ゴジラジュニア


東宝の特撮映画である平成『ゴジラ』シリーズに登場する怪獣
作品を重ねる度に姿と名称が変化しており、本項目では前身である「ベビーゴジラ」「リトルゴジラ」についても時系列順で解説する。

初出は『ゴジラVSメカゴジラ』からで、ベーリング海のアドノア島にて翼竜の巣跡から発見され、
そこに托卵されていたプテラノドンのものと思われていた卵から孵化したゴジラザウルス
つまり、平成シリーズにおけるミニラとも言える存在にして、
直接の血縁関係がある実子ではないが、ゴジラにとっては世界でたった1匹の同胞なのである。

登場は平成シリーズの後半からだが、いずれの作品でもドラマ性を大きく深める立ち位置にあり、
(主にゴジラを決戦の場に誘導する役で)視聴者に大きな印象を残している。

  • ベビーゴジラ
前述の経緯から、京都の国立生命科学研究所で孵化し、立ち会った五条梓を刷り込みで母親として認知した。
また、平成シリーズのメインヒロインである超能力者の少女「三枝未希」とも交流を結ぶことになる。
加えて、プテラノドンの巣に托卵されていたため、同じ巣の卵から孵った個体が怪獣化したラドンとはある種の義兄弟の関係でもあり、
実際ラドンの方も卵の頃からベビーが恐怖を感じた際にラドンは即座にこれを感知して救援に向かっている。
そしてゴジラもまた同族の呼びかけを感知して、ベビーを求めて京都に上陸する事態を誘発した。

あくまでゴジラザウルスの幼体であるが、それでもゴジラザウルスが変質したゴジラとほぼ同じ体内構造をしているために、
ベビーの存在はゴジラの肉体構造の解析を大いに進め、さらに上記の理由から、
同族であることを理由にゴジラを無人島へ誘き寄せてスーパーメカゴジラにより打倒する作戦が立てられるが、
その移送中に先んじて到着したラドンによって奪還され、
迎撃に出動したメカゴジラと遅れて駆け付けてきたゴジラによる三つ巴の戦いが勃発。
最終的に勝利したのはゴジラであったが、ベビーは最初のうちはゴジラに仲間意識を持たずに怯えて拒絶。
しかし最後には梓の願いと未希のテレパシーによってゴジラザウルスの本能的な強い同族意識を呼び起こされたことにより、
ベビーはついにゴジラを同族と認識し、共に海の向こうへ帰っていった。

  • リトルゴジラ
ゴジラVSスペースゴジラ』に登場。
メカゴジラ戦以降、南太平洋にあるバース島に辿り着きゴジラと共に暮らしていたベビーゴジラが、
ゴジラの発する放射線の影響か、卵の間に受けたアドノア島周囲に不法投棄された使用済み核燃料が放つ放射線の影響か、
あるいはバース島の天然ウランの放射線の影響かは不明だが、ゴジラ化を進行させながら成長した姿。
そのため、まだまだ幼体だがこれでも『VSキングギドラ』に登場したゴジラザウルスよりは大きい。
また、シャボン玉状の放射熱線を吐けるようになっている。
ベビー時に人に育てられたため人にはゴジラのような敵意は見せず、年齢相応の非常に人懐っこいいたずら好きな性格に育っている。

Gフォースの監視下にはあったが人類からは敵性存在とみなされずバース島で平和に暮らしていた。
しかし、宇宙から飛来してきたスペースゴジラを同族と誤認し、近付いた所を攻撃されて窮地に陥る。
危機を察知して救援に駆け付けたゴジラもリトルを庇うあまり思うように戦えず倒されてしまい、
スペースゴジラは見せしめと言わんばかりにリトルを結晶体に閉じ込めて封印してしまう。
スペースゴジラの方もエネルギー不足により戦いを中断したが、これによりゴジラはスペースゴジラを激しく敵視する。
福岡でのゴジラとモゲラの共同戦線によりスペースゴジラが倒された後は、未希がテレパシーによりリトルゴジラが解放されたのを感じ取っていた。

