デカヌチャン

分類:ハンマーポケモン
タイプ:フェアリー・はがね
高さ:0.7m
重さ:112.8kg
特性:かたやぶり(相手のポケモンが持つ特性を無視して技を出せる)
   マイペース(こんらん状態にならない。「いかく」を無効化する)
隠れ特性:わるいてぐせ(直接攻撃でダメージを受けた時に相手から持ち物を奪う)

知能が 高く とても 豪快。
ハンマーで 岩を 殴り飛ばして 空飛ぶ アーマーガアを 狙う。

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。
初出は第9世代(『スカーレット・バイオレット』)で、カヌチャンからナカヌチャンを経て、Lv38で進化した最終形態。
同作ではパルデア四天王の二番手を務める幼女、ポピーの切り札として登場している。
進化前共々名前の由来は鍛冶の古い言い方「かぬち」、キャラ造形は鍛冶+妖精(フェアリータイプ)ということでドワーフ*1をイメージしていると思われる。

進化前共々メスしかいない系統で、愛らしい外見に反して、
進化前より更に巨大化した100キロを超えるハンマーを軽々と振り回すパワーと進化前以上に高い知能を得ているが、
欲しいものは奪い取って棲処へ持ち帰るという蛮族さながらの生態を備えている。
特にハンマーの素材となるからなのかはがねタイプのポケモンを主な標的としており、ナカヌチャンの時点でキリキザンの群れを襲撃していたり、
デカヌチャンともなるとアーマーガアの狩りに貪欲で、ハンマーで岩を殴り飛ばして空飛ぶアーマーガアを狩ろうとする、
……というか、どうも運んでいるトレーナーごと襲った事例もあるらしく、パルデア地方では野生のアーマーガアは人里離れたエリアに住処を追われ、
トレーナーが所持する個体もガラルのようにタクシーの仕事ができずイキリンコに役割を譲っている。
前世代では一部ポケモンがリストラという名の立ち入り制限が出来てユーザーの間で物議を醸したのだが、
仮にデカヌチャンが何かの間違いでガラル地方に侵入したら甚大な生態系&インフラ破壊が起きかねないと、
デカヌチャンの登場によりポケモンの入国制限に妙な説得力が生まれてしまった。
ちなみに色違いはポケモン本体ではなくハンマーの色が変わる、ネッコアラなどと同様の仕様になっている。

アニポケでは『リコロイ編』でドットの手持ちとして登場。
担当声優は 林原めぐみ 女史。
最初はカヌチャンとして登場し、ドットが配信機材として購入したピンク色のマイクをハンマーの素材として狙った縁から仲間入り。
その後ナカヌチャンへの進化を経て、『メガボルテージ』編にてアーマーガアの羽を素材に使ったハンマーを作り上げ、デカヌチャンに進化した。
誰が呼んだかポケットモンスターハンター
件のマイクを組み込んでいる事もあり、通常個体とも色違い個体とも異なるピンクと赤のハンマーを持っているのが特徴。

余談だが、名前がお笑い芸人のデッカチャン氏に似ているためか、
氏がエゴサーチした際に自身の事だと思って「いいね」したら実際にはデカヌチャンだった、というエピソードもあったりする。
また、物々しい得物を携えたピンクの女の子という雰囲気から、
任天堂繋がりでは『ファイアーエムブレム 風花雪月』のヒロインの一人、ヒルダ=ヴァレンティン=ゴネリルとの類似性を指摘するファンも。


原作中の性能

HP:85
攻撃:75
防御:77
特攻:70
特防:105
素早さ:94

クチートの項目で解説された通りの優秀な耐性の複合タイプが特徴。
解説に反して攻撃は平均よりやや下といった辺りだが、威力160・命中100の専用技「デカハンマー」が最大の特徴。
ポケモンで大抵この威力の技は反動や能力低下などのデメリットを伴うのが恒例なのだが、
「デカハンマー」の場合は次のターンにデカハンマーが使えなくなるだけがデメリット。
おまけにタイプ一致補正を加えれば240までに跳ね上がる。
これで攻撃が高ければ完全にぶっ壊れ性能になるのでバランス調整としては妥当だろう。
メインウェポンは「デカハンマー」は必須として、フェアリー技の「じゃれつく」、
サブウェポンには「はたきおとす」「ストーンエッジ」「はいよるいちげき」「じならし」「かわらわり」などが候補に挙がる。
「デカハンマー」のデメリットも「まもる」と交互に使えば安心して放てるが、こだわり系のアイテムと相性最悪なのがネック。

同時に火力面はほぼ「デカハンマー」に依存しているのと同義なので、これとフェアリー技を半減するはがねやほのおは天敵。
攻撃そのものは並みレベルな上に他に威力100を超える技は「ストーンエッジ」と軽量にのみ活用可能な「ヘビーボンバー」程度で、
ハンマーが通じない、あるいは頼れない状況で殴り合いに持ち込前れると、どうしても決定打不足に直面してしまう。
「つるぎのまい」で火力を高めつつ「じならし」「かわらわり」「ストーンエッジ」などのサブウェポンで対応するか、
「ちょうはつ」「アンコール」「でんじは」など意外に他の補助技も豊富なのでこれらを駆使して対処したい。
「かたやぶり」のおかげでサーフゴーの「おうごんのからだ」などの特性を貫通して変化技を撃てるのも大きな長所である。


MUGENにおけるデカヌチャン

Tweenies_1998氏によるMUGEN1.0以降専用キャラが公開中。現在のバージョンはβ版。
システムは『MVC』風で、巨大なハンマーを振り回すリーチの長い近接攻撃が特徴。
超必殺技では「デカハンマー」を放つ。
AIはデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会

  • 「[大会] [デカヌチャン]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
なお、ドワーフ=髭を蓄えた小柄なおっさんというイメージが強いが、それを定着させた『指輪物語』以前から女のドワーフ自体は存在している。
女の場合は、古典RPG『D&D』など「女でも髭が生えている」という設定の場合もある。「ヒゲは女の命なんだよ!」
流石にそれじゃ受けんので髭は無く、小柄で巨大な斧を持った怪力娘という作品もあるが、
その場合でも男性同様のずんぐりした体型だったり、萌え属性的な要素を重視した幼女っぽい外見だったりとバリエーションは豊富。
本稿のデカヌチャンの場合は、ずんぐり体型と子供っぽい見た目とを併せ持った中間タイプといったところか。


最終更新:2025年10月22日 23:45