サリス(蛹態)
全てのワームの誕生時の共通形態で、本作における戦闘員的な役割も兼ね、 サナギの名に反して普通に動ける
…と言うか同じ石森作品『 イナズマン』のサナギマンに相当する存在だろう(ただしサナギマンは正義のヒーローである)。
個々の戦闘力は高くないが、この形態でも高度な擬態能力を持ち、隠密性が高い。
なお、マスクドフォームと同様に「(平均的な)成虫態より防御力が高い」という情報もあるが、
蛹態はライダーがキャストオフして飛び散ったパーツが直撃すれば容易に爆散するケースが多い一方、
成虫態はマクスドフォームのパーツが直撃してもダメージこそ受けるが耐え切る描写がある為、
本当に蛹体の方が防御力が高いかは疑問に残る。
サリスとは設定上の呼称だが、本編では使用されなかった。
成虫態
成長した蛹態が脱皮(キャストオフ)する事でこの形態になる(画像は エビ型のキャラマスワーム。 ウンメイノーで有名な個体)。
蛹態を凌駕する戦闘力を持つだけでなく、人間には知覚できない程のスピードで活動する「クロックアップ」と呼ばれる超高速戦闘が可能。
このため、同じくクロックアップが可能なマスクドライダーシステム以外で対処するのは困難を極める。
なおタキオン粒子は本作での造語ではなく、列記とした科学用語であり、光より速いと
仮定された
粒子の事である。
白サナギ
蛹体の変異種。
他の蛹態のワームと違って成虫形態にならなくともクロックアップをする事や、
敵のクロックアップを視認する事が可能であり、優秀な能力を持つ。
劇中でも1度しか確認できていない希少な個体だが、このように色や形が異なるワームは、
成虫体になると、とりわけ強力な個体になるらしい。
ネイティブ
英語で「在来種」と言う意味。
ワームより早く、劇中より 35年前(1971年)に落ちた隕石に内包されて地球に侵入した別種のワーム。 どのみち外来種じゃ?
ワームと同様の外見・能力を持つが、蛹態のカブトムシのような角が特徴である。
如何なる理由によるものか不明だが、脱皮して成虫体になれる個体は極めて少ないようで、本編においては2体しか登場しなかった。
因みにその2例はカゲロウとコオロギで、特に角は関係ない
ワームとネイティブは、クラシック・プレデターとベルセルクのように「同じ種族の別の人種」のような関係らしく、経緯は不明だが対立関係にある
(「脱皮の頻度が高いワームに圧迫されていたためにライダーシステムを開発した」と説明したショーもある)。
地球に飛来後、近い将来ワームが地球に来訪する事を予期。
加賀美陸などの人間と手を組み、彼らと共にZECTを結成して、自分達の生体構造を提供してマスクドライダーシステムの制作に協力。
代わりにワームから自分達を守ってもらうべく、ZECTに前線で戦ってもらうという協力関係を結んでいた。
ワームと比較して攻撃的気質は低く、人を襲う事なく人間社会に同化している
(「コピー元はどうしたの?」と言う意見もあるが、
ファントムとは違い必ずしも殺す必要はないので、 普通に生きている可能性もある。
戸籍もZECTに捏造してもらえば良いわけだし)。
事実、正体が発覚した後も実家を継いだ人物がいる(後述の実験で改造された元人間という可能性もあるが)。
しかし、ZECT評議会トップの根岸(演:小林正寛)を中心に「 全人類をネイティブ化する」計画を立てている一派がおり、
終盤に行動を開始。
彼ら曰く「種族間の争いを防ぐため」と言う考えではあったようだが、勝手に改造される人間側はたまったものではなく、
結果的に本編のラスボスとなり、当然計画は阻止された。
なお改造は昔から実験されており、 仮面ライダーダークカブトも元人間である。
劇場版の世界で「ワーム」と呼ばれている敵には角があるため、こちらの種族と思われる。こちらは疑いようもなく侵略者。
ちなみに劇場版が初出であり、視聴者には「劇場版ワーム」だと思われていた。
ゼクターはネイティブの生体構造を基に開発されたためか、ネイティブがゼクターを使うのに資格の有無(ゼクターが認めるかどうか)は関係ないようで、
(自ら望んで)ネイティブに改造された 三島正人は上空を飛んでいたザビーゼクターを無理やり捕まえて変身している。
一方で、出所不明の ホッパーゼクターのみは資格者にしか使えないように設計されているのだとか。
また、とあるヒーローショーではゼクトルーパー(ZECTの戦闘員)として人類と平和的に共存して、
パンチ・キックとは別のホッパーゼクターで「 地獄兄弟の末っ子」を名乗るやたらキャラの濃いネイティブも登場している。
…ネイティブでありながらも資格者だと言うことだろうか?
まぁサソードこと神代剣(自分を人間だと思い込んでいるワーム)も資格者扱いだし。
|