用可能カードの多さは放映時に発売された格闘ゲームでも再現されている。

ただし、複数の契約モンスターを持つことはこのように自らの力を高める反面、
維持のために餌として与えるべきモンスターの量が数倍に膨れ上がるため、
契約違反を起こして自滅する危険性が高まるという重大なリスクが伴う。

「ベノクラッシュ」は王蛇の代名詞とも言える技で、本編中ではこの技で以て二名のライダーを殺害、一名も最終的に死へ追い込んだ。
一方、「ドゥームズデイ」は強化形態であるサバイブ状態のファイナルベントに匹敵する攻撃力(AP)を持ち、
小型ブラックホールを発生させて敵を吸収するという、性能的には強力な技なのだが、
ゾルダとの決戦では契約モンスターのマグナギガだけがブラックホールに飲み込まれてゾルダ本人は直撃を免れ、
(しかもゾルダは契約解除されていないようで、マグナギガは生きている可能性有
劇場版ではファムに決めかけるもリュウガに阻止され、直後にジェノサイダーを粉砕されてしまうなど、どうにも扱いが悪い。
やはり時間がかかってしまうのが問題なのだろうか。
(まずユナイトベントでモンスターを合体させ、次にファイナルベントでジェノサイダーがブラックホールを準備し、
 そこに王蛇が相手を蹴り込みジェノサイダーが吸い込む、とやることが多い。しかも吸い込んでいる最中ジェノサイダーは動けない)
尤も、ゾルダは直撃は受けなかったものの余波で倒れているし、
マグナギガが生きていたのも、マグナギガの耐久力が異常に高かったのが原因と思われ、決して弱くはない。
本編ライダーが劇場版ゲストライダーのかませにされるのはよくあることだし


小説『HERO SAGA』シリーズの龍騎編『アドベントカレンダー』では、
ナイトから奪った「サバイブ-疾風-」のカードにより 仮面ライダー王蛇サバイブ へと進化、
ベノスネーカーも「 ベノヴァイパー 」に進化した。
ファイナルベントは、バイクに変形したベノヴァイパーが毒液を吐き、そのまま突撃する
轢き逃げアタック「ポイズントルネードクラッシュ」(AP9000=450t)。
またこの『アドベントカレンダー』での王蛇は自分が倒した全てのライダーの契約モンスターを奪っており、
所持モンスター8体+トリックベントで複製されたダークウイング+近くにいたドラグレッダーの計10体をユナイトベントで融合、
AP15000(750t) という文字通りの化け物である「 ジェノサバイバー 」を誕生させた。
同じく『HERO SAGA』龍騎編の『IFの世界』では、
ナイトとの戦闘中に彼の恋人である小川恵里が病死、茫然自失の状態になったナイトが落とした「サバイブ-疾風-」を取得する。
その後サバイブ化し、最後に残ったライダーとして仮面ライダーオーディンと激闘を繰り広げた。

+ 変身者の設定

「イライラするんだよ……」
変身者である浅倉威はライダー史上初の脱獄犯ライダーである。25歳。
「イライラした」という理由だけで多くの人間を無差別に殺傷し、関東拘置所に拘留されていた凶悪殺人犯。
物心ついたときから常に暴力と隣り合わせの環境で育ち、それゆえ暴力を振るう以外に自分の気を晴らす術を知らない
極めて凶暴な性格の持ち主。

ライダーバトルのペースが遅いことに業を煮やした首謀者の神崎士郎により戦いを活性化させるべく選定され、
獄中でカードデッキを授かり契約、仮面ライダー王蛇となり脱獄した。
上記の殺人以外にも強盗や器物破損などの悪事にも手を染めており、あまりの罪状の重さから、
様々な汚い手を使った弁護士・北岡秀一(ゾルダ)でさえ浅倉を無罪にできず、懲役10年にするのがやっとだった。
そのため北岡に「役立たず」と逆恨みの念を抱き、脱獄後は執拗に付け狙って幾度も戦いを繰り広げた。

