コナン


「この剣が、俺の運命を切り開く」

+ 日本語吹替声優
麦草平(現・壤晴彦)
『コナン・ザ・グレート』(日本テレビ版)
玄田哲章
『コナン・ザ・グレート』『キング・オブ・デストロイヤー コナンPART2』(テレビ朝日版)
大塚芳忠
『キング・オブ・デストロイヤー コナンPART2』(TBS版)
藤真秀
『コナン・ザ・バーバリアン』

1932年に発行したロバート・E・ハワード氏のファンタジー小説『英雄コナン』(蛮人コナン、キンメリアのコナンとも)の主人公。
初出は1932年の『Weird Tales』。
未来少年や、青山剛晶氏の代表作である名探偵ではない(後者の元ネタは世界的ミステリ作家の名前)。
日本では名探偵が一番有名になってしまったため、呼び分ける時は「蛮人コナン」や「コナン・ザ・バーバリアン」と言えば確実。
本シリーズは典型的なヒロイック・ファンタジーの先駆けである。

有史以前のハイボリア時代、北方の氷土に暮らすキンメリア人*1であり、アトランティス人の末裔
彼の名前はゲール語で「賢明」に由来する人名だが、これはキンメリア人がケルト人の祖先として設定されているためである。
鍛冶屋の息子として生まれたコナンは15歳で大人と変わらない体型に成長し、
陰鬱とした深い森の故郷を離れ、ノルドヘイムのエーシル人に混じって戦役に参加した。
それ以来、各国を放浪し、海賊、盗賊、傭兵、ズアキル族の頭領、イラニスタン山岳部族の長などを経験、将軍として軍隊を指揮するまでに上り詰めた。
粗にして野だが卑に非ず、自らの欲望のまま己の正しいと思う事を武力で通してきたコナンであったが、
年を経るにつれて人間的にも成長、40代になる頃にはアキロニア王国の民草が圧政に虐げられているのを見て立ち上がり、
ついには仲間と共に軍を率いて王城に攻め入り、暴君であったアキロニア王を玉座に続く階段上でその手で絞め殺し、王位を奪った。
かくしてアキロニア王となったコナンであったが、まだまだその心に勇気と冒険心は健在で、
アキロニアに危機が迫った時は己の手で剣を執り、躊躇なく冒険へ繰り出すのであった。

外見は灰色がかった青い瞳、黒い総髪、四角い額を見せるたてがみのような髪型をしていて時々、髪留めを着けている。
残忍な外見に反してユーモアを好み、数十の国の言葉で歌い、アルコールを好む。
体型は「巨大」とだけ表現されるがハワード氏がピーター・スカイラー・ミラー氏に宛てた1936年の手紙によると、
14歳の時点で6フィート(183cm)、体重180ポンド(82kg)であると説明されている。
肌は赤銅色で浅黒い。筋肉質でのように俊敏でしなやか、足音を立てずに歩き、垂直のを登攀する。
他にも鋭敏な感覚や文明人にはない屈強な生命力を備えている。
いわゆる脳筋に見えて決してそうではなく、蛮人故に迷信深く知識が無いだけで、その知能は抜群に高い。
自らの腕力や武力をどのようにして駆使して敵を倒すかという戦闘センスにおいては凄まじい頭の冴えを見せる。
そして彼の信仰する山の神、大地の神、鋼の神クロムから授かった勇気は、いつ如何なる時でも衰える事はない。
この世はクロムの金床であり、戦の剣戟に散る火花は、クロムの振り下ろす鎚に製錬される己の魂の散らす火花なのだ。

ただし、超人的な能力こそあれど魔法や超能力の類は備わっておらず、また迷信深い事もあり、神や魔法の類は大の苦手。
多くの場合、魔法を使う敵に対しては魔術師や魔女の助けを借りたり、特殊な武器を手に入れたりして立ち向かう事になる。
また決して無敵の存在というわけではなく、敵に囚われ拷問されたり、窮地に陥る事もあるが、
コナンの人間性は弓の名手の盗賊サボタイや魔術師アケロ、短刀使いのこそ泥マラク、女戦士ズーラといった仲間達*2との友誼に繋がり、
そうした人々の助力を得て、コナンは必ずや危地を脱している。
そして相手に刃が届くのであれば、蛮人コナンの敵ではないのだ。

