レジェンドガンダム


「世界は変わる…!俺と議長の下で!」

  • 型式番号:ZGMF-X666S
  • 全高:18.6m
  • 重量:86.02t
  • 武装:MMI-GAU26 17.5ミリCIWS、MA-BAR78F 高エネルギービームライフル
               MA-M80S デファイアント改 ビームジャベリン、MX2351 ソリドゥス・フルゴール
               背部ドラグーン(ビーム・スパイク装備タイプ)GDU-X7 突撃ビーム機動砲
               背部&腰部ドラグーン(通常タイプ)GDU-X5 突撃ビーム機動砲
(1/100 レジェンドガンダム 説明書より引用)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツで、
デスティニーガンダムと共にギルバート・デュランダル最高評議会議長主導の下プラントの工廠で開発された次世代セカンドシリーズ機。
主人公シン・アスカの士官学校時代の同期であるレイ・ザ・バレル(CV: 関俊彦 )がパイロットを務める。
本来はアスラン・ザラが搭乗する予定だったが、脱走した彼を始末するためにレイが搭乗して以降、正パイロットとなった。
機体名であるレジェンドとは「」の英語読み。無論、ジョイメカの事ではない。

+ レイ・ザ・バレルについて(ネタバレ注意)
ザフト軍ミネルバ隊所属のパイロット。主人公のシン・アスカとは士官学校の同期で、在学当時はトップの成績を収めていた。
プラント最高評議会議長のギルバート・デュランダルに育てられた過去を持ち、彼の事を「ギル」と愛称で呼んでいる。
普段はクールで無口な美青年だが、デュランダルに対しては抱き着いて甘えるなど若干幼い言動を見せる事もある。

その正体は前作のラスボスだったラウ・ル・クルーゼと同じく、アル・ダ・フラガの細胞から生み出されたクローン人間
単純にアルのクローンという説と、ラウから更にクローン化した二次コピーという説があるが詳細不明。
どちらにせよラウと同じく、生まれつきテロメア遺伝子が短いため寿命が短いと思われる。
幼少期は施設に閉じ込められていたが、ラウに救出され彼の友人であるデュランダルの下で普通の子供のように育てられた。
真っ当な環境で成長したのでラウのような破滅的願望は抱いていないが、
遺伝子を重視するデュランダルの言葉から「自分はラウと同じ存在」と認識している他、
デュランダルが推し進める「デスティニー・プラン」を「自分達のような不幸な存在を生まない世界」として妄信している。

シンに近付いたのは彼を「デュランダルの剣(忠実な私兵)」とするためだったらしく、苦悩するシンにデュランダルを信じるよう説いたり、
脱走したアスランを討つように急かし立て仲間であるメイリン諸共撃墜させるなど、洗脳するような行動を度々取っている。
一応シンに対する真っ当な友情も持っていたのだが、様々な悲劇に直面したシンはやがてデュランダルの大義と自身の理想との間で苦しみ始め、
レイ自身もそのような状況を自嘲している。

最終話ではデュランダルが指揮を執る宇宙要塞メサイアの防衛を担当。
自ら「俺はラウ・ル・クルーゼだ」と名乗り、ストライクフリーダム、即ちラウの仇であるキラ・ヤマトを迎撃する。
しかし、キラの放った「その命は君だ、彼じゃない!!今だ!」という言葉に動揺して敗北。キラのメサイア突入を許してしまう。
やむなく生身でメサイア内部へ戻り、デュランダルと舌戦を繰り広げるキラを狙撃しようとするも、
彼らの対話を聞く内にデスティニー・プランへの疑念、そして「明日が欲しい」という考えが芽生え始め、衝動的にデュランダルを銃撃してしまう。
自らの行動に呆然とするレイだったが、そんな彼をデュランダルは許し、駆け付けたタリア艦長(デュランダルの元恋人)はレイを「息子」として抱き寄せる。
こうして本当の家族のごとく安らかに抱き合った三人は、爆発するメサイアの炎の中に消えていった。