ゾルダのファイナルベントを「近くにいたお前が悪い」と仮面ライダーガイをガードベント盾にして防ぎ、
既にボロボロの彼をベノクラッシュで始末。初陣でさっそくライダーを一人撃破する。
さらにその後、龍騎に向けて放ったベノクラッシュから彼を庇った仮面ライダーライア・手塚海之に致命傷を負わせた。
そして主人の仇を討とうと襲いかかってきた(単に王蛇を獲物として標的にしただけかもしれないが。ミラーモンスターは
一度標的にした獲物を狙い続ける習性がある)ガイやライアのモンスターを逆に契約のカードで従え、
終盤では既にダメージを負った仮面ライダーインペラーを、通りすがったついでにファイナルベントで追い打ちし
デッキを破壊するなど、作中ではほぼ一貫して好戦的で残忍な性格として表現された。

他にも多くのライダー達が人間を契約モンスターの餌とするのに抵抗がある中、
浅倉は何の躊躇もなく邪魔な人間を襲わせている。
ただし、上述の経緯からメタルゲラスとエビルダイバーには意図的に契約違反を狙われていた節も見受けられ、
また脱獄囚という境遇ゆえか、人間を餌として満足に供給することは難しかった模様。*1
北岡からも「モンスターともよい関係を築けないなんてお前らしいよ」と皮肉られていた。

幼少の頃は裕福な家に育ったが、原因不明の火災により両親が死亡し、その際に弟と生き別れた。
その後の経緯は不明だが、互いに死んだものと思って過ごしてきたようだ。
ジャーナリストであり真司の先輩である桃井令子に接触を受けて弟の生存を知ると「弟に会えれば俺は変われるかも知れない」と改心の情を見せ、
彼女の手引きにより、真っ当な社会人になった弟・暁と再会する。
だがその実、 かつての火災は弟の殺害を目論んで浅倉が起こしたものであり、
二度目の機会を得た彼は躊躇なくベノスネーカーに弟を丸呑みにさせた。
肉親の命を奪い満足気な彼を、秋山蓮(ナイト)は「こいつは人間じゃない。モンスターだ」と表した。

ライダーバトルに勝利した際の願いは「(ライダーバトルが面白いので)もう一度ライダーバトルをやる」事だったりと徹底している。
尤もライダーバトルは神崎の思惑により、時間を巻き戻した上で何回も繰り返されており、
他のライダーと同様に浅倉も以前のバトルの記憶が消えているとはいえ、知らずと願いが叶っているのは一種の皮肉とも言える。

だが、その時に浅倉にとって理由がないのであれば比較的普通に接する一面もあり、
「城戸真司(龍騎)がバカだと思う奴は手を挙げろ」という北岡の遊びに付き合ってみたり、
モンスターに狙われていた少女を守ったり
(浅倉は「(契約違反間近の)契約モンスターに餌を与えるための囮」だと言っているが、真意は不明。
 余談だが、浅倉に関するクレームはこの回の放映以降無くなったという逸話がある)、
かつて戦いの最中に突如乱入して不覚を取らされた東條悟(タイガ)の居場所を宿敵である北岡に尋ねたり*2している。
逃亡中の上に上記のような性格なので、ホームレス同然の生活をしており、
河原でトカゲを焼いて食ったり、生卵数個を一気飲みしたりと非情に悪食。本人曰く「泥を喰ったことがある」らしい。
また、神崎に対しては彼なりに恩義を感じているのか、食事を勧めることもあった。
前述のような食生活なので、勧めたのはトカゲの丸焼きだったりするが。何この戦闘メカザブングル
また、カップ焼きそばの湯切りをしっかりしていたり、車に乗る際にはシートベルトをしているなど、意外に律義。
(まあこの辺は「子供が真似したらどうする」とかそういうクレーム避けだと思われるが。銃撃戦上等スパイアクションでもタバコのポイ捨てでクレーム来たし
更には、画面に一瞬映るプロフィールによると高校に通っていたり就職し仕事をしていた時期もあるようだ(両方とも途中で辞めているようだが)。

物語の最後まで北岡に執着し続け、待ち望んでいた北岡との完全な決着を付けるため、
ライダーバトルの最終日にゾルダとの決戦に挑み、これを倒す。
しかし、北岡は患っていた不治の病が原因で既に病死しており、ゾルダに変身していたのは北岡の秘書の由良吾郎であった。
北岡が死んだことを知らず(あるいは無意識に察したか)、不本意な結末に絶望してイライラが頂点に達した浅倉は戦っていた工場を出て、
それまで犯してきた罪の大きさから「抵抗著しい場合は射殺もやむなし」との命令を受けて待ち構えていた
警察機動隊に鉄パイプ一本で襲いかかり、一斉射撃を受けて死亡するという、壮絶ながらも儚い最期を遂げた。