複数の女性と関係を結ぶなど多情である事が指摘され、特に魅力的な女性に対しては興味を露わにするが、
相手次第では女でも殴るなど荒々しい面もあり、女だからと言って殺さないというわけでもない
他国に輿入れする姫の護衛中、冒険の中で惚れ込まれた彼女と一夜を共にし、「もし嫁ぎ先で子が生まれても俺の子だ」と豪語するほど。
そんな彼だが女海賊べーリトには心の底から惚れ込んでおり、彼女が非業の死を遂げた後も深く彼女を愛し続けている。
また映画版で登場した女戦士ヴァレリアには身を挺して命を救われ、玉座や財宝のためではなく、彼女の蘇生だけを望み冒険を繰り広げた事もある。

原作小説は全21作、草稿やプロットなどを元に他作家が執筆した作品なども合わせるとそのエピソード数は多岐にわたり、
本邦ではハヤカワ文庫版、創元推理文庫版がかつて出版された後、長らく絶版が続いたおかげでどいつもこいつもコナン=名探偵だよが、
現在は創元推理文庫より『新訂版コナン全集』、新紀元社から『愛蔵版コナン全集』が発売されている。
そのためコナンの来歴もどの版を参照するかで若干異なっており、『新訂版』および『愛蔵版』はハワード直筆のもののみを参照しており、
後述の実写映画版は他作家や編集によって執筆されたものをあわせ、時系列順に年代記としてまとめたランサーブックス版を元にしている。
これらの各版は特に名匠フランク・フラゼッタ氏による挿絵が強烈なインパクトを持っていた事でも知られ、
このコナンのイラストが、今日におけるヒロイックファンタジーのイメージを決定付けたと言っても過言ではない。
本邦においてもかつての文庫版では武部本一郎氏、末弥純氏といった名立たるイラストレーターが挿絵や表紙を担当しており、
愛蔵版のイラストを手掛けた寺田克也氏は、その巨大な先人達のコナンが立ちはだかるプレッシャーの中で仕事をした事を吐露している。
あなただってすごいイラストレーターだよ!

原作小説以外では、MARVELコミックスが版権を有しており、現在もなお現役でコミックが展開されてコナンは数々の冒険を繰り広げている。
しかも舞台はメイン世界であるEarth-616で、アベンジャーズとのクロスオーバーも行われている。
Earth-616は「現代に繋がる遙かな過去にコナンの冒険があった」というだけではなく、
北欧神話ギリシャ神話アーサー王と円卓の騎士の冒険が実際に起きた事であり、現代にも魔法使いがいる、
ファンタジー世界の未来として相応しい世界なのである。クトゥルフ神話もありまシュ

他にも1993年には『コナン・ザ・アドベンチャラー(Conan the Adventurer)』と題して全65話のアニメも制作されており、
こちらでは隕鉄を用いた武器を鍛える鍛冶屋を両親に持つ若者コナンが、
蛇神セトを蘇らせるために隕石の力を求める邪神官ラース・アモンによって家族を石に変えられてしまい、
父の鍛えた隕鉄の剣を手にして、復讐のためハイボリア大陸を旅していく物語が描かれている。
良く言えばより英雄的、悪く言えば子供向けに調整された事で、ヒーマンのようなヒーロー活劇となっている。まあハズブロはマテル社のライバルだしな……
本作は好評を博したため1994年には続編の『コナン・アンド・ザ・ヤング・ウォリアーズ(Conan and the Young Warriors)』が制作されたが、
こちらはコナン以外の登場人物も設定もストーリーも一新されてしまった事もあって、あまり人気は出ずに13話の1クールで終了した。よくある話だ
ストーリーも隕石のメダルでそれぞれ異なる異能を発揮する三人の若者をコナンが育てていくという内容のため、正直コナンでやる必要はまるで無かった。
そのため海外の大手レビューサイトでは「コナンの野蛮な魅力は奪われ、大幅に牙を抜かれ、愚かで幼児化した」とバッサリ切り捨てられている。
アニメ版コナンの雄姿