見た目から分かる通り前作の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で実戦投入されたプロヴィデンスガンダムの後継発展型に当たる機体であるが、
カオスガンダムの機動兵装ポッドやプロヴィデンスザクから得られたデータを基に改良された、
プロヴィデンスよりもさらに高性能な分離式統合制御高速機動兵装群ネットワークシステム「ドラグーン・システム」を搭載。
さらに仕様変更によってドラグーン・システムを後付けしたプロヴィデンスと異なり、
本機は最初からドラグーンシステムの搭載を想定して各種機能が調整されている。
また、量子インターフェイスの改良によるレスポンス上昇に伴う機械の補助で、
超人的な空間認識力を持たない者でも操縦を可能にする第2世代ドラグーン・システムが用いられており、操作性も向上。
ドラグーンの無線遠隔操作は地球圏内の重力下では不可能なのは同じだが、背面に背負ったドラグーン・プラットフォームと、
核エンジンであるハイパーデュートリオンから得られる推力によって高い飛行能力を持ち、
さらにプロヴィデンスと異なりドラグーンのビームポッドを機体に接続したまま可動砲台として使用する事も可能で、
重力下でも高い戦闘能力を発揮できるなど、全体的にプロヴィデンスの上位互換の機体となっている。

両手の甲に篭手のように装備されているソリドゥス・フルゴールビームシールド発生装置により防御面も優秀で、
しかもシールドの展開中でも内側からの攻撃は素通りするため、攻撃と防御を同時に行う事も可能。
背部プラットフォーム最上端に2基装備される大型ドラグーン「GDU-X7 突撃ビーム機動砲」は、
1基につき9門のビーム砲を内蔵する他、砲自体から小型のビームスパイクを形成し、
デストロイガンダムにすら通用する程の突貫攻撃を仕掛ける事もできる。

前作のラスボスであるプロヴィデンスをさらに発展させた上位互換の性能を持つ上に、
終盤にしか出てこなかったあちらと比べて出番も多かったのだが、
肝心のキラがそのプロヴィデンス相手に前大戦でドラグーン戦を経験していたアドバンテージが祟り、
劇中ではストライクフリーダムガンダム相手に苦戦こそさせる事はあっても、一度も被弾させる事すら叶わなかった。
そもそもキラが苦戦したのはレジェンドの機体性能よりもパイロットであるレイの動きに既視感、
より正確に言えば自分が殺したはずのラウ・ル・クルーゼの操縦技術の面影を感じて困惑していた所が大きく、
いざ本気を出されるや否や呆気なく大半のドラグーンを連続して撃墜された挙句、
その直後に本体もハイマット・フルバーストの直撃を受けてあっさり戦闘不能に追い込まれてしまった
(ただしこの場面では逆にキラの言葉にレイが動揺しており、必ずしもレジェンドの性能及びレイの実力が絶対的に劣っている事を示すものではない)。
ある意味、再生怪人(ロボだけど)の悲しさと言えよう。そもそもレイの正体的にもアレだし

機体は戦闘不能となりながらも辛うじて動ける状態を保っていたため、
気絶から目が覚めたレイによりメサイアに帰投したが、その後陥落していくメサイアと運命を共にしたと思われる。

+ ゲームでの活躍
+ 『VSシリーズ』
VSシリーズでは『『機動戦士ガンダムSEED 連合VS.Z.A.F.II』(連ザII)から参戦。
最高コストの590であるが、ホバー移動の特性を悪い方に悉く受けてしまっており、足回りは移動の継続能力以外全て590内で僅かに劣り続ける。
しかし、そのハンデを全て打ち消せる武装性能と武装構成をしており、単体性能で言えば本作最強争い出来る程にまとまっている。
だが本作は2on2であり、590の相方となるコスト200や280は非常に貧弱であり、自身がいくら強くても補い切れず、
本機の武装構成に似ているプロヴィデンスがコスト560であり、420のラゴゥとの相性を遺憾なく発揮できる中、厳しい戦いを強いられ、
あちらが全国大会決勝にて同機体対戦を演じる頂点を極めた戦いをする中、こちらは中堅に甘んじる結果となった。

