ケロニア


「おごれる人間共よ、もうお前達の世界は終わりだ。
 我々植物人間がお前達に取って代わるのだ」

円谷プロの特撮作品『ウルトラマン』に登場する怪獣。別名「吸血植物」。
第31話「来たのは誰だ」に登場。身長2m~50m、体重80kg~1万t。
人間態を演じたのは桐野洋雄氏で、声も兼任している。

南米原産の吸血植物が進化した生命体。
植物の怪獣と言えば、ジュラングリーンモンススフランなど、
それまでは生存上の生理機能が人類の実害となるケースばかりであったが、
ケロニアは同族を増やして人類を根絶、これに代わる知的生命体の頂点に君臨し、
地球を支配しようと企む、明確な知性と確たる害意・計画性を伴って活動した初めての存在であった。

高度な擬態能力を備えており、人間に寸分違わぬ姿を取ることが可能
また、生体電気を利用した電気操作能力を持ち、触れただけで機械を操作できる他、
これを利用して独自に開発した専用の通信機を用いて仲間と交信可能。
さらに目からは生体発電の応用による破壊光線「アイ・スパーク」を放てる。
植物らしく弱点は火や熱だが、精神感応能力を用いて触れずとも消火できる。
等身大の姿が本来の体型のようだが、巨大化も可能であり、
この形態になると通常は獲物を麻痺させる程度の威力しかないアイ・スパークが、
戦車をも破壊できるほどに格段に威力が向上する他、
防御力も戦車の砲弾はおろかスペシウム光線まで凌げるほどに強化される。
加えてかなりの怪力を誇り、肉弾戦も得意。
なお、燃えやすいにも拘わらず光線技が効き辛いことに関しては、
上記の生体発電能力により身体を覆った電磁波がバリア代わりになり、威力を激減させるためという考察もある。
また、当時の人類の技術と同等かそれ以上の飛行メカであるエアシップを複数建造する等、
高度な科学技術も備えている。

科学特捜隊ボリビア支部のゴトウ隊員に化けて日本支部へ潜入し、
より繁殖に適した日本の高良市に幼年期の仲間を栽培せんと暗躍するも、
言動の怪しさから科特隊に目を付けられ、二宮博士に正体を見破られると、
仲間のエアシップを呼ぶと共に自らも巨大化して総攻撃を決行。
ムラマツ達がジェットビートルでケロニアのエアシップを迎え撃つ中で、
ハヤタもウルトラマンへと変身して立ち向かうも、
エアシップの物量は科特隊の戦力だけでは討伐が間に合わない程に膨大で、
これに対処できるウルトラマンもハイキックを弾く怪力を持ちスペシウム光線も通じないケロニアに苦戦を強いられてしまう。
だが、背負い投げを食らって怯んだ所で本編ではこの回でしか使用例が無いウルトラアタック光線を受けて、
ケロニアは大爆発し死亡。
直後にエアシップもウルトラマンの手で全滅し、その野望に終止符が打たれた。

スペシウム光線も効かない体質にも拘わらずウルトラアタック光線が通用したのは、
「破壊光線は効き辛いのでアタック光線によってケロニアを麻痺させ、トドメはウルトラ念力で粉砕した」
「アタック光線は熱光線で、敵の体内に熱を凝縮させる効果があったためケロニアにはスペシウム光線より有効だった」
など諸説ある。


MUGENにおけるケロニア

ららすけ氏の製作したキャラが公開中。
飛び道具「アイ・スパーク」や近接攻撃「タックル」などの技で、
距離問わず戦えるオールラウンダーな性能をしているが、
特殊技「精神感応」により相手の飛び道具を全て消すことができるため、特に遠距離戦メインの相手に強い。
超必殺技は1ゲージ技の「高出力アイ・スパーク」「飛び掛かり」と、2ゲージ技の「円盤群招集」。
AIもデフォルトで搭載されている。

また余談だが、ケロニアのMUGEN入りによって初代『ウルトラマン』に本編における登場怪獣が全てMUGEN入りすることとなった。

出場大会

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最終更新:2023年02月21日 21:53