また1997年には『コナン・ザ・アドベンチャラー(Conan the Adventurer)』という同名のTVドラマも全22話放映された。
全能をもたらす魔法の鉄拳を持つ魔術師ヒッサ・ズールによってハイボリア大陸のキンメリアは支配されてしまい、
コナンは三人の仲間を率いて冒険を繰り返しながら、レジスタンスとして家族の仇であるヒッサ・ズールに挑み、
やがてヒッサ・ズールを討ち倒して予言に選ばれた王になるという内容。
やはりというべきか何というべきか、こちらも一般向けを意識してよりヒロイックな方向性に調整されているのだが、
主演ラルフ・モーラーが毎話惜しげもなく披露する肉体美と筋肉はかなりのもので、結構なコナンっぷりである。
TVで繰り広げられるコナンの冒険

それ以上に有名なのは、やはりアーノルド・シュワルツェネッガー氏の出世作となった『コナン・ザ・グレート』および『キング・オブ・デストロイヤー』の二作。
荒々しい殺陣、暴力、蛮勇、筋肉!といった要素金髪である点を除けば完璧にコナンそのものといっても良いビジュアルと作風で、
続編『キング・オブ・デストロイヤー』は一般受けにアレンジされた事が賛否に分かれるものの、それでも王道の冒険譚として満足行く内容になっている。
その体格故にスタントマンが使えず、ほぼ全てのアクションを自身でこなしたシュワルツェネッガー氏の熱演も相まって映画はヒットを記録し、
『ターミネーター』などを始めとする後の活躍へと繋がっていく事となる。
これによるとコナンは双頭の蛇を掲げる侵略者タルサ・ドゥームの軍勢によって故郷を滅ぼされ、生き延びた彼自身は剣闘奴隷として売られるが、やがて脱走。
逃走中に迷い込んだ地下墳墓で、いにしえのアトランティス王キング・カルの愛剣を手に入れ、以後はこの剣を手にタルサ・ドゥームに復讐を果たすべく旅立つ。
そしてタルサ・ドゥームとの戦いを終えたコナンは、その後シャディザール王国の女王タラミスから妹ジェナ姫の護衛を依頼され、
仲間達と共に邪悪な魔術師トート=アモン、そして眠りから目覚めし邪神ダゴスとの戦いに挑む事になる。
ちなみにダゴス役はかのアンドレ・ザ・ジャイアントなのである種のドリームマッチである
また『キング・オブ・デストロイヤー』の翌年に公開された『レッド・ソニア』は、コナンと同じハイボリアが舞台の冒険活劇であり、
主役は女戦士ソニアだが、準主役にシュワルツェネッガー氏が演じる豪傑のカリドーが登場するため、ほぼ同じ感覚で観賞出来る。*3
というか日本で発売されたソフト版やポスターだと主役のブリジット・ニールセン女史を差し置いてシュワちゃん主演作品のように宣伝されていたりする
同時期には主演のルドガー・ハウアー氏が大剣をヒロイックに振り回す『レディホーク』が公開されているなど、
当時はファンタジー剣戟アクションの豊作期であった。