『ガンダムVS.ガンダム』シリーズでは、プレイアブル化をする事無くデスティニーのアシストとしての参戦に留まった。

『EXTREME VS.』シリーズでも長らくアシストのみの参戦に留まっていたが、3作目『マキシブースト』にて念願のプレイアブル化。
武装構成は本機のカタログスペックのままだった『連ザII』時代と変わり、劇中で行ったインパルスとの連携を色濃く出しており、
一部格闘にはデストロイ戦で使用したソードインパルスのエクスカリバーを持って格闘を行う。
参戦当初は接近戦をするにも機動力が後衛機レベルでもかなり遅い部類で近付き辛く、ロックオン範囲が狭いため遠距離戦も苦手と良い所が無かったが、
アップデートによりその弱点は克服し、Sドライブとの相性が非常に良く、足を止めずにドラグーンを飛ばしつつ近中距離を圧倒する戦いが出来た。
しかしながら、本機の攻撃力と爆発力は非常に優秀ではあるものの、低コストに最も求められる対高コストのドライブ耐性が非常に低く、
攻め込まれた時に安定した逃げを取る事が出来なかったため、総合的な評価は再び中堅ど真ん中に収まる事となった。

…が、機体性能はともかくこの『EXVS』シリーズではレイの台詞が明らかに原作と乖離しているものが多く、
原作の冷静沈着な性格は何処へやら、まるでバトルもののような台詞に加え、
キャラ自体もほくそ笑んだり、激昂したり高笑いしたりとキャラ崩壊が酷く悪い意味で話題となることに…。
+ 『EXVS』シリーズにおけるレイのキャラ崩壊の各台詞
  • 「ビームライフル、とくと味わえ!」
  • 「まともに受ければ吹き飛ぶぞ!」
  • 「行くぞ、ドラグーン!」
  • 「ドラグーンの熱戦に焼かれて死ぬがいい!」
  • 「おやおや、そんなところにおいでか」
  • 「ギルが与えてくれた機体を…おのれぇぇ!」
  • 「腕が鈍ったか?フフ…」
  • 「そうだな!キラ・ヤマト!お前は俺達が連れて行く!フハハハハハ…!!」

……スタッフはレイの出生云々などクルーゼ同様だからといって、
性格もクルーゼ同様のものと勘違いしてるのでは?と言わざるを得ない。

4作目『マキシブーストON』においては、
ドライブシステムの廃止により最大の強みであったSドライブ時の爆発力を失うも、弱点となるドライブ耐性の面も薄くなった。
だが本作では覚醒が大きく強化されたため、継続して圧殺を回避する手段の薄さが大きな弱点となって現れるのだが、
悲しい事にSドライブと統合されたS覚醒では、最大の強みであった「ドラグーンを移動撃ち」可能という特性を削除されるという憂き目に。
これにより爆発力を大きく失いはしたが、基本スペックの向上もあって何とか中堅の最下層で留まる事は出来た。