「なぜだ…? なぜだ…? なぜだ…? なぜだ…!?
  ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――!!」

改変後の世界では少しだけ丸くなっているようで、白昼堂々と街中を歩いている辺り、犯罪者ではなくなった様子。
尤も「(通行の)邪魔だ」と真司のバイクを蹴り倒していく辺りは彼らしいのだが。

TVSP版『13 RIDERS』では、なんと黄色い蟹こと仮面ライダーシザースに敗北・投獄されていた。
(シザースがゾルダとタッグを組んでたというのも大きいが)
だが、ふとした事から脱獄。「ミラーワールドに刑事はいらない」とシザースを瞬殺してリベンジを果たした。
その後、ライダー同士の戦いを止めようとする龍騎たちを倒すべく、北岡とも組んで戦いに挑む。

劇場版『EPISODE FINAL』にも登場。浅倉に姉を殺された仮面ライダーファムこと霧島美穂につけ狙われるも軽くあしらい、
格の違いを見せつけるも、乱入してきたリュウガによって獣帝ジェノサイダーを撃破されてしまい、
ブランク体(未契約状態)となって大幅に弱体化。そこをファムに攻撃され、デッキを破壊されてしまう。
自分が間もなく死ぬことを悟りながらも、哄笑しながら生身のままファムの首を絞めて道連れにしようとするが、
そのまま塵となって消えてしまった。
余談だが、この時の表情は(消滅のCGエフェクトなども合わさって)非常に怖いと評判。

「死ぬのか…俺が…? この…俺が…? ははははははは…!!」

井上敏樹氏の『小説 仮面ライダー龍騎』でも登場。
こちらでは産まれてすぐ汲み取り便所に捨てられ、そこから這い上がって母親の身体を食い破り殺害
以降も世話になった施設やホームレスの人々を殺害現在に至るまで無差別な殺戮を繰り返す……という、
映像作品を遥かに凌駕したサイコキラーとなっており、その狂気を持ってして龍騎達の前に立ち塞がる。
その背景には、悲惨な出産の記憶に起因する「糞の臭いから逃れたい」というトラウマが存在しており、
いちいち残虐な殺戮は血の臭いによって糞尿の臭気を紛らわすためであった。
ファイズの小説といい、こんなことを書いていれば氏がニチアサキッズタイムに呼ばれなくなるのも当然である。
TV版と違い北岡への恨みなどはなく他の人物と同様の扱いで、また優衣の正体には気づかずとも
「お前はなんの匂いもしない、殺しても意味がない」という理由で唯一殺戮の対象にはしていなかった。
劇場版同様仮面ライダーファム=霧島美穂から強く恨まれており(こちらでは殺害されたのは美穂の両親)、
病で戦闘続行不可能な北岡に代わって吾郎が変身したゾルダを撃破後、ファムをも殺そうとするが
これまでのあまりに悪辣な振る舞いによってずっと戦いを拒み続けた真司さえも浅倉を殺すことを決意。
最後は龍騎・ナイト・ファムの連携に敗れ、ミラーワールドの空に輝く月を「自分が探し続けた出口」だと思い込み
ファムの首を命綱にして登っていこうと掴みながら消滅していった。
(ただ、美穂もこの戦いの際に致命傷を負っており、結果的には事実上の相打ちである)

このように、徹頭徹尾戦闘狂の悪のライダーとして活躍しているため、
物議を醸しながらも多くのファンを獲得している、よくも悪くも『龍騎』のライダー像を体現したキャラクターである。
彼の名があの仮面ライダー1号と同じ読みの「たけし」であるのは、何かの皮肉なのだろうか。

+ 「何を言ってるんだ龍騎、俺達の使命を忘れたのか?」
なお、児童誌で誌上販売されたハイパーバトルビデオにおいては、龍騎(真司)の夢オチとはいえ
「人類の自由と平和を守る」正義の仮面ライダーの王蛇を見ることができる。
というかぶっちゃけ王蛇じゃなくてシャンゼリオn(ry