2011年にはジェイソン・モモア氏主演のリブート作『コナン・ザ・バーバリアン』が公開された。
本作ではコナンは幼い頃アケロン人の戦士カラー・ジムによって故郷キンメリアを滅ぼされた上に父親を殺され、
長い歳月をかけて彼を追跡する復讐者となっている。
古代アケロン人は恐るべき魔力を宿した仮面を作り上げて世界を支配せんとしたが、抵抗したキンメリア人によって仮面を打ち砕かれて敗北したという伝説があり、
さらに妻がキンメリア人によって魔女として火炙りにされて処刑された事で、カラーは娘マリークと共に仮面を復活させて本当に世界を支配する事を誓ったのだ。
やがて冒険を乗り越えてカラーを追い詰めたコナンはマリークを斬り殺し、互いに家族の仇同士としてカラーとの一騎討ちに挑む事になる。
こちらでは原作通り黒髪のコナンとなっており、中々の良作なのだが、やっぱりちょっと文明的なせいか前シリーズを覆すほどのヒットには恵まれなかった。
相手が悪すぎるッピ!
伝説のはじまり
新たなる伝説

"Crom, I have never prayed to you before. I have no tongue for it."
(クロムよ、俺は祈ったことがない。祈りの言葉も知らぬ)

"No one, not even you, will remember if we were good men or bad.
 Why we fought, or why we died."
(どちらが正しいのか、何のための戦いかはどうでもいい)

"No,all that matters is that two stood against many.
 That's what's important! Valor pleases you crom,"
(ただ俺たちは大勢と戦う。たった二人でな。その勇気を見ろ)

"So grant me one request. Grant me revenge!"
(そしてひとつ願いを聞け。わが復讐を遂げさせよ)

"And if you do not listen, then to HELL with you!"
(この願いを聞けぬなら、もう祈らんぞ!)

         ――『コナン・ザ・グレート』より、タルサ・ドゥームの軍勢にたった二人で立ち向かう最終決戦前に呟いた祝詞


『英雄コナン』シリーズが後世に及ぼした影響については、それこそかの名探偵がミステリーに与えたそれと同じくらい偉大な作品で、
例えば有名どころでは史上最初のRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は、『指輪物語』が元ネタだと紹介される事が多いが、
制作者陣によると、実際は『指輪物語』よりも、コナンと『ファファード&グレイ・マウザー』*4の影響の方が強いとされている。
またコナンのエピソード群が時系列関係なく様々な時代のコナンの冒険を切り取ったものが発表されている点は『ニンジャスレイヤー』がオマージュしている他、
ゴブリンスレイヤー』においてもコナンからの影響が強く、主人公の憧れの英雄としてコナンを想わせる古の蛮族の伝説が時折述べられている。
というかこのスレイヤー共の原作者達がコナンの大ファンなだけではある
その他、『ベルセルク』のガッツなど屈強な重戦士タイプの主人公は概ねコナンの影響下にあるといって良く、
ロードス島戦記』の過去編である『ロードス島伝説』の主人公の一人、後に暗黒皇帝となる赤毛の傭兵ベルドもコナンのオマージュ的な造形となっており、
『ラスタンサーガ』のラスタンや『ブランディア』のマクギルなど、彼のイメージを受け継いだ(ほぼそのまんまな)キャラも生み出されている。
何より『ゴールデンアックス』は、主人公のアックス=バトラーや、彼の一族の宝を奪った仇敵デス=アダーなど、
作品全体が『コナン・ザ・グレート』のオマージュに満ちている。
トリオ・ザ・パンチ』のローズさぶはラスタンから派生した三次創作キャラだろうか
核戦争後の崩壊世界(ポストアポカリプス)を探索するRPG『Fallout』シリーズでは、戦前の出版社ハブリス・コミック発刊のコミックブック、
『グロッグナック・ザ・バーバリアン』が正にコナンをパロディした内容であり、読む事で近接戦闘スキルが強化される定番のアイテムとなっている。
『SDガンダム外伝』にも蛮騎士コナンガンダムというオマージュキャラが存在する。
『コナン・ザ・グレート』同様シュワちゃん主演映画『コマンドー』オマージュのコマンドガンダムが騎士ガンダム世界で名乗った名である。
……が、初登場時には記憶を失った謎のキャラであり、主に舞台としていたカードダス『スーパーバトル』が詳細を語らないまま終了してしまったため、
『コマンドー』や『コナン・ザ・グレート』を知らない当時の子供は設定が開示されるまで長年困惑する事となる。
近い時期に始まった探偵の方のコナンも後に(声優繋がりで)ガンダムオマージュを始めたのでコナンガンダムの検索性が悪化して余計にややこしくなった