5作目『EXTREME VS.2』においては、基本スペックはほぼそのままに武装の配置変化とアシストの追加が行われ、
デスティニーも常に呼び出し可能となり、遂にミネルバ隊の3人で戦う事が出来るようになった。
そして、武装性能の基本は中堅最下層だった前作基準なのだが、この武装の配置変更が原因で評価が一変。
まず、格闘CSに配置変更となった特殊射撃のドラグーン一斉射出はCSという事で弾数制限が無くなり、最大の弱点である回転率の悪さが消えた。
サブ射撃に移動した旧射撃CSの一斉射撃は射撃ボタンを押しっ放しにして用意する手間が消え、着地狩りや硬直取りに使える場面が激増。
前格闘に移動した旧BD格闘のキックはBDという一つの行動を挟む必要が無くなり、後出しでも相手の格闘を拒否したり出来るようになった。
これらに加えて追加されたデスティニーにより、アシストキャンセル降りを出来るタイミングが大幅に増えたため、インパルスの使い勝手も向上。
僅かな位置変化や追加要素が悉く痒い所に手が届くようになったため、一気に本作の2500最強の一角に上り詰めた。
流石に強すぎたためか、稼働から半年の間に二度の下方修正が入れられたが、
上記の通りとにかく痒い所に届きまくった奇跡のバランスがこの強さを生んでいたため、そこが崩れれば当然のごとく評価が転落。
元々武装の性能が足りていない本機は「当てるにいける武装が無く、逃げるための手段も薄い」と強みが感じられない、
単なるスペック不足の弱キャラという最悪の状態に陥っていたが、下方修正から1年後に大幅強化が入り、
再び各種武装が噛み合い、見ていない相手をちくちく刺していく戦法を確立。
最終的な立ち位置は中堅最上位という良好な場所に落ち着いた。

6作目『EXTREME VS.2 XBOOST(クロスブースト)』においては、
逃げ戦法を取り辛くさせるために赤ロック範囲を狭くされ、僅かに交戦距離が近くなった。
この僅かな距離が非常に大きく、前作までは自身より遠い赤ロック範囲を持つのは同コストで5機、その内2機は強化形態。
最高コストに至っては僅か3機で、更にその内の1機はフルアーマーユニコーンであり、すぐに短くなるので居ないも同じ。
しかし一段階だけ落ちた場合、自分より長い赤ロック範囲が同コストで20機以上、高コストも10機以上と激増し、
自分が赤ロックできていない交戦範囲外から攻められるようになってしまった事で生存力が激減。
ちくちく刺していくなどという余裕は全く無く、非常に厳しい時代が訪れた。
流石に厳しすぎたため上方修正が入れられたが、逃げ対策に取り上げた赤ロック範囲を戻すわけにもいかなかったのだろう、
今度は攻撃を当てに行く能力を大幅に強化する方針をとられ、各種射撃が太く広く当てやすくなり
アシストは攻撃パターンが増加し、状況や相手に合わせての使い分けが出来るようになった。
そのため見られていない相手をちくちく刺す戦法から、見合っている相手に回避しながら引っ掛けていく戦いに変化した。
だが、当然以前の見ていない相手に刺していく事も可能なので、出来る事の幅が大きく増える形となった。
期待評価は可も無く不可も無い、突出して良い点も無いが悪い点も無い、しかし輝く部分はしっかりあるという、中堅ど真ん中に位置する形となった。
余談だが、この『XBOOST』において原作で同格のMSであるインフィニットジャスティスガンダムがコスト2500からコスト3000に昇格したことで、
同世代のMSの中でこの機体だけがコスト2500のまま取り残される事態を起こしている。

『スーパーロボット大戦』シリーズでは『Scramble Commander the 2nd』で初登場。概ね原作通りの扱いである。
以降の『スパロボ』シリーズではユニットとして参戦している場合は、条件を満たせばレイ生存と同時に自軍に復帰して最後まで使用可能である。
戦闘デモ
『Z』版
『K』版
『L』版
『X-Ω』版


MUGENにおけるレジェンドガンダム

961000氏の製作したキャラが公開中。
ドラグーンによる遠距離戦を得意とした性能をしており、計7回可能の空中ジャンプなど機動面も優秀。
また、近接戦もリーチの長いビームジャベリンの攻撃があり苦手ではない。
超必殺技にはデスティニー、インパルスと共に攻撃する「ザフトレッド・コンビネーション」がある。

AIはデフォルトで搭載済み。
射出されたドラグーンは独立して攻撃を仕掛けることができるため、回避や防御に専念しつつ攻撃したり、
多方向から同時攻撃を仕掛けて相手を追い詰めたりと非常に強力。想定ランクは狂中位以上とのこと。

出場大会



最終更新:2023年07月04日 02:01