「俺たちは人間の」「自由と」「平和を守る」

『仮面ライダーだ!!』

    「……え?」


(以上、Wikipediaより抜粋・一部改変)

+ 『龍騎』以外の作品における王蛇
仮面ライダーディケイド』においては、リュウガと共に「龍騎の世界」では登場しておらず、
(代わりに王蛇と同一のデッキで他のモンスターと契約したと思われる仮面ライダーアビスが登場した)
その後「響鬼の世界」で鳴滝(キバーラ?)に召喚され、音撃金棒でバケガニを召喚する。以上、出番終了。
その他にも劇場版『オールライダー対大ショッカー』でディエンドから救援要請を受けた際には、
「シャドームーン側についたほうが、暴れられて面白そうだ」という理由でキックホッパーと共に救援要請を断って襲いかかるも
ディエンドに召喚されたライアとガイに阻止され、そのままふたりと戦った。
……しかし「なぜそいつらに頼んだ」としか言いようのない人選である。何考えてんだディエンド。
そしてガイとライアを召喚するとか、ユナイトベントされたらどうするんだ
どちらも中の人はオリジナルの萩野が演じている。
映画『超・電王&ディケイド』にもディエンドのカメンライドで召喚されたライダーとして登場するが、
リュウタロスに憑依されてオリジナルではありえないようなノリノリの戦いぶりを見せた。

映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』では終盤にサブライダー勢の一人として登場。
全ライダーの力を結集した必殺技「オールライダーブレイク」に参加、岩石大首領を打ち破った。
まぁ他の悪役ライダーたちにも言えることだが、よく協力する気になったもんである。
その他、前述の契約モンスターであるメタルゲラスがショッカーの怪人軍団に参加している。

+ 海外版・仮面ライダーストライク

『龍騎』をリメイクしたアメリカ版『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』では、「仮面ライダーストライク」として登場。
変身者は「J.T.C」のハンドルネームを持つ天才的なハッカー兼ブロガーの
ジェームズ・トレードモア(演:スコット・ベイリー(Scott Bailey)、日本語吹き替え:杉田智和)。

様々な裏情報に精通しており、他のハッカーやジャーナリストなどからは伝説のヒーローとして広く名を知られている。
謎の連続失踪事件を追う中で仮面ライダードラゴンナイト(龍騎)の変身者であるキット・テイラーと
知り合って以来ライダーの存在を追い続けている、駆け出し記者のマヤ・ヤングに情報提供を行うなど、
表向きは主人公達に協力的な態度を取っている好青年だが、
その正体は邪悪な侵略者ゼイビアックス将軍に忠実に仕える腹心。
かつてFBIに囚われていたときにゼイビアックスと出会って自由を得て以来、
ゼイビアックスの強大な力に魅入られたことで彼のことを勝ち組だと確信しており、
その目的を知りながらも自ら絶対的な忠誠を誓っている。

「やっと楽しくなってきたな、もっと遊ぼうぜ!
  もっと、もっとだ! もっと感じさせてくれ!!」

普段は冷静沈着な性格で飄々としているが、その本性は残忍かつ好戦的で、
ゼイビアックスに逆らう者は味方であっても容赦なく殲滅する。
その一方、無実の罪で服役中の弟がいることから、
仮面ライダーアックス(タイガ)の変身者であり弟を持つダニー・チョウには親近感を抱いており、
ダニーの弟のアルバートが変身する仮面ライダースピアー(インペラー)がドラゴンナイトによって
撃滅されたことで悲しみに暮れるダニーを気遣い、ゼイビアックスの命令に背いてキットに復讐しようとする彼を
何とか思い留まらせようとする一面もある。また、時には度が過ぎたゼイビアックスの行動を窘めたこともあった。

変身時は狡猾な手段で敵を痛めつけることを好み、狂気に溺れながらも知略を駆使してドラゴンナイト達を翻弄する。
王蛇はカード使用時にどこからともなく取り出していた召喚機「牙召杖ベノバイザー」を常時携帯しており、
打撃武器として使用することもある。王蛇を超える数のライダーを滅ぼしてきたが、
最後は仮面ライダーウイングナイト(ナイト)・サバイブモードとの一騎打ちで敗れ、最後まで狂気に飲まれたまま消滅した。