また、『コナン・ザ・グレート』で少年時代のコナンが奴隷として課された苦役が、
かの有名な監視役に鞭で打たれたりして強要されながら中央の軸から伸びた棒を押してその場をぐるぐる回る作業である。
原典としては旧約聖書における大英雄サムソンの粉挽き牢の逸話があり、実際に歴史を紐解けば昇降機、港湾部の貨物用クレーンなど、
機械文明以前の大型装置が同様の仕組みで動いているが、映像化されたという意味ではコナンが「奴隷労働と言えば謎棒押し」の中興の祖と言える。
一応作中(映画版ノベライズ)では「粉挽き器」とされているが、ジョン・ミリアス監督曰く「ただの嫌がらせ」だそうなので、奴隷の選別用なのかもしれない。
魔法陣グルグル』でキタキタおやじがやらされた際に何の意味があるのかという問いに「意味はない」と敵は答えているが原典通りとも言えるかも
他の子供達がこの重労働により次々脱落していく中、彼一人だけが最後まで回し続けた結果、青年期には筋骨隆々な肉体が完成。
そのガチムチぶりに光る物を見た奴隷商により、彼は剣闘奴隷としてスカウトされ、洗練された剣術と戦いの喜びを知り、
ついでに女遊びも学んだのだった。

ちなみに本作、原作者のロバート・E・ハワード氏は、かのハワード・フィリップス・ラヴクラフト氏の親友でもあり、
そのためコナンの活躍したハイボリア時代はクトゥルフ神話諸作品にも登場している
(そもそも掲載誌の『Weird Tales』自体、ラヴクラフト氏が数々の宇宙的恐怖作品を寄稿してきた事で有名な雑誌である)。
つまりコナンもまたクトゥルフ神話作品であり、神話生物や邪神とコナンが対決するエピソードも存在する。*5
そう、たとえ邪神であろうとも、相手に刃が届くのであれば、蛮人コナンの敵ではないのだ。

(以上、Wikipediaより引用・改変)


格闘ゲームにおけるコナン

海外のグロ格ゲー『Mortal Kombat 1』にゲストで参戦。
シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガー氏が主演を務めた映画『コナン・ザ・グレート』の姿で登場しており、
剣を振りかざす技の各モーションや、一回蹴った後に片腕を切断し、口内に刺して全身を大釜に入れて緑の液体で溶かし、
頭蓋骨を剣で持ち上げるフェイタリティなど、同映画の各シーンを基にした演出が再現されている。
中には筋肉で相手の攻撃を受け止めて反撃するカウンター技なんて変わり種も。※当たっていますが問題ありません
さらに、試合開始前のイントロではシュワルツェネッガー氏が主演した映画由来のネタが数多く仕込まれており、
知っていればニヤリとさせられる事間違いなし。アイルビーバックも言ってくれるよ!
なお、前作『MK11』のT-800と同じく本作もギャラの問題大人の事情により、フェイスモデルはシュワちゃん本人だが声は Chris Cox(クリス・コックス) 氏が担当。
代役と侮るなかれ、一聴しただけではまず本人と区別がつかないレベルの激似っぷりは必聴。
フェイタリティ集&エンディング(※グロ注意)


