ホーリー・チェン


"DON'T COME HERE !"

1992年のタイトーのアーケード恐竜格闘ゲーム『ダイノレックス』の登場人物。
クラピカの鎖ではないし猫の妖怪香港の大スターとも無関係。

ゲーム内では項目名の表記が用いられているので当項目もそれに準じて記載するが、
ネット上ではホーリー・チャンになっていたり、ホリーになっていたりと呼称が統一されていない。
プレイアブルキャラクターではなく、対戦の合間に挟まれる「主人公の恐竜使いが見た夢」という設定のボーナスステージに登場する
(本作に登場する恐竜は『プライマルレイジ』とは違い本物だが、人間に使役されているという設定で、恐竜使い同士が国王の座を目指して戦わせている。
 なお『ポッ拳』(2015年)どころか『ポケットモンスター』(1996年)よりも古い作品である)。

本来は『ダイノレックス』の舞台となる時代よりも遥かに未来のはずの現代に住む人物で、
表向きはドーナッツアイスクリームのチェーン店のオーナー。
しかし、その裏の顔はあらゆる悪事を働き悪党だらけの街「ホーリーシティ」を牛耳る支配者であり、
人々の涙と血を富と権力に換えて私腹を肥やす悪党だった。
だが、1度目のボーナスステージで恐竜が街に出現して拳銃を発砲しながら生身で立ち向かうも自身が所持するビルを破壊される
これに激怒し、私設軍を設立して討伐を試みるが軍用ヘリも戦車の攻撃も恐竜には通じず、
最後は自身がショベルカーを運転して立ち向かうが、やはりビルを破壊されてしまい、
街は壊滅して無一文になった末に消息不明と報じられた。
そして3度目のボーナスステージは舞台が古代なのに何故か居合わせて有り金を差し出して命乞いしようとするが、
恐竜には通じず建物を破壊されてとうとう狂ってしまったように札束をばら撒きながら踊り狂うのだった。

1回目と2回目の出来事は「主人公の見た夢」として扱われているが、
行方不明となったホーリー・チェンが夢とされていない3回目で登場している辺り、何かしらの原因でタイムスリップしたようである。
最終的に破滅の一途を辿ったホーリー・チェンだが、最初は恐竜にも生身で臆さず立ち向かい、
近代兵器も通じない相手にショベルカーで挑むなど勇敢な所を見せており、
(私財を守るためだったのだろうが)作品がB級映画なら印象が変わったかもしれない。

登場人物や恐竜達が揃って大地を駆けるエンディングの最後にも登場し、
彼が吹っ飛ばされるオチと同時に火山の噴火らしき爆音が鳴り響いてエンディングが終わるのだが、
「この噴火で引き起こされた天変地異によって恐竜と人類が共存した文明が消滅した事を暗に示している」という解釈もあり、
そうであれば彼もまたジャングルの葉っぱの一枚となってしまったのだろう……。


MUGENにおけるホーリー・チェン

カーベィ氏により製作されたキャラが公開中。
2回目のボーナスステージ準拠でショベルカーを運転して戦う。ぶちギレ金剛か
ボーナスステージの標的に過ぎなかった元ゲームよりも強化されており、MUGENキャラとしても中々の強さに仕上がっている。
ガードが一切できない代わりに常時ハイパーアーマー状態で、ゴリ押し戦法を得意とする。
使用可能な技はバケットによる強弱2種のパンチ攻撃、突進による攻撃「ブースターアタック」、そして1ゲージ消費の超必殺技「連続パンチ」の4種。
ブースターアタックはある程度加速するとガード不能になる上、よほど相手に近付かなければすぐ十分な速度まで加速できるため、
まともに格ゲーをしているキャラが相手なら、連発しているだけで圧倒することもある。
一方、連続パンチはカーベィ氏キャラの超必殺技としては珍しく無敵時間が一切存在せず、火力も大したことはない死に技
AIはデフォルトで搭載されている。

KOされると毎ラウンドショベルカーが爆発して消滅。
死の恐怖と苦痛を無限に味わい続けるという、下手なフェイタリティより残酷な仕打ちだが、
突然タイムスリップして来た恐竜にビルを破壊され、抵抗を試みたが敗れて全財産を失い、発狂し、
自分がタイムスリップして古代文明崩壊に巻き込まれて命を落とす原作の末路と比べれば、
死が決定付けられない(勝つ可能性もある)MUGEN世界の方がまだよほど幸せに思えてならない……。

出場大会

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最終更新:2024年08月25日 23:29