その後はかつてゼイビアックスに敗れて異空間に封印されていた、
異世界ベンタラの人間であり本来の変身者であるプライスが変身。
J.T.Cとは同じDNAを持つ別人であり、容貌こそJ.T.Cと全く同じだが、
好戦的な面こそあるものの、礼儀正しく仲間想いな性格の紳士である。
ライダーシステムの開発者であるアドベントマスター・ユーブロンによって他のライダー達と共に救出され、
ゼイビアックスの作戦を阻止するためチームを結成し、
最終決戦では他の12人のライダーと力を合わせてゼイビアックスに立ち向かった。
J.T.Cに体よく利用されていた経験のあるマヤからは当初あまり快く思われていなかったものの、
共闘を通じてその実直な人格が受け入れられ、恋人同士となった。

「よし、みんな行くぞ! 二つの世界を救うんだ!」

最終的にゼイビアックスが倒された後、J.T.Cも記憶を消された上で地球に戻された。
後日談の小説『2WORLD 1HEARTS』では、かつてウイングナイトから受けた一撃が原因となって幼児退行し
入院生活を送っていたが、世界を揺るがす事件を前に再びデッキを手にすることとなる。

余談だが、日本版で吹き替えを担当した杉田は本作で色々とはっちゃけた怪演を見せており、
ゼイビアックス将軍の衣装替えに対する受け答えにすごく… 悪そうです…などと返事したり、
地上波放送後のミニコーナーで(女性人物も含む)全人物の吹き替えを担当するなどした他、
カード使用時のアドリブでウェイ!と言ったりしたらしい(流石にNGになったが)。

+ ゲーム作品では
ガンバライドでは第4弾に最高位レアであるレジェンドレア(LR)で登場。
初の悪役ライダーのLR(主役ライダー以外のLRも初)、初の速属性LRと初尽くしの登場。
しかし、初(そして唯一)の前衛でスキルを発動できないLRであるため、ガッカリLRと言われてしまうこともあった。
さらに、第4弾はとある事情でカードの価格が値崩れしたため、LRにもかかわらず
カードショップでは比較的安価で売っていることも珍しくなかった。
第4弾ではEXステージにも敵ライダーとして登場している。コウエイはカイザ。
必殺技はジェノサイドソードとおなじみのベノクラッシュ。

第5弾と第6弾には2番目に高いレアのスーパーレア(SR)で登場。
悪役なのに高レアが3枚出ているあたりに彼の人気が表れている。
その後は低レアで出たり出なかったりを繰り返していたのだが、シャバドゥビ3弾でまさかの2度目のLR化。
ライダータイプは(ヤミ)。必殺技はドゥームズデイが新たに収録された。
今回はステータス、必殺技の攻撃力、ライダースキルのいずれも強力で、
さらにダブルベストパートナー持ちと非常に強力なカードとなっている。

『ライダージェネレーション』では2から参戦。ワールド1のボスとして登場。
ラスボスを倒した後はプレイヤーも使えるようになる。ライダーアビリティとパワーアップアイテムの効果で、
専用ゲージがある間はスーパーアーマーがつくかわりに仲間に攻撃が当たる、という難儀な能力を持つ。
超必殺技はドゥームズデイ。ベノクラッシュは必殺技として登場。

『クライマックスヒーローズ』シリーズには1作目からディエンドの召喚ライダーとして登場。
3作目の「オーズ」から、ほかの龍騎勢と共にプレイアブルキャラクターとして参戦。
今作ではサポート「ジェノサイダー」+超必殺技「ドゥームズデイ」のみ。
龍騎のライダーは海外版「DRAGON KNIGHT」からの流用なのだが、海外版にあったベノスネーカーは省かれている。
サポート「ベノスネーカー」「メタルゲラス」「エビルダイバー」及びそれに対応する超必殺技(ファイナルベント)の追加も望まれているが、5作目時点では実現していない。

『仮面ライダーバトライド・ウォー』では仮面ライダーWと龍騎の掛け合いで名前のみ登場している。
「さあ、お前の罪を数えろ!」
「罪?俺は犯罪者じゃねえぞ?浅倉と間違ってんのか?」