MUGENにおけるコナン

Nostalgik氏による、『MK1』のグラフィックを根性キャプチャーして作られたものが存在。
Murcia Miguel氏のアシュラ(同じく『MK』のキャラ)を素体としており、
構成ファイル名が改変元のままだったり、改変元から流用していると思しき技がある他、
元々コンプゲー『Mortal Kombat Project』用のキャラなためか、MUGEN1.1専用キャラとして単体で使用すると、
とある技を使うと分身したり、大きなダメージを受けると浮遊して画面からはみ出るなど、
幾つかのバグや難点が見受けられたり、勝利モーションが無い等、改変元の面影が残っている。
そのためか、defファイルに「st4 = ../../data/MKP/bmoves.st」「st5 =../../data/MKP/Pit.st」「st6 = ../../data/MKP/Fatality.st」
が記載されているとエラーが出るようだが、同ファイルから削除してstの数字を書き換えればとりあえず動く。

攻撃手段はゲーム同様、剣を駆使して戦う。
なお、Readmeの類が付属していないため、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。
DLは下記の動画から

上記の他に、CpnCrossfader氏によるレオの改変キャラが某所で公開中。


「たとえどんな困難が待ち受けていようと、俺は決して諦めない」

出場大会

  • 「[大会] [コナン]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
現実にも存在する民族の名だが、実在のキンメリア人は東欧の騎馬民族、
コナン作中のキンメリア人は北方の蛮族でアトランティスの末裔でケルト人の祖先と、名前だけ借りた別物である。

*2
いずれも実写映画版で登場する仲間達で、ここに女戦士ヴァレリアが加わる。
基本的に原作のコナンは時系列がシャッフルされた短編の連作になっているため、複数の作品をまたいで行動を共にする仲間はほぼ存在しない。
これは原作コナンに仲間がいないという意味では無く、各エピソード毎のゲストキャラクターとコナンは友情を結び、
時に彼らを助け、あるいは逆に助けられながら、様々な冒険を乗り越えている。
またアニメ版では隕鉄の武具に導かれて共にラース・アモンと戦う仲間達として、
黒人部族の王ズーラ、女盗賊ジェズミン、魔法使いグレイウルフ、バイキングのスナッグ、異国の英雄ファルケナーが彼の旅に同行する。

+ 映画版コナンの仲間達
  • 盗賊サボタイ
1作目に登場。風の神を奉じる弓の名手で、鎖に繋がれ晒されていた所をコナンに助けられた。
以後はコナンの親友と言っても良い間柄となり、キンメリア人であるため容易に泣けないコナンの代わりに涙する好漢。
タルサ・ドゥームとの決戦でも、ただコナンとの友情という理由だけで肩を並べて立ち向かう。

  • 女戦士ヴァレリア
1作目に登場。コナンがサボタイと共に神殿に盗みに入った際に鉢合わせ、意気投合して以後行動を共にする。
強く気高く美しい女性で、行動を共にする内にコナンに惚れ込み、彼が瀕死の重傷を負った際は、
魔術師アキロに「自分が代償を捧げるからコナンを助けて」と懇願し、死神にその身を捧げてコナンの命を救った。
そしてその言葉通り、続く冒険でタルサ・ドゥームの放った毒矢に撃たれて命を落とす。
しかし戦いの中で窮地に追い込まれたコナンの下に、幻影となって現れて激を飛ばすなど、死後もその愛を貫き、
2作目でコナンは彼女を蘇生するため、他の全てを投げ打って危険な冒険に挑む事になる。

  • 魔術師アキロ
1作目、2作目に登場。飄々とした小柄な老魔術師。
古代人の墳墓の守り人であったが、コナンが瀕死の重傷を負った際、ヴァレリアに懇願され治療の儀式を施した。
またタルサ・ドゥームとの決戦でも、不慣れながら武具を身に着けて助太刀する。
2作目では野蛮人に捕まって丸焼きにされて食われそうになっていた所を助けられてコナンと再会。
救助されて以後はコナンの冒険に協力し、その魔法の力でトート=アモンに対抗し、彼らの窮地を救う。
後にアキロニア王となったコナンに宮廷魔術師として仕える事になるらしく、映画版の語り部は彼である。
演じるは名優・マコ岩松氏。