  • ゴジラジュニア
ゴジラVSデストロイア』に登場。
リトルゴジラがバース島に含まれる高純度の天然ウランが熱水の影響で起こした自然爆発による核分裂反応により急激にゴジラ化を進めた姿。
外見は殆どゴジラと同じ姿になっているが、全体的に緑色、直立になっていたリトルと異なり前傾姿勢、背びれが小さい等の差異がある。
威力はゴジラに劣るものの放射火炎も吐けるようになっている。
クジラを捕食するなどかなり凶暴化しているが、幼少のベビーやリトルの頃の記憶はある程度は残っているらしく、
自分から人間を襲ったり破壊活動はしていない(不可抗力の移動により町が被害を受けてはいる)他*1
東京の街を破壊するデストロイアと戦う最中に三枝未希が乗ったヘリを助けてもいる。
ゴジラVSキングギドラ』にてゴジラもゴジラザウルス時代に出会っていた新堂の事を覚えていたため、不思議な事ではない。

バース島消滅後に行方不明になっていたが、日本近海で生存が確認。
帰巣本能に従って卵があったアドノア島に向かっていたが、東京で暴れるデストロイアの元にバーニングゴジラを誘導するための囮として、
未希らのテレパシーで東京へ向かいデストロイアと戦うことになった。
デストロイア集合体戦では、経験不足が祟ったことや敵のオキシジェン・デストロイヤー・レイに劣勢であったが、それでも奮戦し、
飛翔体になって逃げようとしたデストロイアを放射火炎で叩き落として勝利する。
その後、羽田空港で上陸してきたバーニングゴジラと再会を果たすも、ジュニアに復讐するべく完全体に成長を遂げたデストロイアが襲来。
ジュニアは攫われてしまい高度から落とされた挙句、オキシジェン・デストロイヤー・レイを浴びせられて致命傷を負い、
駆け付けた未希達の前で目を閉じ、その後にゴジラが自らのエネルギーを分け与えてもほとんど反応せず力尽きたかのように見えた。
ゴジラは怒髪天という言葉を体現したかのように、暴走も厭わずジュニアの敵を討つべくデストロイアに凄まじい猛攻を浴びせて撃破に貢献するが、
決着した直後遂に限界を迎えてしまう。
自衛隊の冷凍兵器による集中攻撃でメルトダウンこそ免れたが、肉体の融解を止める事は出来ず、
死にゆくゴジラから放出された莫大な放射能によって東京は死の町と化していく……はずだった。
+ ネタバレ注意
ところが、突如ガイガーカウンターの放射線量が急激に下がっていく。
何かが放射能を吸収しているのだ。
そして霧のように立ち込める煙の奥にいたのは、死んだと思われていたゴジラジュニア……否。
ゴジラのメルトダウンによって大量に放出された高濃度の放射能を吸収したジュニアは、
そのエネルギーで蘇生しただけでなく完全にゴジラ化を遂げ、次世代「怪獣王」を襲名する存在に至ったのである。

そして、2022年に公開された短編作品『ゴジラVSガイガンレクス』において、
冒頭で「四半世紀前に熾烈な戦いがあった」ことが語られ、さらにその語り主が三枝未希を演じた小高恵美女史であることから、
本作をVSシリーズと地続きの世界観にしてゴジラはジュニアと同一の個体であると解釈する視聴者が多く見られた。

余談だがデザイン中に(ヤン・デ・ボン案の)USAゴジラスタッフとアイデアを送りあっていたらしく、
ラフデザインの中には同じようにティラノサウルスに近づけようとしたものもある。


MUGENにおけるゴジラジュニア

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。kMIKEj氏提供のスプライトを用いて作られている。
放射熱線や尻尾攻撃など、他のカーベィ氏製ゴジラ達と技は似ているが、
ハンマーフックは使えない代わりにとびかかり技を備えているのが特徴。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「必殺放射熱線」「突撃」「噛みつき」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

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*1
坂井孝行氏によるコミカライズでは脅威と見做されてしまい、ナパームにより人為的にデストロイア飛翔体を生み出してまで攻撃されている。
これは元々雑誌「コロコロコミック」掲載時にはGフォース基地内で発生したデストロイア集合体のポジションが、
単行本収録に伴ってゴジラジュニアに差し替えられたためである。


最終更新:2025年08月17日 15:44