+ ???「俺ってやっぱり、決まりすぎだぜ~!」
「誰かさんみたいにイライラしながら待ってた皆、お待たせ~!」
演じた萩野氏は過去に『超光戦士シャンゼリオン』でシャンゼリオンに変身する主人公・涼村暁(すずむら あきら)を演じており、
一言で言えば おちゃらけネアカ系ヒーロー とでも言った浅倉とはベクトルの違いすぎるキャラクターであったため、
彼が『龍騎』出演の際には驚きをもって迎えられた。
そんな折に『シャンゼリオン』のDVD発売となると、上のようなキャッチコピーになったとか。
逆に『龍騎』から彼を知った人からは「きれいな浅倉」と言われたりも。
最後までおちゃらけて不真面目な奴だったのでとても綺麗とは言い辛いが、とりあえず危険人物ではない。

「早く、早く!
  …よし! シャンバイザー…!?
  ~~~~サバじゃねえ!! 何やってんだ!」

なお余談だが『灼眼のシャナ』の作者もこの作品の大ファンで、作品に毎回パロディネタを入れている。
また『すごいよ!!マサルさん』でも「マグロじゃねぇ!3」とこの作品のパロっぽいサブタイトルが出たことも…。
格ゲー的には霧島恭子挑発の元ネタが、本作品のライバルキャラ・暗黒騎士ガウザーだと言われている。

一方萩野氏の『龍騎』出演は『シャンゼリオン』も担当した長石多可男監督のお誘いあってのもので、
王蛇のスーツアクターもシャンゼリオンと同じ岡元次郎が担当、浅倉の弟の名前も「暁(あきら)」だったりなど、
そこかしこに共通点を持たされているのもポイントといえる。

他にも萩野氏はPS4でコンパイルハートから発売されたRPG『フェアリーフェンサーエフ ADVENT DARK FORCE』で、
脚本担当の井上氏のよしみで登場キャラの一人として出演。
事ある毎に「鳴いて死んでいく名も知らぬ自由な虫になりたい」と言う刹那的な殺し屋で、
最初は敵対していたものの死闘の末来世の為に殺されなかった事に対し抗議。
事が済んだ後の殺害の約束を持ちかけられて主人公達に連れられて行く事となる。
……が、来世は具体的にどんな虫になりたいかと聞かれ、咄嗟にメジャーな虫を挙げて
盛大に男性陣から突っ込みを受けてうろたえる等残念な人物である。
何故か黒光りするニクいアンチクショウの事は知らない様子。
クリア後に聞けるキャストコメントでは、浅倉の口癖やシャンゼリオンでの「サバじゃねえ」発言にも触れている。


MUGENにおける仮面ライダー王蛇


ななか氏が手書きで製作した物が存在(現在は公開停止)。氏曰く、転載および改変などは禁止方面でとのこと。
ガイのストライクベントやライアのスイングベントなどを必殺技に使用でき、ファイナルベントのベノクラッシュも実装。
更新によりスイングベントの種類が増え、ライアのファイナルベントだったハイドベノンも追加された。
さらに杉ライクこと『DRAGON KNIGHT』の仮面ライダーストライク(日本語吹き替え版)のボイスも搭載された模様。
AIは搭載されていない。

また、PS版『龍騎』から移植されたTommy-gun氏による王蛇も公開されていた(現在は公開停止)。
qzak氏の龍騎と対戦した場合のみ使えるコピーベントや、ユナイトベント後に使える一撃必殺技のドゥームズデイなどを搭載していた。
AIは未搭載。

出場大会



*1
この辺りに関しては、序盤に出て来たもう一人の悪役ライダーであり数多の伝説を持つ蟹刑事こと
仮面ライダーシザース・須藤雅史との棲み分けもあると思われる。
同じ悪役でも、前述のように浅倉がある程度自分に関係のある人間しか餌食にしていない(出来ていない)のに対して、
須藤は関係者以外も無差別的に人間を襲わせ、自身を怪しむ者が消えるのを目立たせないようにしていた。

*2
ただし、北岡が食べていた「ムール貝のパスタ」をスチールベント奪って貝殻ごと喰ったり、
頭突きでノックしたりしている(まぁそれ以前にも無断で侵入して部屋を荒したりしているのだが)。
余談だが、このシーンの撮影の際に演者の荻野氏は貝殻の破片で口の中を怪我したとか……。
っていうかホントに喰ってたのかよ!