  • こそ泥マラク
2作目に登場。コナンの後について回っている泥棒。
サボタイの代役のような立場だが、サボタイと違って臆病で調子ばかり良い男。
……そのはずなのだが戦闘ではとにかく身軽な動きで的確に相手の急所を短剣で突き刺して殺し、
探索パートにおいても怪しげな情報網から何故か王城への秘密の侵入口を把握しているなど、
その軽い態度にごまかされているだけで、実はガチのアサシンなのではないかという疑惑がある。
実際映画内で来歴もほとんど語られていない。一体何者なんだ……。

  • 女戦士ズーラ
2作目に登場。
棒術使いの女山賊で、囚われて鎖に繋がれ、鎖の届く外から集団で痛め付けられていた。
通りがかったコナンが鎖を断ち切った事で一転して反撃に出て勝利し、コナンに命を懸けて恩を返すべく同行する。
女優グレース・ジョーンズが鍛え抜いた美体をこれでもかと晒しており、とにかく強く美しい。
また、撮影のオフショットではシュワちゃんと凄く良い笑顔で楽しそうに写真を撮っていたりもする。かわいい。
+ 二人が楽しそうで何よりです

*3
実は製作当初の予定ではシュワルツェネッガー氏演ずるコナン本人がゲスト出演するはずだった。
ところが当時コナンの権利はユニバーサルが所持しており、MGM制作の『レッドソニア』には登場させられなかったため、
急遽新たにカリドーというキャラクターが設定される事になった。
舞台がハイボリアだったり、カリドーの役柄や性格がほぼまんまコナンなのは当初の設定の名残というわけ。
映画自体の評価?主演のブリジット・ニールセン女史がゴールデンラズベリー賞を受賞したり、
ジョーク交じりとはいえシュワちゃんが「子供が言う事を聞かない時は『レッドソニアを一日中観せるぞ』って脅すんだ」
とか言っちゃうあたり、その……お察しください。とはいえ、そんな出来でも当時のTV放映で刷り込まれたファンはいるし、
同時期に二匹目のドジョウ狙いで粗製乱造されたコナンもどき映画達に比べればこれでもましな部類なんです…
一応NCによるレビュー動画もあったりする

*4
大都市ランクマーを舞台に蛮族剣士ファファードと魔法使いの盗賊グレイ・マウザーの二人組が冒険を繰り広げるファンタジー小説。
『指輪物語』が冥王サウロンを倒すために繰り広げられる叙事詩的、神話的で壮大な冒険譚であるのに対して、
在野のごろつきめいた無法者達が様々な困難と冒険を繰り広げて成り上がっていく、言ってしまえば俗っぽい物語という意味では、
『D&D』以降のRPG・ファンタジー世界の冒険者のイメージとして、確かに『コナン』や『ファファード&グレイ・マウザー』の方が近いものがある。

*5
コナンの初出作となる『闇の種族(The Shadow of the Beast)』など。
本作では恋敵を殺害するため古代人の遺跡である洞窟で待ち伏せている現代人の主人公が、自身の前世を垣間見、
そこで「略奪者コナン」なる戦士であった自分が、戦争の結果、若い恋人同士の間を引き裂いてしまった事を悟るのだが、
その前世の記憶の中で恋人達を襲った洞窟の闇に潜む異形の者共をコナンは剣一つで蹴散らしているのである。
自分の過去の過ちを理解した主人公は、現れた恋敵とその恋人を守るため、リボルバーを手に異形の者共へ挑む……。
ジャンルが変わってるじゃねーか

この他、コナンが冒険の中で遭遇する脅威の中には明らかにクトゥルフ神話的な存在と思しきものが幾つも登場しており、
映画版などでコナンが退治する蛇神を崇める集団などは、クトゥルフ神話における蛇人間の系譜だと推測されているなど、
その関連性は枚挙に暇がなく、クトゥルフ神話世界の古代史を紐解くにあたって、極めて貴重な資料となっている。


最終更新:2025年09月13日 20:40